豊洲新市場移転に関する意見書(PDF:118KB)

豊洲新市場移転に関する意見書
小池東京都知事は、豊洲新市場の本年11月開場について、当面延期し、建
築や土壌、公営企業経営の専門家らによるプロジェクトチームを立ち上げ検討
すると発表しました。
東京都は汚染対策事業として、全面を盛土することで安全が確保されると説
明していましたが、水産棟、青果棟など、食品を扱う全ての建物下は、盛土が
されず地下空間となっていることが判明しました。
この件について調査を約束していた小池都知事が、9月30日の記者会見で
「いつ、誰が変更したかをピンポイントで確認することができなかった」と報
告。今後も調査を続けると表明しました。
本問題について、何よりも優先すべきは、食の安全の確保であることは言う
までもありません。真相の究明が当然なされなくてはならず、都議会における
集中審議に真摯に対応することが求められています。
その上で、一刻も早く都民及び関係事業者に対し、今後の基本方針を示すべ
きであります。
よって、港区議会は東京都に対し、真相の究明、再発の防止はもとより、い
つまでに安全性を見極め、移転の場合、その時期や方針を決定し、都民やすべ
ての市場関係者らに説明するのか、早急な対処をすべき責任を東京都が負って
いるものと考え、以下の対応を求めるものです。
記
1 将来への不安解消、風評被害の解消
2 科学的かつ正確な情報の提供
3 延期により影響を受ける市場関係者への補償・無利子貸付の創設、相談
体制の確立
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出いたします。
年
月
日
議長名
東京都知事
あて