ニュースリリース 平 成 28 年 10 月 27 日 株式会社日本政策金融公 庫 ソーシャルビジネス関連融資 上半期の実績として過去最高 ~ さまざまな分野で活動するソーシャルビジネス事業者への支援を拡充~ 日本政策金融公庫(略称:日本公庫)国民生活事業の、平成 28 年度上半期のソーシャ ルビジネス関連融資実績(注 1・2)は、5,051 件(前年同期比 132.6%)、351 億円(同 117.8%) となり、上半期の実績として、件数・金額ともに過去最高となりました(図 1)。 また、ソーシャルビジネス関連融資実績のうち、NPO法人向けは、724 件(前年同期 比 125.3%)、36 億円(同 102.9%)となり、件数について、上半期の実績として過去最高と なりました(図 2)。 融資増加の背景としては、高齢者、障がい者の介護・福祉や子育て支援、地域活性化と いった地域社会の課題解決に取り組む事業者が増えていることが考えられます。 また、これまで継続的にソーシャルビジネス支援に取り組んできたことから、日本公庫 の認知度が向上し、さまざまな分野で活動する事業者(参考 1)にご利用いただいている ことなどが挙げられます。 支援体制としては、平成 28 年2月にソーシャルビジネスを営む方向けの融資制度にお いて、特別利率の適用対象者を広げるなど制度を拡充(参考 2)したほか、地方公共団体 や民間金融機関、NPO支援機関等と連携して、ソーシャルビジネスを営む方が抱えるさ まざまな経営課題の解決を支援するネットワークの構築にも取り組んでいます(注 3)。 日本公庫は政策金融機関として、今後も、地域社会の課題解決に取り組むソーシャルビ ジネスの担い手の皆さまを、積極的に支援していきます。 図 1 融資実績の推移 図 2 融資実績のうちNPO法人向けの推移 (注 1)ソーシャルビジネスとは、高齢者や障がい者の介護・福祉、子育て支援、環境保護、地域活性化など、地域や社会が抱える課題の解決に取り組む事業をいう。 (注 2)「①NPO法人」「②介護・福祉事業者」「③社会的課題の解決を目的とする事業者(①②を除く。)」への融資実績の合計(①と②の重複分を除く。)。 なお、③は、26 年度に融資実績の集計対象に追加されたため、25 年度以前と 26 年度以降の融資実績を単純に比較することはできない。 (注 3)日本公庫が連携団体とともに構築したソーシャルビジネスを支援するためのネットワーク数は、全国で 92 件(平成 28 年9月末時点)。 参考資料 (参考 1)融資先の活動分野 資料:日本公庫「地域社会の課題解決に取り組むみなさまの資金調達等に関するアンケート」 (注)日本公庫が融資したソーシャルビジネスを行う事業者を対象として、平成 27 年 7 月、10 月、28 年 1 月、4 月に実施。 (参考 2)ソーシャルビジネス支援資金【下線部分が平成 28 年2月の拡充箇所】 ・融資制度の概要 ご利用 いただける方 ご融資限度額 次の1または2に該当する方 1 NPO法人 2 NPO法人以外であって、次の(1)または(2)に該当する方 (1)保育サービス事業、介護サービス事業等を営む方 (2)社会的課題の解決を目的とする事業を営む方 別枠 7,200 万円(うち運転資金は 4,800 万円) ご返済期間 設備資金 20 年以内、運転資金7年以内 利率(注) 基準利率 ただし、一定の要件に該当する方については、利率を低減 1 次のいずれかに該当する方は、特別利率A (1)認定NPO法人(仮認定NPO法人を含む。) (2)社会的課題の解決を目的とする事業を営む方 2 保育サービス事業、介護サービス事業等を営む方は、特別利率C (注)ご返済期間、担保の有無などによって異なります。詳しくは日本公庫HPをご覧ください。 ・ご利用事例 企業名 NPO 法人 代表者 堀内 直也 事業内容 支援内容 みつばのくろーばー 分野 まちづくり 所在地 山梨県甲府市 高齢者支援 ・平成 27 年 12 月、当時 25 歳の代表者が創業。代表者は、社会福祉士・介護 福祉士として障がい者支援施設やデイサービスでの勤務を経て独立。 ・甲府市の住宅街において、一戸建ての家屋を利用した地域密着型デイサー ビス「宅老所みつばやあんき」(注)を運営。 (注)「あんき」は甲州弁で「安心」の意味 ・また、同法人の事業所を地域の寄り合い所として、高齢者だけでなく、地 域の子どもたちや学生等にも開放。地域住民の交流を促すことで、薄れつ つある地域コミュニティのきずなを深めている。 ・日本公庫は、創業資金として、デイサービス施設の開設に必要となる人件 費等を融資。 みつばやあんき外観 みつばやあんき居間
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