もと - ハーメルン

元(もと)元帥候補
だったエクソシスト
ミスターサー
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小説の作者、
﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作品を引用の範囲を
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︻あらすじ︼
千年伯爵、この者が生み出す殺人兵器﹁AKUMA﹂は特殊な物を使い、人の魂を閉
じ込める物である。
そのAKUMAを破壊する事を神により許された人間﹁エクソシスト﹂はイノセンス
という物を使い、破壊し千年伯爵を殺すのだ
と立て前は良いとして、元帥と呼ばれるイエーガーの元に錬金術の力と脳の力を与え
られたエクソシストが居た
彼はAKUMAを殺し、適合率を100まで上げた元帥候補だった。
しかし何故か、とある村で神父をしていたのだ。
と思って書いた小説です
!
※イエーガー元帥に弟子の一人ぐらい居てもいいじゃん
※作者はアニメしか知りません
※亀のような歩みです
︵泣︶
※設定ブチコワシかもしれません
※︵追加︶原作漫画買えたよー
※以上の事を踏まえてお読みください。
!
神父 │││││││││││││
目 次 第一夜、少女と神父 ││││││
1
第八夜 拳と銃時々鍵爪 ││││
第七夜、興味 │││││││││
第六夜、疑惑 │││││││││
第五夜、質問 │││││││││
第四夜、神父と不良神父 ││││
エドル・ガトウの個人情報 │││
第三夜、生贄とのダンス ││││
第二夜、怒りと殺意 ││││││
6
12
18
28
34
41
51
63
77
神父
なら﹂
﹁・・・王手︵チェック︶﹂
﹁ぬ
﹁いやいやご謙遜を、今回は運が良かっただけです。﹂
﹁いや、私などまだまだ。﹂
﹁しかしイエーガー先生、やはりお強いですね。﹂
勝負は金髪の青年の勝ちだ。
た。
金髪の青年は神父が着る司祭の服、老人は黒の無地で銀が編まれている服を着てい
一人の金髪青年と一人の老人が向かい合い、椅子に座りながらチェスをしていた。
﹁・・・むう﹂
﹁両王手︵ダブルチェックメイト︶ですよ。﹂
コトリ
﹁ですが﹂
?
﹁運、か・・・話は変わるが、エドル﹂
神父
1
﹁はい
﹂
?
﹂
それだけじゃない、周辺の村だってあります。﹂
?
イエーガーはエドルの謝罪の言葉を聞き、無言で部屋を出て行った。
﹁いえ、本当に申し訳ありません。先生﹂
﹁だが、いや・・・すまなかった﹂
ば、この村はどうなるんですか
﹁こ の 田 舎 の 村 に は 私 が 来 る 以 前 に 医 者 も 勉 学 を 教 え る 人 も 居 な か っ た。私 が 消 え れ
﹁・・・﹂
﹁私は一人の神父として先生として導き手として、この村から出られないのです﹂
窓から土の匂いの風が流れた。
エドルは椅子から立ち上がり、窓により戸を開ける。
﹁えぇ。﹂
﹁そうか﹂
﹁いつもながら言いますがお断りします。﹂
﹁・・・﹂
﹁これは唐突なお話ですね、先生。﹂
金髪の青年エドルは、イエーガーと呼ばれた老人に言われた。
﹁私の跡を継いでくれぬか
?
2
﹁・・・﹂
エドルは自身の部屋に行き、洋服棚の戸を開け、イエーガーと同じ服を取り出て暖炉
の中に入れた。
﹁主よ、お許しください。我が冒涜の行為をお許しください。﹂
そして火をつけて、服を燃やした。
﹁私は弱き者を救うために戦い。AKUMAを倒し、迷える子羊達をアナタの元に送り
ました。
しかし私は今、小さな村々を救うため定住いたします。大きい者より小さき者を優先
しました。
その罪をお許しくださいませ。﹂
﹁・・・﹂
﹁良いのですか、イエーガー元帥。﹂
神父
3
イエーガーは白フードを被り、無線機を背負った男に話しかけられた。しかしイエー
﹂
ガーは無言を貫き、馬車に乗り込む。
﹁イエーガー元帥
いけない﹂
﹁しかしエクソシストです
大勢の人々を救える選ばれた人間なのですよ
﹂
!
﹁そんな
それは
﹂
!
﹂
!
イエーガーは馬車の中で教会から上がる煙を見ていた。
馬車の前座席に乗り、馬に鞭を振って走らせた。
イエーガーは無理やり会話を終わらせて目を瞑り、通信員と呼ばれた白フードの男は
﹁っ
は終わりだ﹂
﹁イエクソシスト以前に私も彼も一人の人間なのだよ。乗りたまえ、通信員君。この話
!
になってほしいのだよ﹂
﹁・・・私はな、何人の弟子を戦わせているのだ。最後の一人だけは、あの子だけは幸せ
!
彼は十数年戦い続け、やっと暴力で解決しない方法を見つけたのだ・・・邪魔しては
﹁・・・いいのだ。確かに彼の言うとおり、この村に必要とされる人材なのだ。
!
4
﹁燃えましたね・・・。さようならイエーガー先生。﹂
﹁さようなら、最後の生徒よ﹂
脳、両手に宿っている。
エドルは寄生型イノセンスの三種持っている。
公開できる情報
﹁﹁もう会うことも無いだろう︵でしょう︶﹂﹂
神父
5
第一夜、少女と神父
﹁聖者︵キリスト︶の手を持つ人間
﹂
?
﹂
頭を上げたコムイは泣き顔でリナリーを見る。
﹁リナリ∼﹂
﹁気にしないで兄さん。神田も含めエクソシスト全員が出払ってるもの﹂
コムイと呼ばれた眼鏡の青年は頭を下げ、黒髪の少女リナリーに感謝の言葉を言う。
﹁ありがとう、リナリー。﹂
﹁・・・分かったわ、コムイ兄さん。行くわ﹂
﹁かもしれない。実際トムはその現場を見て確信して通信したんだ。﹂
﹁もしかして寄生型イノセンス
直し、ある時は死にそうな怪我人の傷を一瞬で塞ぐらしいんだ﹂
その神父、なんやら不思議な力の持ち主でね。手を一拍鳴らして触れるだけで道具を
てもらったんだが、どうも一人の神父が医者がわりや村人に学を教えてるらしいんだ。
﹁うん、そうなんだ。だいぶ前、ロンドンのとある地方の村に探索班のトムが調べに行っ
とある某所、一人の長い黒髪の少女が眼鏡を掛けた長身の青年に疑問を投げた。
?
6
﹁じゃ、出発は明日にするわね。﹂
﹁うん、分かった﹂
ふざけ
ふざけ
﹂
!
ちくしょ
!
くそ
!
だった
!
えくそ
!
ロンドン、とある村
﹁え、くそ、しすとだった
!
陶器人形の化け物はジタバタと逃げるために地面を蹴る。
いる。
エドルは今、陶器人形の顔をした足が六本もある異様な化け物を踏みつけて拘束して
﹁・・・レベル2、ですか。﹂
!
﹂
!
た。
化け物は暴れるが、抵抗も虚しくエドルの突きにより頭部を潰されて動かなくなっ
﹁いやだあああああああ
﹁哀れなAKUMAよ。魂よ。祈れ、祈れば天に無事昇れるだろう。アーメン﹂
第一夜、少女と神父
7
派手に動きまわりましたからね。﹂
﹁・・・はぁ、襲撃が三桁超え。神父としても元エクソシストだとしても、極めてめんど
いです
潮時なのでしょうか
しかし腕は色違いで白人のエドルに合わない褐色と黒色の人間の腕だった。
刺青もない腕となった。
エドルは袖を捲り、腕に埋め込まれた刺青のイノセンス﹃再臨﹄と﹃破壊﹄を解除し、
?
れた後、トムの願いを聞き、中に入った。
一ヵ月後、リナリーという少女は探索班のトムの案内により、エドルの教会に案内さ
﹁うん、ありがとうトム。行って来るね﹂
﹁はい、ではリナリーさん。私は入り口で待つので交渉をお願いします﹂
﹁着いたわね。﹂
エドルが居なくなった後の草むらから声が聞こえたが消えてすぐに無くなった。
﹁変なエクソシストが居るもんだ。﹂
エドルは袖を戻してから手袋を嵌めて教会に歩いて戻っていった。
﹁・・・ソー姐さん。グリン兄貴。﹂
8
そしてリナリーは、左を見ては天使のステンドガラス、右を見ては後光の差すマリア
のステンドガラスの綺麗さに驚いていた。
﹂
そう言いながら教会の真ん中まで歩くリナリーはマリア像を見入る。
﹁綺麗・・・﹂
﹂
﹁そうでしょう
﹁え
?
そんな﹂
!
さて、我ら神の拠り所に珍しい御嬢さんが来てくれましたので、立ち話はなんですか
﹁左様ですか。
リナリーは慌てて両手を振り、待ってない事を表す。
﹁え、いえ
一礼するエドルの服をよく見ると土埃で所々汚れていた。
﹁申し訳ありません、先程まで裏庭で農作業していたもので﹂
リナリーは後ろを向くと麦わら帽子を被った神父服のエドルが居た。
?
﹂
らお茶を出しましょう。主にいるファインダーの方もね﹂
﹁え
第一夜、少女と神父
9
?
﹁御口に合いますかな
﹂
﹁いえ、今回は物ではなく。者なんです、エドル・ガトウ神父。そして誤魔化さないでく
﹁なるほど、しかし小さな村にはそのような物は│﹂
ここまで聞くとエドルは元エクソシストの件を誤魔化そうとする。
れる物を集めています﹂
﹁ありがとうございます。そこでは不思議な物を、私たちはソレを﹃イノセンス﹄と呼ば
﹁ほう。それはそれは、こんな村に来られるとはご苦労様です﹂
﹁はい、実は私たちはバチカンに所属する﹃黒の教団﹄という所から来ました。﹂
﹁さて、喉も潤った所でお話と行きましょう。﹂
そのエドルはにこやかに笑いながら、それを見ていた。
がら座っていた。
場所はエドルの個室、トムとリナリーはエドルが入れたお茶と野菜クッキーを頂きな
﹁それはそれはお気に召してくれてありがとうございます。﹂
﹁あ、このクッキーもおいしいです﹂
﹁それは良かった。お客様に入れるお茶は久しぶりで﹂
﹁は、はい。おいしいです﹂
?
10
ださい﹂
しかし、誤魔化す前にリナリーに言われる。
﹁名前まで・・・知られてましたか﹂
﹁黒の教団の専門用語を聞ければ、すぐに分かりました。元関係者なんですね﹂
白状するように、エドルはりナリーを見て、答えた。
﹁・・・えぇ、元元帥候補のエドル・ガトウです﹂
第一夜、少女と神父
11
﹂
第二夜、怒りと殺意
﹁も、元元帥候補
﹂
?
﹂﹂
﹁﹁え
?
﹂
!?
﹂
!?
﹁まぁ、昔に色々ありまして﹂
﹁うそ、なんで
﹁き、寄生型タイプを三つも
ムとリナリーは御互いに声を合わせて虚を突かれた顔をする。
エドルは、コレを予想していたのか平然としながら紅茶をすすり、ファインダーのト
﹂
﹁何か
?
﹁そうなんですか・・・﹂
﹁三つを所持しています。全て寄生型ですが﹂
﹁それじゃあ、イノセンスは
逆にエドルは笑顔で答えた。
﹁はい、イエーガー元帥の元でAKUMA狩りをしてました。﹂
リナリーは唖然とした顔でエドルを見る
?
12
カチャリとカップを置き、笑顔で答える。
﹁あの、﹂
﹁なんですか﹂
﹁え、あの
﹂
﹂
?
﹂
なんか鎧を着てるヤツで、娘以外のカム一
と扉が開き、一人の村人が走って入ってくる。
﹁イノセンスの力を見せて頂けないでしょうか
﹂
エドルが答えを返そうとするとバン
﹁・・・それは│﹂
大変だ
﹁神父様ぁあああああ
﹂
その化け物は今どこに
バケモンが、で、出た
﹂
、どうしましたか
﹁
﹁ばけ、バケモンが
﹂
!
!
家を殺したんだ
﹁村の中心で座ってる
﹁なんですって
!
﹁わかりました、すみません失礼します。﹂
!
!
入ってきた男と一緒に教会から出て行った。
リナリーはエドルを止める為に立ち上がるが、エドルは脇目を振らずに走って先程
!
!
!
!? !
!
!
第二夜、怒りと殺意
13
﹁カム一家は
﹂
エドルは走りながらカム一家の死を聞いていた。
。すみません、辛いことをお聴きして﹂
﹂
オレ
レベル3の接近タイプのAKUMA
待ちきれずに来ちまったぜェえええ
エクソシストもどき
﹂
﹁それが、カムは爪で引き裂かれていて、奥さんらしい遺体は灰になって・・・うげ﹂
﹁
﹂
。クラウさん
しかし突然男は何かに撃たれて、灰となり消えた。
﹁大丈夫だ
﹁
エクシスト
エドルが振り向こうとした時
﹁いよォおお
﹂
﹁はッじめまして
上空から機械の声が響いた。
﹁
!
﹂と卵を逆さにした形をしたレベル1のAKUMAに乗りながら名乗る鎧
!
!
人間の時はゼスっていう名のヤツだ﹂
!
!
!
!
!
!
!
!
!
を纏った異形の者はこう言った。
﹁ヨロシク
!
?
14
﹁は
﹂
ダンマリとはいけすかねーな、ちゃんと名乗ったんだから名を返せよ
腰だが協力的でいい人でした・・・
おい
AKUMAだよ
﹂
﹂
殺すのが仕事だしィ
その一家
!
それなのに、無関係な人間を何故殺した、AKUMA。﹂
オレ
!
いい声を上げて死んだぜ
﹁決まってんじゃン
そうそう
﹁・・・そうか﹂
﹁あぁ
﹁聞いてンノカヨ
!
?
!
!
分かりやすくて良いじゃん
テメーら
!
ん
盛大
!
﹂
ギャはハハ
!
動
問答無用って訳か
!
!
﹁はッ
!
﹁イノセンス、
﹃破壊︵クラスター︶﹄
﹃再臨︵リジェネクト︶﹄
﹃世界知識︵ワールド︶﹄発
!
!
!
!
﹂
カム一家は私がこの地に来た時一番歓迎してくれた一家だった。クラウさんは喧嘩
﹁殺すなら私を狙えば良いのに何故殺した。
?
?
﹁・・・﹂
﹁オイオイ
﹂
!
﹁何故、殺した・・・﹂
?
﹁・・・﹂
第二夜、怒りと殺意
15
に盛り上げてヤロウゼ
が二十体ほど現れる。
﹂
﹁んジャ、殺︵や︶り合うか。神父様ァ﹂
テメエが操り人形のように遊ばれる為に手足をもぎとってなあ
エドルは上の神父の服だけを脱ぎ、バチン と骨が折れるような音を立て、一線を描
!
﹁えぇ、シャレたダンスでも、踊りますか。
﹂
ゼスと名乗ったAKUMAは手を上げるとエドルの周囲からレベル1のAKUMA
!
﹂
まれて憤死した。
?
ゼスは左を見て、右を見る。
?
はあアアアアアアアア
!?
﹁・・・は
は
?
│オイル︵血︶だ。
るはAKUMAの悲鳴、絶望、恐怖、そして│﹂
﹁さて、殺され方︵調理方法︶はオレの好みで、塩コショウの加減はお好きに、神に奉げ
﹁は
﹂
︵えが︶くように左手を横に振ると十体のレベル1のAKUMAを大きい火花に巻き込
!
16
第二夜、怒りと殺意
17
冷徹な声が場を凍らせた。
第三夜、生贄とのダンス
﹂
!
れ、腕に炎の絵が出てくる。
﹂
?
そもそもテメーg﹁うるせえよボケ﹂ひ
!?
﹁さァ、どう料理しようか
!
テメェに対して一方的な蹂躙される生贄の仔羊役をやらせてやってんだ。﹂
﹁言っとくが、オレはお前に発言する隙も・・・させる気もない。
それと同時にレベル3は地に落ち、エドルを見る。
左手を再び弾くと、横一列にレベル3以外のAKUMAを破壊する。
﹁ざけんな
﹂
エドルの褐色の左手に有るイノセンス、
﹃再生﹄の黒刺青、左手の甲には不死鳥が描か
﹁二番目に嫌いなのは、静かな平穏を壊す輩だ。﹂
腕に三叉の槍の絵にじみ出る。
エドルの黒肌の右手に有るイノセンス、
﹃破壊﹄の白刺青、右手の甲には雷が描かれ、
﹁オレが一番嫌いな奴はなァ、無関係な者を巻き込ませる野郎だ。﹂
﹁ヒッ
﹁さて、再確認だがテメェはゼスと言いったなァ﹂
18
﹂
﹂
対するエドルはレベル3を見下し、汚物を見るような目で見る。
﹂
﹁ひ、へへへ
﹁
﹂
ンな訳ねえだろうが
﹂
﹂
﹂
こういう奴を殺したくて殺したくて
!
﹁狂ったか
﹁狂ったァ
﹁・・・﹂
﹁オレはよォ
KUMAとしてな
ならァ
話してやんよ。オレの過去をな
﹁意味が分からないのだが
﹂
今の今まで生きてきたんだよ
レベル3は唐突に奇妙な笑いを出し、起き上がる。
﹁ヒヘへへへへへへああああああああああ
!
!
﹃快楽殺人鬼、ゼスのお話﹄
?
!
!
A
!
!? ?
!
!
!
!
?
﹁へへへへ
第三夜、生贄とのダンス
19
昔、と言っても三年前。一人の男が居た、彼の名はゼス。
ロンドンの貧困街で育ち、麻薬を使うよりも三度の飯よりも寝るよりも、殺人を楽し
みにして居た。
金が無くても殺せれば良い、食えなくても殺せば良い、そんな生の道を歩いていた、
彼。
とある日、いつもの時間にいつも通りに殺人をしていた時、ある人外︵人間︶に会っ
た。
﹁こんばんワ︵ハート︶﹂
人の姿で人より丸い体、顔は何か恐ろしく口が出ていた男。
アナタ様は
﹂
♪﹂
ゼスは唖然するよりも、この世にこんなキチガイな存在がいる事に身体を震わせ、そ
して心を躍らせていた。
﹁あ、アンタ。い、いや
﹂
﹁こんばんワ﹂
﹁え
﹁こんばんワ﹂
﹁え、こ、こんばんわ﹂
?
﹁よろしイ、さてオメデトウございま∼ス
!
?
!
20
パン
﹁へ
﹂
とパーティークラッカーを何処から出しては鳴らし、カボチャの飾りに付いて
と英語で書かれた幕が出ていた。
﹃おめでとー﹄
いる傘から
!
﹂
?
♪﹂
﹁良いですかナ
﹂と人外はそういうとゼスは狂気の笑顔で頷いた。
アンタ様になら肉体だけじゃなく魂さえ出すぜ
!
﹁では、今日からアナタと私は協力者でス﹂
とんでもない
﹂
そうですカ♪﹂
!
?
それからゼスは殺して、お茶して、殺して、食べて
﹁ムフフフ♪﹂
﹁くひゃ
﹁♪
!?
!
!
﹂
﹁はイ︵ハート︶、実は殺しをやってもらいたいのでス。報酬は、好きな額だけ払いまス
﹁お手伝い
﹁いやァ、ちょっと我輩のお手伝いをお願いしたい人を探してたんでス﹂
?
﹁協力者
第三夜、生贄とのダンス
21
人外は、殺された遺族に歩︵あゆ︶みよって甘い言葉で誘惑し、新たな不幸を呼んだ。
しかし、そんな幸せは続かなかった。ゼスは警官に捕まり、処刑されたからだ。
﹂
私の価値を見出だしたマスター
今からエクソシストを殺します
千年公爵は友人に歩みより、我が魂をAKUMAのボディに入れてく
千年伯爵サマァ
あぁ、めでたしめでたし
﹁そして我が主
ださった
千年伯爵サマァ
私のマスター
! !!
!
殺しますからねぇ
﹁・・・﹂
!
!!
﹂
!
﹁
﹂
﹂
﹁くひゃ
!
!?
!
飛ばされる間、回転して体勢を立て直すし、前を向くと
﹁ぐっ
﹂
エドルは構えを取り、ゼスの攻撃に備えた瞬間、蹴り飛ばされた。
﹁くひゃひゃ
う事を受け止めた。
エドルはこのAKUMA自体に取り込まれている魂が生前から気を狂っているとい
!
!
!
!
22
﹁どうもー﹂
﹂
エクソシスト
ゼスが立っていた。
﹁な
﹁死ねや
﹂
!
!
、やるじゃんか
きる前に止めた。
﹁
﹂
﹁腐っても鯛だ・・・よ
﹂
﹂
♪転換︵コンバート︶してる姿を投げるなんてスゲェ馬鹿力
﹂
とエドルは地面を踏み込み、右手で殴りかかりがゼスは消える。
!
!
そして、そのままエドルは柔道の肩車をして相手を投げ飛ばした。
﹁うお
ダンッ
﹂
!
!
!
ばした。
そしてゼスはエドルの後ろに現れ、バキッ と背中から嫌な音を立てながら、蹴り飛
﹁
!
﹂
ゼスは右の突きを繰り出し、エドルの肉を抉ろうとするがエドルは左腕を使い、突き
﹁ちぃ
!
!
!
!
﹁東方にある一つの簡単な体術だ
第三夜、生贄とのダンス
23
!
﹁かはっ
﹂
﹁っッてぇ
﹂
さすがに体勢を直せなかったのか、その場に有った藁を積んだ荷車に激突した。
!
﹁よく言われた﹂
﹁言われた、か﹂
﹁・・・﹂
?
えた、しかしレベル3の接近型ならば出来ると・・・。その為、この仮説は一回破棄し
﹁一、理不尽な移動速度と角度をしているとボディはともかく中身がおかしくなると考
﹁へぇ、よくわかったな﹂
﹁あぁ、お前・・・﹃瞬間移動﹄能力を持っているな﹂
﹁んで気付いたんだろ
オレの能力に﹂
﹁ケッ、つまんねぇ野郎だ﹂
﹁生憎、贄になぶられる趣味はない﹂
﹁ちっ、なぶり殺しが出来ねぇ﹂
﹁危うく下半身不随になるところだったがな﹂
﹁お♪生きてた﹂
左手を腰に回し、叩くと痛みは癒えてなくなった
!
24
た。
二、風を切る音がしない。突きや蹴りの時は風を切る音がしたのに対して、移動時の
音もしなかった、一の仮説を掘り起こした。
オレは﹂
三、気配が一時的に消えた事だ。﹂
﹁気配だぁ
﹂
?
んな訳ねぇだろうが
﹂
﹁有るさ、来いよAKUMA。ビビってるのか
﹁あ゛
!
﹂
﹂と問いかけるようで苛立ちの声を上げるゼス
んだよ、そのポーズは
その後、右足の膝を地に着けて片膝立ちをして、両手を手に着けた。
エドルは左手と右手を噛み、軽く血を流しながら周辺に血をまく。
﹁それに対策は考えた、次は不意を食らわない﹂
﹁・・・﹂
知ってる。だが特有のオイルと音は誤魔化せない﹂
﹁機械、だろ。
?
﹁やる気有る
?
ゼスはそう声を上げると消えて、エドルの三十センチの頭上に出てくる
?
?
?
﹁あ
第三夜、生贄とのダンス
25
ブラフ
!!
ハッタリだろうが
﹂
!
﹁テメェの対策なんざ、分かりやすいんだ
どうせ血はトリック
!
﹁は
﹂
槍の出所は血が染み込んだ地面から出ていた
そうゼスが声を上げた瞬間、赤い槍がゼスの腹や両手、両足が貫く。
!
﹂
?
ゼスは首を傾げる。
﹁・・・
など、有ります。﹂
鉄︵血清鉄:Fe︶
無機リン︵I.P︶
カルシウム︵Ca︶
クロール︵Cl︶
カリウム︵K︶
ナトリウム︵Na︶
しかし電解質検査をすると
血には、赤血球、白血球、血小板、血しょうという小さな細胞の個体がある。
﹁・・・説明は死に直結するが簡単に言わせてもらう。
?
26
﹁つまり、あなたに貫いているのは、私の血の槍にやられたんですよ。
そして、あなた︵AKUMA︶達は寄生型イノセンスの血も毒になる。﹂
ギャアアアア
まちあがれ
﹂
嫌だ
嫌だ
﹂
嫌だ
あの何もない部屋に行くのは嫌だ
死にたくなぁあガガガガガ
﹂
あんな真っ白
パチンとエドルは右手を鳴らし、血液の状態に戻して注入させ、毒︵エドルの血︶を
ぎゃっ
ゼスの中に混ぜた。
﹁な
﹁ま
嫌だ
﹁知るか、懺悔しろ。﹂
﹁嫌だっ
死にたくない
!
﹁終わりだ、罪人︵ゼス︶。後の罪は主︵神︶に任せる﹂
!
!! !
死にたくない
で綺麗な部屋に行きたくない
!
!!
死にたくない
!
!
ゼスは断末魔を上げて、動かなくなり、砂山が風で飛ばされるように崩れていった
!
!
!
!
!
!
!
!
そう呟き、エドルは村に向かって走っていった。
﹁死んだら死んだで終わりだ。わがまま言うな、罪人﹂
第三夜、生贄とのダンス
27
黒の教団、本部科学班
元職業
65キロ
体重
190センチ
身長
スペイン地中海沿岸の村
出身
左腕、再臨︵リジェネクト︶
右腕、破壊︵クラスター︶
頭、世界知識︵ワールド︶
イノセンス︵寄生型︶
歳・・・28歳
エドル・ガトウ
エドル・ガトウの個人情報
28
エドル・ガトウの個人情報
29
現職業
神父
生誕日
8月15日
星座
獅子座
血液型
B型
イノセンスの能力
世界知識
↓科学知識、言語、治療術、戦闘技術、一瞬記憶が与えられる。
臨界者後、イノセンスによる超能力が使えるようになり、念動力と読心術、過去の読
み調べが使えて、内部破壊と行動の先読みが可能だったが現在使用不可。
破壊︵クラスター︶
↓エドルの元兄弟子グリンの右腕の寄生型イノセンス。能力は物質分解と破壊。
30
三叉の槍と雷が刺青として現れる
再臨︵リジェネクト︶
↓エドルの元姉弟子、ソーの左腕の寄生型イノセンス、物質の再生、製造。
製造とした物は一時的に擬似︵ぎじ︶イノセンス化とする。
簡単に言えばfate/zeroのバーサーカーと近い能力であるが
一時的な為、最高でも十分が限度である。
不死鳥のような刺青と炎の刺青が特徴
概要
七歳の時にイノセンス、世界知識が覚醒し、神童とされたがその後、しばらくして気
味悪がられて村の人々から疎外される。
しかし四年後、イエーガー元帥が保護し、黒の教団に強制入団となる。
後に後方支援型のイノセンスと判明した為、科学班でイノセンスの世界知識︵ワール
ド︶によって支えた。
科学班に身を置いていたが前線のイノセンスの適合者︵エクソシスト︶が少なくなり、
前線に駆り出されている
その中、イエーガー元帥の元で修行中のソーとグリンで三人で組む事が多く。一番年
下で弟弟子のエドルは姉と兄として敬う。
攻撃方法としての念動力は適合率100%としての臨界者に到達した時に会得した。
しかし、とある戦闘中で両腕を失い、兄弟子達は死亡。
﹄
本部に回収された後、エドルが瀕死で目を覚まさなくなった間が有り、当時の本部は
貴重な実験体として
?
ロドリ・シットである。シットは現在のとある地方のアラビア語で﹃主人﹄﹃司令官﹄
エドル・ガトウは偽名で有り、本名は
覚悟で顔を変えて逃亡した。
その為、教団から逃走するために、今まで未使用だった﹃破壊﹄と﹃再生﹄を咎落ち
しかし、コムイが就任した二ヶ月後にバレてしまう。
実験に関与していた科学者達を裏で絞殺、刺殺、事故死に追い込んだ。
その後、奇跡的に蘇ったエドルはリハビリを経て、回復。
と名目で瀕死中のエドルにソーやグリンの腕をくっ付けた。
﹃寄生型のエクソシストに寄生型のイノセンスを移植すると発動可能なのか
エドル・ガトウの個人情報
31
とされる言葉であり、地元の司祭から送られた名で有る。
オマケ。
﹂
本部から逃走する一ヶ月前に神田の呼び方を新たにアレンジしたロドリ・・・
ティエドール﹁平和な日常の時、神田君をコレからユー君と呼びます﹂
ロドリ﹁いきなり何を言い出すかと思えば・・・。
﹂
なら愛着がわくような何かいい呼び名はない
﹂
?
しかしユー君って在り来たりな呼び方ですよね。ティエドール元帥。﹂
ティエドール﹁そうかな
ロドリ﹁そうですね。
神田の神から取ってカンカンはいかがですか
ティエドール﹁カンカンか。
カンカン、うん可愛いじゃないかな。
ロドリ﹁か、カンカン﹂
ティエドール﹁あ、ユー君﹂
﹁だァれがぁああカンカンだぁああ
﹂
可愛いから愛着沸くし。ってどうしたのロドリ君。﹂
?
?
神田﹁辞世の句が有るなら読み上げろキサマ等
!
!
32
六幻、抜刀
ドォーン
﹂﹂
!
♪︵幕が降りる︶
!
神田↑フンと鼻息をだして、そっぽを向く
ロドリ﹁身体中の節々が痛い。﹂︵頭から血が出てる︶
ティエドール﹁ユー君がグレた。怖い。﹂︵煙出てる︶
!
!!
カ、カカン
﹁﹁神田だけに頭がカンカン
エドル・ガトウの個人情報
33
の湖に身を投げようとした。
身は疲れ、心は壊れかけ、教団の服は穴だらけとなり、死のうとして偶然見つけた村
そして放浪の果てに着いたのは今定住している場所であった。
れた。ただそんだけ記憶・・・。
気味が悪い、悪魔、疫病神と数々の暴言を言われたり、酷い時は石や生ゴミを投げら
教団を抜けた後は、疎外以上の扱いを人々から受けた。
エドルは昔、疎外された。
からだ。
それは気持ち悪い腕を持つ人間を嫌わず、頼ってくれる村人達を思いながらの行動だ
しかしエドルは止まらない。
き裂きつつに進む。
エドルは、そう思いながらも月の光が雲により暗闇され、光がない夜中の道を身を引
痛い、苦しい・・・。
第四夜、神父と不良神父
34
しかし、一人の男が熊に襲われていたのだ。
エドルは何も考えず駆け出し、イノセンスの﹃破壊﹄で熊を殴り殺した。
そして男を見ず、去ろうとした時。初めて引き留められた。
それがカム一家の大黒柱、カムだった。
カムは御礼に家族が居る食卓に案内して食事を振る舞い、風呂に入れてくれた。
それから色々と一悶着が有ったがエドルは打ち捨てられた教会で神父になり、平和な
日常を手に入れた。
今日までは・・・
しれない。
!
私が、私が・・・︶
﹁私が、今の生活を捨てたくなかったばかりに
﹂
︵私が、私がここを出なかったからカムさんや奥さん。クラウさんは、死ななかったかも
エドルは後悔する。
︵私の、私のせいだ︶
第四夜、神父と不良神父
35
エドルは吐いた。自らの本音を吐いた。
師に言った言葉は嘘で有って本当だった。
エドルが初めて、人の治療にイノセンス使えるのが嬉しかった。
︶
神︵イノセンス︶よ
無関係な彼等を無慈悲に殺さないでください
︵だから
﹂
!
﹂
﹁私を・・・、咎落ちにして、村人の皆さんを殺さないでください・・・
エドルは悲しい声で空に向かって吠えた
﹂
この知識は、AKUMAの破壊しか使えなかったのに、壊した時と人を救える嬉しさ
の差が大きく有った。
AKUMAを壊した時は虚無しか味わえなかった。
人を救うと心に温かさを感じられた。
主︵しゅ︶よ
だが、その温かさも無くなる。
﹁頼む、頼む
!
アナタの力を乱用した罰を私だけにお与えください
!
﹁お前・・・、本当に心から言ってるのか
?
!
!
!
!
36
しかし唐突に暗闇から声がした。
﹁もう一度言う、お前は本当に思っているのか
とんだアマちゃんだな﹂
再び暗闇から声がする。
だが、その声は少しずつ近づいている。
﹁それは神が決めるんじゃない。
イノセンスが決める事だ﹂
﹁泣き言はそれで終わりか
﹂
月を隠している雲が無くなり、辺りは急に明るくなる。
﹁で、神父様よォ。﹂
カチン、とライターの火が付けられ目の前の暗闇が少し晴れる。
?
奇妙な事に服装はエドルが燃やしたコートと色違いの金の刺繍がされた物だった。
る。
エドルの一メートル先に長髪赤髪で、黒い帽子、顔半分に白の仮面を着けた男が現れ
?
そして何故か白髪の青年の首襟を持って片手で引きずっており、肩には金色の何かが
止まっていた。
﹁何故、お前が・・・﹂
第四夜、神父と不良神父
37
﹂
?
﹁直す
治すの間違いでは
﹂
?
﹁村
そうだ
村でAKUMAが
!
質問に答えろ
﹂
!
クロス・マリアン元帥
﹂
!
カム夫婦だとエドルは分かった。
ていたがな﹂
死体が二体有ったが・・・一体がウイルスによって死に、もう一体は男で切り裂かれ
﹁ん、あぁ・・・村人は無事だ・・・。
?
この弟子の左手はイノセンスでな。さっき村で初戦をさせた。﹂
﹁話はまだ途中だから聞け、善良神父。
?
﹁そうだ。この白髪のクソ弟子の左手を直してもらおうとな﹂
﹁仕事
﹁でも、まぁ・・・話してやっても良いがな。仕事を頼みたい﹂
!
﹁そんな事はどうでもいい、相変わらず気持ち悪い腕をしているなァ・・・ロドリ﹂
嫌だね。
﹁そんな答えは私は聞いていない
﹁答えろ
﹂
!
エドルは真実を言われたから口を閉じる。
﹁ッ
答える必要すらねぇだろ。裏切り者﹂
?
!
38
﹁本当にその二人以外無事なんですね﹂
﹁あぁ・・・。﹂
エドルは一瞬悩み、答えた
﹁解りました。アナタが村を救ってくれた事を信じます。ですが・・・その手術は明後日
にしてもらえませんか
﹁あ
テメェの教会に泊めろよ﹂
﹁アナタの嫌いな教団のエクソシストが居ますが
﹁・・・ッチ、仕方ねぇ﹂
﹂
今夜は民宿に泊めていただいてもらい疲れを癒してください。﹂
?
﹁俺も行く。民宿は村︵そっち︶だろ﹂
﹁解りました。では行きましょう﹂
﹂
﹁そうだな、だが道中は暇だ。なんか話せ﹂
﹁昔みたいに話しますか
?
﹁そうだな、それ以外なさそうだしな。
﹂
﹁ありがとうございます。では、私は一度村の安全を確認してきます﹂
?
?
で、ロドリ。エクソシストはソーみたいな凛々しい女か
?
第四夜、神父と不良神父
39
﹁まだ十二になりそうな小さな少女ですよ。そして私は今、エドルです﹂
!
﹁誉めんな﹂
﹁誉めてねぇ
﹂
﹁アナタ、本当に女性に対して悪食なエクソシストですね
﹂
﹁なんだ、リナリーか。あと四年は待たないといけないな﹂
40
!
第五夜、質問
﹁・・・分かりました。﹂
﹁ありがとうございます、Missリナリー。私の我が儘に付き合ってもらいまして﹂
﹁いえ、大丈夫です﹂
エドルは白髪の少年とクロス元帥を宿に泊めるよう手配した後。
教会に帰ってきたと同時にリナリーに三ヶ月の期限を儲けるのと医者や教師、牧師を
派遣するお願いを頼んだのだ。
理由は3つ。
一つ目は、黒の教団とこの教会の距離は歩きで一ヶ月、馬車では15日かかる。
二つ目は、医者と牧師そして教師を待ち、引き継ぎの事を教えるのに一ヶ月を費やす
ためだ。
三つ目は、御別れを惜しむのと日常を送りたいという気持ち、先程の被害者三名の葬
式を行いたいと要望したのだ。
﹁それに
﹂
﹁いえ、そんな・・・。それに﹂
第五夜、質問
41
?
﹂
﹂
﹁知り合いが亡くなる気持ちは・・・分かりますから﹂
﹁・・・﹂
﹁おい、酒はねぇのか
﹂
!!
﹂
!
﹁まぁ、借金の件は倍にツケを入れて送り返しましたから﹂
﹁そうなんですか
借金を抱えられた時が有ったりしましたから﹂
﹁昔、といっても数年前ですかね。
﹁わかってくれますか
﹁ウォーカー君、大変ですね。﹂
い我慢しろ﹂と一言言っただけだった。
ただクロス元帥は﹁酒がねぇ、女居ねぇ﹂とぼやいたらしいが、エドルは﹁少しぐら
子アレン・ウォーカーを教会の食事に招待した。
リナリーが去ってから10日後、エドルは葬式を済ませたのち、クロス元帥とその弟
﹁アナタ、無銭で飲食してる自覚有りますか
?
?
42
﹁え
﹂
﹁その話は投げとけ。
で、本題に入るぞ。クソ弟子の腕を直す準備は出来てんのか
﹁え
麻酔なし
﹂
﹁わかりました。さぁ、ウォーカー君。﹂
﹁任せる、好きにしろ﹂
あ、あと麻酔なしでいきますよ。麻酔用の薬は高いので﹂
ら出来る範囲が広がりますので。
﹂
﹁時間としては今日入れて三日間の予定です。応急措置といっても傷口の状態を見てか
エドルは二人の言葉を聞いて、今後の話をする。
﹁ありがとうございます﹂
﹁結構。コイツには十分な価値だ﹂
機材も色々足りませんし﹂
﹁出来てなければ呼びませんよ。ただ、私の出来るレベルは応急措置程度の修理です。
?
?
!?
!?
﹂
!!
﹁安心してください、痛みは慣れれば一瞬です﹂
﹁あ、安心できる要素ないですけど
﹁すみませんね、舌を噛みきらないように布は用意しますから﹂
第五夜、質問
43
﹁ヒっ
﹂
﹁ちょっと待ってください、エドル神父
﹂
エドルはアレンを脇に抱えて、鉄の扉がつけられた地下室に向かう。
!
﹁安心できない
安心できないです
師匠助けてください
!
﹂
!
﹂
!
ズバッ
グチャリ
ピチャッ
手が違う方向を向いてぇえ
!
!
手がぁ
!
﹃ここからは音声と音でお察しください﹄
ピギャアアアア
!
!
﹁自律神経は無事でしたから日常生活には問題ないです。
下室から出てきた。
数時間後、エドルは牧師服を脱いで白シャツとズボンを着たラフな格好をしながら地
!
そんなコントを繰り広げている間に鉄の扉は開けられ、二人は入っていった。
﹁そ、そんな
﹁弟子、痛みは尋常じゃないが腕は確かだ、保証する。﹂
!
﹁安心してください。腕は保証します。痛いと思いますが﹂
!
44
傷は、目立たない程度に防ぎました。レベル2以上の戦い、及びイノセンスとの戦闘
は避けた方が良いでしょう﹂
﹁流石、教団一の神童だな﹂
﹂
と、クロス元帥は皮肉混じりに言いながらワインの入ったグラスを飲み干す。
﹁元ですよ、ってワインを何処から﹂
﹁ん・・・﹂
﹂
﹂
クロス元帥は後ろを指差し、マリア像の下を指す。
﹁アナタ、聖母マリアの捧げ物を飲んだのですか
﹂
!
まったくアナタは
﹁良いじゃないか、腐らせるより良い行いだろ
﹁そういう問題じゃないですよ
!
?
﹁そう噛みつくな。信奉し過ぎなんだよ、お前。﹂
﹂
?
!
﹁・・・はぁああ、なんかもう良いです。ワイン、いただけますか
﹁お、飲むのか
?
クロス元帥は、もう一つ有ったグラスにワインを入れて、エドルに渡し、自分のグラ
﹁クックックッ、なるほどな。ほれ﹂
﹁中途半端に返したらマリア様に悪いうえに、捧げ物にはならないでしょうが﹂
第五夜、質問
45
スにもワインを入れた。
﹁じゃあ説明会でも開くか
﹂
違いないですね。何故、彼が呪いを
﹁あぁ・・・﹂
﹁酷い罰だ﹂とエドルはぼやき、ワインを一気に飲む。
?
﹁本題の質問はここからです・・・。
何故アナタがアレン・ウォーカーを預かって居るのですか
﹂
﹁・・・。なら彼は自分で呼んだ魂を、AKUMAを破壊したのですね﹂
﹁有り得ないなんて有り得ない、この世の中。この戦争の中なら可能性ぐらい有るだろ﹂
﹁・・・そんなバカな﹂
﹁丁度良くイノセンスが覚醒したんだよ﹂
﹁まさか、彼が千年公と取り引きしたなら何故生きて・・・﹂
﹁違う、あれはアイツが呼び出したAKUMAによって付けられた呪いだ﹂
AKUMAの遊びでなったのですか﹂
?
﹁アレン・ウォーカーの顔に着けているタトゥー︵刺青︶は・・・ペンタグルは呪いで間
﹁・・・アレンか﹂
﹁えぇ、お願いします。彼、アレン・ウォーカーの事も含めて・・・﹂
?
46
﹁何故
﹂
何故って、便利な手足が必要だったからだ﹂
﹁本当にそれだけですか
﹁本当だ。﹂
﹁嘘だ﹂
﹁・・・なら聞こうか、嘘と断言できる理由をな﹂
﹂
﹁断言、とは言えません。でもアナタ、子供が嫌いでしょ
﹁そうだったか
?
﹂
でも、今のアナタの顔は昔と全然違う。親の顔ですよ﹂
﹁確かに女々しい野郎ですよ。私はね。
﹁女々しい野郎だ。下らない事を覚えやがる﹂
まさに我一番って顔をして﹂
﹁アナタは、私を蹴り飛ばしたこと有りますよね。あの時、餓鬼は嫌いだと言いました。
?
﹂
エドルは真剣な顔になり、クロス元帥は微笑な表情で答える。
?
?
?
?
ガチャリと、クロス元帥はジャッチメントと呼ばれる回転式の拳銃に変えられたイノ
きたらもう﹂
﹁えぇ、親の顔です。気付いてましたか アナタ、怪我の状態を聞いた時の安心した顔と
﹁・・・親だァ
第五夜、質問
47
センスをエドルの眉間に突き付ける。
﹁知るか、ど阿呆﹂
︵閑話休題︶
ドンッ
本当に撃つやついるかァあ
!
﹂
!
?
とにします﹂
﹁あ、なんでだ
﹂
﹁嫌です。さて、今後の事ですが・・・アレン・ウォーカーのリハビリを二日だけ行うこ
﹁俺は、あの至近距離でジャッチメントの弾丸を掴んだコツを知りたいんだが﹂
﹁とりあえず彼を預かって居る理由、今は聞きません。﹂
!
﹁酷い、だったら火葬して地中海に灰を流してください
﹁面白いジョークだ。安心しろ、吹き飛んだら穴に埋めずに肥溜めに捨ててやるからよ﹂
私、頭を吹き飛ばされたら確実に死んじゃう。﹂
﹁わかりましたから、ジャッチメントを下げてください。お願いします、私死んじゃう。
﹁それ以上言うとド頭を吹き飛ばすぞ﹂
48
﹁ま、私にも色々有りましてね。アナタも有るでしょ、急ぎの任務﹂
エドルは絶対に居候なんてさせないというオーラを出し、クロス元帥を威嚇する。
﹁・・・ちっ、食えねェな﹂
﹁お互い様ですよ、アナタも私も・・・そもそも同族嫌悪していた間柄ですからね、私達。﹂
オマケ劇場
?
→箸拳勝負で二日酔い
エドル﹁いやぁ、ウォーカー君。おはよう・・・うぷっ﹂
アレン﹁おはようございます・・・え゛﹂
→手術のショックで気絶していたら寝ていたアレンは、起きて地下室から出る。
アレン﹁んあ
﹂
伝わる箸拳勝負を朝まで騒ぎ通したのだった。
そう言いながらもワインボトルを数本空にしてエドルとクロス元帥は何故か日本に
﹁あぁ、そうだったな。﹂
第五夜、質問
49
50
クロス﹁バカ弟子ぃ・・・ベッドまではこ、うぷ﹂
→二日酔い
﹃箸拳﹄
アレン﹁なに、この混沌とした現場﹂
ティム﹁ガァ・・・﹂
ためにならないミニ知識
土佐のお座敷遊び。
の数を当てるゲーム。負けた方は酒を飲むという罰ゲームが待っている。
大雑把に言えば、両者三本づつ割りばしを持って、自分と相手が出す割りばしの合計
!
第六夜、疑惑
﹂
?
二日目。
﹁アレン君はAKUMA強さレベルを知ってますか
﹂
アレン・ウォーカー、入院
﹁はい
いた。
﹁レベルですか
レベルって
﹂
?
う
﹂
﹁あー、知らないんですね。クロス、アナタはAKUMAについて全然教えてないでしょ
頭を傾げるアレン。
?
エドルの教会に泊まったクロス元帥とその弟子アレンは、朝食を過ぎて昼食を食べて
?
?
!
アレンそっちのけでエドルはクロス元帥をダメな夫を叱る、妻みたいに説教し始め
﹁どうせ親玉とか、それくらいしか教えてないんでしょう
﹂
﹁何がオレ流だ。いい加減にしろ。少しは相手の情報を教えろ。﹂
﹁戦いの中で知る。それがオレ流だ。﹂
?
﹁基礎は教えた。﹂
第六夜、疑惑
51
る。
﹁だったらエドル先生のAKUMA授業を教えてやれ﹂
﹁・・・はぁ、わかりましたよ﹂
﹂
エドルはクロス元帥の言葉を聞いてタメ息を吐いたがアレンに顔を向けて説明を開
始するために口を開く。
﹁まずアレン君が知ってるAKUMAはどんな形態ですか
﹂
﹁え、えっと、卵を逆さまにした形です。﹂
﹁それだけですか
﹁は、はい﹂
﹁レベル1は一般人にとって、かなりの驚異になりますが、エクソシストの敵では有りま
解ったようにアレンは頷き、エドルはそれを見て続ける。
﹁はい﹂
ます。﹂
アレン君が見たことあるAKUMAは、最弱の存在で殺人衝動がプログラムされてい
﹁まず、それがレベル1です。
エドルは頭を抱えそうになるが、説明を続ける。
﹁・・・﹂
?
?
52
せん﹂
﹁ま、レベル1で苦戦し、怪我するクソ弟子は半人前だって事だ﹂
﹁外野は黙ってなさい、しかも私の塩漬けした焼き魚を盗るな﹂
﹁減るもんじゃねぇだろ。﹂
ベシッとクロス元帥の手首を叩き、盗ろうとした魚を取り戻したエドルは、魚を急い
﹁現状的に減ってます。﹂
で食べ終えた。
﹂
﹂
﹁先生、師匠がお供え物のワイン飲んでます。﹂
﹁・・・さてレベル1の説明が終わったのでレベル2の説明します。﹂
漢和辞典、間違えた閑話休題。
ただ、急ぎすぎて喉に骨が刺さったようだ。
﹁げぼ、喉に骨が
!
﹁ウルセェ
オレの勝手だろうが
!
!
﹂
ガタッと、エドルは立ち上がり、手元に有ったナイフをクロス元帥に投げた。
﹁いい加減にしろぉおクロスぅうう
第六夜、疑惑
53
!
﹂
﹂
貴様はアルコール中毒者になるつもりか
﹂
﹂
大声で中指と人差し指を使ってナイフを挟むと投げ返す。
﹁節度を保て
﹁自分の事ぐらい理解してる
﹁中毒者の前触れが言うセリフだよな、それ
﹂﹂
﹁お二人共落ち着いてくださいよ﹂
﹁﹁チッ
アレンが鶴の一声を発し、二人は口論を止める。
﹁それで、レベル2の特徴と外見はどんな感じなのですか
!
﹂
?
﹂
?
・特殊能力がつく。ダークマターが自立な進化をすることによってバラバラ。
・レベル1は殺人衝動だけで動いたが、進化後に自我が身に付いて自立化する。
簡単に言えば
が豊かになる。それがレベル2の最大な特徴です。
﹁戦闘能力は個体によって変わるうえに知能や特殊能力、レベル1を操る権限、感情と心
﹁は
﹁あ、あぁ、ごめんなさい。レベル2は一番説明しにくいAKUMAなんです。﹂
﹁あの
アレンは、そうエドルに聞くとエドルは悩んだ顔になり、どう説明すれば良いか悩む。
?
!!
!
!
!
54
・外見も不明、人間型から動物まで様々。
・殺人衝動がある程度まで抑えられる。
・レベル1のAKUMAを従える事ができる。
・レベル2の戦闘能力は進化後によって変わる。
﹂
と、このような鬼違いみちた進化です。﹂
﹁・・・なんか進化し過ぎてませんか
﹁ま、補足を入れればレベル2は元帥︵オレ︶のレベルになれば捕らえられる﹂
し、進化の過程を一気に飛ばしたと思えば良いですよ。﹂
﹁AKUMAの進化とはそういう物なのでしょう。生物だって数世紀かけて行う物です
アレンは少し身体を引き、初めてAKUMAの強さを知った。
?
これらが有ります。
もう一つは遠距離の戦闘が得意な遠距離タイプ。
一つは接近の戦闘が得意な近距離タイプ。
戦闘能力は二つあり、レベル3は二つのうち一つを持っています。
えに飛行能力と強靭的な戦闘能力が加わるレベルです。
まぁ、続いてレベル3。外見は人間型タイプ、ダークマターの特殊能力は引き継ぐう
﹁レベル2を捕まえる理由を聞きたいですが・・・。
第六夜、疑惑
55
ぶっちゃけて言えば、接近戦タイプは硬いです。かなり硬い。
逆に遠距離戦タイプだと脆いけど速い動作が得意です﹂
﹁へ
﹂
﹂
?
そしてエドルは自身の独特な構えをし、アレンを睨む。
の戦闘を踏まえられるよう格闘の訓練しつつ、左手のリハビリを行いたいと思います﹂
﹁エクソシストの先輩として、私は貴方の身の安全を作れるためにレベル2とレベル3
﹁へ
﹁さて、私の戦い方は近、中、遠距離が使える元エクソシストでしてね﹂
ピーと呼ばれるゴーレムは庭に有ったベンチに座る。
そしてエドルと包帯で腕を吊ったアレンは中庭の中心に立ち、クロスとティムキャン
?
?
三人と一匹︵
︶はエドルを筆頭に中庭に出る。
﹁まぁ、とにかくAKUMAの話は終わりにして、格闘技の修行をしましょうか﹂
とアレンは頷き、知識を溜め込む。
﹁へー﹂
56
ちょっ
﹂
﹁ま、クロスには出来ない接近戦の技術を叩き込みますので覚悟してくださいね﹂
﹁へ
﹂
!?
﹁ッッ
﹂
エドルの顔面を蹴ろうとするが。
だが、アレンは右手でガードしたうえに突きの勢いを使って身体を回転させて左足で
突き込んだ。
エドルは、アレンに有無を言わせずに近寄り、空手の突きのような動作をして右手を
﹁っ
﹁参ります﹂
?
!
﹂
!!
﹁ガッ
﹂
中国拳法の一種である背当てを行い、アレンを突き飛ばした。
熊の手状にした突きを入れ、アレンの意識を奪いつつ、
そうエドルは言うとアレンの脚の間に自身の足を踏み入れて、パァンと軽く後頭部に
﹁・・・踏み込みと反撃が、甘い
そしてアレンは、がら空きになった背を見せてしまう。
それはエドルが、瞬時にアレンの足を腕で押し止めて不発にし、急所を打ったからだ。
アレンは顔を歪ませた。
!
!
第六夜、疑惑
57
﹁ふむ、格闘に関してはド素人並みですか。反射神経は鍛えられてますね﹂
アレンは吹き飛ばされながらも、片手を地に着け、衝撃を緩和しながら倒立の受け身
を取り、立ち上がる。
﹂
﹂
エドルは﹁受け身もなかなか﹂とパチパチとエドルは手を叩きなだから言う。
﹂
とアレンは片手を手に出して﹁待て﹂をかける。
﹁って、ちょっと待ってください﹂
﹁なんですか
﹁何故、戦う理由が有るんですか
﹁リハビリって、稽古って・・・全く意味が違うじゃないですか
﹁リハビリと接近主体の稽古ですが﹂
?
?
﹂
あなたの場合、死ぬまで戦いきると思いますし。腕無い方が│
﹁関係有りすぎですよ
﹁そうですかね
?
言葉を遮られたエドルは、親バカだなぁと思いつつ、アレンを見た。
それ以上、馬鹿弟子に吹き込むんじゃねぇ﹂・・・はいはい﹂
﹁
!
は動くはずです﹂
﹁あ、ちなみに関係ないですが、神経が無事でしたからアナタの右腕の寄生型イノセンス
!
58
︵・・・彼は、クロスの何なのだろうか
エドルは、思う。
︶
てもらえればいい。仮に腐っても元帥だからか
いや、まさか・・・憐れみで育てた
いや、あり得ない。つか絶対ない。
︶
クロスはロマンチストではないし、ただのエクソシストの卵を育てるか、側に置くか
?
彼を助けても何の意味もないし、エクソシストとして育てるのならば他の元帥に育て
な性格。
︵クロスは元々、子供嫌いで、女誑︵たら︶しで、借金製造機な・・・己の道を行くよう
?
?
﹂
?
?
﹁ちょっと考え事をしてましてね。│とかね﹂
﹁はい﹂
﹂
﹁僕を見て、なんか難しい顔をしてたので﹂
﹁どうしました
深く考えていたエドルはアレンの声かけにより、意識を戻した。
﹁・・・あの﹂
?
﹁・・・私が
第六夜、疑惑
59
﹁え
﹂
どうしてだ
﹂
?
そこで
﹂
﹂
ねぇ、アレン君﹂
﹁え゛・・・そこで僕にふります
﹁と、いう訳で﹂
?
?
?
﹁う、ぇ
僕は何も言ってないのに
﹂
!?
﹁・・・あ、あんまりだぁああ
﹂
﹂
︵こうして、アレン・ウォーカーは大量の借金を対価に1日の自由を手に入れたのでし
!
ら思う。
︵反応でもう判りすぎるなぁ、この子は︶とエドルは、アレンを見て、ニコリと笑いなが
!?
﹁クソ弟子、後で大量の借金を押しつけてやる。ありがたいと思え﹂
?
﹁貴方以外、何処に居ます
﹁・・・待て、ストレスの発生源はオレか
なりますし。宿の方は村一番の宿で泊めてもらえるようにしますから﹂
この調子だと傷の治りも遅いし、たまにはストレスの発生源から離した方が彼の為に
﹁彼は、あまりにも疲れてます。
﹁あ
と言いながらクロス元帥の方に顔を向けるエドル。
﹁クロス。すみませんが彼を今夜だけ借りて良いですか
?
?
?
60
た。なんて・・・がらにない事を︶
エドルは好奇心旺盛な目で人知れず、アレンを見た。
以下、おまけ劇場。
エドル
も外道行為も例外じゃない。
﹂
↓恩義は報いる。けど自分に対する敵意有るもの、障害有るものは必ず殺す。教団で
?
アレン︵以下ア
﹂
﹁あの∼、お話は変わりますが・・・お二人は友達なんですか
エドル︵以下エ
クロス︵以下ク
﹁誰が﹂
ク、エ
嘗めてんのか
?
﹁コイツと﹂
﹁友達だと
ア
?
︵あ、この人達。少しだけど似た者同士だ︶
第六夜、疑惑
61
62
未知な存在に興味を持ちやすい。教団並のイノセンスの修復技術能力を持つ。
クロス
↓自分の障害︵借金含む︶になるものはどんな手を使っても排除する。暴虐不尽
性格。
技術力は教団以上。
な
?
第七夜、興味
皆様は、キリスト教に伝わる七つの罪源︵ざいげん︶に暴食の罪が有るのはご存じだ
ろうか
アレン・ウォーカーは、今。暴食の罪に囚われそうになっている。
つまり、今。
むために食べるなど含む︶であるそうだ。
広い意味での食に関する悪徳︵必要以上の量を食べる、生きるためにではなく味を楽し
いなら、他の習慣、心の習慣 ︵情欲、強欲など︶を制御することは多分不可能という、
結論から言えば、七つの大罪の暴食を指す教えは食事の習慣を制御することができな
また十四世紀∼十五世紀に悪魔が関与している絵が生み出されたのだ。
この話は西方教会が伝えている話で古くとも四世紀から有るお話である。
七つの大罪。
大罪は変わる︶。
もしくは根本の七つの大罪と言った方が知っていると思われる︵時代によって七つの
?
﹁・・・﹂
第七夜、興味
63
彼は無言で料理を見る。
キラキラと輝く目。
タラタラと口から垂れる涎。
そしてゴクリと唾を飲む。
そして恐る恐るアレンは手を出し、パンを食べようとしたが近くの扉が開き、手を急
﹁・・・﹂
いで引っ込める。
﹁グラタンが出来ました。あと、もう少し待ってくださいね。
シチューも完成しますから﹂
﹂
アレンは思い出す。
いや無い、絶対ない
︶
︵あぁ、まともな食事は何年ぶりだろう・・・こんなご馳走や天国はあったっけ
震えた。微かながらアレンは震えた。
﹁・・・
!
天国なんだ
!
1日の自由が僕に許された天国︵ヘブン︶なんだ
!
!!
スリや騙しを行う罪悪の日々。
︵ここが天国
︶
あの人食いモドキの植物の世話。師匠の借金を叩きつけられ、地獄だと思える逃走。
!
?
64
﹁│ン君﹂
︵そもそも師匠は僕をないがしろにしすぎなんですよ
!
助けてくれたのは、とてもありがたいです。でも助けてくれた恩返しに、あの食人花
﹂
モドキにイカサマや騙し、借金を押し付けるし︶
﹁│レン君
﹂
﹁アレン君
﹂
はい
!
﹁大丈夫ですか
﹁あ、はい﹂
﹂
夢を瞬く間に崩されて絶望視する少年みたいだ︶
?
﹁と、とにかく食べましょう。寄生型は燃費が悪いですからお腹空きますし﹂
そうエドルが思うぐらい目が死んでた。
︵この子、本当に何が有ったの
エドルは、唐突に曇った目をアレンを見て。
﹁・・・昔の事を思い出して﹂
?
?
﹁どうしたんですか
﹂
アレンは、エドルに思考の海から引き上げられるとエドルを見た。
﹁あ
!
︵でも師匠ってカリスマ性有るから時々、男でもカッコいいという感じも魅せるし︶
?
!
第七夜、興味
65
﹁え
でもシチューは
?
﹂
?
エドルは、少しだが真面目な子の意外な部分にほんわかした。
﹁・・・はぃ﹂
﹁食べましょうか﹂
そしてアレンを見ると赤面になりながら顔をうつ向けている。
エドルは目を開けて、自身の腹を見て確認するが自分ではないことを知る。
唐突に何かが鳴った。
グルルル・・・
﹁主よ。今日も我等に糧をいただ│﹂
エドルは手を合わせて、目をつぶり、神に祈るポーズを取る。
﹁では、祈りましょうか﹂
﹁わかりました﹂
﹁ちょっと置いてから食べましょう。煮込みは大切です﹂
66
﹁あー。美味しかったです
た﹂
﹁・・・え
﹂
﹁どうしました
﹂
﹂
﹁アイツ、料理出来たんですか
﹂
知らなかったんですか
﹁あれ
有って││
﹁そうですか・・・スゴいですよ師匠のシチュー。不器用に乱切りされた野菜がゴロゴロ
アイツが料理するところなんて一切見たことないですから﹂
﹁知るも知らんも・・・
?
﹂
﹁不思議ですね。最後に食べたシチュー。あれ、昔師匠に作ってもらった味に似てまし
ら見て、後に天井を見る。
ハハハ、とエドルは笑いながら食後の紅茶を入れる。それをアレンはニッコリしなが
﹁そんな大袈裟な﹂
﹁ありがとうございます。これで後一年半は戦えます﹂
﹁それは良かった。私も腕を振るった甲斐︵かい︶が有りましたよ﹂
!
?
?
?
?
第七夜、興味
67
︶
目が死んだ白髪の子にそれを無理矢理食べさせて・・・﹂
﹂
?
﹂
?
?
る。
﹁ところでアレン君。話は変わりますが良いですか
﹁え
﹂
﹁いかがです
?
催眠療法っていう方法ですけど﹂
?
﹁実はね、もう一つだけ気分転換するための療法が有るんですよ﹂
﹁え、はい。大丈夫です﹂
﹂
音をたてながら自身が淹れた紅茶を飲むエドルは、先程の表情より頬の引き攣りが戻
カチャリと
﹁え
﹁えぇ。良い方向になったのかは考え物ですけど﹂
﹁変わった
﹁・・・それを聞くとやっぱり変わりましたね。アイツ﹂
とエドルは、クロスの変わりすぎる対応に少し頬が引き攣︵つ︶る。
︵それが本当だとしたらアイツ、クロスは本人だろうか
?
68
﹁催眠、ですか
﹂
﹂
?
﹁今後
﹂
﹁・・・それ、覚えたら今後の役に立ちますね﹂
﹁はい、どうします
﹁・・・そうですか﹂
ちなみに私も催眠療法は受けた事が有りますので安全面は確かです﹂
で怖くないです。
﹁はい。あぁ、そう身構えなくて良いですよ。ちょっと他人格を一時的に入れ込むだけ
?
﹁は
﹂
﹁借金返済にです﹂
?
の中で心配した。
子は何処まで堕ちちゃうのだろうか
﹂と頭を片手で押さえながらこの若者の将来を心
エドルは、もう諦め、何かを悟った顔になった。そして﹁本当に根が良さそうなこの
﹁あ、でも。催眠術を使って師匠の│﹂
﹁・・・﹂
﹁大丈夫。怖いオジサン達から軽くお金を貰う気持ちで使いますから﹂
?
?
﹁│という訳で催眠術の件、よろしくお願いします﹂
第七夜、興味
69
﹁え、あ、はい
﹂
すべくエドルは立ち上がる。
もうやめてちょうだい
﹁あぁ。でもベッドなんて久しぶりだぁ
もうやめて
!
主よ
﹂
﹁うわぁああん
!?
﹂
﹂
憐れに迷える子羊に纏う悪魔︵クロス︶を祓いいただきたく聖母
祈りを捧げます
﹁すみません、ちょっと壊れました﹂
カット
│大の男が騒いだため│
大の男がアレンの不幸ぷりに触れて、壊れた声が教会中に響いた。
マリア像の下︵もと︶
!
!
﹁え、ちょっ
もう私の不幸話が霞むぐらいの不幸ぷりが予想できたから
﹁やめて
!
師匠なんて僕を床で│﹂
ちょっと不安になったエドルだったが催眠療法を受け入れてくれたので、寝室に案内
?
!
!
!
!
!
70
﹁あ、いえ﹂
﹁さて催眠療法でしたね﹂
﹂
﹂
トントンと額を数度、右手の人差し指で打ち気分を一転させたエドルはアレンを見
る。
﹂
特に師匠に関する暴力の記憶が有りすぎて困ってます
﹁アレン君は思い出したくない記憶が有りますか
﹁はい
他に無いんですか
化させちゃ駄目ですから﹂
﹁いや死んでしまう、死んじゃうから。ただでさえイノセンスの燃費が悪いのに余計悪
﹁・・・寝る事でお腹いっぱいなれる催眠をかけてください﹂
?
!
?
それ、ただのトラウマ軽減にしかなりませんからね。
﹁いや、それは現在進行形ですかね。
!
﹂
﹁大丈夫、人間水のみで一週間生きれますから﹂
﹁は
?
﹁アレン君。もう君は休んで良い。休んで良いです。
エドルはアレンの両肩に手を置いた。
﹁ちなみに体験談です﹂
第七夜、興味
71
英気を養ってください。イイネ﹂
る。
﹁そろそろ、出てきたらどうです
?
エドルはワイングラスを手に取り、片方をクロスに渡すと教会の最前列の右に存在す
﹁まぁ、こちらに来てワインを飲みましょうか﹂
﹁・・・興味がわいただと﹂
元科学者だからか、元々の性格だったのか﹂
﹁少しばかり興味がわいてきましてね。
﹁お前、何故アレンを探ろうとする﹂
一柱の影から寡黙に現れたのは白の仮面を付けた男、クロスだった。
﹁・・・﹂
﹂
エドルはアレンが寝静まった頃、ワインを二つのグラスに注ぎ入れて、マリア像を見
﹁結局。彼の事を聞けず・・・か﹂
﹁アッハイ﹂
72
る長椅子に座る。
﹂
﹁さて、何故、どうしてアレン君を興味の対象に選んだ理由は三つ有ります﹂
﹁三つ
﹂
?
た・・・
納得がいきましょう
!
まぁ、千年伯爵が去った後にイノセンスが覚醒し、その呼び出した者を主の元に還し
﹁・・・さぁ、どうでしょうね。
﹁親玉がそんな事をする必要が有るか
私ならしない。皮も調整が要らなくても、目撃者の口塞ぎがね﹂
すか
私はAKUMAの製造法など見たこと無いですが、作りたてのAKUMAを放置しま
﹁ならその場に千年伯爵も居たはず。
﹁瞳はアレンが呼んだAKUMAが付けた呪いだと言ったはずだが﹂
クロスはグラスの中に有るワインを一気に飲み、左の最前列の長椅子に座る。
三つ目・・・彼が何者でどうして千年伯爵が見逃したのか﹂
二つ、クロス。あなたと彼の関連性。
﹁一つ、呪いの瞳。
?
?
な、ら、ば
!
第七夜、興味
73
しかし、もし観ているのにイノセンスの所持者を殺さなかったのかまたはイノセンス
NO
罪なき子供を確実に殺す、非情な者
一介の子供を見逃す訳
彼の製作するAKUMAは確実にエクソシストを人間を殺
を破壊しなかったのは何故なのか・・・
興味がなかった
NO
?
そうとするため彼はイノセンスが嫌いだ。
!
!
じゃあどうして見逃した、何故
﹂
彼に温情がある
がない
?
﹂
!
﹂
?
託され、彼を護っているのでは・・・と﹂
しかし仮定で、とある線を考えました。彼、アレンに関連する人物が彼を護るように
最終的に何故アナタが絡むのだと。何故アナタが彼を擁護するのかと。
アナタが答えたその答えでは、まだ足りないんです。
﹁しかし、しかしですよクロス。
ガタリとエドルは立ち上がると歓喜の表情を浮かべるが直ぐ様、残念な顔に変わる。
﹁その通り
その答えのない可能性に基づいたクソ弟子に興味がわいたと
千年伯爵のパターンがある者、クソ弟子︵アレン︶によって希少なパターンが現れた。
﹁つまり言いたいことは・・・あ∼あれか
!
!
?
?
?
74
エドルは顔をクロスに向けるとニヤリと微笑む、いや黒い微笑と言った表現で見た。
﹁・・・お前、それを止めろと昔から言ったよな﹂
忘れましたね、アナタとは口論しすぎてね﹂
﹁オン・アバタ・ウラ・マサラカト
!
ジャラリジャラリと鎖が落ちてゆき、柩の中から一体の女性の屍が現れる。
・・・導式解印︵オンガ・タル︶
﹂
ゴトリとクロスの前に黒く鎖に縛られた柩が現れクロスは立ち上がりながら呟く。
﹁│﹃知りすぎると殺される機会が増えることに気をつけること﹄だ・・・﹂
飛ばされ、近くの個室、懺悔室まで吹き飛ばされた。
ジャッチメントが取り出された同時にエドルに向かれて撃ち、エドルは何故か横に吹き
クロスがカチンとライターに火を点け、葉巻に点けた瞬間。懐から対AKUMA武器
﹁じゃあ言ってやるよ。お前は﹃興味をいくつも持つ癖は止めろ﹄と│﹂
クロスはカチンと葉巻の先を葉巻用のハサミで斬り、口に加えた。
﹁おや、どんな事でしたっけ
?
﹁クハ、クハハハハハ
﹂
元懺悔室にエドルの声が響く。そして
﹁く、く、く﹂
﹁おら、起てよ。死んだふりなんてカッコ悪いぞ﹂
第七夜、興味
75
!!
笑い声が教会中に響いた。
﹁おいおい女を物理的に落とすとはァ外道になったなぁ・・・あぁ
そしてエドルは地を蹴り、クロスの元に跳んだ。
﹁ハッハッハ、死んでも断る﹂
﹁じゃあオレが勝ったら名誉あるとある保証人にさせてやろう﹂
﹁えぇ、私が勝ったらアレン君の事を洗いざらい話してください﹂
まぁ、良い。どうせお前は﹂
﹁すまんが野郎とはそういう熱い展開を望んでないが・・・
﹂
それに無粋ですよ、男と男の殴りあいなのに間に女性が入るなど﹂
﹁ハッハッハ、中身︵魂︶が無い肉袋を女性としてカウントしてないだけです。
?
パンと手を叩く音が響くと女性の屍の足元が崩れ、地下室に落ちる。
﹁それもそうか﹂
﹁ぬかせ、素手でジャッチメントの弾を掴んだ野郎に言われたくねェ﹂
すねぇ﹂
﹁いやー、やられたやられた。まさか始めから頭を吹き飛ばそうとするなんて激しいで
76
第八夜 拳と銃時々鍵爪
﹁・・・断る、ね﹂
クロスは手に所持していたワイングラスをエドルに目掛けて投げる。
しかし、エドルは怯まず手で払い除けて駆けよるのを止めない。
いや、構えを見てから先読みしてるのか︶
クロスは次の弾を放つとエドルは瞬時に身を退き、弾を持つように手を前にかざし、
掴む。
︵・・・読んでいやがる
しかし、クロスはそれを身体をわずかに反らしただけで回避。そしてジャッチメント
投擲。
い︶を一枚拾い、手と手の間に挟み。イノセンスで錬成し、指先に挟み手裏剣のように
だがエドルは先程とは攻めの体勢から変わり、さきのワイングラスの破片︵形状は丸
そう考えながらクロスは距離を保つため、椅子を盾にしながら後退。
?
に空いた弾倉に弾を込める。
﹁ったく、面倒だ。
第八夜 拳と銃時々鍵爪
77
さっさと当たれ、つか当たりに行けッ
﹃オン・ガタル﹄
﹂
!
いや、違う
︶
と先程までエドルが掴んでいた弾丸が懺悔室跡から現れ、エドルの背後から
︵使用済みと思っていた弾が使えたのか
襲いかかる。
!
︶
︵いや魔術的台詞はブラフか
が取れる
くそ
︶
!
ジャッチメントの攻撃か弾丸操作のどちらも意味
!
﹁フッ
﹂
まった。
﹁反らしたな
?
その行動の為に身体と視線を半身に向けてしまった為、一時的にクロスから逸れてし
!
!
エドルは自ら後方に飛び、盾をガンッ
と弾丸にめり込ませ、動きを止める。しかし
古代ローマ時代の雰囲気を纏わせる簡易イノセンスの木製盾を完成させる。
してそのまま形状を﹃再生﹄と﹃破壊﹄の能力によって物体を分解、構成、造形。
エドルは﹃破壊﹄でまず、長椅子に手をつけ、布を引き裂くように一部に切り取る。そ
!
!?
ふと一瞬、﹃オン・ガタル﹄と言うクロスの違和感を出始めた。
︵イノセンスの発動時の色が表れていない。つまりこれは魔術の類いの応用
エドルは視線を一時的に背後の銃弾に目を向け、両手のイノセンスを発動。
!
ガウン
!
!?
78
﹂
ならお前はココで終りだ、イノセンス解放
﹁
﹂
!
なら、さっきの発言は
﹂
﹁﹃聖母ノ柩﹄︵グレイヴ・オブ・マリア︶
エドルは叫んだ。
付けてくる。
﹁くっ、そぉ
﹂
カシャン、ジャコン
!!
このリロード音が、エドルの死を知らせる音が物静かな教会に鳴り響く。
あっ
エドルは振りほどこうと暴れるが﹃聖母ノ柩﹄は緩める事なく、先程以上の力で締め
﹁・・・くっ﹂
いやエドルの思考が、それだけいっぱいいっぱいだったのかも知れない。
﹃オン・ガタル﹄の発言は、まさかの﹃聖母ノ柩﹄を呼ぶ為とは考えられなかったのだ。
!
!?
形は人、だが力はAKUMAのレベル3並、女性特有の肉付き。
エドルの予想はハズレた。後ろから誰かに羽交い締めされ、身動きが取れなくなる。
!?
﹁チェックメイトだ・・・さぁてコイツの最高火力の一部、お前は見たことあったか
?
第八夜 拳と銃時々鍵爪
79
たよなぁ
あっちゃったよなぁ
﹂
?
で話しかける。
﹁最高火力・・・
﹂
クロスは、ネットリとじわりじわりとエドルにある記憶の何かを引き出すような言葉
?
正気じゃないぞ
﹂
!
の姿を。
まさかアレをこの狭い空間で撃つのか
!?
それが辞世の句な﹂
﹁どんだけ私が嫌いなんだ貴様はァアアア
﹁﹃原罪の矢﹄﹂
エドルは
死ぬんだな、と感じた。
!
ここからは作者である考察を多少語らせていただくが、半分聞き流しても実際聞かな
あ・・・﹂
﹁そう最高な花火をプレゼントだ。じゃあ、死ねよ。とっと死ね。次に叫んだりしたら、
ていくのが見え、瞬間吠える。
エドルは羽交い締めされながらジャッチメントの先端にエネルギーの光が収束され
﹁・・・おい
!?
エドルの顔が強張る。そして思い出す。身体が爆発四散したレベル3のAKUMA
?
80
第八夜 拳と銃時々鍵爪
81
くても大丈夫。
さて、とある男のイノセンスの話をしましょう。
そう遠くない未来、某寄生型イノセンスが歯であった男は、アイアンメイデン︵鉄の
処女︶に串刺しになってしまった。しかしその男は自身の血だけを使い敵を撃退。その
後身体に血が戻ってきたが外傷もなかったが再起不能になってしまった。
だが何故、外傷が無くなったか
たいなものだ。
まさにクロスはそれを行った。
圧倒的な外部の圧力を撃ち込むという行為を
例え、外部の損傷は耐えられても。
!
それはまるで弾丸と同じだ。中の火薬が撃ち金によって発破、弾頭が打ち出されたみ
対して耐えられないダメージ、つまり衝撃や外部の圧力が入るのではないかと。
となると寄生型のエクソシストの身体は支える骨格及び皮膚が強すぎてる為、臓器に
になった描写もない。
だが、アイアンメイデンの中は鋭い針にまみれていたに潰れた描写もない、穴だらけ
ここまでなら、寄生型は、再生能力が高いの一言である。
?
破裂する。
圧倒的な外部の圧力によって臓器が耐えられず、破裂する
その攻撃をまともに受けたらばエドルは肢体がもげる間違いなく
の先だろうか
エドルは焦った。
アレに当たるな避けろ
と本能が叫ぶ叫びまくる。
まさに身体が生きた圧力鍋となるとは、なんたる皮肉だろうか。なんたる悲しき進化
身体中の骨と外皮が強すぎる為、ゆえに皮肉にも圧力の壁になる為だ。
!
!
﹂
だが後ろから二の腕と胴を包むようにガッチリと拘束されている。
!
!
﹂
!
その衣類に出来た隙間とエドルの今までかいてきた汗を潤滑油代わりにし、抜け出す
聖母ノ柩の衣服を糸にする。
エドルは迷わず袖を掴み、自身の上半身の衣類を糸、かいてきた汗を水分に。続いて
﹁ッ
後ろからただ二の腕から胴を組つくように拘束されている。
﹁包むように拘束されている
?
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ようにかがむ。そして聖母ノ柩を巻き込ように床をイノセンスを使いながら抉り壊す
だがクロスの顔は、少し笑みが見えている。
クロスは地下室に通じる階段に向かいながら弟子に悪態をつく。
﹁・・・あの、バカ弟子。余計な事をしやがって﹂
そしてエドルは、地下室に引きずり込まれた。
﹁え﹂
運な出来事が起こる。
更にエドルの真下から巨大な白の鉤爪︵かぎづめ︶がエドルを引きずり込むという幸
!
脳にある寄生型イノセンスで全ての物質を知り得ている。
エドルという男は探究心が強い者だ。
ねぇからな︶
︵まぁ、いいさ。奴を殺すのはかわりない。奴を野放しにしていたら何を起こすか解ら
第八夜 拳と銃時々鍵爪
83
だが未知なる物が、どのような条件でソレができるかを追求したくなる。
アレという謎の行動を分析せず、そのまま放置するっていう事はしない。むしろ相手
が傷付こうが気にせず入り込む所は身体であれ心であれ入り込む。
しかし子供とか恩師やら恩人やら女には甘い。
だが、マッドであるし、子供とカウントする年齢は十歳未満までだ。
十一歳から先は例のような行動の対象になる。
ちなみに女性云々の件は前話通り死者になった女性は女性としてカウントしていな
い。
﹁らしくない﹂とため息を交えながらぼやくクロスは、地下に続く階段に足をかけた。
﹁いや、それはないな﹂
でも美青年だし、もしかしたら女にカウントしてくれるかも。
アレンは、エドルのカウントする子供の歳をとっくに越えている。
結論、もしかしたらクロス以上にヤバい奴。
と思えてくる。
下手したら某科学班やあのインテリ眼鏡の局長とかのを更にヤバくした状態のやつ
それを考えた場合。
﹁・・・﹂
84