セルフ・キャリアドック制度の就業規則規定例

セルフ・キャリアドック制度の就業規則規定例
セルフ・キャリアドック制度とは、
「年齢、就業年数、役職等に応じて労働者に節目において定期的にキャリア
コンサルティングを受ける機会を提供する等の仕組み」になりますが、一定の要件を満たしたセルフ・キャリア
ドック制度を導入して適用するとキャリア形成促進助成金が支給されます。
2016 年 10 月 5 日
佐伯社会保険労務士事務所
特定社会保険労務士 佐伯博正
1.セルフ・キャリアドック制度の就業規則規定(記載)例
(セルフ・キャリアドック制度)
第○条 会社は、労働者(社員または職員)に、ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングを
定期的に行う。
2 キャリアコンサルティングを受けるために必要な経費は、会社が全額負担する。
*厚生労働省「キャリア形成促進助成金活用マニュアル(制度導入コース・事業主版)
」より抜粋しました。
*キャリア形成促進助成金では、全ての労働者(社員・職員)を対象として、また職業能力の開発および主体的
なキャリア形成を図るために効果的と認められる節目において定期的に行われるキャリアコンサルティングを実
施する計画を作成することが助成金支給要件とされています。
2.キャリアコンサルティングを実施するタイミング例
≪パターン1≫ 一定間隔に定期実施
・毎年12月に実施
≪パターン2≫ 人事異動などに併せて実施
・人事評価・業績評価の面接時に併せて実施
・人事に関する本人希望などのヒアリングと併せて実施
・人事異動の前後に実施
・昇格の前後に実施
≪パターン3≫ キャリアの節目の時期などに実施
・新規採用1年前後に実施
・入社後10年、20年前後に実施
・40歳前後に実施
≪パターン4≫ 休業などと併せて実施
・育児休業、介護休業などの前後に実施
≪パターン5≫ 教育訓練などと併せて実施
・教育訓練の前後に実施
・キャリア形成に関する研修と併せて実施
*厚生労働省「キャリア形成促進助成金活用マニュアル(制度導入コース・事業主版)
」より抜粋しました。
*就業規則規定例の箇所でも記載しましたが、キャリア形成促進助成金では全ての労働者(社員・職員)を対象
として、また職業能力の開発および主体的なキャリア形成を図るために効果的と認められる節目において定期的
に行われるキャリアコンサルティングを実施する計画を作成することが助成金支給要件とされています。そのた
め、実質的に一部の労働者(社員・職員)のみが対象となる計画を作成するとキャリア形成促進助成金されませ
ん。例えば、パターン4またはパターン5のみの計画では本助成金の対象とはならず、パターン1からパターン
3までのいずれかと組み合わせるなどが必要になります。
また、
キャリアコンサルティングを行う間隔について、
必要以上に長期間(10年程度以上)となってはいけません。
●佐伯社会保険労務士事務所では、セルフ・キャリアドック制度の導入支援のため就業規則等の整備や一定の要件を満たしたセルフ
・キャリアドックを導入して適用すると支給されるキャリア形成助成金の申請代行をいたします。対応地域は東京・大阪などです。
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特定社会保険労務士 佐伯博正
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