シニア体操選手権・トピックス 杉原選手が完全優勝遂げる =30 歳石坂

シニア体操選手権・トピックス
杉原選手が完全優勝遂げる
=30 歳石坂選手、7 年ぶりの試合復帰で大健闘=
第 49 回全日本シニア体操競技選手権大会は 14 日、東京・千駄ヶ谷の東京体育館で開幕
しました。
この日は女子 3 チームによる団体総合、25 選手による個人総合と男子団体、個人の全 3
班のうち 1 班だけの演技を行いました。
女子団体は層の厚い朝日生命が圧勝、6 連覇を遂げました。通算では 18 回目の優勝。個
人ではリオデジャネイロオリンピック団体 4 位入賞に貢献した杉原愛子選手(朝日生命)
が他を寄せ付けず、57・700 点で初優勝を飾りました。種目別でもすべてに最高点を挙げ、
完全優勝を遂げました。同じくリオ代表の内山由綺選手は腰痛で欠場しました。
試合終了後、記者会見に臨んだ杉原選手は「大きなミスはなかったけど、D スコアで予定
していた技を落としてしまい課題が残った」とまずは反省の弁。跳馬で初めて披露した「ユ
ルチェンコ 2 回ひねり」を成功させたことには満足そうでした。新しく取り入れた技を積
極的にこなしていましたが、
「合計点で 58 点に届かなかったのは残念。60 点を取らないと
世界でメダルは無理」と、あくまで貪欲な姿勢を見せてくれました。4 年後の東京オリンピ
ックに話題が移ると「20 歳になるし、選手として一番いい時期。キャプテンでエースとい
う存在になっていたい」と力強く言い放ちました。
また、2004 年アテネオリンピック代表の石坂真奈美選手(朝日生命)が 7 年ぶりの競技
会復帰を見事な演技で果たしました。団体優勝に大きく貢献し、個人総合でも 5 位に入る
健闘を見せてくれました。
「6 歳の息子がママ頑張れと大声で声援してくれたのが聞こえ、
張り切りました」と石坂選手は嬉しそうに話してくれました。30 歳のはつらつとした演技
を間近で見た杉原選手は「信じられません。私だったら 7 年のブランクなんてとても無理。
リスペクトです」と称賛を送っていました。
15 日は男子団体、個人の後半が行われます。