一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画策定業務委託仕様 書 1 業務名 一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画策定業務委託 2 業務の目的 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下「廃棄物処理法」とい う。)第6条第1項の規定により、西脇市及び多可町における一般 廃棄物処理(ごみ処理)の基本計画を策定し、適正な事業推進に資 することを目的とする。 西 脇 市 及 び 多 可 町 は 、 平 成 36年 3 月 ま で に 運 用 を 終 了 す る 予 定 の 北播磨清掃事務組合のごみ処理施設に代わる新しい施設を建設する に当たり、「ごみを燃やすから生かす」をキーワードとした資源循 環型社会を目指すため、資源化率の向上に向けた取組を進めていく ところである。 本業務は、こうした情勢を踏まえ、廃棄物を取り巻く地域の特性 及び一般廃棄物の処理・処分実態と今後の社会・経済情勢、住民の 要望等を十分に把握し、長期的かつ総合的な観点から一般廃棄物の 3R(減量、再使用、再生利用)並びに、収集・運搬、中間処理及 び最終処分の基本方針を明確にし、資源化率の向上に向けた施策を 遂行することを目的とした基本計画を策定するものである。 3 業務の対象地域 西脇市及び多可町全域 4 計画期間 平 成 29年 度 を 初 年 度 と し 、 10年 と す る 。 5 業務の期間 契 約 締 結 の 日 の 翌 日 か ら 平 成 30年 3 月 23日 ま で 6 関連する計画との整合 西脇市及び多可町が策定する総合計画や環境基本計画等の上位計 画、北播磨清掃事務組合が策定する一般廃棄物処理基本計画との整 合を図ること。 7 業務の内容 以下の計画策定に当たり、必要な次の業務を行う。 1 ・西脇市一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画 ・多可町一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画 ・西脇市・多可町一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画 ⑴ 業務実施計画書の作成 業務の実施に先立ち、業務内容とそのスケジュールを明確にし た業務実施計画書を本市に提出し、承認を得て業務を実施する。 ⑵ 基礎調査の実施 基礎調査の内容は次のとおりとする。ただし、調査の実施内 容・実施方法等は、より有効な提案に替えることができるもの とする。 ア 国の法律、計画、手引き等の整理 以下について国の資料等を整理、把握する。 ・循環型社会形成推進基本法 ・廃棄物の処理及び清掃に関する法律 ・廃棄物の減量その他その適正な処理に関する施策の総合的 かつ計画的な推進を図るための基本的な方針 ・循環型社会形成推進基本計画 ・ごみ処理基本計画策定指針 ・市町村における循環型社会づくりに向けた一般廃棄物処理 システムの指針 ・一般廃棄物処理有料化の手引き ・一般廃棄物会計基準 イ ・各種リサイクル法 など 社会情勢の変化と動向 地球温暖化防止や低炭素社会の構築、住民・事業者・行政の 協働による取組の展開など、他都市の先進事例等を含めた、社 会情勢の変化と動向について把握・整理する。 ウ 西脇市及び多可町の社会的動向 人口・世帯数の動向など、西脇市及び多可町の社会的動向に ついて、既存統計資料等から把握する。 エ ごみ排出量等の動向 ごみ排出量、資源化量、ごみ質等の動向について、課題が把 握できるように整理すること。 オ 家庭系ごみ質調査 西脇市内及び多可町内から、平均のごみ質が把握できるよう 適切に地区を選定し、家庭系ごみ(粗大ごみを除く、可燃ごみ、 資源ごみ、不燃ごみ)の組成調査を行う。 カ アンケート調査・ヒアリング調査の実施 本業務に当たって、住民・事業者のごみに対する意識行動の 2 状況、ごみ減量のため住民及び事業者のニーズ、協力意識を明 らかにすることを目的とする。アンケート調査票の作成、実施、 データ集積及び解析・とりまとめを行い、他都市の結果と比較 する等の手法により調査結果を分析し、計画に反映する。また、 報告書は、表やグラフ等を活用して視覚的に分かりやすくまと めるものとする。 (ア) ア ン ケ ー ト 調 査 a 調査対象 b 西脇市及び多可町の住民、事業者 調査件数(参考値) c 住 民 2,300件 以 上 、 事 業 者 200件 以 上 ※上記件数は西脇市・多可町を含めた件数とする。 設問数 d 提案による。 調査方法 e 郵便配送のうえ、郵便回収 その他 調査対象世帯及び事業者の名簿は西脇市及び多可町にて 準備する。なお、調査経費(調査に係る用紙の印刷、封入 調査票、発送用封筒、発送用ラベル、発送用切手、返送用 (イ) 封筒、返送用切手代等)は、受託者が負担するものとする。 ヒアリング調査 商工会議所及び商工会をはじめ、西脇市及び多可町内の特 徴的な事業者等へのヒアリングを実施する。 一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画の立案 ⑶ 上記⑵を踏まえ、西脇市及び多可町の今後のごみ処理の体制に ついて以下に示す内容について検討する。 ア ごみ量排出量の将来予測等の実施 ごみ量、ごみ質、ごみ処理経費、温室効果ガス排出量、中間 処理量、資源化量、最終処分量等を最新かつ最適な知見を加味 して予測する。また、新たな施策の実施によるごみ減量効果を 予測し、減量目標について検討する。 イ 家庭系ごみ減量施策の立案 家庭系ごみの減量に向けた手法に関する情報を収集し、減量 施策を立案する。特にごみの減量化・資源化に関心の薄い層を ターゲットとした普及啓発方法の提案を含むこと。 ウ 事業系ごみ減量施策の立案 事業系ごみの減量に向けた手法に関する情報を収集し、減量 施策を立案する。 3 エ 資源化率向上に向けた施策の立案 施策に関する課題を整理し、西脇市及び多可町の現状、他市 町村の状況、先進事例、国等の動向等を踏まえて、生ごみ等の 新たな減量化・資源化も含めて今後の施策について提案するこ と。提案に当たっては、環境負荷、経済性、効果、安定的な処 理、住民目線及び他市町事例等の観点から施策の提案を行うこ と。 オ 一般廃棄物の処理システム最適化の検討 処理施設の組み合わせを検討するとともに、地域性及びライ フサイクルコストを考慮した最適な処理システムを構築する。 また、北播磨清掃施設事務組合における中間処理を踏まえ、 今後の中間処理施設(資源ごみや粗大ごみの処理を含む。)の 能力や処理方式等について検討を行う。 ⑷ カ 不法投棄対策の検討 不法投棄防止に向けた取組を検討する。 キ 災害時の廃棄物処理に関する対応 災害時に発生する廃棄物の処理方針を検討する。 パブリックコメントの支援 西脇市及び多可町の住民に対して、本計画の策定に当たり、一 般廃棄物処理の現状と理解と住民の意見を得ることを目的とし た内容のパブリックコメントの支援(資料作成、意見集約、回 答支援等)を行うこと。 ⑸ 一般廃棄物処理基本計画策定のための委員会の運営支援 平 成 28年 度 以 降 に 開 催 予 定 の 西 脇 市 環 境 審 議 会 及 び 多 可 町 環 境 保全審議会その他必要に応じて処理基本計画等策定に係る会議 等(以下「審議会等」という。)に際し、次の運営支援を行う。 ア 会議資料の作成 受託者は、会議開催において必要となる会議資料の作成を行 うものとする。なお、各会議の開催に当たっては、委託者と事 前に十分な打合せを行い、会議資料を作成するものとする。 ま た 、 納 期 は 、 会 議 開 催 の 14日 程 度 前 ま で と す る 。 イ 会議への出席 会 議 開 催 は 28年 度 及 び 29年 度 の 合 計 で 、 西 脇 市 6 回 程 度 、 多 可町6回程度予定している。別途、審議委員を対象にした先進 地視察を行う。回数にはこだわらず、本業務の目的を達成する ために必要かつ十分であると思われる会議の開催を提案するも のとする。 受託者は、原則として開催予定の会議に業務主担当者が出席 するものとし、必要に応じて会議資料の説明を行うものとする。 4 ウ 議事録の作成 受託者は、会議の議事録を作成するものとする。なお、納期 は、会議開催後1週間程度までとする。 エ 専門委員の選任 審議会等の開催に当たり、過去に一般廃棄物処理(ごみ処理) に係る審議会等の委員としての実績のある学識経験者等を専門 委員として2人以上選任すること。ただし、選任に当たっては、 委託者と協議すること。 オ その他 (ア) 会 議 経 費 ( 議 事 録 作 成 、 会 議 資 料 作 成 等 ) は 、 受 託 者 が 負担するものとする。ただし、会議の会場代、委員報酬等 の会議運営に必要な経費は委託者の負担とする。また、委 員報酬等については、西脇市及び多可町が定めるそれぞれ の条例に基づき支給する。 (イ) 受 託 者 は 審 議 会 等 の 事 前 打 合 せ に 同 行 し 、 打 合 せ に 必 要 な資料作成、内容のとりまとめ、議事録作成等を実施する。 また、専門委員の配置やそれに係る経費は受託者が負担す るものとする。 (ウ) 計 画 策 定 及 び 審 議 会 等 進 行 の た め に 必 要 な 打 合 せ は 、 西 脇 市、多可町それぞれ、審議会等の開催に合わせて行う。ま た、西脇市又は多可町から協議・打合せの来所要請等があ った場合は、速やかに対応するものとする。 (エ) 8 審議結果を一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画に反映 させる。 業務報告書等(成果品)の提出 ⑴ 受託者は、業務完了時に速やかに成果品を提出しなければなら ない。 ⑵ 成果品の内容は次のとおりとする。 ア イ 西脇市一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画 レ ザ ッ ク 巻 製 本 30部 多可町一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画 ウ レ ザ ッ ク 巻 製 本 30部 西脇市・多可町一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画 エ レ ザ ッ ク 巻 製 本 30部 西脇市一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画(概要版) A 4 版 100部 オ 多可町一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画(概要版) A 4 版 100部 5 カ 西脇市・多可町一般廃棄物処理(ごみ処理)基本計画(概 要版) A 4 版 100部 キ 上記計画書や基礎調査報告書、委員会議事録の電子データ (CD-ROM)。データは、ワード又はエクセル形式で作成 すること。また、直接印刷が可能な解像度の完成原稿の形(P DF)も格納すること。 一式 ⑶ 成 果 品 は 、 平 成 30年 3 月 23日 ま で に 、 西 脇 市 及 び 多 可 町 に 納 品 することとする。 9 検査 本業務の完了後、速やかに本市の検査を受けるものとし、検査の 合格をもって業務の完了とする。ただし、検査に不合格になった場 合には、受託者は、直ちに成果品の修正を行うものとし、本市の再 検査を受けるものとする。また、納品後に受託者の帰すべき理由に よる不備又は誤りが発見された場合は、責任を持って速やかに訂正 しなければならない。 10 秘密保持 本業務により知り得た個人情報等をはじめとする事項は秘密を保 持し、本市の許可なく他に使用してはならない。また、業務委託完 了後は速やかに破棄するものとする。 11 業務実施に当たっての留意事項 ⑴ 常に西脇市及び多可町担当職員と連絡を密にして業務に当たる こと。 ⑵ 打合せや連絡会議等の会議録は、必ず作成すること。なお、納 期は、会議等開催後1週間程度までとする。 ⑶ 業務の進捗状況については、西脇市担当職員の指示により定期 的に報告すること。 ⑷ 委託業務内容に疑義が生じた場合は、西脇市担当職員と協議し、 その指示に従うものとする。 ⑸ 個 人 情 報 の 保 護 に つ い て は 、 西 脇 市 個 人 情 報 保 護 条 例 ( 平 成 17 年 西 脇 市 条 例 第 22号 ) を 遵 守 し 、 業 務 上 知 り 得 た 個 人 情 報 等 の 秘 密を他に漏らしてはならない。また、業務終了後も同様とする。 ⑹ 成果品及び著作権は、西脇市及び多可町に無償で帰属するもの とし、西脇市及び多可町の承諾を得ることなく第三者に提供又は 貸与することはできない。 ⑺ 本仕様書、西脇市及び多可町から提供する資料等について疑義 が生じた場合、受託者は定めのない事項については、西脇市及び 6 多可町と協議の上、これを定めるものとします。 ⑻ 受託者は、関係機関との協議を必要とするとき、又は、協議を 求められた場合は、誠意を持ってこれに当たり、その都度内容を 西脇市に報告しなければならない。なお、関係する官公署に関し ても同様とする。 ⑼ 成果品及び業務の履行のために必要な書類は、カラーで作成す るとともに、濃淡を調整し、ハッチング等で工夫するなど、白黒 で複写した際にもわかりやすい表現とするものとする。 ⑽ 本業務において送信する電子メール、電子メールに添付する電 子ファイル及び8⑵キについては、コンピュータウイルス感染に 対する予防、検出及び駆除のための最新の処理を実施するものと する。 ⑾ 既存の調査資料又は文献等、西脇市及び多可町が保有している もので業務遂行上必要なものは貸与するものとする。なお、業務 完了までに返却すること。 ⑿ 受託者は、業務の遂行に際し論文等の文献その他の資料を引用 した場合には、その出典を報告書に明記すること。また、本業務 で調査収集した文献等資料を西脇市及び多可町に提出すること。 ⒀ 業務の着手に先立ち、工程計画書を提出し、工程管理を的確に 行うこと。 ⒁ 平 成 29年 度 に 実 施 予 定 の 地 域 循 環 型 社 会 形 成 推 進 地 域 計 画 の 策 定業務等に当たり、必要なデータを随時本市に提供すること。 ⒂ 本業務の執行等に伴う経費は、本仕様書等に明記のないもので も、原則として受託者の負担とする。 ⒃ この仕様書に定めのない事項及びこれらの仕様書について疑義 が生じた場合は、別途協議するものとする。 7
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