越水浄水場ほか運転管理業務 評価基準 平成28年10月27日 西宮市上

越水浄水場ほか運転管理業務
評価基準
平成28年10月27日
西宮市上下水道局
目
次
1
評価方法………………………………………………………………………………………1
2
企画提案者の選定方法………………………………………………………………………3
3
企画提案書の特定方法………………………………………………………………………4
1
評価方法
本業務は、主要配水拠点である越水浄水場ほか 25 施設の配水槽等、並びに配水管末水質監
視装置 12 施設の運転監視及びこれら施設の保守点検業務である。
運転監視、保守点検はもちろん危機管理等に関する技術的ノウハウの蓄積を必要とする業
務であることから、業務の期間を民間事業者のノウハウが発揮でき、かつ安定した操業が保
証できる 3 年間とし、事業者の選定については、価格のみによらず、技術ノウハウや業務遂
行能力を併せて評価する公募型プロポーザル方式を採用する。
この評価基準は、公募型プロポーザル方式により企画提案者を特定するため、仕様書等の内
容について企画提案者から提出された提案書を評価する基準として示すものである。
(1) 公募型プロポーザル方式
「西宮市上下水道局業務委託プロポーザル方式業者選定実施要綱」により行う。
1) 企画提案者の選定
プロポーザル対象業務業者審査委員会(以下「審査委員会」という。)で選定する。
審査委員会は、参加申込書により実施要領に記載の参加申込者の備えるべき参加資格
要件(以下「参加資格要件」という。)を満たしていることを確認する。資格不備の場
合は参加資格なしとする。
2) 企画提案書の特定
審査委員会で特定する。審査委員会は、提案書に記載された内容について、この評価
基準に示す得点化基準に従って評価し、評価点の合計が最も高い提案書を採用する企画
提案書として特定する。
評価にあたっては、審査委員会は、企画提案者に対し、企画提案書についてのプレゼ
ンテーション及びヒアリングを実施する。但し、プレゼンテーション及びヒアリングの
対応者は、本業務に配置予定の総括責任者によるものとする。
※
2)における審査は、原則企画提案者の企業名は非公開(伏せた状態)で行う。
また、審査の経緯は、非公開とする。
1
(2)実施フロー
実施手続きの公表
(提案募集要項等の交付)
参加申込書の提出
参加申込書の審査
(審査委員会)
企画提案者の選定通知
(審査委員会)
企画提案書の提出
企画提案書の審査
(審査委員会)
採用する企画提案書の特定
(審査委員会)
特定者へ通知・公表
(審査委員会)
業務内容協議
契約締結(随意契約)
2
2
企画提案者の選定方法
(1)参加資格
本プロポーザルに参加することができる資格を有する者は、平成 28 年度西宮市上下水道
局競争入札参加資格者名簿に登載されている者で、次に掲げる要件のいずれにも該当するも
のとする。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
地方自治法施行令(昭和 22 年政令第 16 号)第 167 条の 4 の規定に該当しない者である
こと。
会社更生法(平成 14 年法律第 154 号)に基づき更生手続き開始の申立てがなされてい
る者、又は民事再生法(平成 11 年法律第 225 号)に基づき再生手続き開始の申立てが
なされている者でないこと。
当該プロポーザル参加申込日から契約締結の日までの間に、西宮市上下水道局指名停止
基準の規定による指名停止の処分を受けていない者であること。
共同企業体による参加者でないこと。
日本国内において、水道事業[水道法(昭和 32 年法律第 177 号。以下「水道法」とい
う。
)第 3 条第 2 項に該当するものをいう。
]及び水道用水供給事業(水道法第 3 条第 4
項に該当するものをいう。
)並びに工業用水道事業(工業用水道事業法(昭和 33 年法律
第 84 号)第 2 条第 4 号に該当するものをいう。
)における浄水施設(排水処理施設を除
く。
)もしくは配水施設のうち、一日平均配水量 10,000 ㎥以上の浄水場もしくは配水場
において運転管理業務を同一施設で、平成 18 年度以降3年以上継続して元請として受
注した実績を有すること。ただし、共同企業体での実績は除く。
次に掲げる総括責任者を本業務に専任で1名配置できる者であること。
・水道技術管理者(水道法第 19 条に定める者をいう。
)の資格を有し、かつ前項に規定
する業務の実務経験が3年以上ある者
次に掲げるいずれかの主任者を本業務に専任で運転監視業務の勤務班ごとに1名配置
できる者であること。
・水道浄水施設管理技士3級以上の資格を有する者
・水道管路施設管理技士3級以上の資格を有する者
(2)参加申込書の提出
①
参加申込書
ア 受注実績調書
イ 配置予定業務従事者届
(3)選定方法
1(1)1)による。
参加資格要件を満たしている者に選定通知兼提案依頼書を送付する。
3
3
企画提案書の特定方法
(1)特定方法
企画提案書に記載された内容について、次の評価方法に従い採用する企画提案書を特定す
る。
1)評価の基本方針
評価による得点が採用する企画提案書を特定することになるため、その配点及び得点化
基準については、上下水道局が本業務に期待する事項の必要性又は重要性を勘案して設定
した。
なお、上下水道局は本業務について、民間事業者の技術力を利用して、効率的な事業運
営を行い、水道水の安定供給の向上を期待している。
2)評価における大項目別の配点
前記の評価の基本方針を踏まえ、配点について次のとおりとした。
評価項目(大項目別)
配
点
技術評価
1)業務計画に関する事項
70点
2)運転監視業務に関する事項
3)保守点検業務に関する事項
価格評価
30点
1)業務価格に関する事項
合
計
100点
3)評価における得点化方法
項目毎に定量化評価を行い、評価できる場合はその項目に定める得点を付与する。
4)業務価格に関する事項以外の評価項目における得点化方法
定量化評価においては、各項目について、次に示す4段階評価による得点化方法により
得点を付与する。
評価
評価の意味合い
得点化方法
A
優れている:評価項目に対して、具体的な優れた提案が示されて
配点×1.0
いる
B
良い:評価項目に対して、有効な提案が示されている
配点×0.7
C
普通:評価項目に対して、提案が示されている
配点×0.4
D
やや劣る:評価項目に対して、提案が不十分である
配点×0.0
D評価に満たない項目[評価項目に対する提案が全く示されていない。未記入(白紙)
又は不適切である]が1項目でもあった場合、または、合計の得点が28点未満の場合
は失格とする。
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(2)得点化基準
次の表に示す配点に従い、提案書類に記載された内容を得点化する。
表 評価の配点表
評価項目(小項目)
評価の視点
技術評価
配
点
(70点)
1)業務計画に関する事項
(15点)
①業務遂行計画
・業務全般の理解
・必要な組織及び体制
・安全衛生管理
②業務遂行能力
・運転管理業務の受注実績
・配置予定業務従事者の
資格能力
3点
2点
③従事者への教育
・業務に関する研修計画内容
・業務外の社内研修等
2点
④リスク管理計画
・リスクに対する考え、対応法
2点
⑤危機管理計画
・危機管理計画の妥当性
・具体的な事象の想定
4点
⑥環境負荷の軽減に対する配慮
・環境負荷の軽減に対する配慮
・ISO 取得状況
2点
2)運転監視業務に関する事項
(30点)
①運転監視計画
・運転監視業務の理解
・各業務内容の実施方針、方法
・施設事故時の対応の妥当性
・具体的な施設事故の想定
②水位・水量・水質管理計画
10点
・各施設の理解
・水運用の安全性
・水運用における環境負荷の軽減
・計画の妥当性
③従事者の勤務体制・配置計画
・現場組織体制
・業務分担の妥当性
・現場組織内のバックアップ体制
④保守点検業務と一括で行う効果
・実現性
3)保守点検業務に関する事項
5点
5点
10点
(25点)
①保守点検体制
・人員、業務分担の妥当性
・現場組織体制
・配置予定業務従事者の資格
・安全計画
②保守点検計画
・点検内容の充実度
・実施計画の妥当性
・実施方法の妥当性
5点
20点
価格評価
1)業務価格に関する事項
(30点)
①業務価格
・業務価格
合
計
30点
100点
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(3)提案書記載上の留意事項
1)業務計画に関する事項
①業務遂行計画
本業務全般に関する基本方針及び概要、並びに必要な組織体制、安全衛生管理につ
いて簡潔にまとめること。但し、具体的な事案については、2)及び3)にて記載す
ること。
②業務遂行能力
業務実績、配置予定業務従事者の資格及び能力について簡潔にまとめること。
③従事者への教育
従事者の人材育成及び教育について、業務開始までの配置予定業務従事者教育と中
長期のフォローアップ教育の計画・内容・体制を簡潔にまとめること。また、その他
社内研修がある場合は、その内容も記載すること。
④リスク管理計画
リスク管理の方針と対策について、「業務委託仕様書 別表3 リスク分担表」を参
考にして簡潔にまとめること。
⑤危機管理計画
計画停電など社会的被害が想定される事象、対応策、管理体制、訓練等について簡
潔にまとめること。記載にあたっては、全般的な内容と個別の事象に分けて記載する
こと。但し、施設の事故に関しては、2)にて記載すること。
⑥環境負荷の軽減に対する配慮
環境保全に関する考え方について簡潔にまとめること。ISO 取得があれば記載する
こと。水運用に関わる内容は、2)にて記載すること。
2)運転監視業務に関する事項
①運転監視計画
運転監視業務内容の実施方針、方法について簡潔にまとめること。また、施設の事
故に関わる緊急対応について記載すること。記載にあたっては、全般的な内容と個別
の事象に分けて記載すること。
②水位・水量・水質管理計画
各水道施設における水位・水量・水質管理計画について簡潔にまとめること。
記載にあたっては、既存設備の特性、省エネ・経費節減に有効な方策、水運用の
安全の確保に留意すること。
③従事者の勤務体制・配置計画
従事者の勤務体制・配置計画・現場組織体制・業務分担について簡潔にまとめるこ
と。
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④保守点検業務と一括で行う効果
運転監視業務と保守点検業務を一括で行うことによる効果を簡潔にまとめること。
3)保守点検業務に関する事項
①保守点検体制
保守点検従事者の人員配置・現場組織体制・業務分担、資格及び能力、安全計画に
ついて簡潔にまとめること。
②保守点検計画
保守点検全般に関する考え方、実施計画・実施方法・点検項目について、仕様書を
もとに簡潔にまとめること。
4)業務価格に関する事項
①業務価格
業務価格について、内訳明細書を作成し提案すること。
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