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(別紙)
(御意見1)
ATP は、アメリカで 1992 年頃より市場でサプリメントとしての販売が開始さ
れた物質です。2001 年より特にスポーツアスリート向けのニュートリション用
途に使用されており、最近は使用量も非常に伸びてきている素材の一つです。
また世界アンチドーピング機構(WADA)やその他 NFL、MLB 等アメリカのプロス
ポーツ団体でも禁止物質とされていないため、多くの競技選手が使用している
と聞いています。アメリカでは Self-Affirmed GRAS も取得されています。また
アメリカ以外のカナダ、イギリス、イタリア、ドイツなどでもスポーツニュー
トリションとして販売されていることを把握しています。日本国内では既に医
薬品としての使用実績があることは承知していますが、今後スポーツニュート
リション素材として世界で伸びが予想されている ATP が医薬品にしか使用でき
ないことで、スポーツニュートリション市場育成を抑制してしまい、アスリー
トの選択肢に制限ができてしまうことが考えられます。過去には医薬品として
の実績があった物質が、同じく食薬区分改正によって非医薬品として使用され
ることが解禁された例もあると理解しています。そのため、食品等事業者が過
剰摂取をしないように必要な配慮をするとともに、消費者への情報提供を適切
に行うことを条件に、ATP は非医薬品として分類しても良いのではと考えます。
今後世界の市場で食品(サプリメント)としての使用例が更に増えてきた場合
は、食薬区分の再考をする方向でご検討頂ければと思います。
(御意見1に対する考え方)
ATP(アデノシン-5’-三リン酸)につきましては、代謝賦活剤、抗めまい薬
を効能効果とする医薬品の有効成分であることから、
「判断基準」の1.のうち
(1)及び(2)の③に該当し、
「専ら医薬品として使用される成分本質」に該
当すると判断いたしました。
なお、
「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質
(原材料)」及び「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」は、
保健衛生の観点から、科学的かつ合理的に判断して決定すべきものと考えてお
り、新たな安全性に関する知見等が集積されることなどにより、必要に応じて
区分を検討することとしています。