No.10 キャンパス情報：井の頭／三鷹キャンパス 学 部 情 報：外国語／総合政策／保健／医学部（4 学部 14 学科） …この 4 月から八王子キャンパスにあった学部を吉祥寺／三鷹に移転してぐっと身近になり ました。大学名にもあるように（『杏林』とは『良い医者』を意味する中国の表現）、医療系が 前面に出ていますが、文系学部も特色のある学校です。 ＜グローバル教育＞ 少々使い古されてしまった言葉ですが、現在全ての大学もしくは（本校を含めた）教育機関が 取り組んでいる課題です。杏林大学の教育方針は“Moving Global, Staying Local”。 その言葉に基づいて行っている教育内容は以下の通りです。 ●Writing Center 実は、杏林大学がグローバル人材の育成という観点で行っている様々な取り組みに対して、 文部科学省から沢山のものが採択を受けています。つまり、国から認められているということです。 こうして国からかなりの資金が充てられているものの一つとして、『大学教育再生加速プログラム』 の『日中英トライリンガル育成のための高大接続』（創設者が台湾出身の方ということもあり、 中国語に力を入れています）が挙げられます。具体的には、大学の教員や学生から、連携高校 の高校生が自分たちの書いた英文の添削指導を受けることができる学習施設であるライティング センターがあります。もちろん、杏林大学の学生もこの施設を訪れ、大学教員や訓練を受けた ピア・チューターから、自ら書いた英文のフィードバックを受けることができるというものです。文章の 書き手である全ての学生は、1 対 1 のセッションで、レポートや論文について教員らと意見交換し、 文章を改善するためのアドバイスを得ることができるとのことです。 ●Overseas Study for ALL 杏林大学には、現在、海外英語圏及び中国語圏で協定校が 53 校あります。これらの大学 とは、留学として学生が派遣されるだけでなく、遠隔授業、講師招待などの交流があるとのこと。 また、今後の大学の方針として、留学は、成績の優劣に関わらず、全員がすることになってい ます。もちろん、それを後押しするための奨学金制度も充実しています。 ●学部毎の取り組み （医）C l i n i c a l C l e r k s h i p…臨床研修として自分たちの知識を国外で試す （保）提 携 校 と の 相 互 交 流…オーストラリア／マレーシア等研修＋スリランカ講師招聘 （総）Global Career Program…フィリピンとの QQ English（インタネット英会話）の導入 （外）2 weeks ～ 1 year 留学…発想の転換としてアメリカ大学日本校への都内留学も ＜学部教育＞ 今回は、本校生徒にも人気の『保健学部』と、今後に注目の『外国語学部』を紹介します。 ●保健学部 （臨床検査）キャンパス移転で実習器具はほぼ全て新品ということになりました。就職率は、 病院勤務 80%、一般企業に 20%となっています。 （看 護）看護学専攻（三鷹）と看護養護教育学専攻（井の頭）に分かれます。看護学専攻 は看護師＋福祉士 or 助産師、看護養護教育学専攻は看護師＋養護教諭の 資格取得を目指します。 （救急救命）卒業生の 80%以上が消防関係の職場で勤務することになります。近年では外国 人や高齢者の急増で、そういった状況に対応した教育も進めているそうです。 （作業療法）（作業療法）大雑把には、作業が首から上、理学が首から下のリハビリを担当する。 杏林大学では両学科の卒業生も、90%以上が病院勤務となります。 その他（診療放射線技術）（臨床工）（健康福祉）の各学科で、チーム医療のほぼ全分野と なります。学内に医学部と付属病院が併設されていることも大きな強みです。文系学部と連携 した日本国内におけるグローバル化への対応にも着手しています。 ●外国語学部 （英 語）生徒 5：教員 1 で 1 年次 2 年次に行われる英語力強化のための Intensive Program は注目です。参加者全員 2 年次秋学期留学が義務付けられていて、 杏林大学で身につけた力を海外留学で実践する仕組みになっています。 （中 国 語）ゼロから習得できるビジネス中国語を身につけます。最大 4 回の中国留学が可能。 1 年次は教員と短期留学、2 年次は 90%の学生が 1 年間留学、3 年次は中国 人留学生と授業を受けつつゼミで、4 年次にはインターンシップで。学内には日本語 厳禁の中国サロンがあります（英語サロンも）。 （観 光）外国語学部系観光学は殆どありません（他は獨協大学のみ）。専任教員 9 名中 6 名が企業出身（エアライン 3／ホテル 2／広告代理店 1）。観光に特化した語学 （観光英語／観光中国語）と高い専門性が特色です。 注目は“Teacher of the Year”。学生が選ぶ年間最高教員に、ここ 3 年選ばれているのは、 杏林大学外国語学部出身の方（3 名とも異なる）。これぞこの大学の教育力と言えるでしょう。 新しいキャンパスという一番の『売り』は抜きにしても、惹かれる大学です。医療系学部と文系 学部はうまく交り合っているのも特色と言えるでしょう。理系の人に人気の保健学部だけでなく、 外国語学部、総合政策学部（紙面の都合で全く触れられませんでしたが）も注目です！ ⁂進路支援部の独断と偏見による採点です…悪しからず⁂ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
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