生き物いっぱい、木津川竹蛇籠の観察会を実施!

H28.10.13
~淀川河川事務所 河川環境課~
生き物いっぱい、木津川竹蛇籠の観察会を実施!
木津川は、かつて砂河川と言われ、流路の変化によって生じたワンド・たまりに、多様な生物が生息で
きる環境がありました。しかし近年、水位低下や干陸化により、その生息環境が悪化しました。
NPO法人・学識者 ・淀川河川レンジャー・行政が連携し、昨年の平成27年10月に木津川中流部に竹
蛇籠を設置し、河川環境再生の実証実験を行っているところです。地域住民が中心となった5月(春)の
観察会に続き、設置後1年を経た今回、「秋の観察会」で、竹蛇籠の効果を確認しました。
活動概要
○主催:やましろ里山の会・京の川の恵みを活かす会
協力:淀川河川レンジャー・淀川河川事務所
○日時:平成 28年 10月 8日 (土) 午前 10時~午後 0時
○会場:木津川玉水橋直下流側左岸(木津川15.2km付近)
○参加人数:約20人
○内容:竹蛇籠周辺の春と秋の生き物の違いを知る
観察会の様子
15.2km
付近
木津川
竹蛇籠設置当初の様子
~今回の観察会で確認できた生き物たち~
ヌマチチブ
ニゴイ
オイカワ
コオニヤンマ
竹門先生(京大)による調査方法の説明
モクズガニ
オナガサナエ
計 25種
昆虫観察シートで同定
春の観察会で見つかったのは19種類でしたが、今回は25種類見つかりました。
特に遠路はるばる海からこの木津川に遡上してきたモクズガニに、みんなのテン
ションが上がります。また、モクズガニとともに二枚貝(マシジミ)も初登場しました。
1年でこんなにも生き物が変化していく竹蛇籠の周辺。これからどんな変化を遂
げていくのか、冬の観察会がとても楽しみです。
参加者の声
右岸(対岸)の変化
今回の観察会は左岸で行
われましたが、右岸に設置
された竹蛇籠周辺でも変化
が見られました。新たなワン
ドです。竹蛇籠を設置したこ
とによる土砂の移動が確認
され、竹蛇籠の特性を認識
することができました。
カワリヌマエビ
(魚 類) ヌマチチブ・オイカワ
他 6種
(昆虫類) コオニヤンマ・ハグロトンボ 他 9種
(その他) カワリヌマエビ・トビケラ類 他 4種
タモ網を使った採取
投網を使った魚取り
マシジミ(二枚貝)
早瀬の位置
「水の中だけでなく、竹蛇籠を設置する前後で
周辺の植生までもがかわった。3本の竹蛇籠
でこれほどの多様性が生まれるとは思わなか
った。素晴らしい取り組みだと感じました」
【問い合わせ先】
国土交通省 近畿地方整備局
淀川河川事務所 河川環境課
〒573-1191 大阪府枚方市新町2丁目2-10
TEL 072-843-2861(代)