Hokkaido Research Seeds in Health and Medicine 20 国立大学法人 北見工業大学 医療・診断・医療機器 咀嚼と瞬きの非接触解析システム 【研究者】 国立大学法人北見工業大学 工学部情報システム工学科医療情報・医用画像工学研究室 早川 吉彦 博士(歯学) 【研究概要】 「顔自動認識」を利用して、非接触で、ただ単に顔の画像を撮影しているだけで、食塊を噛み砕いているときの咀嚼 回数や瞬きの回数を自動的にカウントするシステムである。 「咀嚼解析システム」は、Android タブレット用アプリとして開発した。低い PC パフォーマンスを克服する工夫を施し、 内蔵カメラで撮影しながら口角付近に設定した特徴点のトラッキングを行い、リアルタイムで顎口腔の動きを記録でき る。自分で食べることができることは、高齢者の健康長寿の重要と近年注目されている。乳歯永久歯の交換期、顎口 腔領域のがん治療後、多数歯の欠損等でも機能が失わる。その機能の状況を確かめることができるシステムである。 「瞬き解析システム」は、瞬きを何回行っているかを非接触で測定できる。VDT 作業を長く続けていると瞬き回数が 減り、目の渇き・ドライアイへの影響が心配される。このシステムは、瞬きの頻度をリアルタイムで測定できる。現在は Web カメラとノート PC(Windows)で開発したシステムになっている。瞳の色の異なるドイツ人の方でも動作すること も確かめている。 Ref. 廣瀬明依,孫氷玉,宮中大,早川吉彦,タブレット端末による非接触咀嚼検出アプリの開発,医用画像 情報学会雑誌,Vol.33, No. 3: 掲載予定, 2016. Ref. 阿部恒介,董建,早川吉彦. 瞬き波形を検出するための画像処理による VDT 作業時における瞬き回数の 計測,Medical Imaging Technology(日本医用画像工学会雑誌), Vol.30, No.2:65-72, 2012 【応用分野】 ・咀嚼解析システム 高齢者、がん治療後の患者、歯列交換期の小児 等、咀嚼機能の低下が心配される方々に対する非 接触、非侵襲な計測 ・瞬き解析システム VDT 作業中のリアルタイム計測を可能にする。スマー トフォン用アプリにすれば,使用中の瞬き回数計測が 可能になる。等 【今後の展開】 開発・研究パートナーを募集 【本研究に関する知的財産】 - 【問い合わせ先】 国立大学法人北見工業大学 研究協力課 産学連携担当 〒090-8507 北海道北見市公園町 165 番地 TEL:0157-26-9153 E-mail:[email protected]
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