Lenovo HX シリーズ Nutanix 運用ガイド

Lenovo HX シリーズ
Nutanix 運用ガイド
1
2016 年 09 月 第4版
発行: レノボ・ジャパン株式会社
担当: ソリューション&製品技術本部 製品技術部
Microsoft、Windows および Windows ロゴは、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標で
す。
Intel、Xeon は、Intel Corporation の米国およびその他の国における商標です。
他の会社名、製品名、およびサービス名等はそれぞれ各社の商標または登録商標です。
2
お願い
本書に記載されている情報とそれに対応する製品をご使用になる前に、「本書をご利用になる前に」の事項を必ずご確認
ください。
本書をご利用になる前に
当内容は、お客様、販売店様、その他関係者が、System x, Flex System などを活用することを目的として作成しまし
た。
詳細につきましては、URL( http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/ )の利用条件をご参照ください。
当技術資料に含まれるレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社および Lenovo Enterprise Solutions (以下
総称して、LES) 以外の製品に関する情報は、各提供ベンダーより提供されたものであり、LES はその正確性または完
全性についてはいかなる責任も負いません。
当技術資料の個々の項目は、LES にて検証されていますが、お客様の環境において全く同一または同様な結果が得られ
る保証はありません。お客様の環境、その他の要因によって異なる場合があります。お客様自身の環境にこれらの技術を適
用される場合は、お客様自身の責任と費用において行なってくださいますようお願いいたします。
Copyright 2016 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社
3
目次
お願い .............................................................................................................................. 3
本書をご利用になる前に ......................................................................................................... 3
目次 ............................................................................................................................... 4
要約 ............................................................................................................................... 5
1
概要 ......................................................................................................................... 6
2
HX シリーズの起動 ......................................................................................................... 7
3
HX シリーズの終了 ......................................................................................................... 8
4
PRISM ログイン .......................................................................................................... 10
5
ハードウェア構成の確認 .................................................................................................. 13
6
ストレージ・コンテナの作成 ............................................................................................... 14
7
仮想ネットワーク・スイッチの作成 ........................................................................................ 15
8
ディスク・イメージのアップロード ........................................................................................... 16
9
仮想マシンの作成 ........................................................................................................ 18
10
仮想マシンの複製..................................................................................................... 22
11
レプリケーション......................................................................................................... 24
12
HX シリーズ・ノードの追加 ............................................................................................ 29
13
HX シリーズ・ノードの削除 ............................................................................................ 32
14
参考情報.............................................................................................................. 34
4
要約
本書では、Web 管理コンソールである PRISM を使用して、Lenovo Converged HX Series に導入されている
Nutanix Acroplis Hypervisor の基本的な運用方法の手順をステップ・バイ・ステップで紹介しています。
活用局面 : □ 提案時
情報
□ 構築時
■ 運用時
: □ マーケティング ■ テクニカル
シリーズ : ■ 単発
□ 定期発行
対象機種 : ■ 全機種
□ 特定機種
5
1
概要
Prism のサービスは、すべての Controller VM(以下、CVM)上で動作しています。その中で、Prism Leader が設定
され、その他の CVM 上の Prism は、Prism Leader と連携しながら動作します。Prism Leader ではない CVM が HTTP
リクエストを受け取ると、当該リクエストは Prism Leader に、HTTP レスポンスステータスコード 301 を使用して、恒久的に
リダイレクトされます。
クラスタの外部 IP を使用する場合(推奨)、同 IP は常に現在の Prism Leader によってホストされます。常にクラスタの
外部 IP が Prism のアクセスに使用されため、リダイレクトする必要がありません。よって、Prism 管理者は、Prism Leader
を意識することなく管理することができます。
Prism Leader に障害が発生した場合、クラスタの外部 IP は新たに自動的に選択された Prism Leader が引継ぎます。
6
2
HX シリーズの起動
本章では、Lenovo Converged HX Series を起動して、クラスタを起動する方法を記述いたします。
1.
各 Lenovo Converged HX Series の電源ボタンを押します。
2.
導入されている Nutanix Acropolis Hyperviser が起動し、各ノードに Controller VM(以下、CVM)が起動
します。(起動の確認は、CVM の IP アドレスに PING で確認を行います。)
3.
CVM が正常に起動しましたら、CVM に SSH 認証でログインします。
※
4.
デフォルトの ID:nutanix、デフォルトのパスワード:nutanix/4u
CVM 上から以下のコマンドを入力して、Nutanix クラスタを起動します。
※
接続されている CVM のいずれか1台でのみで実行します。
nutanix@nodeA-CVM:xxx.xxx.xxx.xxx:~$ cluster start
5.
接続されている各 CVM にて、すべての項目が「UP」していることを確認します。(再度確認する場合には、「cluster
status」コマンドを入力します)
CVM: xxx.xxx.xxx.xxx Up
Zeus
UP
[15606, 15616, 31055, 31081, 31082, 31088]
Scavenger
UP
[1568, 1595, 1596, 1650]
・
・
・
・
NutanixGuestTools
UP
[4054, 4105, 4106, 4115]
MinervaCVM
UP
[4265, 4306, 4307, 4335, 4469]
Apps
UP
[4290, 4370, 4371]
xxxx-xx-xx xx:xx:xx INFO cluster:2177 Success!
以上で、HX シリーズの起動方法は完了になります。
7
3
HX シリーズの終了
本章では、Lenovo Converged HX Series を終了する方法を記述いたします。本章の内容は、すべてのシステムを停
止する場合の内容を記載しております。1ノードのみの停止する場合には、3,4,5 の項目を飛ばしてください。
1.
Nutanix 上で稼働している仮想マシンをすべてシャットダウンします。
2.
CVM に SSH 認証でログインします。
※
3.
デフォルトの ID:nutanix、デフォルトのパスワード:nutanix/4u
【全システム停止する場合のみ】CVM 上から以下のコマンドを入力して、Nutanix クラスタを終了します。
※
接続されている CVM のいずれか1台でのみで実行します。
nutanix@nodeA-CVM:xxx.xxx.xxx.xxx:~$ cluster stop
4.
【全システム停止する場合のみ】確認メッセージが表示されますので、「Y」を入力します。
***** CLUSTER NAME *****
labudx123
This operation will stop the Nutanix storage services and any VMs using Nutanix storage will
become unavailable. Do you want to proceed? (Y/[N]):Y
5.
【全システム停止する場合のみ】接続されている各 CVM にて、「Zeus」および「Scavenger」以外、すべての項目が
「DOWN」していることを確認します。(再度確認する場合には、「cluster status」コマンドを入力します)
CVM: xxx.xxx.xxx.xxx Up
Zeus
UP
[15606, 15616, 31055, 31081, 31082, 31088]
Scavenger
UP
[1568, 1595, 1596, 1650]
SSLTerminator DOWN
[]
・
・
・
・
NutanixGuestTools DOWN
[]
MinervaCVM
DOWN
[]
Apps
DOWN
[]
xxxx-xx-xx xx:xx:xx INFO cluster:2177 Success!
8
6.
CVM 上から以下のコマンドを入力して、接続している CVM をシャットダウンします。
※
接続されている各 CVM すべてに対してシャットダウンを行います。
nutanix@nodeA-CVM:xxx.xxx.xxx.xxx:~$ sudo shutdown –h now
7.
Acropolis Hypervisor にログインして、Hypervisor 上から以下のコマンドを入力して、シャットダウンします。
※
デフォルトの ID:root、デフォルトのパスワード:nutanix/4u
※
接続されている各 Acropolis Hypervisor すべてに対してシャットダウンを行います。
[root@xxxxxx]# shutdown –h now
以上で、HX シリーズの終了方法は完了になります。
9
4
PRISM ログイン
本章では、Nutanix の管理インターフェースである PRISM のログイン方法を記述いたします。
1.
Web ブラウザを起動して、以下のアドレスを入力します。
https://Nutanix Cluster IP アドレス:9440/
2.
3.
PRISM のログイン画面が表示されます。ID とパスワードを入力してログインします。
※
デフォルトの ID:admin、デフォルトのパスワード:admin
※
初回ログイン後、パスワードの変更画面が表示されますので、任意のパスワードに変更します。
PRISM 管理画面が表示されます。管理画面は、以下の様な構成になります。
Prism Element
環境サマリー
詳細設定
使用状況
システムの状態
Prism の初期画面について、概要説明をいたします
10
イベント・アラート
4.
「Prism Element」には、以下の主要なページが含まれています。ホーム(Home)では、アラート、サービスステータス、
キャパシティ、パフォーマンス、タスクなどに関する詳細な情報を提供します。詳細な情報を取得する際には、対象とな
る項目をクリックします。また、「詳細設定」には、以下の主要なページが含まれています。詳細設定(ギアマーク)では、
ISO ファイルのアップロードや仮想ネットワーク設定など、Nutanix 環境を設定に関する詳細な情報を提供します。以
下では、主要な情報を記載しております。その隣の「Admin」では、アカウント情報の設定を行うことが可能です。
「Prism Element」

ホーム (Home)
アラート、キャパシティ、パフォーマンス、ヘルス、タスクなどに関する詳細情報を含む、ローカルクラスタをモニターす
るためのダッシュボードです。詳細な情報を取得する際には、対象となる項目をクリックします。

Health
環境、ハードウェアおよび管理下にあるオブジェクトのヘルスと状態に関する情報。各 VM、各 Host, 各 Disk,
Storage Pool、Container, など状況を詳細に確認できます。

VM
完全な VM 管理、モニタリングおよび CRUD (Acropolis)、VM モニタリング(非 Acropolis)
VMの状況として、vCPU、Memory、VM Alert なども管理できます。Table メニューでは、Performance
サマリをグラフィカルに参照でき、IOPS、IO 状況を詳細に確認できます

Storage
コンテナの管理、モニタリングおよび CRUD
Cluster の Performance をグラフィカルに確認でき、Storage Alert も参照できます

Hardware
サーバー、ディスクおよびネットワークの管理、モニタリングおよびヘルスチェック。クラスタの拡張とノードおよびディス
クの削除
Diagram メニューでは、SDD, HDD の配置について、図にて分かりやすく確認ができます。
Table メニューでは、Host Name、Host IP, CVM IP、など一覧で確認できます。

Data Protection
DR、Cloud Connect および Metro Availability の構成。
11
レプリケーション、ローカルスナップショット、リモートスナップショット、Alert を管理できます。

Analysis
クラスタおよび管理下のオブジェクトに対するイベントの相関関係を含む詳細なパフォーマンス分析
分析したい項目を追加でき、時間経過とともにグラフィカルに表示ができます。

Alerts
ローカルクラスタおよび環境に関するアラート
Alert として Critical、Warning、などを確認できます

Tasks
Filter 機能を持ち、各操作の状況、進行度、開始時間、要した時間などを確認できます。
「詳細設定(ギアマーク)」

Create Container
アドバンストセッテイングにて、RF(Replication Factor), Erasure Coding, Deduplication、
Compression を設定できます。

Expand Cluster
Node の追加を行うことができます。

User Management
ユーザを追加作成し、役割として User Administrator や Cluster Administrator を設定できます。

Alert Email Configuration
Alert 通知の設定を行い、Alert の通知を発生ごとや、日時ダイジェストにて配信することを設定できます。

Licensing
使用している Nutanix のライセンス情報を確認できます。

Image Configuration
ISO ファイルなどの Image ファイルを Upload できます。

Network Configuration
NIC 設定として、VLAN を作成します。

SNMP
SNMP 設定(プロトコル、ポート番号など)

UI Setting
Log-out する時間などを設定できます。
「Admin」

Update Profile, Change Password にて管理者情報の設定や変更を行います
以上で、PRISM ログインは完了になります。
12
5
ハードウェア構成の確認
本章では、PRISM からハードウェア構成を確認する方法を記述いたします。
1.
PRISM 管理画面にログインします。左上の Prism Element から「Hardware」を選択します。
2.
「Hardware」の「Overview」画面が表示されます。ここで各種ハードウェアに関する情報を確認することができます。
また、「Table」をクリックすることにより、各ハードウェア個別の状態を確認することができます。
以上で、ハードウェア構成の確認方法は完了になります。
13
6
ストレージ・コンテナの作成
本章では、PRISM からコンテナの作成を行います。コンテナを作成することにより、個別にポリシーなどの管理を行うことがで
きます。初期の状態で 1 つのコンテナは作成されており、そのまま使用することは可能です。
1.
PRISM 管理画面にログインします。左上の Prism Element から「Storage」を選択します。
2.
「Storage」の「Overview」画面が表示されます。ここで各種ストレージに関する情報を確認することができます。ま
た、「Table」をクリックすることにより、ストレージ・プール、コンテナ、ボリューム・グループの状態を確認することができま
す。ここでは、コンテナを作成しますので、右上の「+Container」を押します。
3.
「Create Container」画面が表示されます。「NAME」および「STORAGE POOL」を入力して、「Save」を押しま
す。
4.
「Storage」の「Table」画面からコンテナが作成されていることを確認します。
以上で、ストレージ・コンテナの作成方法は完了になります。
14
7
仮想ネットワーク・スイッチの作成
本章では、PRISM から仮想ネットワーク・スイッチの作成する方法を記述いたします。
1.
PRISM 管理画面にログインします。右上の詳細設定から「Network Configuration」を選択します。
2.
「Network Configuration」画面が表示されます。「+Create Network」ボタンを押して、「NAME」、「VLAN
ID」を入力して、「Save」ボタンを押します。
3.
「Network Configuration」画面が表示されます。追加した仮想ネットワーク・スイッチが表示されていることを確認
します。
以上で、仮想ネットワーク・スイッチの作成方法は完了になります。
15
8
ディスク・イメージのアップロード
仮想マシンにインストール・メディアなどをマウントするためには、あらかじめ PRISM 上にディスク・イメージをアップロードしておく
ことをお勧めします。本章では、PRISM からディスク・イメージのアップロードする方法を記述いたします。
1.
PRISM 管理画面にログインします。右上の詳細設定から「Image Configuration」を選択します。
2.
「Image Configuration」画面が表示されます。「+Upload Image」ボタンを押して、各項目を入力して、
「Save」ボタンを押します。
16
3.
「Image Configuration」画面が表示されます。追加したディスク・イメージが表示されていることを確認します。
以上で、ディスク・イメージのアップロード方法は完了になります。
仮想マシン上に適用するデバイス・ドライバは、Nutanix VirtIO メディアに収録されています。仮想マシン上に
Windows OS などを導入する場合には、インストール時に必要になりますので、本章の手順にて Nutanix
VirtIO ディスク・イメージをアップロードしておいてください。ダウンロード先には、巻末の Nutanix 社の Support
Portal サイトよりダウンロードしてください。
17
9
仮想マシンの作成
本章では、PRISM から仮想マシンの作成方法を記述いたします。
1.
PRISM 管理画面にログインします。左上の Prism Element から「VM」を選択します。
2.
「VM」の「Overview」画面が表示されます。ここで各種仮想マシンに関する情報を確認することができます。また、
「Table」をクリックすることにより、各仮想マシンの状態を確認することができます。ここでは、仮想マシンを作成します
ので、右上の「+Create VM」を押します。
18
3.
「Create VM」画面が表示されます。各項目を入力して、「Save」ボタンを押します。

General Configuration
NAME

:仮想マシンの名前を入力します。
Compute Details
VCPU
:割り当てる VCPU の数を入力します。(CPU ソケット数に相当)
NUMBER OF CORES PER VCPU: 割り当てる VCPU のコア数を入力します。(ソケットあたりのコア数)
MEMORY :割り当てるメモリー容量を入力します。
19

Disks 「+ Add new disk」
割り当てるハードディスクの容量や光学ドライブを割り当てます。
TYPE で DISK を選択した場合(本書では、構成されているコンテナからディスク容量を割り当てます)
OPERATION:コンテナ上の容量から割り当てるか、クローン・イメージを適用するか選択します。
BUS TYPE:SCSI、PCI、IDE から選択します。
CONTAINER:コンテナを選択します。
SIZE:割り当てる容量を入力します。
TYPE で CDROM を選択した場合(本書では、ISO イメージを割り当てます)
OPERATION:割り当てるディスク・イメージの種類を選択します。
BUS TYPE:SCSI、PCI、IDE から選択します。
IMAGE:アップロードを行ったディスク・イメージを選択します。

Volume Groups 「+ Add volume group」
ボリューム・グループを追加する場合には、ボリューム・グループを追加します。複数ボリューム・グループが作成さ
れていない場合には、選択することはできません。

Network Adapters 「+ Add new NIC」
VLAN ID:作成した仮想ネットワーク・スイッチを選択します。
20

Custom Script
Cloud-init や Sysprep などスクリプトを使用して仮想マシンをカスタマイズする場合には、チェックボックスをオン
にします。
4.
作成が完了しましたら、作成した仮想マシンが一覧に追加されていることを確認します。作成した仮想マシンを選択し
て、下部の「Power On Actions」をクリックすることにより、仮想マシンを起動させることが可能です。また、起動後に
「Launch Console」をクリックすることにより、仮想マシンのコンソール画面を表示させることが可能です。
以上で、仮想マシンの作成方法は完了になります。
21
10 仮想マシンの複製
本章では、PRISM から仮想マシンの複製方法を記述いたします。
1.
PRISM 管理画面にログインします。左上の Prism Element から「VM」を選択します。
2.
「VM」の「Overview」画面が表示されます。ここで各種仮想マシンに関する情報を確認することができます。また、
「Table」をクリックすることにより、各仮想マシンの状態を確認することができます。ここでは、仮想マシンの複製を行い
ますので、対象の仮想マシンを選択して、下部の「Clone」をクリックします。
22
3.
「Clone VM」画面が表示されます。各項目を入力して、「Save」ボタンを押します。(各項目の詳細に関しましては、
「仮想マシンの作成」の章をご確認ください。)
以上で、仮想マシンの複製方法は完了になります。
23
11 レプリケーション
本章では、異なる Nutanix クラスタ構成間でレプリケーションを行う方法を記述いたします。Nutanix では、以下のレプリケ
ーション機能があります。本書では、Async DR 機能を解説しています。

Async DR
スナップショットをスケジュールに応じて対向の Nutanix クラスタへ転送する機能です。対向のクラスタ側で仮想
マシンとして復元することが可能です。

Cloud Connect
スナップショットを AWS/Azure などのパブリッククラウドに転送する機能です。

Metro Availabillity
対向のクラスタと同期してレプリケーションを取得して、ハイパーバイザーの HA 機能を使用して対向側のクラスタ
から仮想マシンを再起動させる機能です。
※
レプリケーションを行う前に事前にコンテナを作成しておく必要があります。
1.
PRISM 管理画面にログインします。左上の Prism Element から「Data Protection」を選択します。
2.
「Data Protection」の「Overview」画面が表示されます。まずは、リモートサイトの設定を行いますので、「Table」
をクリックして、右上の「+Remote Site」を押して、「Physical Cluster」を選択します。
24
3.
「Remote Site」ポップアップ画面が表示されます。「NAME」、「CAPABILITIES」、「ADDRESSES」を入力して
「Add Site」ボタンを押します。「NAME」および「ADDRESSES」には、レプリケーションを行う対向のクラスタ名および
クラスタに割り当てている仮想 IP アドレスを入力します。「Port」に関しては、指定がない場合には入力する必要はあ
りません。デフォルトでは、2009、2020 を使用します。
4.
「Settings」画面が表示されます。「General Settings」、「Mappings」を入力して「Save」ボタンを押します。
「General Settings」では、帯域に制限をかけたい場合などに設定を行います。当ガイドでは使用しません。
「Mappings」では、クラスタ間でのネットワークおよび仮想ストアの指定を行います。「Source Cluster」、「Source
VStore」では、設定を行っているクラスタの内容を選択して、「Destination Cluster」、「Destination VStore」
では、対向の設定を行います。ここで指定する VStore は同じ名称のコンテナを指定しています。
25
5.
リモートサイトの設定が完了しましたら「Test Connection」をクリックすることにより接続の確認を行えます。(成功
すると✔が付きます。)レプリケーションを行う対向のクラスタ側でも同様に上記手順を実施し、双方向でリモートサイ
トとして設定を行います。
6.
続いて Async DR の設定を行います。「Data Protection」の右上の「+Protection Domain」を押して、
「Async DR」を選択します。
7.
「Protection Domain(Async DR)」画面が表示されます。任意の名前を付けて「Create」を押します。
26
8.
続いて、対象となる仮想マシンを指定します。「Unprotected Entities」にて仮想マシンを選択して、「Protect
Selected Entities」を押します。選択した、仮想マシンが「Protected Entities」に移行したことを確認して「Next」
を押します。
9.
続いて、スケジュールを設定します。「New Schedule」を押します。「Configure your local schedule」では、ス
ケジュールのタイミングを設定して、「Retention policy」では、ローカルおよびリモートサイトでの保存する世代数を設
定します。設定がしましたら、「Create Schedule」を押します。
10. 「Close」を押します。
27
11. 以上で、レプリケーションの設定は完了です。続いてリストアの手順を記載します。作成した Async DR の設定を選
択して、バックアップされたスナップショットを確認し、「Restore」をクリックします。
12. 「Restore Snapshot」画面が表示されます。「What to Restore」でリストアする仮想マシンを選択します。「How
to Restore」では、既存の仮想マシンに上書きするか新たに仮想マシンを作成するか選択します。新たに仮想マシン
を作成する場合には、仮想マシン名と作成するボリューム・グループのパスを入力することも可能です。設定しましたら
「OK」を押します。(仮想マシン名を入力しない場合は、従来の仮想マシン名の頭に Nutanix-Clone などが自動
的に付きます)
13. 仮想マシンが作成されていることを確認します。
以上で、レプリケーションは完了になります。
28
12 HX シリーズ・ノードの追加
本章では、PRISM から Lenovo Converged HX Series の物理的ノードの追加方法を記述いたします。
1.
PRISM 管理画面にログインします。左上の Prism Element から「Hardware」を選択します。
2.
「Hardware」の「Overview」画面が表示されます。「Table」をクリックします。
3.
右上の「+Expand Cluster」を押します。
29
4.
「Expand Cluster」ポップアップ画面が表示されます。追加可能な Lenovo Converged HX Series の物理的ノ
ードが自動検出されますので、追加したい Lenovo Converged HX Series の物理的ノードを「✔」します。
5.
「✔」した Lenovo Converged HX Series の物理的ノードの「ホスト名」、「CVM IP」、「Hypervisor IP」、
「IPMI(IMM)IP」を入力して「Next」ボタンを押します。(すでに、入力されている場合には、確認を行います)
30
6.
「Host Configuration」画面が表示されます。Lenovo Converged HX Series は、アプライアンス製品になりま
す。Hypervisor のイメージは導入済みですので、そのまま「Expand Cluster」ボタンを押します。
7.
「Expanding Cluster」の項目が 100%になりましたら完了です。「Cancel」ボタンを押して、ポップアップ画面を終
了させます。
8.
完了しましたら「Hardware」の「Table」画面から Lenovo Converged HX Series の物理的ノードが追加されて
いることを確認します。
以上で、HX シリーズの追加方法は完了になります。
31
13 HX シリーズ・ノードの削除
本章では、PRISM から Lenovo Converged HX Series の物理的ノードの削除方法を記述いたします。
1.
PRISM 管理画面にログインします。左上の Prism Element から「Hardware」を選択します。
2.
「Hardware」の「Overview」画面が表示されます。「Table」をクリックします。
3.
クラスタ構成から外したい Lenovo Converged HX Series の物理的ノードを選択して、「Remove Host」をクリ
ックします。
4.
確認のポップアップ画面が表示されますので、「OK」ボタンを押します。
32
5.
左上の Prism Element から「Tasks」を選択することにより、現状の進行状況を確認することができます。
6.
完了しましたら「Hardware」の「Table」画面から Lenovo Converged HX Series の物理的ノードが削除されて
いることを確認します。
以上で、HX シリーズの削除方法は完了になります。
33
14 参考情報
以下、参考情報になります。

システム・ガイド Business with Lenovo
http://www.lenovojp.com/business/product/server/download/systemguide/

Nutanix Support Portal(無料登録必要)
https://portal.nutanix.com/

Nutanix バイブル
http://nutanixbible.jp/
34