みんなで学ぼう!製粉工場 (354kbyte)

東保健所衛生課では、市民の皆様に食の安全・安心に関する正しい知識を身につけ
てもらうことを目的に、毎年食品工場の見学会を実施しております。
今年度は8月10日に、抽選で決定した市内に住む小学生とその保護者を対象に製
粉工場(日本製粉株式会社 福岡工場)の見学を行いました。
【製造工程、見学内容等の説明】
まず、日本製粉株式会社様より小麦の製造工程、工場施設の特徴、見学内容等の説
明をしていただきました。
次に、ビデオ視聴により小麦粉とその製造方法についてさらに知識を深めました。
<小麦粉ができるまでの簡単な流れ>
① 原料の小麦を受け入れる
② 小麦に混ざる小石などの不純物を取り除き、粉砕しやすくする
③ 小麦を粉砕し、ふるい分けする
④ 包装後、お菓子や麺などの工場・家庭へ
【施設見学】
続いて、いよいよ工場の施設見学に出発で
す。専用の白衣に着替え、二班に分かれて工
場内の各施設を見て回りました。原料の小麦
は、大型船により工場のすぐ横の港まで運ば
れてきます。見学当日は残念ながら大型船は
着岸していませんでしたが、大きなパイプを
見ながら工場までの小麦の流れについて説明
してもらいました。
中央コントロール室では,
製粉室全体を見学しました。
大型のたくさんの機械を使っ
て小麦を粉砕し、ふるい分け
する様子が一望できました。
また、ふるい分けによって
小麦粉の粒の大きさ・色・肌
触り等がどのように変わるの
か、実際に体験させてもらい
ました。
包装室では、普段よく目にする食品が、機械によって袋詰めされていく様子に皆さ
ん興味津々でした。
【実験】
施設見学終了後、親子で小麦粉を水の中でこねて、小麦粉特有の弾力性や粘着性の
元となるグルテンを取り出し、強力粉と薄力粉でどのように違うのかを体感する実験
を行いました。
【意見交換会】
最後に、意見交換会を行いました。
「薄力粉と強力粉の違いは?」
「国産と外国産の
小麦はちがうの?」「グルテンは何に使うの?」等、たくさんの質問がありました。
また、薄力粉で作った食パンと強力粉で作ったパンを食べ比べることで、食感や味の
違いを感じることができました。
今回の工場見学会を通して、小麦粉やその製造方法、衛生・品質管理について深く
学んでいただけたことと思います。日本製粉株式会社の皆様に、わかりやすく丁寧に
説明していただき、とても心に残る夏休みとなりました。参加された皆様、お疲れさ
までした。