研究フォーラム 2016 開催趣旨 社会的格差と貧困が拡大しています。グローバル経済がもたらす社会 の変化は、経済(所得) 、世代間、学歴等、様々な局面で格差を深刻化させ、 社会の分断化が進行しています。身近な市民生活においては、家族や地 域社会の人と人のつながりが薄れ、孤立化が進みコミュニケーションの 乏しい閉ざされた社会が広がっています。こうした日本社会における今 日的課題を共有し、連帯性や互酬性という共通の価値観に根ざす非営利・ 協同によるオルタナティブな社会的経済活動に改めて注目し、その実践 を通して社会に希望を見出していきたいと考えます。 現在、国は介護保険や医療保険、年金制度などの社会保障制度の抑制策を次々と押し進めています。認知症や 単身・夫婦のみ高齢世帯の増大、ダブルケアや介護の抱え込み、介護離職などによる家族の負担増、シングル家 庭と子どもの貧困、子育て不安・孤立化、虐待、障がい者や若者世代の引きこもり、就労困難等、様々な困難を 抱える人びとが増え、一人ひとりの市民にとっても他人ごとではない社会問題となっています。 特に都市型社会では、こうした困難を抱える人ほど孤立しがちであり、コミュニティで共に支え合って生きる 地域福祉をどのように充実させていくのか、具体的行動が地域社会の中で求められています。 「研究フォーラム 2016」では、現在広がりを見せている、NPO や市民活動グループ等によって繰り広げられて いる自主的な、 居場所・たまり場、 コミュニティカフェ、 サロン等の「場」づくりと活動に着目し、 新しいコミュニティ づくりを促進していきたいと考えます。これらの「場」づくりを通した活動は、仲間との子育ての支えあい、認 知症(オレンジ)カフェ、ケアラーズ(介護者支援)カフェ、居場所や相談場所、こども・家族食堂、ボランタリー なケアチーム(おたすけ隊)等々、実に多面的であり、失われた人と人のつながりを回復させる拠点として機能 しています。 一方、今日の社会の要請に応え、このようなたすけあいや支え合い、相互扶助の活動をより広く展開していく には、自発的な市民参加のための仕組みや条件づくりが求められています。フォーラムでは、居場所・たまり場 といった拠点づくりの課題である、場の確保や活動経費捻出の問題、活動するアクターやコーディネーター不足 といった課題についても取り上げ議論します。 「非営利・協同」の市民活動・事業が主体となって、失われた人と人の つながりを回復させる関係性づくりを、新しいコミュニティのテーマとし て取り上げ、これらの活動の社会的有用性と発信力を高めるとともに、市 民による多様な実践を通じて、持続可能な共生社会への一歩にしたいと考 えます。この神奈川に人びとが支え合って共に生きる活動のさらなるス テージを拓いていきましょう。 フォーラムへの参加申込欄 締め切り 12 月 15 日 Fax(045-222-8721)またはメール([email protected])にてお申込ください。 <参加申込書> (託児(無料)あり。先着 10 名まで。託児申込み締め切りは 12 月 10 日) ※生後 6 ヵ月から未就学児のお子さんをお預かりします。 保育 ( )人 ( )才 お名前 所 属 ご連絡先 *受付確認は特にお送りいたしません。当日会場においでください。
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