三国中学校生徒指導部だより 平成28年10月5日 フ ア イ ト !! ○○の秋号 今週は水曜日に激励会があり、中体連の新人大会やコンクールに向けて生徒のみな さんが必死に取り組む姿をとても楽しみにしています。結果も大切ですが、結果まで の道のりを忘れずに。頑張った自分をほめてあげましょう。 ○○の秋。良く聞く言葉ですが、みなさんは○○の中にどんな言葉を入れますか? 食べるのが好きな人は「食欲の秋 」。体を動かすのが好きな人は「スポーツの秋 」。 三年生はもちろん「学習の秋 」。読書が好きな人は「読書の秋 」。暑さが一段落した 秋は過ごしやすく、そしてさまざまなことに挑戦しやすい季節のようです。Googleで 調べてみると、それぞれの秋には【由来】があるようです。 食欲の秋 秋と言えばお米が実り、野菜や果物がおいしく、魚もたくさん捕れる『実りの秋』 です。現代社会は、輸送手段や栽培技術が発達しているので一年中美味しいものが食 べられますが、先生方や保護者の方が育った昭和40年代頃までは、季節に応じて作物 が収穫され、秋が一番食べ物の豊富な季節でした。しかも、作物は取れたてが一番美 味しく「旬の食べ物」と呼ばれています。今の時期なら、キノコ類や柿、カレイやサ ンマ、ギンナンなどどれも最高ですね。 また、秋になると熊が人里に降りてきて、人間の食べ物を漁るというニュースがあ るように、生き物は「冬眠に備えて脂肪を貯めこむ」本能を持っています。人間も寒 い冬を乗り切るために体に脂肪を貯めようと、秋になると食欲が強くなるそうです。 晩ご飯のあとにスナック菓子を食べてる人、納得しましたか?ところが、人間は冬眠 をしないので、冬にも食べ続けてしまいます。春までに脂肪がどれだけ貯まるか楽し みですね。あー怖い怖い。 秋の味覚を積極的にいただきましょう。旬の食べ物ははおいしい! スポーツの秋 スポーツの秋といわれるようになったのは、東京オリンピック(1964年)がきっか けです。もともと、秋は体を動かすのに最適な気温であり、農作物の収穫が一段落し て天候も良い日が続くことから、運動会も秋に行われる傾向にありました。そして、 東京オリンピックの開会式が10月10日に行われたので、その日を「体育の日」に決め たそうです。このことをきっかけに、秋に運動を楽しむ風潮が生まれ、スポーツの秋 となったようです。なぜだか、体育の日は晴れることが多いですよね。 2020年、再び東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。みなさんはど こで何をしているのでしょうか。選手として活躍する人、会場で応援する人、ボラン ティアで活動する人、いろいろな国々の方と交流をする人 などさまざまでしょうが、何かしらオリンピックに関わっ ていられるといいですね。きっと、あなたの人生にとって 忘れられない大会になるはずです。 オリンピックは、新しい風を運びます。スポーツで 心と体を鍛えましょう! 学習(読書)の秋 読書の秋です。もちろん秋の気候が本を読むのに最適なのはわかるのですが、もう ひとつお話を。古代中国の韓愈(かんゆ)という文人が「灯火親しむべし」と詠んだ そうです 。 「 秋は過ごしやすい季節で 、夜には明かりを灯して読書をするのに最適だ 」 ということです。その詩を夏目漱石が『三四郎』という小説で取り上げ、読書の秋が 広まったと言われています。 本館2階の錦陵図書館に行けば、あなたの好奇心を刺激するたくさんの良書が並べ られています。今ならハロウィーンの飾り付けがあり、好見先生がオーダーされた、 教科書に出てくる文学作品などがまとめて棚に並んでいます 。私はその中から一冊『 絵 画の見かた』という本を借りました。ルネサンス(16世紀あたり)の時代に活躍した ダ・ヴィンチやミケランジェロって聞いたことがあるでしょう?モナリザや最後の審 判を描いた巨匠達です。この本は、世界的に有名な画家の作品について解説が付いて おり、鑑賞のアドバイスや後の画家からのコメント、例えばルノワール(19世紀)が ミケランジェロに対して感じていたことなどを吹き出しにして書くなど、その画家と ライバル関係にあった人や師弟関係、影響などまでがわかるようになっています。 なぜ、私がこの本を読もうと思ったのか。そこをみなさんに伝えたいと思います。 実は福井新聞の日曜日に「読書」というページが2ページあって、毎週欠かさず楽し みに読んでいるのですが、何週間か前に『怖い絵~泣く女篇』というのを見つけまし た。錦陵図書館に行って国京先生に聞いてみると「ありますよー」と4冊も貸してく ださいました。怖い絵1~3、泣く女篇です。まずは、表紙の絵が怖いのです。今ま で何も思わずに見て来た世界的な絵画。その描かれた時代背景や画家の意図、絵に込 められた想いなどが書かれており、へーそうなんだって怖く なりました。その流れで、錦陵図書館に行ったら『絵画の見 かた』が目に入り 、「読んでみよう」と思ったのです。 この出来事は「学びがリンクした」ということなのでしょ う。関連することを検索し、さらに先へ、さらに深く学んで みたいと思うこと。今の世の中は、ネット社会なので検索は 簡単です。興味のあることをGoogleで調べたり、動画をYout ubeで見たり、本を実際に手にとったり、実際にその場所に 行ったりして、学びを自分のものにしていく。これから先の 世の中を生きていくために必要な力なのだと思います。 秋は、読書。もちろん三年生は学習の秋! ぐっとくる文学のセリフ! 先月紹介した 、『ぐっとくる漫画のせりふ』に引き続き、今月は『ぐっとくる文学 のセリフ 』(監修あさのあつこ)を紹介します。 努力したぶん、きっちり結果が出るわけじゃない。だけど、努力しなかっ たら 、まったく結果は出ない 。 「 一瞬の風になれ 」 それが正しい道を進む中でのできごとなら、峠の上りも下りもみんな、ほん とうの幸福に近づくひと足ずつですから。 「銀河鉄道の夜」 参考文献: 「読書の秋・食欲の秋・スポーツの秋の由来」afun7.com 「怖い絵1~3、泣く女篇」中野京子(朝日出版社) 「巨匠に教わる絵画の見かた」視覚デザイン研究所編
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