資料6-1 シェアリングエコノミーに関する 総務省の取組について 平成28年10月 総務省 情報流通行政局 情報流通振興課 シェアリングエコノミーの認知度等 (情報通信白書より) 1 日本では、他国と比較して、シェアリングエコノミーサービスの認知度や利用意向が総じて低い。 認知度と利用意向が相関するため、認知度向上を通じた関連市場拡大の余地は大きいと考えられる。 一般のドライバーの自家用車に 乗って目的地まで移動できるサービス 民泊サービス 日本 シェアリングエコノミーの 代表的サービスに関する 認知度・利用意向・利用率 (出典:H28年版情報通信白書) 米国 86.5 55.0 英国 44.2 ドイツ 43.1 中国 84.2 90.8 中国 82.2 48.7 インド 韓国 84.4 個人の家事等の 仕事・労働のシェアサービス 46.7 日本 5.5 30.7 米国 54.3 25.8 中国 84.2 71.7 英国 15.4 45.0 ドイツ 9.4 41.3 韓国 14.7 認知度 68.1 79.0 オーストラリア 38.6 18.0 52.0 インド 51.2 78.0 利用率 49.7 日本 5.7 45.1 68.9 米国 21.7 54.1 73.7 ドイツ 韓国 88.0 75.0 89.3 0% 20% 40% 60% 80% 100% 中国 17.1 46.4 9.9 46.6 16.2 32.7 オーストラリア 14.4 50.7 インド 49.1 認知度 利用意向 利用率 72.1 91.4 86.4 81.4 49.6 91.1 86.0 個人所有のモノのシェアサービス 45.6 日本 5.0 34.9 米国 22.8 53.1 英国 15.6 43.3 73.4 韓国 20.9 中国 46.2 15.0 45.4 81.2 84.1 63.0 オーストラリア 82.9 インド 0% 20% 40% 60% 80% 100% 42.8 認知度 利用意向 利用率 62.6 72.9 ドイツ 12.5 43.1 65.9 64.7 83.2 83.9 81.7 71.5 0% 20% 40% 60% 80% 100% 駐車スペースシェアサービス 英国 77.4 00 利用意向 80.0 37.2 インド 0% 20% 40% 60% 80% 100% 認知度 利用意向 68.1 42.4 オーストラリア 90.3 84.7 53.5 ドイツ 90.6 48.3 31.2 英国 85.8 77.6 日本 米国 72.8 韓国 オーストラリア 認知度 利用意向 72.0 31.6 76.9 75.1 88.6 82.5 60.6 76.9 83.4 0% 20% 40% 60% 80% 100% シェアリングエコノミー普及の壁 (情報通信白書より) 2 日本では、他国と比較して、シェアリングエコノミーサービスへの不安(事故・トラブル等)が強い。 関連市場拡大のためには、安全性・信頼性の確保による利用者の不安解消が必須と考えられる。 シェアリングエコノミーを利用したくない(又は利用意向はあるがデメリットと感じている)理由 (出典:H28年版情報通信白書)※2016年調査 民泊サービスのデメリット・利用したくない理由 企業が責任をもっ て提供するサービス の⽅が信頼できる から ⽇本 ⽶国 英国 ドイツ 韓国 中国 オーストラリア インド 一般のドライバーの自家用車に乗って目的地まで (単位:%) 移動できるサービスのデメリット・利用したくない理由 (単位:%) 利⽤者の⼝コミによ 事故やトラブル時の サービスの内容や 個⼈情報の事前 るサービス評価には 対応に不安がある 使い⽅がわかりにく 登録などの⼿続が この中にはない 限界があると思うか わずらわしいから そうだから から ら 企業が責任をもっ て提供するサービス の⽅が信頼できる から 利⽤意向なし 31.5 6.1 53.6 11.6 19.0 22.7 利⽤意向あり 25.7 15.4 44.1 11.1 18.3 16.2 利⽤意向なし 33.8 9.6 32.5 7.0 5.4 45.1 利⽤意向あり 54.0 21.5 28.7 10.2 7.5 10.6 利⽤意向なし 31.2 12.3 33.6 5.7 8.2 40.3 利⽤意向あり 38.7 31.1 28.6 8.4 5.1 10.7 利⽤意向なし 21.0 5.8 31.7 4.7 9.0 40.7 利⽤意向あり 21.3 19.2 30.0 7.2 7.0 26.2 利⽤意向なし 27.9 22.8 55.9 15.2 21.6 12.4 利⽤意向あり 36.7 30.7 36.2 16.5 12.8 7.0 利⽤意向なし 12.2 24.2 45.0 12.7 20.7 22.9 利⽤意向あり 利⽤意向なし 利⽤意向あり 41.8 38.8 38.3 20.1 12.6 27.0 26.2 35.1 33.7 14.0 7.5 10.7 14.7 10.9 8.2 10.8 33.1 12.3 利⽤意向なし 利⽤意向あり 27.4 55.4 12.7 28.3 22.6 18.4 14.3 10.7 15.6 7.1 36.7 4.3 利⽤者の⼝コミによ 事故やトラブル時の サービスの内容や 個⼈情報の事前 るサービス評価には 対応に不安がある 使い⽅がわかりにく 登録などの⼿続が この中にはない 限界があると思うか から そうだから わずらわしいから ら 利⽤意向なし 25.4 5.3 54.8 10.3 14.6 24.6 利⽤意向あり 16.2 17.5 45.7 11.5 14.7 15.9 利⽤意向なし 30.5 10.7 37.4 8.3 7.1 40.5 利⽤意向あり 38.2 28.4 30.7 9.4 6.7 10.7 利⽤意向なし 29.9 13.2 32.6 7.1 8.0 39.1 利⽤意向あり 25.2 33.3 29.9 10.8 5.1 12.4 利⽤意向なし 17.6 5.2 35.1 5.7 6.1 41.1 利⽤意向あり 18.5 17.5 33.4 6.7 6.8 26.9 利⽤意向なし 22.2 19.7 60.3 14.0 13.2 14.2 利⽤意向あり 24.5 29.0 46.1 18.0 11.9 5.8 利⽤意向なし 6.5 17.9 45.5 7.5 16.3 28.8 利⽤意向あり 25.3 33.3 35.8 12.0 12.4 10.1 オーストラリア 利⽤意向なし 利⽤意向あり 35.7 30.0 10.5 24.6 37.5 37.1 8.3 10.9 8.6 6.3 32.6 15.1 インド 利⽤意向なし 利⽤意向あり 20.2 35.1 15.5 39.1 24.4 25.6 7.8 12.3 8.3 5.0 39.3 4.9 ⽇本 ⽶国 英国 ドイツ 韓国 中国 シェアリングエコノミーの推進に向けて 主な課題 必要な対応例 3 総務省の取組 シェアリングエコノミー の認知度向上 成功事例・優良事例のPR 白書での調査・分析・紹介 イベント等による普及啓発 協会イベント等への協力 サービスの安全性・ 信頼性の確保 サービス品質基準の明確化 (内閣官房による対応) 法制度・規範等との調和 シェアリングシティについて の自治体との連携支援 (ルール・ガイドライン等の整備支援) 参考:シェアリングシティとは (一社)シェアリングエコノミー協会 第40回産業競争力会議 実行実現点検会合提出資料より シェアリングエコノミーを自治体のインフラとして浸透させ、公的分野の遊休公共資源や「ヒト」や「モノ」といった遊休資産の 活用を促進することにより、「公助」から「共助」のサステナブルな街づくりを実現し、街全体に経済効果を波及させる。 宮崎県日南市の事例① 宮崎県日南市の事例② 市長が不在にした市長室をシェア エコ事業者を介し空きスペースとし て貸出し シェアエコ事業者を介して、ファミリ サポートセンターやシルバー人材セン ターの利用が可能に (画像:当検討会第2回会合資料) (画像:同事業者ウェブサイト) 【参考】 自治体との連携によるルール・ガイドライン等の整備支援 4 「IoTサービス創出支援事業」の対象分野にシェアリングエコノミーを設定。公募による実 証を通じ、自治体との連携によるルール・ガイドライン等の整備を支援する予定。 「IoTサービス創出支援事業」の概要 ○ 第4次産業革命の実現に向け、IoTサービスの創出・展開に当たって克服すべき課題を特定し、その課題の解決に資す るリファレンス(参照)モデルを構築するとともに、必要なルール整備等につなげる。 ○ 具体的には、地方自治体、大学、ユーザ企業等から構成される地域の主体が、①都市(スマートシティ)、②家庭(スマー トホーム)、③通信、④放送、⑤医療、⑥教育、⑦農業、⑧シェアリングエコノミーといった生活に身近な分野における新 たなIoTサービスの実証事業に取り組み、当該サービスの創出・展開に当たって克服すべき課題を特定し、その課題の解決 に資する先行的なリファレンスモデルを構築するとともに、データ利活用を促進するために必要なルールの明確化等を行 う。 【H28補正予算(案):7.0億円、H29当初予算(案)13.3億円】 事業イメージ シェアエコ事業者と連 携して住民サービスを 提供する自治体を支援 【参考】 自治体との連携によるルール・ガイドライン等の整備イメージ 5 自治体が、自ら管理する公共施設(例:市庁舎の会議室等)を、シェアリングエコノミー事業 者を通じて一般に有償で利用させる場合、既存の条例等のルールが障壁になる可能性がある。 自治体とシェアリングエコノミー事業者が連携して実証を行い、条例改正等のルール整備を 行って参照モデルを構築することにより、他の自治体での活用を促進する。 <公共施設の利用制限に関する条例等の事例> 貸出スペースが制限 ○ A市庁舎管理規則 第5条 市民の福祉の増進を図るため,本庁舎の庁舎管理 者が特に適当でないと認める場合を除くほか,本庁舎の 一部を市民の利用に供するものとする。 2 市民の利用に供する場所及び時間は,別表第1のとお りとする。 不特定多数の利用に制約 ○ B市庁舎会議室の市民利用に関する条例 第3条 会議室等を利用できるものは、次のとおりとする。 (1) 市内に所在する団体 (2) 市内に住所若しくは事業所を有する者又は市内に通勤 若しくは通学する者 (3) その他市長が、特に必要と認める者 別表1 1号館 1階ロビー及び2階ギャラリー 24階展望室 (出典: いずれの事例も実在の条例から抜粋) 料金、支払方法が一律的 ○ C市公民館条例 第6条 施設の使用料は、別表第2から別表第8までに定め るとおりとし、設備の使用料は、2,500円以内で教育委員 会規則で定める。 2 使用者は、使用料を現金で前納しなければならない。た だし、教育委員会が認めた場合は、この限りでない。 【参考】 「地域IoT実装推進タスクフォース」について 6 地域IoT実装推進タスクフォースの概要 ● IoT等の本格的な実用化の時代を迎え、これまでの実証等の成果の地域への横展開を強力かつ迅速に推進す るとともに、その進捗状況及び明らかになった課題を把握し、必要な対応策を講じるため、タスクフォース を9月29日より開催。 ● タスクフォースの下に「地域資源活用分科会」を設置し、「IoTサービス創出支援事業」と連携しつつ、 シェアリングエコノミー推進のための対応策についても議論を進めていく予定。 会合の構成 地域IoT実装推進 タスクフォース 座長:須藤修 東京大学大学院情報学環教授 (主な役割) 2020年までの地域IoTの普及に向け、主に以下の事項について提言・助言 を行う。 地域IoTを全国に横展開するための「地域IoT推進ロードマッ プ」の策定 「地域IoT実装推進ロードマップ」の実現に向けた推進方策 新たな課題等への対応 (メンバー) 各分野の専門家、地方自治体の首長、その他有識者 人材・リテラシー分科会 主査:森川博之 東京大学先端科学技術研究センター教授 地域のICT人材の共有・育成やリテラシー向上に関する推進策等 (第1回会合模様) 地域資源活用分科会 主査:谷川史郎 ㈱野村総合研究所理事長 地域資源活用の取組に関する推進策等 (地域におけるデータの利活用、シェアリングエコノミー等)
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