森の京都地域における農村都市交流基盤整備業務委託仕様書 第1 目的 京都府(以下「府」という。)と府中部地域の5市町(亀岡市、南丹市、京丹波町、福 知山市及び綾部市)は、平成28年6月に「森の京都DMO設立推進協議会」(以下「森の京 都DMO協議会」)を設置し、森の京都のDMOの年内設立を目指し、協議を進めていると ころである。 森の京都のDMOでは、エコツーリズム、グリーンツーリズム、スポーツツーリズムをは じめとする地域資源を活かした着地型旅行商品や体験プログラムなどを造成・開発すると ともに、地域の魅力の再発見やそこでしか体験できない新たな地域資源を掘り起こし、観 光客誘致に取り組んでいくこととしている。 このような中、教育体験旅行を中心とした農村地域と都市住民が交流する体制を強化す る中で、豊かな森の恵みを活かした地域商社的なDMOを目指していく。 このため、森の京都DMO協議会では、森の京都のDMOの設立に先立ち、専門的な知 見を活用した地域の魅力や資源を掘り起こし、教育体験旅行を中心とした農村都市交流に 係る調査、受入拡大、新規プログラムの作成等を行う。 第2 業務の内容 1 教育体験旅行の受入拡大に係る業務 森の京都エリアにおいて教育体験旅行の拡大を図るため、農家の教育体験旅行受入 意向について、5市町(亀岡市・南丹市・京丹波町・福知山市及び綾部市)や平成24 年度から教育体験旅行を手掛けている(一社)京都丹波・食と森の交流協議会と連絡 を取りながら調査を実施するとともに、説明会の開催などにより受入農家の募集・登 録拡大、受入体制整備、受入レベルアップの研修会の開催などを行う。 (1)新規受入農家の調査、募集・登録、計画策定及びパンフレットの作成 ①教育体験旅行の受入農家拡大に必要なパンフレット(教育体験旅行受入のすすめ (仮称))を500部作成すること。 【パンフレットの仕様】 A4版カラー刷り10ページ以上(表紙・目次含む) 主な内容:教育体験旅行の解説、教育体験旅行の受入地区の実施体制、受入 にあたって必要な内容、先行地区の状況、受入に係るQ&A等 なお、パンフレットの内容については森の京都地域でこれまで取り組んで きた教育体験旅行コンセプト、ノウハウを踏まえたものとし、編集にあたっ ては、森の京都のDMO協議会と十分調整すること。 ②受入意向調査の実施 各関係市町1地区以上において、教育体験旅行受入意向等の調査を実施する地 区を選定し、教育体験旅行受入農家拡大向けパンフレットの配布や受入意向調査 に必要なアンケート等を実施すること。 なお、地区とは、1クラス(40人程度)の受入を可能とするため、集落を基 本としながら、旧村単位など連携のとれる一定のエリアとし、1地区あたり10 軒~15軒程度の受入農家の確保を目標とすること。 ③説明会の開催及び受入可能カードの作成 調査結果をもとに新たに教育体験旅行受入を行う候補地区を選定し、受入可能 農家を対象とした説明会などの開催、受入農家等の訪問活動により、5地区以上 (福知山市及び綾部市は各1地区以上とすること。)で別添資料1を参考に受入 可能農家から各項目の情報の提供を受け登録票を作成すること。 ④推進計画の策定 調査結果を参考に、森の京都エリアにおける教育体験旅行受入の年次別市町別 推進計画を策定すること。 (2)教育体験旅行受入拡大に向けた地域毎の受入体制の構築 教育体験旅行の拡大を図る中、効果的な受入体制の確立が進むよう、受入地区 毎に受入情報の円滑な伝達や必要な農家数の確保に農家自らが取り組める「体制」 を構築する。 ・10地区以上において当該地区における受入農家の連絡調整及び新規農家の登 録に協力する農家等の「教育体験旅行推進員」を配置する。 ・10地区以上においてパソコンを活用し、受入農家の台帳を整理するとともに 受入農家への一斉ファックス、メール送信機能を備えた連絡システムを構築す ること。なお、連絡システム構築業務については再委託できるものとする。 (3)受入に係る研修会の開催等 ・新規受入農家に対する必要な研修を開催するとともに教育体験旅行の既受入農 家に対し受入のレベルアップを図るために必要な研修を開催すること。 新規受入農家 宿泊型教育体験旅行の受入に備え、当日必要となる対応や衛生管理など について5地区において1回以上の研修会を開催する。 既受入農家 既受入農家として既に活動している農家に対し、荒天時の農業体験の進 め方や地域資源の掘り起こしなどについて研修会を開催する。 (10回以上) 2 新しい教育体験旅行プログラムの作成及びチラシの印刷配布 森の京都エリアにしかない産業の体験など地域の資源(たから)の活用や農商工、 産学公と連携した付加価値の高い教育体験旅行プログラムを10プログラム程度作 成する。プログラム内容を魅力的にわかりやすく伝えるチラシを作成し、森の京都 DMO協議会の確認を得た上で印刷し、300以上の小・中・高等学校や全国の旅 行社などに配布する。 (印刷仕様:A4版 カラー刷り裏表 部数:1,500部以上) 3 教育体験旅行拡大に向けた就学旅行等の誘致活動 教育体験旅行受入拡大に向けて、継続した誘致を図るために森の京都エリアにお ける取り組み情報を旅行社・学校などに提供するとともに修学旅行等の誘致活動を 関係団体と連携してすすめる。 ・森の京都エリアで教育体験旅行を実施した実績のある旅行社等に対し、「森の京 都教育体験旅行便り」 (仮称、A4版1ページ程度)の配信など、月1回以上の 継続的な情報提供・連絡を行うこと。 ・森の京都エリアへの日帰りも含む教育体験旅行を誘致するために関東方面及び 中国・九州、関西の旅行社や学校を訪問し、誘致活動を実施する。 ・旅行社を対象とした森の京都エリアの魅力を伝えるファムトリップを1回以上 実施する。なお、旅行社は5社以上参加させること。 また、旅行業に該当する業務については、旅行社等に再委託できるものとする。 4 その他 (1) 森の京都DMO協議会、京都府、関係市町が主催する会議の中で教育体験旅行を 中心とした農村都市交流に関連するものについては、森の京都DMO協議会の指示 に応じて出席し、必要な情報提供等を行うこととする。 (2) 上記事業以外についても、教育体験旅行受入拡大や地域経済への貢献策等につい て、積極的に提案を行うこと。 (3) 上記1~3に関する活動報告書及び必要な資料の作成等を行うこと。 5 業務期間 契約締結の日~平成29年3月24日 第3 留意事項 1 一般事項 (1) 業務の遂行状況について随時報告を行うこと。 (2) 業務を遂行する上で必要な資料等は、森の京都DMO協議会及びその構成団体及び 連携団体が随時貸与するほか、必要に応じ受託者において入手すること。 なお、貸与した資料等の複製・複写の可否、返却等については、森の京都DMO 協議会の指示に従うこと。 (3) 委託業務期間はもとより委託業務期間終了後も、当該業務で知り得た秘密、個人 情報等の取り扱いについて厳守すること。 2 業務体制 (1) あらかじめ森の京都DMO協議会と調整したスケジュールで実施すること。 (2) 業務の推進にあたっては、森の京都DMO協議会と緊密な連携をとること。 (3) 業務に関する主担当者(1名)を配置し、原則として、その担当者がすべての業務 を統括すること。また、主担当者をサポートするチーム体制も確保すること。 (4) 業務内容については専門的な知識やノウハウ等が必要となるものがあることから、 受託者内で業務に必要な人材がいない場合は、受託者側において、委託経費の中から、 必要な外部人材を招聘し業務に従事させること。 (5) 受託した業務について、再委託により執行する場合は、事前に森の京都DMO協議会 の了解を得ること。 3 個別事項 (1) 事業内容 事業内容についての報告書を提出すること。 (2) 成果物 次に掲げる成果物を、平成29年3月24日(金)までに、森の京都DMO協議会に 提出すること。 ア 事業実施報告書 A4 版 10 部 (教育体験旅行受入意向調査結果、教育体験旅行受入年次別市町別推進計画書 含む) なお、各説明会及び研修会の報告書にあっては、参加者名簿も添付のこと。 イ 当該業務の遂行過程で取得し又は作成した各資料 A4版 10 部 なお、受入農家拡大用パンフレットについては 30 部 ウ 構築した連絡システムの説明書 エ 上記ア及びイに係る電子データ 第4 その他 1 森の京都DMO協議会は「森の京都のDMO」(仮称)を設立次第、本業務に係る契 約を「森の京都のDMO」(仮称)に引き継ぐこととする。これに係る具体の手続きに ついては、森の京都DMO協議会と協議することとする。 2 業務に係る全ての成果品の著作権(著作権第27条・第28条に規定する権利を含む)は 森の京都DMO協議会に帰属する。また、成果品は、森の京都DMO協議会及びその構 成団体においてインターネット媒体や印刷物等に自由に使用できるものとする。 3 本業務仕様書に定めのない事項については、森の京都DMO協議会と協議するものと する。 別添資料1
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