貝塚市高齢者紙おむつ支給事業委託仕様書 1.事業の目的 在宅で常時おむつが必要な高齢者に対し、紙おむつを支給することにより、 家庭における経済的負担及び介護負担を軽減し、その家庭の福祉の増進を図 るため。 2.委託期間 委託期間は、平成28年12月1日から平成30年3月31日までの16ヶ月間とす る。 3.委託業務内容 貝塚市(以下「甲」という。)と受託者(以下「乙」という。)との委託 業務(以下「委託業務」という。)の内容は、次の各号に掲げるとおりとす る。 (1) 受給者の通知 甲は紙おむつの支給を決定した場合においては、乙に対しその旨と その受給者の情報(氏名、住所、電話番号、配達場所、受取人、受取 人の連絡先等)を通知する。また、支給の休止や廃止を決定した場合 も同様とする。 (2) 注文受付 ① 乙は受給者又はその家族等から注文を受付けるための窓口を設置 する。 ② 乙は受給者又はその家族等からの注文を、電話又はFAXで受付け る。 ③ 乙は当該月前月末日までに受注した紙おむつを、当該月分として 取扱う。ただし、初回の注文をする場合はこの限りでない。 (3) 配達方法 ① 乙は受注した紙おむつを、受給者又はその家族等が指定する場所 に配達する。 ② 乙は受注した紙おむつを、受給者又はその家族等の都合を優先し た日時に配達する。 ③ 乙は紙おむつを配達した際、受給者又はその家族等が不在であっ た場合においては、不在票を置き、連絡があれば再度配達する。な お、連絡がない場合においては、乙から連絡をする等、連絡を取る ことに努める。 ④ 乙は事前に、配達日時、受領者、受給者の状況等を記載する受領 書を準備し、紙おむつを配達した際、受給者又はその家族等から受 領印等を徴する。 ⑤ 乙は紙おむつを配達した際、受給者又はその家族等に近況を聞く など可能な限り受給者の安否確認を行い、乙が受給者等にとって何 らかの異常があると認めた場合は、速やかに甲へ報告する。 ⑥ 乙は受給者の異動(転出、転居、入院、入所、死亡等)を確認し た場合においては、速やかに甲へ報告する。 ⑦ 乙は受注した紙おむつの配達を当該月1日から15日までに全て完 了させる。 ⑧ 配達の区域は市内全域とする。 (4) カタログ作成及び配付 乙は支給する紙おむつについて、次の各号に掲げる基準でカタログ を作成し、受給者又はその家族等に配付する。 ① 高齢者にとって見やすいサイズであること。 ② カラー印刷であること。 ③ 商品番号や価格、写真付きであること。 ④ 受給者又はその家族等が紙おむつを簡単に発注できるよう留意 すること。 ⑤ その他、甲の指導に基づき作成すること。 (5) その他 ① 乙は受給者又はその家族等からの意見や苦情等があった場合、誠 意をもって説明と解決に努め、迅速に対応する。 ② 乙は紙おむつの選び方や使い方等の相談があった場合、適正かつ 丁寧に助言する。 ③ 乙は受給者又はその家族等から紙おむつのサンプル提供の依頼が あった場合においては、可能な限り提供する。 ④(3)⑤及び⑥で求められる安否確認又は異動確認において、乙の 責めに帰すべき事由により、その必要な確認を行わず、当該月の受 給資格が無いかたに紙おむつを支給した場合は、当該月分の紙おむ つ支給に相当する費用については、乙の負担とする。 4.紙おむつの基準と種類 委託業務で支給する紙おむつは、受給者又はその家族等からの希望が多い と予測される次の各号に掲げる基準により、別紙1貝塚市紙おむつ支給事業 取扱い用品一覧表(以下「一覧表」という。)に記載された商品を取り揃え るものとする。 (1) テープ止めタイプ ① 複数のメーカーの紙おむつを取り揃えること。 ② M、Lサイズを必ず取り揃え、希望が多いと予想される紙おむつに ついてはS、LLサイズも取り揃えること。 ③ 通気性が良く、肌が蒸れないよう対策が講じられていること。 ④ 横もれ防止の対策が講じられていること。 ⑤ テープの付け直しができること。 (2) はくパンツタイプ ① ② 複数のメーカーの紙おむつを取り揃えること。 M、Lサイズを必ず取り揃え、希望が多いと予想される紙おむつに ついてはS、LLサイズも取り揃えること。 ③ 昼用と夜用を取り揃えること。 ④ 通気性が良く、肌が蒸れないよう対策が講じられていること。 ⑤ 横もれ防止の対策が講じられていること。 ⑥ 履きやすく、動きやすいこと。 (3) 尿とりパットタイプ ① 複数のメーカーの紙おむつを取り揃えること。 ② 男女共用、男性用、女性用と取り揃えること。 ③ テープ止めタイプ専用、はくパンツタイプ専用と取り揃えること。 ④ 昼用、夜用と取り揃えること。 ⑤ 通気性が良く、肌が蒸れないよう対策が講じられていること。 ⑥ 横もれ防止の対策が講じられていること。 5.変更 委託業務を行う中で、甲が市場価格と著しく乖離している等一覧表に掲載 する内容が妥当ではないと判断した場合においては、乙に対し価格の変更や 紙おむつの種類の変更、取下げを指示し、乙はこれに従わなければならない。 6.紙おむつの支給に係る上限額 受給者が選択した紙おむつの支給に係る上限額は、受給者1人あたり月額 5,000円に消費税相当額を加算した額とする。なお、受給者が選択した紙お むつの合計価格が上限額を超える場合においては、上限額を超える部分の金 額は受給者の自己負担とし、乙はこれを受給者から徴収し、これに係る領収 証を発行する。 なお、金額が1ヶ月あたりの上限額に満たない場合であっても、その余剰 額を翌月に繰り越すことはできないものとする。 7.報告及び請求 報告及び請求は、次の各号に掲げるとおりとする。 (1) 報告 乙は毎月当該月分の委託業務完了後、全ての受給者又はその家族等か ら受領印等を徴した受領書と、甲が指示する実績報告書を、甲に対し速 やかに提出する。また、実績報告書は電子データにて甲に送信する。 (2) 請求 乙は前号に定める実績報告書を提出後、甲に対しこれに係る請求をし、 甲は速やかに支払う。 8.対象者 下記①から④全てに該当するかた。 ①65歳以上 ②介護保険制度の要介護3以上の認定を受けている ③在宅で常時おむつを使用しなければならない状態である ④当該年度分(4月及び5月の申請については前年度分)の市民税が非課 税の世帯である 9.再委託 委託業務について、事業の全部又は一部を再委託することはできないもの とする。 10.その他 (1)この仕様書に疑義が生じた場合は、甲乙双方が協議の上対処すること とする。なお、乙の一方的な解釈により本仕様書に反した時は、乙がそ の責任を負い、甲の指示に従うこととする。 (2)この仕様書に定めのない事項については、甲乙双方が協議のうえ定め ることとする。
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