中国：9 月内モンゴル石炭価格は上昇傾向 2016 年 10 月 6 日掲載 9 月 20 日付けの地元報道によると、内モンゴル自治区の石炭価格は、年の半ばに入って上昇傾向が続き、9 月に入って石炭市場の需要はやや減少したものの、石炭の供給状況は緊迫した状態となったため、石炭価格は依然上昇し続けている。内モンゴル商務庁の市場監測システムのデータでは、9 月 5～11 日、内モンゴル自治区の石炭平均価格は 395.58 元/ﾄﾝ(前月比 1.3 高)。うち無煙炭価格は 509.67 元/ﾄﾝ(前月比 1.5%高)、一般炭価格は 295.4 元/ﾄﾝ(前月比 2.6%高)、原料炭価格は 381.67 元/ﾄﾝ(前月比横ばい)。 7、8 月は、高温の影響を受けて、発電用石炭の需要は増加、石炭の生産制限政策にて石炭企業の生産能力は縮小、石炭市場の供給状況が緊迫した状態となり、価格は上昇を続けた。業界関係者は、現在、石炭市場の在庫量には限りがあり、また暖房を供給する季節が近づき、市場の需要は大幅に増加するが、年度後期は、石炭企業に対する生産能力削減の圧力が増し、石炭価格は引き続き上昇するだろうとした。 (石炭開発部辻誠) おことわり：本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。