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資料1
事例紹介
(PDS, 情報銀行に関係するサービス等)
平成28年10月14日
内閣官房IT総合戦略室
目次
1.事例紹介
<事例1> COCN社会実装タスクフォース(富士通)
<事例2> Zaim
<事例3> DeNA(MYCODE Research)
<事例4> エムティーアイ(ルナルナ)
<事例5> SmartDrive
<事例6> Cozy Cloud
2.PDS、情報銀行への示唆
1.事例紹介 <事例1> COCN社会実装タスクフォース(富士通)
本タスクフォースが前提としているPDSの基本要件
1.安心・安全な管理
■セキュリティリスクに対応し、安全にデータを保管
■変更や誤りのあるデータの更新・修正
2.見える化
■どのようなデータがあるか(人間に分かり易い&機械可読)
■どのように利用されているか(利用履歴、提供履歴)
3.本人合意に基づくパーソナルデータ活用
■利用者の意図と事業者のニーズのマッチング
■利用実績に基づく対価の提供(サービス/ポイント等)
■事業者からの問い合わせ(○○のデータを持つ人は何人?紹介機能)
4.外部とのデータ連携
■外部からのパーソナルデータのインポート(ID連携、クローリングなど)
■外部へのエクスポート(データポータビリティ)
5.その他(古いデータの圧縮・廃棄、事業者付加情報の管理など)
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<事例1>アプリケーション、サービス概要のイメージ図(COCN社会実装タスクフォース(富士通))
本人の状況に合わせた
積極的なヘルスケア
PDS
連携サービス
(ポイントや社会貢献等
柔軟なベネフィットの設定)
・ 体重、消費カロリー
ストレス、疲労度等
健康アプリ
• 食事ログ
スマホ等
移動履歴
※
・ GPS情報
クルマでの移動履歴
ポイント
病院・健康センター
本人の体型や
体調、運動状況に合わせた
• 健康アドバイス
適切な健康アドバイス
個人
利用者による
評価・レビュー
• 性別/年代
• アンケート等
PDS
※
利用者による
評価・レビュー
• 食事ログ
・ 購買履歴
・クーポン
モール事業者
データ提供の対価として
モール内で利用可能な
クーポンの提供
家族やコミュニティの
データ
※主要目的は積極的なヘルスケアの実現におかれている一方、ユーザー意識に合せたインセンティブ(クーポン、社会貢献)を柔軟に取り入れることとしている。
※移動履歴、ポイントは連携サービスの利用イメージであり、現在の社会実装タスクフォースの議論の対象には含まれていません。
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<事例1> サービスのイメージ (COCN社会実装タスクフォース(富士通))
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<事例1> サービスのイメージ (COCN社会実装タスクフォース(富士通))
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<事例1> サービスのイメージ (COCN社会実装タスクフォース(富士通))
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<事例1> サービスのイメージ (COCN社会実装タスクフォース(富士通))
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<事例1> サービスのイメージ (COCN社会実装タスクフォース(富士通))
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<事例1> サービスのイメージ (COCN社会実装タスクフォース(富士通))
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<事例1> サービスのイメージ (COCN社会実装タスクフォース(富士通))
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<事例1> サービスのイメージ (COCN社会実装タスクフォース(富士通))
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<事例1> サービスのイメージ (COCN社会実装タスクフォース(富士通))
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<事例1> サービスのイメージ (COCN社会実装タスクフォース(富士通))
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<事例1> サービスのイメージ (COCN社会実装タスクフォース(富士通))
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<事例2> アプリケーション、サービスの概要(Zaim)
(資料提供:株式会社Zaim)
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<事例2> アプリケーション、サービスの概要(Zaim)
(資料提供:株式会社Zaim)
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<事例2> アプリケーション、サービス概要のイメージ図(Zaim)
Zaimと連携可能な各種情報
レシート、領収書
情報
Zaim
・購買履歴
・医療費、検査費用
医薬品費用、
・医療機関への
交通費
※レシート等については、
本人が読取る必要がある。
家計の分析だけでなく、本人
が気づいていない給付金や、
医療費控除の可能性に関する
情報を享受できる
スマホ等
家計簿
アプリ
個人
銀行口座、
クレジットカード
連携
ポイント情報
・口座の入出金情報
・個人,家族
の情報 ・家計の分析、予測
・居住地に基づく
給付金の情報
PDS
自治体における
給付金の情報
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<事例3> アプリケーション、サービスの概要(MYCODE Research)
(資料提供:株式会社DeNA)
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<事例3> アプリケーション、サービス概要のイメージ図(MYCODE Research)
自身の健康状態(疾病リスク、
体質等)を遺伝子レベルで把握
することができ、健康意識の向
上、行動変容に繋がる
学術研究
日本人疾患リスク予測、
スマホ等
MYCODE
遺伝子検査による行動変容
個人
・検体
・個人の属性情報
・アンケート回答
・病気予防アドバイス
・疾患別リスクレポート
②
個別の研究への
参加意向を表明
MYCODE Research
基本
情報
解析
結果
①
研究利用への同意に
基づく解析結果等
(約88%の同意)
・追加のアンケート回答
・追加の検体(血液等)
製薬会社、
食品会社
PDS
未病の可視化、
新製品の開発
研究参加者の解析
結果等のみ研究利用
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<事例4> アプリケーション、サービスの概要(エムティーアイ)
生理日を
スマホサイトから記録
・個人に合わせたより精度の高い排卵日
・最も妊娠確率の高い日を予測して表示
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<事例4> アプリケーション、サービスの概要 イメージ図(エムティーアイ)
他の利用者の
情報
エムティーアイと
連携可能な情報
エムティーアイ
・月経開始日
・性交日
・確定排卵日
ルナルナ
研究データベース
分析結果を反映した
予測アルゴリズム
スマホ
・生理日
スマホサイト
体温計情報
・女性の体調
に関する情報
・妊娠情報
・育児情報
・基礎体温
個人
・妊活サポート
(排卵予定日、妊娠
確率の高い日の予測)
・出産~育児までの
サポートアドバイス
PDS
・一人ひとりに合わせた
最適な提案を配信
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<事例5> アプリケーション、サービスの概要(SmartDrive)
車(専用デバイス)やスマート
フォンから取得した情報を各種
サービス事業者と連携し、解析
自動車にSmartDriveが提供する
専用デバイスを装着
【情報の取得】
・スピード
・急ブレーキ、急加速
・アイドリング時間
・エンジンオンオフ
・位置情報
・エンジンの異常(約50種類)
スマートフォン専用アプリケー
ションにより、装着した専用デ
バイスとスマートフォンを連携
(設定)
【各種サービス事業者との連携】
・保険
・ガソリン
・整備
・販売
情報の収集・解析
結果をスマートフォン
やWeb上で確認
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<事例5> 外部サービスとの連携を想定したイメージ図(SmartDrive)
SmartDriveと連携可能な各種情報
OBDポート
走行情報等
SmartDrive
・急ブレーキ
・急加速
・スピード
・エンジンオン・
オフ
・エンジン状態の
異常
個人の運転特性に合わせた自
動車保険の情報、当該車両に
合わせた整備予測等の提案を
受けることができる。
・運転特性
・自動車保険料
スマホ等
Smart
Drive
アプリ
自動車保険会社
運転特性に合った保険情報
個人
・運転履歴の分析結果
スマートフォン
位置情報
・車両の状態
PDS
・現在の位置
自動車整備・販売
事業者
故障前の整備予測
買い替えタイミング
ガソリンスタンド、駐車
場等の位置情報
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<事例6> アプリケーション、サービスの概要(Cozy Cloud)
ネット上に分散して蓄積
されている、本人のスケ
ジュール情報を同期
※ 画面はCozy Cloud社のサイト上のデモ版(https://cozy.io/en/apps/)
自らの端末及びクラウドに
スケジュール情報を取り込
んで管理・活用
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<事例6> アプリケーション、サービスの概要(Cozy Cloud)
一度、設定すると、本人
に関わる様々な情報の、
一元的な管理が可能
※ 画面はCozy Cloud社のサイト上のデモ版(https://cozy.io/en/apps/)
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<事例6> 外部サービスとの連携を想定したイメージ図(Cozy Cloud)
各種ネット上のサービス
Cozy Cloud
ネット上に散在し
ている住所録や
スケジュール情報
電力・郵便など
公益サービス事業者
個人の状況に合わせた
サービスや商品提案
複数のデバイス上
に散財している
写真やファイル
ネットバンキング等
の口座情報
自らに関する情報を一元的
に管理・コントロールすること
で、安心で納得できる提案
を受けること可能
スマホ等
個人
PDS
・金融資産、取引履歴
リース・保険事業者
個人の状況に合わせた
保険等のサービス提案
Cozy Cloud自身は
データ分析を行わない
計画中
※ Cozy Cloud社は、”Personal Cloud Platform”として、PDSに類するサービスを提案しているものの、現時点では事業化には至っていない。
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2.PDS、情報銀行への示唆
様々な分野におけるPDSに関する先進的な取組事例を踏まえると、PDSや情報銀行の実現に向けて
個人の理解及び信頼を得るためには、主に技術的な観点から、以下のような点に留意すべきと考えられ
る。
• 個人に対し、データの種類や入手・分析・活用の流れ、関係する主体、データ利活用の有用性・個
人に還元される便益を具体的に示す必要があるのではないか。
• 個人に関わる情報のコントロールについて、わかりやすく、使いやすいインターフェースの確立が必要で
はないか?
• データの提供先におけるデータの取り扱い状況について、個人が適切に把握できるよう、トレーサビリ
ティと透明性の確保が必要ではないか?
• 多業種、多事業者からのデータの入手、分析、利活用を促進するために、データやAPIの標準化や
仕様のオープン化が効果的なのではないか?
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