資料3 平成27年度神奈川県児童生徒の問題行動等調査 調査結果の概要1(私立学校分) 【暴力行為について】 ○ 県内私立小・中・高等学校における暴力行為の発生件数は、前年度とほぼ同数の、241 件でした。 校種別内訳は、小学校57件、中学校121件、高等学校63件です。 生徒間暴力は引き続き高い水準で推移している状況にあることから、様々な課題を抱える加害児 童生徒への適切な指導や対応を積極的に行っていく必要があります。 【いじめについて】 ○ 県内私立小・中・高等・特別支援学校におけるいじめの認知件数は、前年度とほぼ同数 の、442件でした。 校種別内訳は、小学校233件、中学校142件、高等学校67件、特別支援学校0件です。 いじめの現在の状況で「解消しているもの」の件数の割合と「一定の解消が図られたが、継続 支援中」の件数の割合を合わせたものを改善率と呼び、改善率は97.7%です。 いじめの重大事態の発生件数は、1件でした。 【長期欠席・不登校について】 ○ 県内私立小・中学校における長期欠席者は、小学校73人、中学校584人でした。 小・中学校における長期欠席者のうち不登校児童生徒数は、前年度より74人減少し、348人でし た。校種別内訳は、小学校29人、中学校319人です。 不登校の要因(区分)は、小・中学校ともに「家庭にかかる状況」が最も多く、ついで、「いじ めを除く友人関係をめぐる問題」が多いという結果でした。小・中学校において「指導の結果登校 する又はできるようになった児童生徒」の割合は34.2%でした。 ○ 県内私立高等学校における長期欠席者は、前年度より31人増加し、1,147人でした。 高等学校における長期欠席者のうち不登校生徒数は、前年度より75人減少し、463人でした。 不登校の要因(区分)は、「進路にかかる不安」が最も多く、ついで、「家庭にかかる状況」が 多いという結果でした。「指導の結果登校する又はできるようになった生徒」の割合は28.7%でし た。 【中途退学者について】 ○ 県内私立高等学校における中途退学者は、前年度より7人減少し、699人でした。 中途退学に至った理由は、「学校生活・学業不適応」が最も多く、ついで、「進路変更」が多い という結果でした。 * 各調査項目の「調査結果の概要」については、次ページ以降に掲載しています。 1 1 暴力行為の状況(私立小・中・高等学校(通信制を含む)) ・調査結果の概要(詳細データは資料4のP.1~4) ア 暴力行為の発生件数は241件(前年度より2件減少)。 イ 校種別の内訳は、 小学校 57件(前年度より 8件増加) 中学校 121件(前年度より18件増加) 高等学校 63件(前年度より28件減少) ウ 形態別内訳は、 対教師暴力 17件(前年度と同数) 生徒間暴力 191件(前年度より 6件増加) 対人暴力 4件(前年度と同数) 器物損壊 29件(前年度より 8件減少) エ 加害児童生徒数は、 小学校 37人(前年度より 7人増加) 中学校 136人(前年度より 9人減少) 高等学校 70人(前年度より47人減少) オ 暴力行為を5回以上繰り返し起こした児童は、2人(中学校・高等学校生徒は 0人)。 2 いじめの状況(私立小・中・高等(通信制を含む)・特別支援学校) ・調査結果の概要(詳細データは資料4のP.5~11) ア いじめの認知件数は442件と、昨年とほぼ同数。(前年度より 1件増加)。 イ 校種別の内訳は、 小学校 233件(前年度より25件減少) 中学校 142件(前年度より23件増加) 高等学校 67件(前年度より3件増加) 特別支援学校 0件(前年度と同数) ウ いじめの現在の状況で「解消しているもの」の件数の割合は、83.0%(前年度より2.0ポイ ント低下)で、これと「一定の解消が図られたが、継続支援中」を合わせた改善率は、97.7% (前年度より0.2ポイント上昇)。 エ いじめの日常的な実態把握のための学校の取組みの中で、「アンケート調査を実施」した学 校の割合は、74.7%(前年度より6.9ポイント上昇)、「個別面談を実施」した学校の割合は、 73.6%(前年度より4.9ポイント低下)。 オ いじめの重大事態の発生件数は、中学校で1件。 3 長期欠席・不登校児童生徒の状況(私立小・中学校) ・調査結果の概要(詳細データは資料4のP.12~16) ア 長期欠席児童生徒数は657人(前年度より88人減少)。 出現率は1.78%(前年度より0.20ポイント低下)。 イ 校種別の内訳では、 小学校 長期欠席児童数 73人(前年度より 7人増加) 出現率 0.71%(前年度より0.08ポイント上昇) 中学校 長期欠席生徒数 584人(前年度より 95人減少) 出現率 2.19%(前年度より0.30ポイント低下) ウ 不登校児童生徒数は348人(前年度より74人減少)。 出現率は0.94%(前年度より0.18ポイント低下)。 2 エ 校種別の内訳は、 小学校 中学校 不登校児童数 29人 (前年度より8人増加) 出現率 0.28%(前年度より0.08ポイント上昇) 不登校生徒数 319人 (前年度より82人減少) 出現率 1.20%(前年度より0.27ポイント低下) オ 欠席日数別不登校児童生徒の状況は、 最も多い欠席日数の区分は、年間30日~59日 81人(全体の23.3%)。 次に多い欠席日数の区分は、年間180日以上 67人(全体の19.3%)。 カ 不登校児童生徒への指導結果状況は、 ① 指導の結果、登校する又はできるようになった児童・生徒の割合 小学校 31.0%(前年度より 11.9ポイント低下) 中学校 34.5%(前年度より5.9ポイント低下) ② 指導の結果、継続した登校には至らないものの好ましい変化が見られるように なった児童生徒の割合 小学校 13.8%(前年度より 10.0ポイント低下) 中学校 15.7%(前年度より 6.7ポイント低下) ①②を合わせた改善率 小学校 44.8%(前年度より21.9ポイント低下) 中学校 50.2%(前年度より 12.6ポイント低下) 4 長期欠席・不登校生徒の状況(私立高等学校(通信制を含まない)) ・調査結果の概要(詳細データは資料4のP.17~19) ア 長期欠席生徒数は1,147人 (前年度より31人増加)。 長期欠席出現率は 1.64% (前年度より0.04ポイント上昇)。 イ 不登校生徒数は 463人 (前年度より75人減少)。 不登校出現率は 0.66% (前年度より0.11ポイント低下)。 ウ 不登校生徒への指導結果状況は、 ① 指導の結果、登校する又はできるようになった生徒の割合 28.7% (前年度より 4.9ポイント低下) ② 指導の結果、継続した登校には至らないものの好ましい変化がみられるようになった 生徒の割合 22.9% (前年度より 1.4ポイント低下) ①②を合わせた改善率 51.6% (前年度より 6.3ポイント低下) エ 不登校生徒が指導・相談を受けた学校内外の機関等は、 公的相談機関や病院、民間団体等の機関で相談・指導等を受けた人数 109人 23.5% (前年度より4人増加 4.0ポイント上昇) 養護教諭やスクールカウンセラーによる相談を受けた人数 183人 39.5% (前年度より73人減少 8.1ポイント低下) 5 中途退学者等の状況(私立高等学校(通信制を含む)) ・調査結果の概要(詳細データは資料4のP.20~23) ア 中途退学者数は699人(前年度より7人減少)。 中途退学率は 0.98%(前年度より0.01ポイント低下)。 イ 中途退学に至った理由について、学校生活・学業不適応が251人・35.9%(前年度 262人・ 37.1%)、進路変更247人・35.3%(前年度 207人・29.3%)、病気・けが・死亡が65人・ 9.3%(前年度64人・9.1%)の順となり、経済的理由は13人・1.9%(前年度12人・1.7%) であった。 3 ウ 懲戒による退学者数は12人(前年度6人)となった。 6 自殺の状況(私立小・中・高等学校(通信制を含む)) ・調査結果の概要(詳細データは資料4のP.24) 小学生で0人(前年度0人)、中学生で2人(前年度0人)、高校生で1人(前年度2人)と いう結果となった。 4
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