☆ 南多摩保健医療圏自殺対策推進研修を開催しました 8 月 10 日(水) 、南多摩保健所では八王子市保健所、町田市保健所との 共催により、圏域 5 市(八王子市、町田市、日野市、多摩市、稲城市)の 教育関係者等を対象に、自殺対策推進研修を多摩市のベルブホールにて開 催しました。 ここ数年、自殺で亡くなる方の数は減少傾向ですが、子供の自殺は減っ ておらず、若年層の自殺対策が課題となっています。そこで、本研修にお いては、 「子どものこころをうけとめつなぐ~子どもの心理と自殺予防~」 をテーマに、さいたま市児童相談所参事 山下浩氏(児童精神科医)を講師 にお招きしました。当日は養護教員を中心に、スクールカウンセラー等教 育関係者、子ども家庭支援センター職員、児童館職員など 56 名の参加があ りました。 山下医師からは、子供の自殺の状況、精神医学からの見方、自殺予防の 基本的な考え方や現代の子供の心理について(人と結びついていたい「集 団欲」や承認欲求が満たされず、孤独な状況にある等)のお話がありまし た。最後に診療事例を踏まえ、 「しっかりとした優しさ」を持って関わるこ とが子供の自殺予防につながるとのお話を頂きました。 次に、具体的な取組報告として、多摩小平保健所企画調整課 荒井和代課 長代理から、 思春期前の心が不安定になる時期である小学 6 年生を対象に、 授業でも使える媒体として作成された自殺予防普及啓発小冊子「もやもやしたら…相談してみようよ!」 (ミニ通 信第 595 号参照)について、その作成過程と内容、授業での実践例などをお話しいただきました。 参加者からは、子供との向き合い方や関係機関同士で連携することの大切さ等について非常に参考になったと の感想があり、大変好評でした。 当保健所では、今後も研修等を通して、自殺対策の推進に努めていきます。
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