(案) 資料 4 《提言3》 就学前教育及び保育に対する支援と市立幼稚園の役割 について 1 就学前教育及び保育に対する支援 発達に課題があり特別な支援を必要とする子どもは、年々増加傾向にある。 また、外国籍の子どもたちが就園する幼稚園や保育園等では、教育や保育面で の指導をはじめ園生活を通して適切に対応することが難しく、さらに、家庭へ の連絡など保護者との意思疎通に苦慮することも多くある。 そのため、発達に課題のある子どもや外国籍の子どもが、早期に園生活に慣 れ、幼児期の望ましい成長や発達を促せるよう、人的・物的な教育環境の整備 に努める必要がある。中でも、発達に課題のある子どもへの対応は、専門医や 関係機関との連携により、個に応じた適切な療育環境を整える必要がある。 ⑴ 特別な支援を必要とする子どもに対応できる人材の育成と派遣 ア 発達に課題のある子どもへの対応 ・特別支援教育に関する研修の実施と専門資格等取得の促進 ・特別支援教育の専門知識又は資格を持った者による定期的な巡回指導 ・こども発達相談室への入級、通級など柔軟な対応 イ 外国籍の子どもへの対応 ・外国籍園児幼稚園生活適応指導助手など支援者育成講座の開催 ・外国籍園児幼稚園生活適応指導助手の定期的な派遣 ⑵ 特別な支援を必要とする子どもの受け入れに対する財政的な支援 ア 施設運営費に対する助成制度の拡充 ・介助員など特別支援教育に係る人材配置への適用 ・外国籍園児幼稚園生活適応指導助手など支援者配置への適用 ⑶ 保健・福祉施策との連携 ア 発達の課題の早期発見に向けた環境整備 ・5歳児就学前健康診査の実施 ・施設巡回相談体制の充実 (案) 資料 4 イ 発達の課題解決に向けた適時かつ適切な支援 ・施設訪問支援の充実 ・家庭内療育に関する相談体制の充実 2 市立幼稚園の役割 核家族の増加や女性の社会進出等により保育園や認定こども園への就園ニー ズが高まっていることを受け、幼稚園は預かり保育の充実を図るなど保護者ニ ーズに的確に対応することが求められる。特に市立幼稚園は、多くの公費が投 入されているため、市民満足度を向上させる責務がある。 そのため、市立幼稚園は、在家庭の子どもなど潜在的な保育ニーズに対応す るとともに、民間事業者では取り組みの難しい教育及び保育施策を補完的に取 り組むことが求められている。また、新たな教育課題等を調査、研究し、解決 に向けて先進的に取り組む必要がある。 ⑴ 未就園児の子育て支援のための拠点施設 ア 「未就園児ふれあい広場」による子ども同士のふれあいや保護者同士の情 報交換の場の充実 イ 保護者向け子育て・就園相談窓口の常設 ⑵ 発達に課題を持つ子どもの就園を促すための拠点施設(未就園児含む) ア 障害に応じた通級教室の設置 イ 幼児デイサービスの実施 ※子どもと保護者が一緒に通園し、基本的な生活習慣を身につけ、創作活動、機 能訓練、社会適応訓練などを通して支援を行う。 ウ 保護者向け相談窓口の常設 ⑶ 外国籍の子どもたちの就園を促すための拠点施設 ア 外国籍園児幼稚園生活適応指導助手の配置 ⑷ 就学前教育・保育に関する課題を研究、実践するための拠点施設 ア 研修成果の実践と検証、他園への還元
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