報 道 関 係 各 位 総 務 部 長 田 上 豊 和 平成29年度当初予算編成方針説明会について 平成 29 年度当初予算編成方針を別添のとおり作成しましたので、報道方よろしくお願いします。 なお、事前にお知らせしましたとおり、標記に係る庁内説明会を下記のとおり開催します。 記 日 時 平成28年10月4日(火) 場 所 本庁別館 3階 午前10時~ 大会議室 【 担 当 】 田辺市総務部財政課財政係 電話:0739-26-9918(直通) 0739-22-5300(代表) (内線)2254 平成28年10月 4 日 各 課 等 の 長 殿 総務部長 田 上 豊 和 平成29年度予算編成方針について 我が国の経済は、雇用・所得環境の改善傾向が続く中で、各種政策の効果もあって、緩やかな回 復基調が続いています。 一方、国と地方を合わせた長期債務残高は年々増加しており、主要先進国の中では最悪の水準に ある中、平成28年度末には 1,060 兆円を超える見通しであり、国の財政状況は極めて厳しい状況と なっています。 こうした状況の中、国においては、経済と財政双方の一体的な再生に向けた「経済・財政再生計 画」の枠組みの下、手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組むこととしており、平成29年度 予算の概算要求基準では、公共事業などの裁量的経費を対前年度比10%削減とし、また、諸課題に 対応するため「新しい日本のための優先課題推進枠」を設けるなど、無駄を排除しつつ、予算の重 点化を進めることとしています。 地方においては、国が掲げる一億総活躍社会の実現に向けた取組を進めるとともに、地域の実情 に応じ、自主性・主体性を最大限発揮して地方創生を推進するため、より一層の行政の効率化、行 財政基盤の強化が必要とされています。 本市においては、行政改革大綱に基づいた、事務事業の見直しや定員管理の適正化など、様々な 行財政改革に取り組んだことにより、近年、比較的安定した財政運営ができているものの、今後に おいても、社会保障費の増加、多額の公債費負担などが見込まれるとともに、「田辺市まち・ひと ・しごと創生総合戦略」に掲げる取組の推進をはじめ、防災・減災対策の更なる充実や公共施設の 更新など多くの行政需要が見込まれます。さらに、税収の伸び悩みや普通交付税の合併算定替によ る特例措置の段階的縮減の影響など、財源の大幅な減少により、厳しい財政運営が見込まれます。 こうしたことから、引き続き、税収等の財源確保により一層努めるとともに、人件費の抑制や経 費の節減・合理化、さらには費用対効果や緊急性等を踏まえた事業の取捨選択など、職員一人ひと りが行政需要への対応と財政健全化の双方を一体的に意識し、積極的な改革を進めていくことが必 要不可欠であると考えます。 以上のことを踏まえ、平成29年度当初予算編成においては、下記の方針に基づき、予算の効率化 ・重点化に徹底的に取り組むこととしており、各課等においては、様々な行政課題への対応が求め られている中、国の動向等を的確に見極めるとともに、創意工夫を凝らし、さらにコスト意識を強 く持ち、予算編成に当たってください。 - 1 - 《 予算編成の基本方針 》 未来へつながる田辺市の創造をより一層推進するため、「価値創造戦略プラン」や「田辺市まち ・ひと・しごと創生総合戦略」に基づく本市の価値や魅力を活かしたまちづくりと、あらゆる災害 に対して強いまちづくりを推進する予算として、下記のとおりその編成に取り組むこととします。 1.国内外から選択される魅力あるまちを目指すため、田辺市の新たな価値創造に向けた施策を積 極的に推進することとします。 2.「人の流れの創出」による定住促進や交流人口の拡大をはじめ、「しごとづくり」や「結婚・ 出産・子育て支援 」 、 「暮らし続けることのできるまちづくり」など地方創生に向けた施策を 積極的に推進することとします。 3.地震や津波、集中豪雨など、あらゆる災害に対して強いまちづくりを積極的に推進することと します。 4.引き続き、「産業力の強化 」 、 「文化力の向上 」、 「地域力の充実」を積極的に推進すること とします。 5.自らの判断と責任により持続可能な行政運営が進められるよう、強固な財政基盤の確立を図る 行財政改革を積極的に推進することとします。 《 全般的事項について 》 1.平成29年度予算は、市長の改選期のため、骨格予算とします。 ただし、全体的な財源把握が必要なため、予算要求は、通常予算と同様、年間を通じて予測さ れる歳入歳出を的確に把握し、1年間の予算を算出してください。 2 . 経常経費については、各部等への枠配分とします。 普通交付税の縮減などを考慮した上で、各部の裁量により、事務事業の見直しをはじめ、既定 経費の徹底的な節減、合理化、簡素化に努め、枠配分額内で効率的・効果的な予算編成に努め てください。 平成29年度の配分額については、枠配基準額の85%とし、各部の特色を生かした主体的な取組 を促すための部長調整枠として、基準額の7%を上乗せ配分することとします。 なお、経常経費に係る積算資料の財政課への提出は不要であり、予算査定についても、要求が 明らかに不適正なものや科目が誤っているもの等以外は、原則、ヒアリングはなしとします。 3.投資経費のうち市単独事業については、各部等への枠配分とし、配分額は前年度配分額としま す。引き続き、更なるコスト削減に努め、国及び県の補助制度等を十分に活用し、精査を行っ てください。 4.個別査定となる政策経費については、総合計画の実施計画で採択された事業の中から措置する ため、不採択事業については、受理できませんので留意してください。 また、新規重要施策事業については、事業効果や投資効果等を十分に検討するとともに、継続 中の事業についても、事業規模等の抜本的な見直しを行うなど、今後の財政負担を極力抑え、 できる限りの財源確保に努めてください。 - 2 - 5.事務事業検証の対象事業については、検証結果を踏まえるとともに、見直し内容が示されてい る事業については、庁内及び関係団体等との調整の上、予算要求に反映してください。 6.特に配慮すべき特別事業として、地域の価値や魅力を再認識し向上させる事業に取り組むとと もに、人口減少対策に資する事業に対して財源の重点配分を行います。これまでにない感覚、 独創的な発想に基づき、各課等で検討し、予算要求を行ってください。 (1) 地域の価値・魅力向上事業枠 ① 重点配分枠 10,000千円 ただし、枠配対象経費と考えられるものは枠配予算となるので注意すること。 ② 対象事業 ・未来へつながる田辺市の創造をより一層推進するため、本市の価値や魅力を再認識 し、さらに向上させる事業を対象とする。 ・ソフト事業限定とする。(調査・研究事業を含む) ・原則、単年度事業とする。 (例)①地域の価値や魅力の向上により交流人口の増加が期待される事業 ② 〃 地域経済の活性化が期待される事業 など (2) 人口減少対策事業枠 ① 重点配分枠 10,000千円 ただし、枠配対象経費と考えられるものは枠配予算となるので注意すること。 ② 対象事業 ・人口減少対策に資する事業を対象とする。 ・ソフト事業限定とする。(調査・研究事業を含む) ・原則、単年度事業とする。ただし、一定の効果が認められると判断した場合、3年 間まで継続実施を了とする。 (例)①山村地域や中心市街地など、地域(エリア)の課題解消により人の流れの創出 につながる事業 ②人口流出の抑制や地元回帰(Uターン)を推進する事業 など 7.指定管理者制度の活用や民間委託等により効率的な運営が期待でき、また行政水準が維持向上 できるものについては、積極的にこれを推進してください。 8.予算が他の部課と関連のある場合や条例、規則等の制定改廃を要するものは、相互によく協議 し、脱漏、重複のないよう十分配慮してください。 特に、行政局管内における事業予算についても、本庁所管課が主体性をもって要求することと しますが、行政局担当者と十分連携を図り、協議・調整のうえ予算要求を行ってください。 9.特別会計及び企業会計においては、公営企業法等の主旨にのっとり、目的、効果及び将来の財 政運営にも十分配慮しながら、経営の健全化を確保し、予算を編成してください。 - 3 - 10.既存事業については、今後の事業展開(事業の選択と集中)に繋げるため、単独事業及び市費 の継ぎ足しや超過負担のある補助事業(ソフト事業含む)を対象として、自己検証し、見直し を行ってください。 《 歳入予算について 》 1.市税 税制改正等、経済の動向を十分勘案した上で、確実な年間収入見込額を計上し、徴収率の一層 の向上に努めてください。 2.分担金、負担金、使用料、手数料 受益者負担の適正化を図り、公正な費用負担の確保に努めるため、類似都市及び県下各市との 均衡を考慮し、対象経費が上昇するなかで、経費に見合う料金等の見直しを検討してください。 3.国庫及び県支出金 国、県の補助金制度を熟知し、積極的に補助制度を活用するとともに、関係機関と密接な連絡 を図り、施策の動向を的確に把握し、確実な交付基準により算出してください。 4.その他の収入 資料、実績等に基づき、的確な収入の確保・拡充に努めてください。 なお、枠配分に係る歳入について、使用料の改定や事業の見直しによる補助金確保など的確な 収入増に努めた場合は、その収入増分を歳出予算(事業費ベース)に上乗せすることが可能と なりますので、十分検討してください。 5.地方単独事業の財源確保 地方単独事業については、費用対効果を十分に考慮する中で、財源確保に努めてください。 6.予算要求書への記入内容 歳入予算の積算内容についても、歳出予算と同様、積算根拠や計算式など具体的に記入してく ださい。 《 歳出予算について 》 1.予算見積額の限度 (1) 経常経費(人件費や扶助費(補助対象事業)を除く)及び投資経費のうち市単独事業につ いては、各部への枠配分とします。各部の裁量により、枠配分額内での効率的かつ効果的 な予算編成に努めてください。 (2) 政策的事業については、その投資効果等を十分検討してください。 (3) 旅費、需用費、役務費、備品購入費等の経常経費は枠配分となりますが、一層の節約に努 め、新たな需要増については、原則として、事務の簡素化、合理化等により吸収を図って ください。 - 4 - 2.負担金、補助金及び交付金 枠配予算・個別予算に関わらず、原則として前年度を上回らないようにし、従前の制度、慣習 にとらわれることなく、補助効果を適切に検討するなか、次の点に留意してさらなる整理統合 に努めてください。 (1) 既に補助目的を達成したもの又は期待された効果が乏しいと認められるもの (2) 社会情勢の変化により実情が合わなくなったもの (3) 市が関与すべき範囲を超えていると思われるもの (4) 奨励的補助金は、3年間を限度とします 3.扶助費、その他 国、県の補助基準を超える市単独負担経費等については、その見直しを行い、検討を加えてく ださい。 4.建設事業 総合計画の実施計画を基本とし、事業効果、事業の優先度・緊急度を検討し、市民生活に直結 するものを重点的に採択します。 (1) 補助事業 国、県の動向及び従来の事業実績並びに将来計画を検討しながら、国、県、市の経費区 分を明確にし、市費の継ぎ足しや超過負担がないようにしてください。 (2) 市単独事業 実施事業の実態、効果、緊急度及び補助事業との関連等を考慮し、将来計画を含めて検 討してください。 - 5 -
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