第3回FD教育セミナー

FD教育セミナー
「医学教育においてなぜ
人文・社会科学系教養教育は必要なのか」
日時:平成28年12月15日(木)
17時30分~19時00分
場所:教育北棟3階
北第2講義室
17:35
開 会
基調講演(質疑応答含む)
19:00
演題:「医学教育においてなぜ人文・社会科学系
教養教育は必要なのか」
講師:蔵田 伸雄 氏
(北海道大学大学院文学研究科 教授)
閉 会
17:30
概要:
現状では医学教育の中心はBiomedicineという「自然科学」の教育にある。しかし臨床
の現場では医療者は患者や家族、あるいは同僚との関わりの中で様々な価値判断を下す必
要がある。また医療実践は経済とも深く関わるため、医療者には経済に関する基礎知識も
必要であり、法・社会制度(特に医療や福祉)についての知識も必要である。医療者には高
い人権意識や、専門職倫理も求められている。このように医療者の業務の半分は「文系的
な」側面をもっており、医療系学生にはそのための教育、つまり感情(共感能力を含む)や
判断力を陶冶するための基礎教育が必要なのである。医療者のための哲学・文学・芸術・
社会科学(法学・社会学・経済学)に関する基礎教育は「医療人文学」medical humanitiesと
総称されており、その必要性は世界的に広く認知されている。今回のFDではこういった観
点から、医学教育の中での人文・社会科学系教育のあり方について参加者の皆さんととも
に考えてみたい。
《問合わせ先》
FD委員会事務局
(学務課主査
担当:及川、河本(内線)2222
(医療人育成))