研究室 紹介 空間情報研究室 Geospatial Information Laboratory 総合テーマ:最新測量技術による3D都市モデル作成 近年、気流や防災など都市を対象とした解析が盛んに行われています。例えば2014年3月、東京都環境局と(公財)東京都環境公社は、 東京ソーラー屋根台帳を公開しました。これは、日陰、屋根の向きおよび面積などから太陽光発電システムの発電量を予測するシステム です。現実の建築物は、個々に高さと形状は異なっているため、モデル化は容易ではありません。 3D都市モデルを正確に効率的に作成するため、GNSS測量機、3Dレーザスキャナ、車両、航空機、人工衛星などあらゆる面から測量す る技術を研究しています。 異なる測量方式による成果の位置を検証するため、GISで重ね合わせて、較差、最確値、標準偏差なども研究しています。 建物個々の形状と高さを測量 してモデル化 空中写真測量とGISによる3D都市モデル GNSS測量機と公共基準点(モニュメント型) 久保寺 貴彦 助教 専門分野: 空間情報学、測量学、舗装工学、等 担当科目: 都市環境デザイン学演習、測量学基礎実習、測量学応用実習、図形処理 連 絡 先 : Tel. 049-239-1416, E-mail. [email protected] 空間情報研究室 Geospatial Information Laboratory テーマ例:CIMに関する研究 CADの登場によって、手書きの図面からコンピュータの図面に切り替わりました。次は、CADからCIM (Construction Information Modeling)の時代とい われています。CIMとは、3Dの設計システムで、2012年から国土交通省はCIMを推進しています。将来の建設業は、技能労働者が減少することがわ かっており、CIMは生産性の向上にも期待されています。3Dの設計システムは、既に自動車産業など製造業で先行されていますが、土木構造物は、河 川や山脈など地形に構造物を作りますので、背景に地形が必要であって、測量技術が必要と考えます。 CIMの高精度設計のため、車両、GNSS測量機、3Dレーザスキャナ、TS(Total Station)などあらゆる面から測量する技術を研究しています。異なる測 量方式による成果の位置を検証するため、GISで重ね合わせて、較差、最確値、標準偏差なども研究しています。 全自動観測可能なTS TS細部測量による下水道施設と航空レーザ測量による地形を重ねて地下を3D可視化 テーマ例:日本の自然災害を迅速に把握する最新測量技術に関する研究 日本は、台風、地震などによる自然災害が非常に多い国です。最近では「平成27年9月関東・東北豪雨」や「平成28年(2016年)熊本地震」が発生しま した。被災地域は壊滅的被害を受けて、復旧工事が進んでいます。復旧工事以前に、被害状況を迅速に把握する必要があります。被害状況を迅速に 把握する航空機、人工衛星、電子基準点などによる最新測量技術を研究します。 熊本地震後の空中写真を自動で3Dモデル化 阿蘇大橋周辺の土砂災害の3Dモデルを作成
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