井筒俊彦と宗教研究

科学研究費助成事業・基盤研究(B)
国際研究フォーラム
井筒俊彦と宗教研究
―井筒・東洋哲学の比較宗教学的検討―
【開催趣旨】
東洋思想・イスラームの世界的碩学、井筒俊彦(1914-1993)は、世界の諸宗
教思想に精通したうえで、独自の「東洋哲学」を構想したことで知られます。彼
は東洋の主要な思想テクストを意味論的に読むことによって、
「東洋哲学」という
哲学的視座を構築しようと試みました。彼の東洋哲学については、近年、世界各
地で研究が進められています。
こうした研究動向において、このたび、海外で井筒哲学を研究しておられる二
名の高名な宗教学者をお招きして、国際研究フォーラムを開催させていただくこ
とになりました。この国際会議が、井筒・東洋哲学に関する一層の研究および理
解に寄与することができるとすれば、これ以上の喜びはありません。
ちなみに、この国際会議は、科学研究費助成事業・基盤研究(B)「井筒・東洋哲
学の構築とその思想構造に関する比較宗教学的検討」
(研究代表者 澤井義次)に
よって開催させていただくものです。
【場所・日時】
天理大学研究棟(第一会議室)
2016 年 10 月 15 日(土)13:30~18:00
司会 島田勝巳(天理大学教授)
13:30~13:35
「開会の挨拶」 永尾教昭(天理大学長)
13:35~13:55
「共同研究の報告および会議の趣旨説明」
澤井義次(天理大学教授、科研費・基盤研究(B) 研究代表者)
【第一セッション】
14:00~14:40
講演1「井筒俊彦のイスラーム研究とその「東洋哲学」への展開」(日本語)
鎌田繁(東京大学名誉教授、日本オリエント学会・前会長)
14:40~15:20
講演2「日本の宗教研究の源としての井筒俊彦―北米からの視点―」(英語)
グレゴリー・アッレス(米国・マックダニエル大学教授、国際宗教学宗教史
学会雑誌『ヌーメン』編集長)
15:20~15:30
休憩
【第二セッション】
15:30~16:10
講演3「メタ・ヒストリカルな対話―井筒の宗教間対話への試み」(英語)
アニス・トーハ(インドネシア スルタン・アグン・イスラーム大学長)
16:10~16:50
講演4「形而上学的体験の極所─井筒の「精神的東洋」についての一考察─」(日本語)
氣多雅子(京都大学教授、日本宗教学会・会長)
【討議セッション】
16:50~17:05 コメント
17:05~17 : 55
全体討議
17:55~18 : 00 閉会の挨拶
野元晋(慶應義塾大学言語文化研究所教授)