10 月 1 日衣替えは昔のこと? 10 月に入っても残暑が厳しい毎日が続い

校長だより第 43 号 平成 28 年 10 月 4 日
10 月 1 日衣替えは昔のこと?
10 月に入っても残暑が厳しい毎日が続いています。
10 月 2 日の最高気温が 28℃、
10 月 3 日が 30℃
の真夏日と、とても 10 月とは思えないような気温です。私は 9 月下旬から 10 月にかけて時々長袖
シャツを着ようと試みますが、断念し今日も半袖クールビズです。
四季があり、季節によって天気や気温が変化する日本では、季節ごとに衣類や持ち物を替えてきま
した。特に夏冬の季節の変わり目に衣類を改めることを「衣替え」といい、制服などについては、一
般に 6 月 1 日と 10 月 1 日が「衣替え」の日となっていました。これには、古来からの風習や衣類の
歴史が大きく関わっていたようです。10 月 1 日になったら一斉にこれまでの夏の白から冬の黒に替
わったものです。しかし、最近の高校の衣替えの事情は以前とは少し違うようです。今の高校の制服
や衣替えの時期はどうなっているのか、本校の服装規程を見ると、夏用制服として次のように記載が
あります。
男
子
女
子
原則として 6 月 1 日~10 月中旬の期間は夏用制服(長袖
カッターとネクタイ着用)とする。但し、7 月 1 日~9 月
中旬の間は、半袖開襟シャツ、本校指定のMNマークのつ
いたポロシャツとし、ネクタイは着用しない。
※冬、夏服への切り替えは、その年の気候状況に応じて
対処する。
※夏服制服で寒い場合は、本校指定のベスト、ブレザー
を着用すること。
原則として 5 月中旬~10 月中旬の期間は夏用制服とす
る。本校指定のMNマークのついた白い開襟シャツ(半袖)
またはブラウス。スカートは本校指定のものを着用するこ
と。但し、7 月 1 日~9 月中旬の間は、半袖開襟シャツ、
本校指定のMNマークのついたポロシャツとし、リボンは
着用しない。
※冬、夏服への切り替えは、その年の気候状況に応じて
対処する。
※夏服制服で寒い場合は、本校指定のベスト、ブレザー
を着用すること。
制服の基本形を守った上で、気候状況によって各自で適切に対応しなさい。ということになるので
しょうか。社会的にもクールビズとかウォームビズという呼び方で、6 月 1 日や 10 月 1 日の衣替え
に柔軟性を持たせているのが最近の制服事情のようです。
本日放課後、環境土木科の生徒が測量を行っていたの
で、どんな服装をしているのか見たところ、女子生徒は
ほとんど「夏用制服でベストを着用している」という同
じ服装でしたが、男子生徒は「半袖ポロシャツ」派と、
「夏用制服」派と個人で少し違っていました。
衣替えの歴史を調べてみると、
日本では、6 月と 10 月に行われることが多い衣替え。この衣替
え、平安時代から始まった長い歴史があるのだそうです。もとも
と、中国の宮廷で始まった衣替えの習慣は、平安時代に日本へ伝
わってきました。これを、はじめのうちは「更衣」と呼んでいま
した。ですが、天皇の着替えの仕事をしていた女官の職名も更衣
と呼ばれるようになったり、天皇の側室の地位をさすのに更衣と
いう言葉が使われるようになったりしたため、庶民の間で「衣替
え」という言葉が広がったそうです。
江戸時代になると、この風習は武士の間にも広がりました。平
しゅっし
安時代に年に 2 度だった衣替えが、武家の出仕(勤めに出る)の
制服は、年 4 度衣替えをするように、制度化されたそうです。そ
して、明治時代になり、新暦が採用されると、夏服は 6 月 1 日~、
冬服は 10 月 1 日~、と定められました。これが、今も慣習として
残っているのですね。
(http://sukupi.com/school_life/2185/ス
クピ~実は千年以上の歴史があった 衣替えの由来をひもとく~
より)
昨日ニュースを聞いていると、夏服、冬服に加え、
せいかふく
「盛夏服」を定めている高校もあるようです。私たち大
人の社会でもスーパークールビズと呼ばれる盛夏服?が
あるようです。これも地球温暖化の影響なのでしょうか。