三菱半導体〈トランジスタアレイ〉 M54583WP 8-UNIT 400mA DARLIGNON TRANSISTOR ARRAY 概 要 M54583WPは、PNPトランジスタとNPNトランジスタで構成 された8回路のコレクタ電流シンク形のダーリントントランジス タアレイであり、微小入力電流で大電流駆動のできる半導体 集積回路です。 ピン接続図(上面図) 特 長 ●高耐圧(BVCEO ≧ 50V) ●大電流駆動(IC(max)= 400mA) ●アクティブ “L” レベル入力 ●入力ダイオード付き 入力 IN1→ 1 18 →O1 IN2→ 2 17 →O2 IN3→ 3 16 →O3 IN4→ 4 15 →O4 IN5→ 5 14 →O5 IN6→ 6 13 →O6 IN7→ 7 12 →O7 IN8→ 8 11 →O8 機能概要 M54583WPは、M54523の入力部にPNPトランジスタを付加し、 入力“L”アクティブとした回路を8回路内蔵しています。 入力とPNPトランジスタのベース間にはダイオードと7kΩの 抵抗がシリーズに接続されています。この入力ダイオードは 入力から電源へ流れる電流を防止するためのもので、省電 力化のためVCCをOFFした場合に、8回路中のある入力が “H”、他の入力が“L”の状況において、このダイオードがな いとH側入力からVCCへ電流が流れ、入力“L”の回路が誤動 作するのを防止するために設けられています。 出力トランジスタのコレクタに電流は最大400mA流し込め、 またコレクタ・エミッタ間には最大50Vの電圧が印加できます。 N-MOS IC出力でドライバを駆動し、ドライバが電流を吸い込 む機能を必要とする場合に、本ICが最適です。 10 9 GND 用 途 マイコンと高電圧及び大電流駆動系の間のインタフェース、 MOS-バイポーラロジックIC間のインタフェース、各種リレー の駆動 出力 Vcc 外形 18P4X 回路図(各回路) Vcc 7K 入力IN 出力OUT 2.7K 7K 7.2K 3K GND VCC とGNDは8回路共通です。 破線で示すダイオードは寄生ダイオードであり使用しないでください。 単位:Ω 絶対最大定格(指定しない場合は、 Ta=-20~+75℃ ) 記 号 VCC VCEO VI IC Pd Topr Tstg 項 目 電源電圧 コレクタ・エミッタ間電圧 入力電圧 コレクタ電流 消費電力 動作周囲温度 保存温度 条 件 出力が“H”のとき 出力が“L”のとき,1回路当りの電流 Ta = 25℃,基板実装時 定 格 値 10 –0.5 ~ +50 -0.5 ~ VCC 400 1.79 –20 ~ +75 –55 ~ +125 単位 V V V mA W ℃ ℃ 2011年7月 三菱半導体〈トランジスタアレイ〉 M54583WP 8-UNIT 400mA DARLIGNON TRANSISTOR ARRAY 推奨動作条件(指定のない場合は、Ta = -20~+75℃) 記 号 VCC 項 Duty Cycle 10%以下 VCC = 5V Duty Cycle 34%以下 VCC = 5V (8回路同時動作時の 1回路当りの電流) 格 値 標準 最大 5 8 最小 4 電源電圧 コレクタ電流 IC 定 目 0 - 350 0 - 200 単位 V mA VIH “H”入力電圧 VCC-0.7 - VCC V VIL “L”入力電圧 0 - VCC-3.6 V 電気的特性(指定のない場合は、Ta = -20~+75℃) 記 号 項 目 測 V(BR)CEO コレクタ・エミッタ間降伏電圧 VCE(sat) コレクタ・エミッタ間飽和電圧 II ICC hFE 入力電流 電源電流(1回路ONの場合) 直流電流増幅率 定 条 規 件 最小 50 — — — — 2000 ICEO = 100μA, VCC= 8V IC = 350mA VI = VCC- 3.6V IC = 200mA VI = VCC- 3.6V VCC = 5V, VI = VCC- 3.6V VCE = 4V, VCC = 5V, IC = 350mA, Ta = 25℃ 格 値 標準* — 1.2 0.98 -320 1.9 3500 最大 — 2.2 1.6 -600 3.0 - 格 値 標準 130 3200 最大 — — 単位 V V μA mA - *:標準値はTa = 25℃の値であり、これを保証するものではありません。 スイッチング特性(指定のない場合は、Ta = 25℃) 記 号 ton toff 項 目 測 ターンオン時間 ターンオフ時間 定 条 最小 — — CL = 15pF(注1) 単位 ns ns タイミング図 注1 測定回路 入力 規 件 VCC VO 被測定素子 入力 RL 50% 50% 出力 PG 50Ω 出力 CL 50% ton 50% toff (1)パルス発生器(PG)の特性 : PRR = 1kHz, tw = 10μs, tr = 6ns, tf = 6ns, ZO = 50Ω VI = 0.4~4V (2)入出力条件 : RL = 30Ω, VO = 10V, VCC = 4V (3)静電容量CLは、結線の浮遊容量及びプローブ の入力容量を含みます。 2011年7月 2 三菱半導体〈トランジスタアレイ〉 M54583WP 8-UNIT 400mA DARLIGNON TRANSISTOR ARRAY 標準特性 出力飽和電圧-コレクタ電流特性 熱低減率特性 500 2.0 M54583WP VI=1.4V VCC=5V 1.5 コレクタ電流 IC(mA) 許容消費電力 Pd(W) 400 1.0 300 Ta=75℃ 200 Ta=25℃ Ta=-20℃ 0.5 100 0 0 25 50 75 0 100 0 0.5 2.0 デューティーサイクル-コレクタ電流特性 デューティーサイクル-出力電流特性 500 500 400 ① ② 300 ③ 200 ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 100 20 60 40 300 ② ③ 200 80 0 100 ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ・コレクタ電流は 1回路当りの電流です。 ・繰返し周波数≧10Hz ・◯内の数字は同時動作回路数を示す。 ・VCC=5.0V Ta = 75℃ 100 ・コレクタ電流は1回路当りの電流です。 ・繰返し周波数≧10Hz ・◯内の数字は同時動作回路数を示す。 ・VCC=5.0V Ta = 25℃ 0 ① 400 コレクタ電流 IC(mA) コレクタ電流 IC(mA) 1.5 出力飽和電圧 VCE(sat)(V) 周囲温度 Ta(℃) 0 1.0 0 20 60 40 80 100 デューティーサイクル (%) デューティーサイクル (%) 入力特性 直流電流増幅率-コレクタ電流特性 10 -1.0 VCC=5V 4 7 5 VCC=5V VCE=4V 直流電流増幅率 hFE 入力電流 II(mA) -0.8 -0.6 Ta=-20℃ Ta=25℃ -0.4 Ta=75℃ 3 2 10 3 Ta=25℃ 7 5 Ta=-20℃ 3 -0.2 0 Ta=75℃ 0 1 2 3 4 2 10 2 1 10 5 電源電圧-入力電圧 VCC-VI(V) 2 3 5 7 10 2 2 3 5 7 10 3 コレクタ電流 Ic(mA) 2011年7月 3 三菱半導体〈トランジスタアレイ〉 M54583WP 8-UNIT 400mA DARLIGNON TRANSISTOR ARRAY エミッタ接地伝達特性 電源電流特性 400 5 VI=0V 300 4 Ta=75℃ 電源電流 ICC(mA) コレクタ電流 IC(mA) VCC=4V VCE=4V Ta=25℃ 200 Ta=-20℃ Ta=-20℃ Ta=25℃ 3 2 Ta=75℃ 100 1 0 0 1 2 3 0 4 電源電圧-入力電圧 VCC- VI(V) 0 2 4 6 8 10 電源電圧 VCC(V) 2011年7月 4 三菱半導体〈トランジスタアレイ〉 M54583WP 8-UNIT 400mA DARLIGNON TRANSISTOR ARRAY 外形図 2011年7月 5 安全設計に関するお願い ・弊社は品質、信頼性の向上に努めておりますが、半導体製品は故障が発生したり、誤動 作する場合があります。弊社の半導体製品の故障又は誤動作によって結果として、人身 事故、火災事故、社会的損害などを生じさせないような安全性を考慮した冗長設計、延 焼対策設計、誤動作防止設計などの安全設計に十分ご留意ください。 本資料ご利用に際しての留意事項 ・本資料は、お客様が用途に応じた適切な三菱半導体製品をご購入いただくための参考資 料であり、本資料中に記載の技術情報について三菱電機が所有する知的財産権その他の 権利の実施、使用を許諾するものではありません。 ・本資料に記載の製品データ、図、表、プログラム、アルゴリズムその他応用回路例の使 用に起因する損害、第三者所有の権利に対する侵害に関し、三菱電機は責任を負いませ ん。 ・本資料に記載の製品データ、図、表、プログラム、アルゴリズムその他全ての情報は本 資料発行時点のものであり、三菱電機は、予告なしに、本資料に記載した製品または仕 様を変更することがあります。三菱半導体製品のご購入に当たりましては、事前に三菱 電機または特約店へ最新の情報をご確認頂きますとともに、三菱電機半導体情報ホーム ページ(www.MitsubishiElectric.co.jp/semiconductors)などを通じて公開される情報に常 にご注意ください。 ・本資料に記載した情報は、正確を期すため、慎重に制作したものですが万一本資料の記 述誤りに起因する損害がお客様に生じた場合には、三菱電機はその責任を負いません。 ・本資料に記載の製品データ、図、表に示す技術的な内容、プログラム及びアルゴリズム を流用する場合は、技術内容、プログラム、アルゴリズム単位で評価するだけでなく、 システム全体で十分に評価し、お客様の責任において適用可否を判断してください。三 菱電機は、適用可否に対する責任は負いません。 ・本資料に記載された製品は、人命にかかわるような状況の下で使用される機器あるいは システムに用いられることを目的として設計、製造されたものではありません。本資料 に記載の製品を運輸、移動体用、医療用、航空宇宙用、原子力制御用、海底中継用機器 あるいはシステムなど、特殊用途へのご利用をご検討の際には、三菱電機または特約店 へご照会ください。 ・本資料の転載、複製については、文書による三菱電機の事前の承諾が必要です。 ・本資料に関し詳細についてのお問い合わせ、その他お気付きの点がございましたら三菱 電機または特約店までご照会ください。
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