校長だより第 49 号 平成 28 年 10 月 24 日 生徒が作った菊による交流 生物生産科では「グリーンライフ」という授業で菊を栽培しています。 右にあるような大菊です。この菊を明日、同科が生物活用の野菜作りで交流 しているまつばら保育園様、田植えや稲刈りなどで交流活動を行っている育 英幼稚園様や幼保園のぎ様など九つの事業所等で展示していただくよう計画 しています。 この科目は、農林業・農山村の特色や地域資源活用の有用性を理解し、地 域に根ざした事業を振興するための学習を行う科目です。学校ではそれぞれ の学校が置かれた状況によって、地域資源の役割や活用方法など、地域資源 の現状や今日的な課題などについて関心を持たせ、実際にグリーンライフ活 動を体験することで、グリーンライフに対する意欲を醸成することが大切だ とされています。 今年はこの菊を松江城山公園で行われている「菊花展」にも展示している ようです。出品規定を踏まえて栽培したものではないので、オープン参加になっているようですが、 地域の菊愛好家の皆さんと高校生がつくった菊が同じところで展示されるのは高校生にとって励み になるものと思います。 菊は、桜、梅、桃と並んで日本人が昔から親しんできた花です。日本には法律で定められた国花は ありませんが、春の桜、秋の菊と多くの人々に愛されてきた花の一つです。菊には長寿の力があると され、刺身などでは食用菊が薬味として添えられています。また、お供え用の花や家紋として身近な 花として重宝されています。 本校生徒が栽培した三本仕立ての大菊が、それぞれの場所での生活に潤いと安らぎを与えてくれる ことを願っています。 昨年度から同様な活動を行っています。昨年度展示をさせていただいた事業所から次のような感想 が寄せられました。 ○知識と技術が必要なため、なかなか小学校では作れませんが、季節を感じる良い植物です。玄関を 華やかに飾っていただき大変ありがとうございました。 ○来年も是非お願いします。好評でした。 ○生徒さんが一生懸命育てられた心のこもった大菊を公民館を利用される多くの皆さんに観賞いた だきました。ありがとうございました。 そして、こうやって事業所の皆さんからいただいたアンケートや感想を見て、昨年度実施した生徒 は次のような感想を述べています。生徒にとっては自分たちがやったことを認めてもらえる、人の役 に立つと感じる、ありがとうといってもらえる・・・このような関わり方を地域の人たちと行っていく ことが成長する上で大切なのだろうと思います。 ○アンケートで「よかった」という声がたくさんあったので、またやると良いと思った。片付けに 行ったとき幼保園のぎの方に「切った花がほしい」といわれ、切った菊を渡したら子どもたちに 触れさせておられました。菊の花のことを小さい子どもたちに知ってもらえて嬉しかった。 ○ほとんどのアンケート結果に「花がきれいだった」「来年もまた飾りたい」などという意見があ りとても嬉しかったです。しかし、校内では「葬式みたい」などといった意見もあり、確かに校 内は飾りすぎかなと反省しています。来年もきれいな菊をたくさん作ってほしいと思います。 ○交番へ持って行きましたが、警察の方が丁寧に管理してくださって嬉しかったし、いろいろな方 に見ていただけたのでよかったです。 ○事業所からは、 「きれいだった」 「無くなって寂しい」と記載してあり、やりがいのある授業だと 感じました。校内の展示は 3 年間で一度も見たことのない風景だったので新鮮でよかった。
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