≪ドミニカ共和国≫医療情報 以下は必ずしも最新の医療事情ではありません。詳細(特に緊急時対応や予防薬の 服用方法など)については現地医療事情に詳しい医療専門家から常に最新のアドバ イスを受けるようにしてください。 最新更新履歴:2016 年 7 月 1.赴任前の準備 (1)予防接種 入国に際し義務付けられている予防接種はないが、①狂犬病、②A型肝炎、③破 傷風、④B型肝炎は、日本で受けてから赴任することが望ましい。時間がない場合に は、①から④の順番での接種を勧める。 (2)その他の準備 眼鏡、コンタクトレンズは入手可能だが、予備はあったほうがよい。コンタクトレンズ については、ソフトレンズが主流であり、ハードレンズやその洗浄液などは入手困難 である。 使い慣れている常備薬があれば持参する。湿布薬(貼るタイプ)やうがい薬は入手 不可能。軟膏タイプの鎮痛薬は入手可能。歯科治療は日本で済ませてきたほうがよ い。 2.医療事情 (1)医療機関 私立総合病院では、病院の中に各診療科の医師が開業している形態が一般的で ある。受診する場合は、希望する医師の診療室に直接電話をして予約する。 1)私立総合病院(全科) ①サント・ドミンゴ クリニカ・アブレウ(CLINICA ABREU) 住所:Beller #42, esq. Av. Independencia, Gazcue, Santo Domingo 電話:809-688-4411(代表) 診療時間:救急外来-24 時間 一般外来-医師により異 なる 入院:可 予約:必要 URL:http://www.clinicaabreu.com.do/ All Rights Reserved, Copyright (c) 2016 Japan International Cooperation Agency セントロ・デ・メディシーナ・アバンサーダ・アベル・ゴンザレス (CENTRO DE MEDICINA AVANZADA ABEL GONZALEZ) 住所:Av.AbrahamLincolnNo.953,SantoDomingo 電話:809-227-2235(代表) 診療時間:救急外来-24 時間一般外来-医師により異なる 入院:可 予約:必要 URL:なし オスピタル・ヘネラル・デ・ラ・プラサ・デ・ラ・サルー (HOSPITAL GENERAL DE LA PLAZA DE LA SALUD) 住所:Av.OrtegayGasset,SantoDomingo 電話:809-565-7477(代表) 診療時間:救急外来-24 時間一般外来-医師により異なる 入院:可 予約:必要 URL:http://hgps.do/ 備考:敷地内にヘリポートがある。 セディマット(CEDIMAT: Cento de diagnostico, Medicina Avanzada, Conferencias Médica, Laboratorio y Telemedicina) 住所:Plaza de la Salud, Dr. Juan MI. Taveras R, Ensanche la Fe, Santo Dmingo 電話:809-565-9989(代表) 診療時間:救急外来はないが、胸痛、心臓血管疾患の救急は 24 時間受付可能、一般外来-医師により異なる。 入院:可能 予約:必要 URL:http://cedimat.com/esp/cedimat/laborsocial.htm ホスピテン(Hospiten Santo Domingo) 住所: Alma Mater esq. Bolivar, Santo Domingo 電話:809-541-3000(代表) 診療時間:救急外来-24 時間 一般外来-医師により異なる。 入院:可能 予約:必要 URL: http://www.hospiten.es/hospiten/HOSPITEN/published_en/DEFAUL T/index.shtml All Rights Reserved, Copyright (c) 2016 Japan International Cooperation Agency コラソネス・ウニドス(Corazones Unidos) 住所: Calle Fantino Falco No.21,Ens NACO, Santo Domingo 電話:809-567-4421(代表) 診療時間:救急外来-24 時間 一般外来-医師により異なる。 入院:可能 予約:必要 (医師毎に確認を) ②サンチアゴ クリニカ・ウニオン・メディカ(CLINICA UNION MEDICA) 住所:Av.JuanPabloNo.176,Santiago 電話:1-809-226-8686(代表) 診療時間:救急外来-24 時間一般外来-医師により異 なる 入院:可 予約:必要 URL:www.clinicaunionmedica..com 2)クリニック・開業医 ①クリニカ・デンタル・ドクトル・ヤマシタ(CLINICA DENTAL DR.YAMASHITA) 住所:Av.IndependenciaNo.362,CondominioIndependencia,apt.102C,SantoDomingo 電話:809-689-2605 診療時間:月~金 9:00~12:0015:00~18:00 予約:必要 URL:なし 備考:日系人医師で、日本語可 (2)緊急時の対応と措置 緊急時には、24 時間救急外来のある病院に搬送する。搬送方法としては、タクシ ー、自家用車、民間の救急車などの利用が一般的である。地方で事故や重症者が発 生し、首都へ搬送する場合には、民間の救急ヘリコプターもある。 <民間救急会社> ・SOSAMBULANCIA-電話:809-530-4646 ・ProMED-電話:809-948-8400 ・MoviMED-電話:809-535-1080 Ext.240 All Rights Reserved, Copyright (c) 2016 Japan International Cooperation Agency 3.医薬品、衛生用品 (1)携行することが望ましい医薬品 使い慣れている常備薬や、持病薬があれば持参する。湿布薬(貼るタイプ)、うがい 薬、虫刺され薬(日本で売っているような製品)は入手できないため、必要な場合は携 行する。 (2)現地で調達できる医薬品 湿布薬、うがい薬以外、たいていのものは入手できる。虫刺され薬については、虫 専用ではなく、一般的なかゆみ止めとして販売している。 (3)現地で調達できる衛生用品 生理用品はスーパーなどで購入でき、避妊具については、コンドームはスーパー・ 薬局などで購入できる。低用量ピルは、薬局で購入できる。包帯やガーゼなどの衛生 材料も大型スーパーや薬局で購入可。 (4)薬局 サントドミンゴや地方都市には大きな薬局チェーン店があり、24 時間営業している ところもある。また家まで配達するサービスも一般的である。小さな町では、病院内、 または近くに必ず薬局がある。 ①farmax サントドミンゴ市内の大型スーパーの中にもある薬局チェーン店。サンチアゴにも 支店あり。 ②LosHidalgos サントドミンゴ市内にある大型チェーン店。 ③FarmaciaCarol サントドミンゴ市内にある大型チェーン店。 4.妊娠、出産、育児 (1)妊娠した場合の対応 産科の医師を探し、受診する。以後出産まで定期的に受診する。正常分娩、異常 分娩に対応は可能だが、輸血が必要な事態が起こった場合、輸血用血液の保存に 信頼性がないため、問題となることが考えられる。また、新生児に異常がある場合の ケアにも不安があることから、日本で出産することを勧める。 (2)出産後の対応 自然分娩の場合は、2 日ほどで退院し、通常 1 週間後、1 ヵ月後に担当医の検診 を受ける。 乳幼児健診は小児科の医師が担当し、通常ワクチン接種時に同時に行う。 All Rights Reserved, Copyright (c) 2016 Japan International Cooperation Agency (3)育児 哺乳びん、チクビ、粉ミルク、紙おむつ、ベビーパウダー、ベビー石けん、乳幼児用 衣類などの育児用品は、都市部のスーパーや薬局などでは入手可能。ただし日本製 はない。 5.手術 (1)現地で可能な手術 首都の私立病院では、各科の手術は可能である。 (2)手術設備の状況 私立病院では、基本的な設備は整っている。 (3)その他の留意点 輸血:サントドミンゴ市内の、公立病医院、私立検査会社に血液銀行があり、B 型 C 型肝炎、HIV、梅毒等スクリーニングは実施されている。私立検査会社である REFERENCIA の血液銀行はドミ共で唯一、AABB(アメリカ血液銀行協会)の 認定施設である。 入院中の食事:当地で一般的な食事が提供される。 手術の立会い:一般的でない。 入院の付き添い:当地では、患者の身の回りの世話は一般的に家族がするため、 付き添いは可能である。必須ではないが、付添が望ましい。 6.現地での傷病 (1)一般の疾病 朝晩と日中の気温差や冷房による屋内外の気温差からのかぜ症候群や、食事や 水の変化による下痢等の胃腸症状を訴える人は多い。また、ダニ等の刺咬や高温多 湿環境による湿疹などのスキントラブルもよく見られる。 (2)風土病、感染症 年間を通じてデング熱の患者が発生している。また以前はマラリア患者の発生は 地方、国境付近で多く発症していたが、近年は首都圏でも報告されている。レプトスピ ラ症についても、患者の発生が報告されている。HIV 感染者の実数は不明だが、カリ ブ諸国では高い感染率といわれている。 また、2014 年 1 月よりドミニカ共和国も含めたカリブ地域でチクングニヤ熱が大流 行している。防蚊対策を十分行うなど、自己予防策が重要である。 (3)有害動物、病害虫 ジカ熱やデング熱、チクングニヤ熱を媒介する蚊や、咬まれると狂犬病を発症する 可能性のある野良犬がいる。ゴキブリは小さいものから大きいものまで多種存在する。 ソファやベッドにダニや南京虫がつくこともある。地方ではネズミも出没する。 All Rights Reserved, Copyright (c) 2016 Japan International Cooperation Agency 動物ではないが、当国では5月から8月にかけて、近海で獲れた白身魚を摂取す ることにより、シガテラ中毒(食中毒で、知覚過敏を主とする神経症状が特徴)を起こ す場合があり、要注意。 7.保健衛生 (1)飲料水 水道水は飲料としては不適であり、ボトル入りの水を飲用とするのが一般的。家庭 では通常 5 ガロン(約 19 リットル)入りの大きなボトルを配達してもらい使用している。 (2)濾過器の入手 水道管に直接取り付けるタイプは購入できる。日本で売っているような浄水器は見 当たらない。 (3)その他の留意点 野菜には日本の基準を超えた農薬が使用されており、家で生野菜を食べるときに は流水で十分に洗うようにする。 以上 All Rights Reserved, Copyright (c) 2016 Japan International Cooperation Agency
© Copyright 2024 ExpyDoc