柴田酒造場パネルのレイアウト伊藤静香さん山々に囲まれ澄み切った水が湧く岡崎こうつかさ市保久町。「孝の司」の銘柄で知られる柴田酒造場に日本酒造りを志す女性、伊藤静香さんがいる。日本酒造りは機械化が進んできたとはいえ、力仕事が多い重労働。また、酒造りのシーズンである冬場には、何か月も休みなく作業が続き体力的にもハード。日本酒が大好きだった伊藤さんが、日本酒造りを行う酒蔵で蔵人としての働き出したのは 15 年ほど前。最初の頃は、男性には負けないという気持ちが強かったが、今は職場が円滑に回るような気配りで、女性の強みを生かせるよう心掛けているとのこと。出産後、勤務が不規則な蔵への復帰は難しかったが、瓶詰めや出荷を担当する工場長として日中に勤務することで、子育てとの両立が可能となった。品質管理には蔵人としての経験が生かされる。また、現在の業務でも女性らしさを生かし、女性に手に取ってもらえるような、おしゃれな瓶やラベルのデザインも手掛けている。伊藤さんが瓶やラベルのデザインを手がけた商品社長の柴田氏は、日本酒の世界でも女性の感覚を大事にしていきたいと語る。そして、今年新たに酒造りを志し、蔵人を志望する女性が入社した。彼女たちが、プロデュースした日本酒が飲める日も遠くはないかもしれない。合資会社柴田酒造場岡崎市保久町神水 39 TEL0564-82-2007