今月も課題図書を紹介します。課題図書は、子供や若年層に本に親しんでもらい、読書の 楽しさや感動体験を通して読書の習慣をつけられるよう、毎年選ばれています。課題図書に 選ばれる作品は、発達段階に応じて楽しめて、深い感動や新しい認識を与えられるものとな っています。他者を尊ぶ気持ちが貫かれていて、子供達が読書をするには最適な本ばかりで す。次にどんな本を読もうかな?読ませようかな?と悩んだ時、課題図書の中から選んでみ てください。 みずたまのたび ネコの水入れに残った一粒のみずたまが、空にま いあがり、雲にのり、雨になって、土の中へ……。身近 な「水」が、さまざまに姿を変えながら地球をめぐりま す。とびきり美しく、洗練された絵本です。 木のすきなケイトさん 1857 年生まれで、女性としてはじめて科学の学士を取った ケイトさん。木の勉強を続け、だれも思いもしなかった砂漠の 緑化計画を実行します。夢をもち、決してあきらめないで行動 するケイトさんが素敵です。 ここで土になる 大西さんは、「これでいいのか」と自分が疑問に思ったことを 何十年も追い続けて本にしました。五木村に残った大西夫妻は 80 年以上ここで暮らし続けています。二人の気持ちや年月の長 さを想像しながら、ぜひ読んでください。
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