(72 号) 中国シルク情勢(2016 年 9 月) 日 絹 連 8 月 9 日、中国紡績品進出口商会は、アメリカワルード貿易デーダ会社(GTA)が調査 した「2015 年度世界シルク貿易報告書」をネットで発表した。 中国、EU、アメリカ、日本、インド、トルコ、ブラジル、タイなどの 11 カ国のシルク デーダを分析し、以下の情勢を指摘した。 1.輸出情勢:11 カ国はこの 2015 年度では糸、織物、製品の輸出が前年度比、糸 -10.93% 織物 -14.84%、製品 -2.62%とそれぞれ輸出額が減少した。貿易量比率は糸 3.86%、 織物 17.41%、製品 78.74%となった。 2.11 カ国のシルク輸出商品構造を 4 級分けすると以下の通りとなった。 ①インドとインドネシア、製品シェア 95%以上。 ②EU、トルコ、タイ、マレーシア、オーストラリアも製品シェア 80%以上。 ③中国とアメリカ、製品シェア約 60%。 ④日本とブラジルが糸類、織物が 80%を超えたが、製品輸出は 20%未満となった。 3.数量と平均価格:2015 年度 11 カ国の糸輸出は 1.69 万トンで、第 1 位中国 1.29 万トン で 76.24%、第 2 位インド 1,740 トンで 10.27%、 第 3 位アメリカ 1,240 トンで 7.32%、 第 4 位ブラジル 495 トンで 2.92%を占めたが金額では第 2 位となった。 価格は中国 3~4A 糸で平均 42.22 ドル/㎏、インド短繊維と混紡で平均 10.78 ドル/㎏、 ブラジル平均 57.16 ドル/㎏、日本 81.61 ドル/㎏となった。 8 月 31 日嘉興蚕糸ネットによると、広西省環江県は秋繭の第一弾収穫が始まったと報 告した。農家から平均価格 44~46 元/kg で買い取り、2 年ぶりの高い相場となった。 8 月以降、全国の製糸工場の休みが多く、秋繭の上市により各地の生糸相場が少しずつ上 がり、取引所の先物相場も来年 3 月分は 37.5 万元/トンまで上がったことから生糸の生 産と供給バランスが少し変わってきている。関係者によると、9 月に入って値上がりする か又は国家準備糸を放出するか?状況によってどう動いていくか注意が必要であると関 係者は見ている。 以 上
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