2016年 10月15日 №587

「読書週間」によせて
し お ざ き じゅん
汐﨑順子
本に出会う、人に出会う
~読書の喜びを子どもと
慶應義塾大学 非常勤講師
こ
族や友だちと、自由に、のび
やかに図書館を利用する様子
がうらやましかった。
私は大人になってから初め
て
「文庫」
を知った。子どもに
読書の楽しさを伝える草の根
の読書活動で、いわば私設の
ミニ図書館だ。子どもと本の
どもの読書、図書館に関わる
を教えている。職業として子
で司書資格取得をめざす学生
私は学校図書館と公共図書
館で働いたあと、いまは大学
ながら、その成長を読書と重
接し毎日の貸出の記録を追い
た。決まった子どもと親密に
カードに残すシステムだっ
の記録を手書きで本と貸出
当時はまだ一人ひとりが読書
公共図書館はその地域社会
に暮らすすべての人に開かれ
可能性を知った。
受け持つ学校図書館の豊かな
び」
と
「読書の楽しさ」双方を
もの姿が新鮮だった。「学ぶ喜
して好奇心を広げていく子ど
から知識を得、新しい発見を
が働いていた学校図書館は、 物語を楽しむだけでなく、本
ささやかだが確かで暖かな絆
いた。
文庫では本を仲立ちに、
でいた。その横では母親同士
り込み、寝転がって本を読ん
心しきった様子で畳の上に座
な雰囲気のなか、子どもは安
れる家庭文庫。家庭的で暖か
たとえば自宅を開放して営ま
思いが文庫活動の原動力だ。
楽しさを共有したい、という
ようになった原点に、子ども
ねあわせて見つめる楽しさを
が生まれ育まれている。
……。学級文庫で育った私は
時代の本との出会いがある。
知った。学年が上がっても新
た 施 設 だ。バギーの 赤 ちゃん
用する閉じられた空間だ。私
残念ながら公共図書館を利
用した記憶はないが、小学生
と一緒に母親に連れられてく
今年は読書週間が第 回を
迎える。長い年月を経て、子
が子育ての悩みを話しあって
のときは教室の片隅に置かれ
一冊 」を借りる子。
“ 今年も
た本棚(いわゆる学級文庫) 学期には必ず「お気に入りの
から毎日本を借りて帰り、布
る子、祖 父 母に手 をひかれて
やってくる 子、休 日に父 親 と
この本を借りるかな”と、興
味津々で4月を待った。私と
団の中にも持ち込んで夢中で
を紹介しあう読書仲間になっ
いつしかおたがいの好きな本
妹に誇らしげに本の借り方
を教えるお兄ちゃん、学校帰
たいせつさを再確認し、未来
共有し、伝えることの意味、
いく。読書の喜びを子どもと
人の姿が子どもの横にあった。 で子どもは本に出会い、人に
読 ん だ。 当 時 は 児 童 書 の 出
次々と魅力的な本が店頭に並
た。図工の授業中にスモック
りに友だちと自由に本を選ぶ
につなげていきたい。
どもの読書環境も飛躍的に豊
んだ。お小遣いをためては本
を着て本の絵を写す子、理科
子……。子ども時代、公共図
かになった。さまざまな場所
屋に行き、長い時間をかけて
の宿題で図鑑を調べる子、科
書館が身近になかった私は家
を 選 ぶ子 ……。た く さ んの 大
一冊を選んだ。買い集めた本
学クラブの活動でかるめ焼
版が豊かに花開いた時期で、 よく似た読書興味を持つ子。 楽しそうに会話をしながら本
はいまも本棚に並んでいる。
きを作るために本を探す子
出会い、自分の社会を広げて
学校図書館は、もっぱらそ
の学校に通う生徒と先生が利
《ホームページ》http://www.dokusyo.or.jp
会員の購読料は
会費の中に含まれる
定価 60 円
№ 587
70
発行人 宮本 久 編集人 片岡 伸子
★「読書週間70 回」
あれこれ
(6頁)
★「こどもの読書週間」
「読書週間」
標語募集
(8頁)
平成28年10月15日
読 書 推 進 運 動
第 587 号 (昭和 44 年8月2日第三種郵便物認可)(毎月1回15日発行)
(1)
〒 162-0828
東京都新宿区袋町 6
日本出版クラブ会館内
TEL 03(3260)3071
FAX 03(5229)1560
いつもと雰囲気が違う?
ポスターをご活用ください!
すね」
「見ていると楽しくなりま
「雰囲気がいつもと違っていいで
の力 ~文庫活動の歴史と現状~」
んの講演「つなぐ つながる 文庫
月 日㈭より、
「読書週間」 には、関連イベントとして、今月
が始まります。
今年のポスターは、 号の巻頭言の筆者、汐﨑順子さ
10
は 月5日㈪。日書連ホームペー
回 東京
東京神保町では「第
名物神田古本まつり( 月 日~
を今年も実施します。
で配布する読書推進キャンペーン
シとしおりをはさみ、全国の駅頭
日本出版販売労働組合では、ク
リアファイルに読書週間啓発チラ
認できます。
)
ジ( http://www.shoten.co.jp
および書店店頭掲示ポスターで確
12
人気で、あっという間に用意した
9月の東京国際ブックフェアでも
ンサーの中井美穂さんが、モデ
「読書週間」雑誌広告 んが、第2部「いまこそ広がる女
本年も、
を用意し、日本雑誌協会(雑協) 性誌の新たな可能性」ではアナウ
ださい。
レーターを務め、ライターや人気
や作家の講演会などと、神保町で
するワゴンセール「本の得々市」
謝恩価格本や掘り出しものを出品
日)
」が開かれます。各出版社が
月6日)
」
と
「第 回 神保町ブッ
部数がなくなりました。
のご協力のもとで各雑誌出版社へ
雑誌の編集長をパネリストに迎え
現在で、8社 誌の協力をいただ
10
いております。 月中旬~ 月初
クフェスティバル( 月 日~
26
29
設や団体は、遠慮なく当協議会事
りますが、部数追加をご希望の施
周年を迎える雑協
今年、創立
では、記念シンポジウム「
『雑誌
旬発行の雑誌に掲載されます。
中に「読書週間 書店くじ」を全
日本書店商業組合連合会(日書
連)では、本年度も読書週間期間
語りあいます。
の展示会場にラリー用紙を設置、
示を行う河出書房新社は、図書館
が楽しめます。同時期に千代田区
ナリズムの過去・現在・未来」で
復権!』への道を探る」を 月
はジャーナリストの田原総一朗さ
立千代田図書館で創業 年記念展
務局へお申し付けください。
日に東京都千代田区の一橋講堂で
活用事例や、あるとよいデータな
用紙をブックフェスティバルの同
130
等賞= 円分( 万本)は、図書
、4
等賞= 円分(8000本)
2等賞=千円分(600本)
、3
告をいただき、来年4月に本紙別
県読書推進運動協議会より行事報
す。
「読書週間」終了後に各道府
本年度の賞品は、1等賞=図書
そのほか、公共図書館、図書室
カード一万円分
(400本)
。
以下、 でも多くの行事が予定されていま
500
26
60
ど、ご意見、ご感想をぜひ、お寄
。 月3日
ます( 月 日まで)
11
当できるとしています。当選発表
カードまたは図書購入時に直接充
ご紹介いたします。
冊付録「行事報告一覧」として、
100 500
10
雑誌協会創立60周
年記念シンポジウム
せください。
東京都千代田区立千代田図書館
では、9月 日より読書週間 回
記念パネル展「仲間と読んだ 話
70
した あの一冊」が開催されてい
26
20
26
国多数の書店で実施します。
ホームページ「素材集」のポッ
プやしおり、ブックカバーのデー
人気のレストラン・カフェの屋台
10
て、雑誌の魅力や可能性について
30
11
タは、
9月より公開しております。 開催します。第1部「雑誌ジャー
11
円以上の書籍・ 社ブースに持参すると賞品を進呈
くじは書店で
雑誌を購入した読者に1枚進呈。 します(先着順、数に限りあり)
。
書籍取次各社を通じて配布してお
32
10
全国学校図書館協議会、書店へは
掲載を呼びかけました。 月1日
「読書週間書店くじ」
ポスター
ポスターは公共図書館へは各都
道府県立図書館、学校図書館へは
す」と、
好評をいただいています。 も開催されます。ぜひ、ご来場く
10 57
28
27
11
(2)
(第三種郵便物認可) 第 587 号
読 書 推 進 運 動
平成28年10月15日
年度・第
回
にも一役かっています。
取り組みました。現在も、同会の
タート事業のフォローアップにも
保育所職員の資質向上・ブックス
回」を記念
今年は「読書週間
して、特別賞が設けられました。
います。
が生まれるのではと、期待されて
ボランティア養成講座の講師を務
の本研究会は、半世紀にわたり、
1967年に設立した日本子ども
鳥 越 信、 代 田 昇、古 田 足 日、
増村王子などが中心となって、
顧問として会の発展に力を注ぐ一
村山朗読会は、1985年設
立。市立図書館の利用者懇談会で
め、沖縄県内の民話の掘り起こし
知りあったメンバーが結成しまし
にも尽力しています。
の学校」や子どもの本に関する全
方、個人としても、保育士・読書
を提供。活動の中心である読み聞
国的な講座・研究集会の開催など
た。子どもたちに読書の楽しさを
かせのために、対象となる世代に
2003年結成の宅配ボラン
ティアは、交通手段を持たない高
を展開してきました。機関誌『子
執筆した選定図書リストが掲載さ
9 月 6 日 ㈫、 東 京・ 新 宿 区 の 日 本 出 版 ク ラ ブ 会 館 で 行 味わってもらうため、季節や場
われた 『第 回 野間読書推進賞・選考委員会』 に お い て、 所を変えていろいろなプログラム
平 成 年 度 の 受 賞 者 が 左 記 の と お り 決 定 し ま し た。
あった本を何十冊も選んで吟味し
齢者、本を読みたいけれど身体が
どもの本棚』は、会員が紹介文を
れており、学校や図書館などで図
児童図書選定作業、
「子どもの本
たり、市の助成金を利用して講師
を訪問し、富士見町立図書館の本
を招き自主講座を開催するなど、 不自由で自分では読めない人など
研鑽を積み重ねてきました。
の貸出返却、本の朗読の実施、話
書購入や教材選びの参考としても
活用されています。
し相手を務めてきました。読書好
内での高齢者の役割を高め、さら
1979年設立のぐるーぷ・も
こもこは、障がいの有無にかかわ
岸本方子さんは、兵庫県での家
庭文庫活動を経て、大分県の公民
を主宰。活動当初より、ストー
に子どもの読書環境にもよい効果
館での地域文庫「くすの木文庫」 きの高齢者を増やすことが、家庭
リーテリングを取り入れてきまし
た。
語り手歴は 年を超えており、
教えてもらったりと、文化の循環
者施設では入所者から伝承遊びを
指導のヒントを提供したり、高齢
実演活動を通して、小学校へ読書
児童館・高齢者施設を訪問しての
を行っています。県内の小学校・
材にして作った大型紙芝居の実演
み聞かせ、遠野の昔話と伝説を題
グループわらべは1988年設
立。地域に伝わる遊びや絵本の読
外保育施設への絵本支給事業や、
会の会長を務めたときには、認可
縄県子どもの本研究会に入会。同
入れてきました。1978年に沖
平田恵美子さんは、永年、保育
所に勤め、保育現場に絵本を取り
的存在として活動しています。
県のストーリーテリングの草分け
表として指導にあたるなど、大分
ストーリーテリングの勉強会の代
県立図書館講座で講師を務め、
され、
前記の受賞が決定しました。 く、
トーリーテリングを行うだけでな
いまも毎月1回、県立図書館でス
ラブ会館にて開催します。
月1日㈫、午前 時
贈呈式は
より、東京都新宿区の日本出版ク
価を受けています
出されるなど、世界的にも高い評
絵本『おでかけブー!』が、国際
設などに提供してきました。布の
共図書館・特別支援学校・福祉施
オリジナル作品を製作、各地の公
以上の布の絵本・布のおもちゃの
究に取り組み、これまでに 種類
らず楽しめる布の絵本の創作と研
《団 体 の 部》
・グ ル ー プ わ ら べ (岩 手 県 遠 野 市)
・村 山 朗 読 会 (山 形 県 村 山 市)
《個 人 の 部》
・岸 本 方 子 さ ん (大 分 県 大 分 市)
・平 田 恵 美 子 さ ん (沖 縄 県 那 覇 市)
《奨励賞》
・宅 配 ボ ラ ン テ ィ ア (長 野 県 諏 訪 郡 富 士 見 町)
《第 回 読 書 週 間 記 念 特 別 賞》
・日本子どもの本研究会
・ぐるーぷ・もこもこ
今年度の野間読書推進賞は、都
道府県読書推進運動協議会や教育
委員会などに受賞候補者の推薦を
お願いしました。
6人)
。8月 日㈫に野間読書推
いただいた推薦数は団体の部
(前年 団体)
、個人の部5(前年
進賞事業委員による第一次選考会
を行い、選考委員会へ向けて、
団体、3個人を選出しました。
70
■平成
『野間読書推進賞』決定
46
22
12
児童図書評議会の推薦図書にも選
260
11
28
46
23
選考委員会は9月6日㈫に開催
11
28
70
25
40
平成28年10月15日
読 書 推 進 運 動
(第三種郵便物認可)
(3) 第 587 号
■「上野の森 親 子 フ ェ ス タ 2 0 1 6 」 報 告 会
■東京国際ブックフェア 開催
恩価格販売売上、寄付金などが報
=同実行委員会)
」が開催された。 は、3日間で4万人を超えた。
回 東京国際ブックフェア(主催
日㈮~ 日㈰、東京都江
9月
東区の東京ビッグサイトで「第
読者に向けて、出版業界あげての
「本」の見本市
告された。つづいて収支報告。支
次回開催にむけ、レジ待ち行列と
熱中症などへの対策を報告
9月7日㈬、東京都新宿区の日
本出版会館で、2016年5月3
出を収入が上回り、大震災出版復
試みも目立った。全体の来場者数
トも開かれ、参加者の層を広げる
ブックフェアにはなかったイベン
日~5日の3日間、東京都台東区
3万人、講演会場参加者 人、謝
の上野恩賜公園中央噴水池広場を
興基金への 万円の寄付を算入し 今年は、会期を9月に変更し、
実行委員会の一員として、読書
ても、
収支差額 万円を計上した。 一般の読者が参加しやすい土日に 推進運動協議会も
「読書週間 回」
日本書籍出版協会主催の図書
館・出版シンポジウム「図書館
までのポスターをパネルで展示。 間」などの分科会が開かれた。
籍を %程度割引で販売。お目当 「若い人に贈る読書のすすめ」
「敬
出展する出版社のほとんどが、書
も開催と、
読者謝恩を第一とした。 を記念してはじめて出展し、これ
で本を選ぶ、ということ ─出版
今後の財政基盤の確立が大きな課
するトークショーなどこれまでの
人気アイドルやお笑い芸人が登場
サイン会も各ブースで行われた。
間を貴方にも」
。本屋の娘に生ま
基調講演は、作家の林真理子さ
んの「本と生きる─その幸福な時
動「本が好き」も紹介した。
いるのかを図書館側が紹介したあ
館での選書はどのように行われて
人・図書館人 選書について語る
れ、作家として活躍してきた林さ
館する際の選書の基準は?」
「既
と、出版社側が「図書館が新規開
刊書を入れるきっかけはリクエス
書館と地元の出版社・書店が連携
通して図書館との理解を深める機
ラーが生まれることもあるという
会となった。図書館側からは、図
介し、読者の関心を集めた。
報告もあり、図書館・出版社の関
執筆の背景や本が読者の手に渡る
本の学校
恒例の「NPO法人
出版産業シンポジウム」では「街
係のあり方の可能性も示された。
すると、地域ならではのベストセ
の本屋は地元で支える~留萌ブッ
までを、編集と営業の担当者と紹
特別講演には、作家の湊かなえ トなのか?」などと質問。出版社
さんが登場。ベストセラー
『告白』 にとっては未知の世界「選書」を
の現状などを語った。
んが、最近の出版業界や街の書店
─」は超満員で開催された。図書
スタ2017」開催概要、その課
題であるとの報告がされた。
概要が報告された。課題となった
レジ待ち行列と熱中症対策につい
ては、レジ増設や飲み物販売、救
護対策の強化が、荒天対策につい
ての事前説明の徹底や昼夜警備の
継続などが報告された。
質疑応答のあと、2017年1
月中旬の次回の出展者募集開始以
クセンター 三省堂書店の5年
by
出展料で開催するとの次回の開催
題と対策がそれぞれ報告された。
万円であることを考慮すると、 聞かせやワークショップ、作家の
20
68
152
降のスケジュールを告知して終了
した。
現存するすべての「読書週間」ポスターを
紹介した読書推進運動協議会ブース
514
運営委員会の委員による、事業報
老の日読書のすすめ」
、出版物へ
図書館の選書をテーマにした
「図書館・出版シンポジウム」
ての本を探す人たちで会場は大い
23
展者と後援者に向け開催された。 しかし、収入の内訳が 者の出展
料 万円と売上収益 万円に、2
主催の3団体、子どもの読書推
進会議、日本児童図書出版協会、 社の協賛金と日本書籍出版協会・
出版文化産業振興財団で構成する 「本が好き」運動からの協力金、
25
の消費税軽減税率適用を求める運
23
ににぎわった。また、絵本の読み
フェスタ2017」の報告会が出
中心に行われた「上野の森親子
513
主催3団体からの拠出金合わせて
70
50
150
ひきつづき、2017年5月3
日~5日に3団体の主催、同額の
告、収支報告、
「上野の森親子フェ
517
事業報告では、屋外来場者約
今年5月の「親子フェスタ2016」には
多くの親子連れが来場
(4)
(第三種郵便物認可) 第 587 号
読 書 推 進 運 動
平成28年10月15日
■第
回読書 週 間 記 念
1セットにしたものを4万部用意
議会を通じて 月末に配布いたし
は、各都道府県の読書推進運動協
します。公共図書館・類縁機関へ
業として、
しおりを製作。
「読書週
70
間」期間中に全国の書店と読書推
公益社団法人 読書推進運動協
議会は、「第 回読書週間」記念事
「よい絵本」のしおりを製作、
図書館、書店などで配布
70
進運動協議会などに配布します。
て、 月はじめに配布される予定
ます。書店へは日本出版取次協会
のご協力を得て、取次各社を通し
このしおりは、公益社団法人
全国学校図書館協議会選定の「よ
10
優良読書グループの歩み おはなしグループ
ちいさなくれよん
代表者 清水 馨子
鹿児島県鹿屋市
は鹿児島弁でストーリーテリン
グ、鹿児島の歌遊びをしたり、お
手玉、あやとり、折り紙を使って
昔の遊びを伝承したりと、参加者
が飽きないようなプログラムにし
が、おはなし会の日は「はってで
ろうことはなかなかありません
リスマス会も計画し大好評です。
夏の夜のこわ~いおはなし会、ク
ています。夏休みにエコ教室や真
も来てね!」と、冗談のようにお
願いしています。
い絵本」のなかから、読書推進運
い絵本」のご協力をいただき、「よ
本、各賞を受賞した絵本など、バ
ロングセラー絵本、話題の新作
絵本、自然科学をテーマにした絵
です。
れよんの人になりたい」と書いて
先日、七夕の笹の葉に結ばれた
願いごとに、
小学生の女の子が
「く
を!」をモットーに和気あいあい
人ができるときに、できること
ところを持っています。
「できる
人など、メンバーそれぞれがいい
トーリーテリングが抜群にうまい
よう、続けていきたいと気持ちを
本との橋渡しのお手伝いができる
はなしグループが、細々ながらも
これからも、小さな町の小さなお
励まされ元気をもらっています。
絵が上手な人、 の方からの
「おもしてかった!
(お
裁縫が上手な人、
アイデアがパッとひらめく人、ス もしろかった)
」ということばに
動協議会会員社が推薦した自社の
ラエティ豊かな 点のしおりで
〈推薦〉
鹿児島県読書推進運動協議会
おはなし会の帰りに「また来る
ね」という子どもの声や、高齢者
読書週間 に
」 際して都道府県読書推進運
2015年度の 「
動協議会より推薦され、本会において表彰した全国の優良読書
グループの活動報告を掲載いたします。 (順不同)
⑽
作品 点を使って製作。しおりに
11
点を
読書推進運動協議会では
内容紹介が掲載されています。
は書影のほかに書誌情報、絵本の
みやげなどにもぜひ、活用してく
での配布のほか、おはなし会のお
す。貸出カウンターやレジ横など
がホワッと温かくなりました。
いる短冊を見つけて、なんだか胸
がら活動しています。
と笑いの絶えない時間を楽しみな
強くしています。
希望には添えない場合もございま
りがございますので、大部数のご
議会へご連絡ください(部数に限
余部が少々あるので、追加のご
希望がある方は、読書推進運動協
ださい。
人でしたが、転勤
結成当時は
や育児、親の介護などで少しずつ
足しました。
えたい!」という声があがり、発
の楽しさを味わってほしい! 伝
ら、輝北町の子どもたちに「絵本
のたいせつさを実感した受講生か
ため、図書室や自宅の絵本を持ち
く活動しています。内容も対象の
など、0歳児から高齢者まで幅広
読書まつり、高齢者学級、七草祝
はなし会、小学校の仲よし読書や
会、公共図書室や地区公民館でお
発足時は小学生対象でしたが、
現在は子育て支援でのおはなし
も仕事や家族の看病などで全員そ
図書館職員とそれぞれです。いま
などを織りまぜています。
ときに
アター、
人形劇、
紙芝居、
わらべ唄
自営(牛農家・菊農家)パート、 すが、
パネルシアター、
エプロンシ
減って現在は6人。職種も主婦、 寄り選定します。メインは絵本で
年齢や季節にあった作品を届ける
す。ご了承ください)
。
●読書推進運動協議会 事務局
TEL 03 3
- 260 3
- 071
5229 1
- 560
FAX
03 -
15
32
記念しおり全 32 点
32
e-mail
[email protected]
町の人と本との橋渡しを
これからも
2001年に公民館講座「読み
聞かせ教室」で学び、読み聞かせ
32
平成28年10月15日
読 書 推 進 運 動
(第三種郵便物認可)
(5) 第 587 号
■読書週間
回 記念
ご存 じ で す か ?
「読書 週 間 」 あ れ こ れ
した行事が開催されました。
8年)には「図書館週間」と名前
戦前の「読書週間」
回を迎える「読書週
今年、第
間」
。その原点は、大正時代にさ
を改めます。しかし、戦時色が強
この「読書週間」は、その後も
毎年開催され、1933年(昭和
かのぼります。
回まではいろいろ
その後、第
な画家がポスターを担当。第5回
立てて都内を回ったという記録も
版社と書籍取次会社が街宣車を仕
書週間」をアピールするため、出
板が設置されたりもしました。「読
では各出版社の推薦図書の立て看
講演会や各種展示はその後も行
われ、東京 神田神保町の書店街
第 回では、亀倉さんとともに東
亀倉雄策さんの作品です。
さらに、
がけたグラフィックデザイナーの
また、第7回は、1964年の
東京オリンピックのポスターを手
題を集めた花森安治さんです。
の担当は『とと姉ちゃん』でも話
いいます。
あります。
第3回には、郵便の消印スタン
プも登場しています。
ポスターこぼれ話
京オリンピックのピクトグラムを
作成した福田繁雄さんが 周年記
念ポスターを作っています。
「若
このとき、福田さんから、
い人にチャンスを」という声があ
り、第 回からイラストを一般よ
51
年)の関東 まるなか、国が出した「一般週間
1923年(大正
大震災で、東京の出版社、書店、 運動廃止令」によって、中止の運
13
り募集しています。
1958 12 沢田 重隆(画家)
命をたどりました。
50
第1回のポスターを書いたのは
日本画家の吉岡堅二さん。ぬける
9 塩原 啓男(画家)
図書館は大きな被害を受け、膨大
1959 13 宇野 亜喜良(画家・グラフィックデザイナー)
ような青空と鮮やかに色づいた木
1956 10 西島 伊三雄(グラフィックデザイナー・画家)
文化国家の建設をめざして
8 黒崎 義介(画家)
1955
な量の出版物が消失しました。そ
50
【上】第 13 回までのポスターを担当した画家一覧
【下】左より、
第 1 回、
第5回、
第 7 回、
第 50 回「読書週間」
ポスター
*現存するポスターは全点、読書推進運動協議会ホーム
ページでご覧いただけます http://www.dokusyo.or.jp
の葉が印象的です。当時の記録に
7 亀倉 雄策(グラフィックデザイナー)
1954
の翌年に日本図書館協会が計画し
6 恩地 孝四郎(版画家)
1953
たのが「読書週間」です。 月
1996 50 福田 繁雄(グラフィックデザイナー)
は7色刷(!)とあり、製作者の
1957 11 坂本 健三郎(画家)
力の入れようが伝わってきます
5 花森 安治(編集者・グラフィックデザイナー)
1952
現在の「読書週間」が始まっ ~ 月9日(文化の日をはさんで
。 2週間)となります。
たのは、1947年(昭和 年)
1951
(現在のポスターは4色刷)
。
(不明)
日から 日を実施期間とし、全国
第1回「読書週間」では、記念
講演会、翻訳図書の展示、海外の
4 伊谷 賢蔵(画家)
初期の「読書週間」
珍しい本の展示などが各所で行わ
1950
まだ、戦争の焼け跡がいたるとこ
敗戦により、製紙原料の供給地
を失い、紙不足であったにもかか
れ、多くの人を集めました。
3 川端 実(画家)
ろに残っているころです。
わらず、日本の出版界は活気に
2 (不明)
1949
12
各地で「読書の鼓吹、図書文化の
あふれていました。自由に書け
なかでも、人気があったのは
東京 日本橋 白木屋で開かれた
1948
70
70
普及、良書の推薦」などを目的と
る、読める喜びがそこにあった
といわれています。その喜びか
で」
。図解パネルだけでなく、印
ら、
「読書の力で平和な文化国家 「出版文化展 本や雑誌の出来るま
の建設を」という声が起こり、出
雑誌や書籍が発行されるまでの行
程が紹介されました。授業の一環
27
作者名
17
第7回「読書週間」で東京都内を
回った街宣車
版界・図書館界が力をあわせて、 刷機や製本機の実物も展示され、
1947年 月 日から 日「読
1 吉岡 堅二(画家)
11
第1回「読書週間」の「出版文化展
本や雑誌の出来るまで」
11
で見学に訪れる学校も多かったと
17
書週間」を開催しました。その翌
11
年から、現在の開催期間 月 日
1947
22
23
10
回
年
23
(6)
(第三種郵便物認可) 第 587 号
読 書 推 進 運 動
平成28年10月15日
■「仲間と読 ん だ 話 し た あ の 一 冊 」 設 営
編集部が一日図書館員?
千代田図書館でパネルと本の配置を体験!
日㈪より東京都千代田区
9月
立千代田図書館で始まった、読書
収を終えています。
なさんは、午前中に前の展示の撤
示を担当している企画チームのみ
分のなかでつけ、パネル設置の倍
だわると、進みません」とのこと
べるか、試行錯誤。
「あんまりこ
そしてパネルの内容にあわせて並
。その前
んだ 話した あの一冊」
『読書推
日、 日の展示設営に、
進運動』編集部も参加しました。
気をつけてください」
。固定用の
です。
すが、
「ぶつけると傷がつくので、 の時間をかけて、なんとか、終了
りました。
編集部はこれで、千代田図書館
を失礼したのですが、企画チーム
のみなさんは後片づけに加え、展
示図書リストや「読書週間」標語
リストなどの用意とまだまだ忙し
くされていました。展示図書リス
トを見ると、千代田区内のほかの
図書館から借りた図書もありま
す。展示図書をそろえるだけでは
なく、図書館内のデータ処理が必
要など、図書の展示にはさまざま
お借りした布の絵本3冊もありま
「ぐるーぷ・もこもこ」さんから
3サイズにプリントしたポスター
書週間ポスターデータ集」よりA
業も。図書館の4つの壁面に、「読
わっている職員さんもいました。
休館日でしたが、千代田図書館
では書架の整理などで館内をま
な準備が必要であることを、知り
ました。
す。禁帯出ですが、展示会場で直
裏面に貼ったら、いよいよ壁面に
今回のパネルは、上部にタイト
ル用の太いラインが入っているの
告いただいている「パネル展示」 設置です。
機会です。
を、手作りの位置ガイドを使い、 あらためて、図書館のみなさんの
高さをそろえて、慎重にパネルを
設置
「図書の展示」を体験する、いい
にふれることができます。
仕事ぶりに、頭を下げる一日とな
で、これをそろえることに注意し
これで、パネル展の準備はおし
まい。ですが、会期中には「読書
りました。
ます。ひとりがパネルを持ち、も
貼っていきます。
うひとりが真後ろから位置を確認
およそ 枚を貼り終えたのは2時
ポスター・キャプションあわせて、
ならなかったりと、
四苦八苦です。
発覚してプリントし直さなければ
ちらが提供したデータの間違いが
たい所に扉のノブがあったり、こ
外と難儀だったり、ガイドをあて
テープのはく離紙をはがすのが意
ムースに作業は進みません。両面
ださっていたにもかかわらず、ス
事前にポスター・キャプション
の裏面に両面テープの準備してく
当日は、午後1時に千代田図書
館に集合。この日は千代田図書館
して、調整しながら、 枚のパネ
ルが収まりました。ここまでの作
業は約1時間。
つぎは、関連図書をパネルの下
に並べます。今回は、読書推進運
動協議会 周年CD RーOMで紹
介した「優良読書グループが読ん
冊。文庫、新書、四六判に加え、
書を選んでいます。その数およそ
絵本やA4サイズの本と、図書の
間半後で、いちばん、時間がかか
無事に、パネルと図書が並びました!
12
だ本・作家」のリストを中心に図
50
大きさはバラバラ。
バランスよく、
ブックスタンドやブックエンドを使い、
ひたすら図書を並べる
は休館日です。図書館のパネル展
集作業中。各地の図書館からご報
マジックテープを運んだパネルの
手作りのガイドをあてて、
歴代「読書週間」
ポスターを壁面に貼る
折しも、本号別冊付録「こども
の読書週間 行事報告 一覧」の編
ですが、最低限のテーマわけを自
週間 回記念パネル展「仲間と読
まず、事務室から展示スペース
へパネルを運びます。軽いので
26
70
25
今年、 週間 回のあゆみポスター展」も
展示されている図書には、
野間読書推進賞特別賞を受賞した 同時開催されるので、こちらの作
70
140
250
平成28年10月15日
読 書 推 進 運 動
(第三種郵便物認可)
(7) 第 587 号
2017年(平成 年)第 回
「こどもの読書週間」
と第 回「読
募は、
ある程度の下選考をお願
いします。(入選作の版権は公益
FAX
162
事 務 局 報 告(9月)
586
586
70
11
15
20
応募」としてください。
ひ・と・こ・と
●編集部&事務局の
《ホームページ》http://www.dokusyo.or.jp
29
71
59
☆1日=「本が好き」運動について出版
書週間」
の標語を募集します。
社団法人 読書推進運動協議会
広報センターと打ち合わせ
●1歳半になる、元気いっぱいの姪
・2日=「上野の森親子フェスタ」運営
がいます。朝起きると、まず、気に
月中旬に公益社団
に帰属します)
委員会に出席
この標語は
なるものをひとつひとつ指さして
☆6日=「第 回 野間読書推進賞選考
法人 読書推進運動協議会の事業 ④締切=2016年 月 日㈫
「なに?」
「なに?」と両親に質問。
委員会」開催
委員会で選定し、それぞれのポス 必着
朝ごはんのあとは「おんも!」と散
・ 7 日 =「 上 野 の 森 親 子 フ ェ ス タ
歩をおねだり。行き先は、自宅近く
2016」報告会を開催
ターに刷り込んで全国の新聞社・ ⑤賞=「こどもの読書週間」
「読
・ 9 日 =「 上 野 の 森 親 子 フ ェ ス タ
の子ども図書館です。
雑誌出版社へ、また都道府県読書
書週間」それぞれに、賞を用
2017」についてサントリーと打
●図書館に着くと、自動ドアに興味
ち合わせ
推進運動協議会を通じて公共図書
意します。▼入選(1作)図
津々。次に夢中になるのは、階段。
☆9日=機関紙『読書推進運動』
( 号)
一段一段を確かめるように上り下り
館などへ、そして、全国の学校や
書カード1万円分、標語とし
データ入稿
書店などに送られ掲出されます。
て採用▼次点(2作)図書カー ・ 日=文部科学省、とよたかずひこさ (まだ小さいので、2階までは行け
んと「子ども読書の日ポスター」に
ない)
。カーペット敷きの読み聞か
「読書週間」
の標語は昨年に続き、
ド5千円分▼佳作( 作前後)
ついて打ち合わせ
せコーナーにある、
『はらぺこあお
・ 日=2017年度絵本ワールド事業
図書カード2千円分
ポスターイラストとの親和性を高
むし』など絵本のキャラクターのぬ
についてPHP研究所と打ち合わせ
いぐるみをポンポンとなでて、自分
(
『読書推
めるため、この時期の募集といた ⑥発表=入選・次点まで
☆ 日=「本が好き」運動について出版
の気に入るように並べたら一段落。
広報センターと打ち合わせ
進運動』1月発行号紙上、佳
します(ポスターイラストの募集
☆ 日=「大震災出版対策本部運営委員
●さあ、絵本の時間です! ……と
会」に出席
作は賞発送で)
は4月~6月を予定しています)
。
いいたいところですが、子どもはそ
☆ 日=「ガンバレ宮城!・ガンバレ福
んなに甘くない。親が読み聞かせを
⑦送り先=〒 ─ 0828
ご了承ください。
島! 私のおすすめ本・メッセージ
はじめると、立ち上がり、気の向く
カードコンテスト第一次選考会」に
東京都新宿区袋町6
ままに館内探検に行ってしまうのが
出席
(日本出版クラブ会館内)
●《応募要項》
こんな親子連れでも、
☆ 日=機関紙『読書推進運動』
( 号) 常だそうです。
発行
毎日のように楽しく通える、子ども
公益社団法人
①標語案=どちらも、読書の豊か
☆ 日=「第 回 野間読書推進賞」受
図書館のありがたさ!
読書推進運動協議会
さ、奥深さ、楽しさ、有用性
賞
者
と
推
薦
人
に
受
賞
連
絡
●いまはまだ、姪の好奇心は本に
☆ 日=第 回 東京国際ブックフェア、
「こどもの読書週間」標語係
などを新鮮な感覚で表現した
向かっていません。身体を動かし、
読書推進運動協議会ブース設営
または「読書週間」標語係
未発表のもの。
「こどもの読書
いっぱい遊ぶことが最優先です。で
☆ 日~ 日=第 回 東京国際ブック
フェアに出展
も、いつかは、自分の身の回りのこ
(どちらへの応募か明示してく
週間」標語は、子どもの読書
・ 日=第 回 造本装幀コンクール表
とだけではなく、広い世界を知りた
ださい)
を念頭にご応募願います。
彰式に出席
くなるでしょう。そのとき、まだま
・ 日~ 月 日=千代田図書館で第
②応募用紙=官製はがき、A4判 ・ 03─5229─1560
だ小さかった自分が過ごした、本が
回読書週間記念「仲間と読んだ 話
たくさんある居心地のよい場所=子
した あの一冊~昭和から今につな
・ メ ー ル ア ド レ ス= hyogo@
ファックス用紙、メール
がる読書のコミュニティー」展示
ども図書館での思い出が、きっと姪
③応募作品数=「こどもの読書週
dokusyo.or.jp
☆ 日=日本図書普及株式会社に「全国
を読書の世界へ導いてくれるのだろ
優良読書グループ表彰」協賛依頼
件名は「こどもの読書週間標語
間」
「読書週間」ともに、ひと
うな、
と期待しています。願わくば、
・ 日=2017年度絵本ワールド事業
彼女が読みたくなったときに、多く
応募」
、または「読書週間標語
り3作まで応募可。
返却はいた
について城西国際大学と打ち合わせ
の本が手に取れる環境であること
☆ 日=第 回読書週間記念事業につい
を。
(伸)
て日本出版取次協会と打ち合わせ
12
しません。
学校など団体での応
25
46
46
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11
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12
12
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14
14
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27
28
2017年10月27日~ 11月9日
2017年4月23日~ 5月11日
23
(8)
(第三種郵便物認可) 第 587 号
読 書 推 進 運 動
平成28年10月15日
2017年
(平成29年)
第59回
「こどもの読書週間」 第71回
「読書週間」
標語 募集!