たかとりちどり保育園

平成28年10月 第13号
たかとりちどり保育園
私には2歳と1歳の孫がいます。1歳の孫がハイハイからつかまり立ちと伝い歩きをするよう
になりました。その孫を見て毎日の積み重ねの大切さを感じました。ある日突然ハイハイができ
るようになったわけではなく、興味のあるものを取りたいと手足を伸ばしたり動かしたりしてい
るうちに、偶然前に進むという経験の繰り返しで、だんだんと上手く進めるようになっていきま
した。しかしその時に、取りたいと思うものを動かなくても手の届く所に親が置けば、その子ど
もはハイハイをしなくてもよくなるわけです。近くに置くか少し離れた所に置くかで、この毎日
の積み重ねは、後で大きな差になってくると思いました。
子どもには乳幼児期から「すぐ上手くいく体験」ではなく、
「時間をかけて繰り返していくう
ちに上手くいく体験」ができる環境を作ることが重要だと思います。また、関わる大人が、上手
くいかなかった時に笑うのではなく、怒るのでもなく、教えるものでもなく、手伝いすぎるので
もなく、黙って見て、困った時やくじけそうになった時に「次どうする?」「どうしたいの?」
と見守ることが大切ではないでしょうか。そして、子どもがどう成長するのか見ることを楽しむ
と良いと思います。それには時間がかかります。「上手くいかない経験」=「次に進むための発
見する機会」なのではないかと思います。子どもが育つことは親も育つことです。共に時間をか
けていきましょう。
越智 るみ子
☆食育☆
保育園では、栽培やクッキングなど、様々な食育を取り入れています。初めはぞうグループ、
きりんグループのみでしたが、8月からはひかりぐみも食育に取り組んでいます。
ひかりぐみは、月2回、調理師さんに部屋に来て頂き、その日の給食や次の日の給食に使う
野菜を実際に見て、名前を教えてもらいます。回数を重ねるごとに、子どもたちは少しずつ野
菜の名前を覚え、言えるようになりました。最初は、触ったり匂いを嗅いだりしていましたが
現在は、玉ねぎを剥いたり、カボチャの種を上手にとったりして、
様々な野菜に興味津々です。
ぞうグループ、きりんグループの子どもたちは、月1回、食育とし
て調理師さんからいろいろな話を聞いたり、おやつ作りをしたりして
います。この夏には、自分たちで育てたナス、ピーマンを使って楽し
んで取り組んでいました!食育の時間を
通して様々な野菜の名前を覚え、給食の
時間に野菜の名前を口にする姿もよく見られます。また、野菜が苦
手だった子どもたちも、自分たちで育てた野菜を使ってクッキング
をすることで、食べてみようという気持ちが芽生えてきています。
今後も、季節の野菜などを取り入れ、楽しく食育を行っていく中で
食べ物への興味や関心を育てていきたいと思います。
河原 彩夏
あさひぐみ
先月から朝のお集りに体操を取り入れました。お気に入りの曲は「ワーオ」です。音
楽が流れると保育士の真似をして両手をブラブラさせたり、ハイハイしたりと、とて
も可愛い姿が見られます。楽しく体を動かし元気に一日のスタートです!
初めて新聞遊びをしました。切れ目を入れた新聞紙を手渡すと一人でビリビリ~と
破いたり、保育士が反対側を持つと端をつまんで破いたりして楽しんでいました。ま
た、細長くなった紙をヒラヒラさせると声を出して喜ぶ姿が見られました。普段の遊
びの中でも積み木を積んだり、チェーン落としをしたりと指先が器用になってきてい
ます。これからも落ち着いた雰囲気の中で、じっくりと指先遊びが楽しめるようにし
ていきたいと思います。
食べることが大好きなあさひぐみ。給食が配膳されると可愛い手をパチンと合わせ
て挨拶し、保育士や友だちと楽しい雰囲気の中で食べることを喜んでいます。手づか
みしたり、スプーンを使ったりして、自分で食べる気持ちを育てることができるよう
に、一人ひとりに合った援助を心がけます。
過ごしやすい季節になってきました。今月は、天候の良い日には近くの公園へ散歩
に出かける機会をもつ予定です。そして、落ち葉やどんぐりを見たり、触れたりして
秋の自然を感じられるようにしたいと考えています。
谷川 美里
ひかりぐみ
先月は、秋の食べものがたくさん登場する「くだもの列車」の歌をうたいました。毎
日うたう中で、果物の名前を覚えたようで、絵を使ってクイズにしてみると「りんご~
ぶどう~なし」と次々に答えているひかりぐみの子どもたちです。また、鈴やタンブリ
ンなどの楽器に触れて遊びました。
「どんな音がするかな?」と保育士が鈴を鳴らして
みると「りんりん~きれい」と感じた事を言葉にしています。ピアノに合わせて、一生
懸命鈴を振る姿や、元気いっぱいタンブリンをたたきにくる姿が見ていてとても微笑
ましいです。
少しずつ、トイレに行くことにも興味をもち始めています。
「しっしいく」と言い、
自らズボンやオムツを脱いで、進んで便座に座っています。成功すると「でた~でた!」
と嬉しそうに教える姿も見られます。
今後も一人ひとりのタイミングに合わせ、誘いかけることで気持ちよく排泄ができ
るようにしていきます。秋が深まる10月。園外に散歩へと出かけ、落ち葉やどんぐり
などの自然物にたくさん触れて遊びたいと考えています。
長田 麻里
10月の予定
須磨・垂水ブロック事業・音楽コンサート(5歳児園外保育)
13日(木)
誕生会
14日(金)
避難訓練
18日(火)
5歳児交流会
20日(木)
芋ほり遠足(4、5歳児)
25日(火)
発育測定 26日(水)~28日(金)
体育あそび
6日(木)
・27日(木)
※親子遠足は11月8日(火)です。保護者の方参加行事です。詳細は近日配布します。
きりんグループ
暑さも少しずつ落ち着いてきましたが、子どもたちはまだまだ汗をたくさんかいて元気
いっぱい遊んでいます。
用意していただいたタオルで、その都度子どもたち自身で汗を拭き取る習慣を付けてい
ます。また、シャワーやかけ湯を行い、汗を洗い流してスッキリとした状態になるように
しました。10月からは活動内容や汗のかき具合に応じ、自分で汗を拭くよう声をかけた
り、濡れタオルで体を拭いたりし、快適に過ごせるようにしていきます。
9月からリズム遊びや表現遊びに取り組む機会を増やしています。表現遊びでは、魚や
とんぼ等になり泳いだり飛んだりすることを楽しんでいます。又、リズム遊びでは、2歳
児はリズムに合わせてかけっこやジャンプをしたり、3・4・5歳児は前蹴りやギャロッ
プ等をしたりと、リズムを取りながら普段行うことのない動きを取り入れています。今後
はスキップ等、やや難しい動きも少しずつ取り入れ、より一層楽しく体を動かせるように
していきたいと考えています。
徐々に肌寒くなってくる季節なので、衣服の調節をしながら体調の把握をしっかりと行
い、健康に過ごせるよう配慮していきます。
中丁 紗穂
ぞうグループ
9月は、初めて土粘土遊びを楽しみました。「手がどろんこになっちゃった」「水をつけ
るとぬるぬるする」と感じたことを嬉しそうに話していました。くっつけたり、積み上げ
たりしていると、どんどん土粘土の感触が面白くなったようで、子どもたちから「ひこう
きつくりたい」
「いっしょに、どうぶつ、つくろう」等のリクエストが多く出ました。様々
な形をたくさん作って思う存分楽しむ姿が見られました。
生活面では、手洗い、うがい、歯磨きを丁寧に取り組んでいます。2歳児は、食前や排
泄後に自分から進んで手洗いをしています。3・4歳児は、歯を磨いたら保育士に見ても
らいしっかり磨いてからうがいをするように伝えています。今後2歳児もうがいをしてい
くので、うがいや歯磨きの仕方を丁寧に伝えていき、綺麗になる喜びを味わい、意欲的に
取り組めるようにしていきたいと思います。
10月は戸外遊びや散歩の機会を増やし、しっぽとりや転がしドッジボールなどのたく
さん体を動かす活動を取り入れていきます。また、4・5歳児は芋ほりに行く予定です。
季節の変化や実りの秋を十分に味わえるようにしたいと思います。これから朝晩と日中の
温度差が大きく、体調を崩しやすい時期なので、一人ひとりの健康状態を把握し、元気に
過ごせるようにしていきます。
植田 絵理