民間連携事業 及び 中小企業海外展開支援事業 契約管理

民間連携事業 及び 中小企業海外展開支援事業
契約管理ガイドライン(2016年9月版)の主な変更点
事項
改訂前
改訂後
1 ガイドラインの名 事業実施ガイドライン
称
契約管理ガイドライン
2 契約履行プロセス (記載なし)
における契約管理
※第3章「契約履行プロセスにおける契約管理」を新設
該当
ページ
補足説明
これまでの「事業実施ガイドライン」という名称か
ら、「契約管理ガイドライン」に変更しました。
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契約管理に係る基本的な事項を、第3章として大幅に加
筆しました。
3 各費目の精算上限 費目(大項目)「Ⅱ.直接経費」内の中項目の 費目(大項目)「Ⅱ.直接経費」内の中項目の費目間流用(契約金額内訳書に当
額と費目間流用
費目間流用(契約金額内訳書に当初計上されて 初計上されていなかった費目(中項目)への流用を含む)。は、「業務主任者」
いなかった費目(中項目)への流用を含む)。 と「監督職員」による打合簿を取り交わします。
は、「業務主任者」と「監督職員」による打合 ただし、精算報告書を作成する段階になって流用が必要となった場合には、流用
簿を取り交わします。
金額(増額)が当該費目(中項目)の金額の5%か50万円かのいずれか低い方の金
額の範囲内であれば、例外的に打合簿なしで、精算することが可能です。
なお、上記金額の範囲内であったとしても、費目(中項目)「機材製造・購入・
輸送費」に関しては、契約書に記載のない項目(打合簿によりJICAの事前承認を
得ている項目は除く)の経費発生に起因する増額は認めません。
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これまで、各費目(中項目)の精算上限額は、契約書
上の金額(費目間流用の打合簿を交わしている場合
は、それを反映させた金額)としていましたが、当該
費目(中項目)の5%又は50万円のいずれか低い金額の
範囲内であれば、提案法人の裁量で流用が可(精算時
の報告で可)としました。
ただし、一部例外もありますので、必ず契約管理ガイ
ドライン「3.(4)契約金額の内訳に係る事項(費
目間流用等)」を確認してください。
4 費目(中項目)
(具体的な記載なし)
「機材製造・購
入・輸送費」の経
費取扱い
費目(中項目)「機材製造・購入・輸送費」については、契約書に記載のない項
目(打合簿によりJICAの事前承認を得ている項目は除く)に係る支出は、経費と
して認められません。
また、当該費目(中項目)内の費目(小項目)での流用を行う場合は、流用金額
(増額)が当該費目(小項目)の金額の5%か50万円かのいずれか低い方の金額の
範囲を超える場合は打合簿によるJICAの事前承認が必要です。
更に、費目(小項目)「関税・付加価値税等」に資機材の現地通関に係る課税見
込み額を計上していたものの、結果として免税扱いになり、同経費の支払が不要
となった場合、これにより余剰となった経費を他項目へ流用(同一費目(中項
目)内の小項目間流用も含む)するにあたっては打合簿によるJICAの事前承認が
必要です。
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これまで十分に整理がされていなかった「機材製造・
購入・輸送費」の経費取扱いについて整理しました。
5 自社または関連会 (記載なし)
社からの調達につ
いて(利益排除)
本事業の契約に含まれる調達は、上記3原則に則り実施していただくことを基本と
しておりますが、やむを得ない事情により、提案法人が、自社または関連会社か
ら資機材/サービス等を調達する場合、提案法人または当該関連会社がこの調達
により利益を稼得することは、本事業の特性上ふさわしくないと考えられます。
このため、これに該当する調達を行う場合は、利益排除を行う必要があります。
具体的な方法については契約交渉時に協議・確認することにしていますが、契約
交渉時に協議を行わなかった事項について、新たにこれに該当する調達を行う必
要が生じた場合は、必ず事前にJICA事業担当課までご相談ください。
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自社または関連会社から資機材/サービス等を調達する
場合の留意点を加筆しました。
6 現地における税金 JICAは相手国政府関係機関に対し、協議議事録 JICAは相手国政府関係機関に対し、協議議事録の交渉時に免税措置が受けられる
(関税、付加価値 の交渉時に免税措置が受けられるよう可能な範 よう可能な範囲で働きかけますが、免税措置が相手国政府により担保された事業
税等)の取扱い
囲で働きかけますが、免税措置が相手国政府に ではないため、現地で課される可能性のある税金(関税、付加価値税(VAT)等)
より担保された事業ではないため、現地で課さ については、契約金額の一部として必ず計上する必要があります。
れる可能性のある税金(関税、付加価値税
(VAT)等)については、契約金額の一部とし 結果的に免税措置が適用され、「関税、付加価値税等」に計上していた当該経費
て必ず計上する必要があります。
が不要となった場合、事業上の必要性・妥当性が認められる場合に限り、打合簿
その上で免税が得られれば、費目間流用のルー による監督職員の事前承認を得ることを条件に費目間流用を認めます(費目(小
ルに従って、他の用途に使用することも可能で 項目)間であっても打合簿が必要です)。費目間流用に関する詳細ルールは、
す。
3.「(4) 契約金額の内訳に係る事項(費目間流用)」で確認してください。
別添1.「機材調達ガイドライン」
7 機材等納入結果検 【検査】
査(稼働確認)
機材が納品されたら、検査を行います。
注文書や契約書と照合し、機材品目や数量が間
違っていないか、付属品等が不足なく添付され
ているかを確認するとともに、可能な範囲で動
作確認を行ってください。
検査の結果不合格となった場合には、契約相手
方に対し契約書等に基づき適切な機材を納入す
るように指示してください。
【検査】
(1)機材等納入結果検査(稼働確認)
事業対象地に機材が到着したら機材等納入結果検査を行ってください。
複数の機材・部材を組み合わせ1つの機材製造やシステム構築を行う場合、自社
製品の場合、及び、300万円を超える金額の機材を調達する場合は、現地での納入
/組立/据え付けが完了した時点で稼働確認を行い、検査調書を作成の上、打合簿
にて検査結果を速やかにJICAへ報告してください。
複数の機材・部材を組み合わせ1つの機材製造やシステム構築を行う場合は、完
成した機材・システム等を1件とし、1枚の「機材等納入結果検査調書」を作成し
なお、契約金額が300万円を超える場合には、 てください。金額の多寡に関わらず調書作成が必要ですが、当該機材・システム
検査調書を作成します(様式-さ 機材等納入 に含まれる機材・部材ごとの調書は不要です。
結果検査調書)。業務主任者の氏名と押印があ この際、当該機材・システムに含まれる機材・部品が確認できるよう内訳を明記
り、次の項目を内容に含めているものとしま
してください。精算時に突合確認ができるよう、検査調書に記載されている品
す。
名、契約書附属書III契約金額内訳書に記載されている品名、領収書等に記載され
ている品名が、それぞれ整合していることを確認してください。
(中略)
なお、300万円以下の小額機材で、現地での組立や据え付けが不要なもの(単体で
機能する機材等)については、複数機材をリストにまとめて納入確認検査報告す
1件当たり契約金額が300万円を越えない場合 ることも可能です。
は、納品書又は請求書に検収確認済みと記入
し、責任者(業務主任者)が署名、押印するこ
8 (本邦等におけ
とで検査調書に代えることができます。
【検査】
る)機材の納品検
(2)(本邦等における)機材の納品検収
収
自社製品以外の機材を調達する場合、(本邦等において)機材が納品されるタイ
ミングで、提案法人の責任において納品検収を行ってください。JICAへの検査結
果報告は不要ですが、精算書類確認時等に提示を求める場合がありますので、適
切な保管をお願いします。
別添6「別添様式(支払関係)」
9 シート「⑰従事計 ※シート「⑰従事計画・実績表 」
画・実績表 (解説
入り)」
10 シート「従事計
(なし)
画・実績表の記入
方法」
※「⑰従事計画・実績表」を、提案法人用と外部人材用に分割し、また各種解説
を追加。
※「⑰従事計画・実績表」の記入方法及び、人月振替が発生した場合の計算方法
について解説を追加。
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免税措置により支出不要となった経費の流用について
は、費目(小項目)間であっても打合簿が必要である
点を明記しました。
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提案法人が機材を購入し業者から納品を受けるタイミ
ングで行う「納品検収」と、提案法人が事業対象地に
て機材の稼働確認を行いJICAに納入するタイミングで
の検査「機材等納入検査」とを整理しました。
「機材等納入結果検査」は打合簿によるJICAへの報告
を必要とし、組立・据付を要する機材、自社製品、300
万円以下の小額機材、それぞれのケースにおいての検
査方法を整理しました。
「納品検収」に関しては、原則として提案法人の責任
において実施していただくものであるため、検査結果
のJICAへの報告は不要としました。
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なお、この整理により1件当たり契約金額が300万円を
超えない場合に納品書又は請求書に検収確認済と記入
し、業務主任者が署名・押印し検査調書に代える方法
はなくなりました。((本邦における)機材の納品検
収にしか適用ができず、JICAが求める「機材等納入検
査」には適用できないため。)
ただし、300万円以下の機材で、現地での組立や据え付
けが不要なものについては、1枚の打合簿で複数機材の
納入結果報告をする簡易な方法が可能です。打合簿サ
ンプル⑰をご確認ください。
これまでご照会が多かった本表の記入方法について、
「自社負担」、「自社業務」、「人月振替」等様々な
ケースを想定して解説を加えました。