情 報 報 告 - 日本産業機械工業会

情 報 報 告
ウィーン
欧州環境情報(9 月号)
EU:トラックに二酸化炭素排出量制限を導入
欧州委員会はトラックからの二酸化炭素排出量に対する制限を提案しており、2020 年以
降に自動車及びバンに対する新たな燃費基準を提示する予定である。
EU は 2021 年までに自動車及びバンに対し 95g/km の二酸化炭素排出制限を課していた
が、トラックは道路輸送における排出量の約四分の一を占め、さらに排出量が増加する恐
れがあるにも関わらずこれまでは排出制限が行われていなかった。草案文書では、「欧州
委員会は、大型車両の二酸化炭素排出制限量に対する基準を作成し、法律の基本案を設定
するために公開協議を開始する予定である。」と述べている。これには大型車両用の燃料
効率基準を設定するための立法提案を含む、輸送車両からの二酸化炭素排出量の低減や、
自動車やバンの 2020 年以降の排出基準の改定といった提案が含まれている。
一部の欧州諸国は、道路の輸送車両から排出される二酸化炭素の大部分を占めるトラッ
クからの二酸化炭素排出量に制限を課すよう EU に呼びかけている。Daimler、Renault 及
び Volkswagen 等の自動車メーカを含む自動車業界は、異なる形状やサイズのトラックに
一律に二酸化炭素排出量の制限を適用する措置は受け入れがたく、二酸化炭素排出量を抑
えるべく既に燃費を改善してきているとして、トラックの排出制限の導入に反対している。
欧州は、既にトラックにおける燃費基準を導入している米国、中国、日本及びカナダと
いった国々に遅れをとっている。
研究者らの調査では、米国では燃費基準によりトラックの燃料消費率が 2010 年比で 33%
の削減に繋がったと述べている。新しい燃費基準を設定するため、欧州委員会は大型トラ
ックの燃料消費量を監視、報告する法律だけでなく、新しいトラックの二酸化炭素排出量
の認証及び燃費に関する法律も提案している。
燃費目標は初期の段階ではエンジンに対してのみ設定される予定であるが、監視データ
に基づき、今後他の全ての車両部品にも展開される予定である。
スペイン:農薬汚染を浄化するため Horizon2020 の資金を要求
現在使用禁止されている農薬からの環境汚染に対処するため、スペインのアラゴン州は
「Horizon2020」プログラムから欧州資金を要求している。アラゴン州の農村開発及び持続
可能性大臣である Joaquín Olona 氏と研究開発担当委員である Carlos Moedas 氏は7月 20
日の会議で、汚染問題は欧州全体で対処すべきだと述べた。Olona 大臣によると、その浄
化計画は 25 年以内に完了する予定である。
問題となったのはリンデンという農薬で、世界保健機関(WHO)によるとその農薬は毒
性を有する有機塩素系殺虫剤であり、取扱いを誤ると人体に有害な影響を与えるため 1988
年から EU での製造は禁止されていた。2006 年には世界 52 カ国で禁止されている。1950
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年から 2000 年にかけ、世界で 60 万 t のリンデンが主に農業利用のために生産されたと推
定されており、この農薬は現在でも許可が得られた場合は医薬用途で使用されている。ス
ペインのアラゴン州を流れる Gallego 川はリンデンの濃縮残留物が存在する主な地域であ
り、この汚染は 1975 年から 1989 年の間に農薬を製造していた企業による不適切な措置が
原因となっている。農薬は比較的長期間に渡り影響を及ぼしかつ急速に食物連鎖中に蓄積
されていく。リンデンは、徐々に細菌や藻類などの微生物により分解されるが、その進行
度合いは非常に遅い。Olona 大臣は欧州委員会の農業・農村開発総局(DG AGRI)の関係者
と会合を開いた際、中期での共通農業政策(CAP)の根本的な改革を考えるべきである時
になったと強調した。
【Horizon2020】
2014 年に欧州で開始された研究開発枠組みプログラム。7年間で 770 億ユーロを配分する予定で、研究
開発で得られた成果を欧州の成長に繋げていくことに重点が置かれている。
フランス:高温岩体地熱発電に特化した新発電所が操業開始
高温岩体地熱発電に特化した新発電所がフランスで操業を開始した。
フランスのRittershofenにある地熱発電所はフランスの環境・エネルギー管理庁及びフラ
ンスのGrand Est地方により融資が行われ、フランスの公益エネルギー企業のElectricite de
Strasbourg(ES)社、Roquette社及びCaisse des Depots社により建設された。高温岩体地
熱発電は、天然の蒸気や熱水に乏しい場合に、地熱資源からエネルギーを生産するため水
を送り込み滞留地層を作り、そこから熱水や蒸気を得る技術である。
Roquette社によると、プロジェクトは工業用地にエネルギーを提供するため地熱貯留層
からの蒸気を使用する初の施設である。水は約8,200フィートの深さから地上に引き上げら
れており、得られる熱エネルギーの量は年間19万MWhと見積もられている。ES社は、フ
ランスのSoultz-Sous-Forêtsと呼ばれる試験プロジェクトを通じて、地熱エネルギーを得る
ための実績を重ねていた。
※Roquette社:世界有数のデンプン及びデンプン誘導体製造企業(フランス)
※Caisse des Depots社:フランスの主要な投資企業。主に中堅企業や中小企業に支援を行っている。
ノルウェー:Google 社がノルウェーの新陸上風力発電所から電力を購入
Google社は、Blackrock社から融資を受けSiemens社のタービンを使用するノルウェーの
新陸上風力発電所(Rogaland風力発電所)から電力を購入する契約を結んだ。
Siemens社からの情報によると、ノルウェーのStavanger近郊の160MWの容量を有する
Rogaland風力発電所の建設が今月開始され、翌年の完成後はGoogle社の欧州データセンタ
ーに電力を供給する予定である。また、Siemens社は、プロジェクト開発者のZephyr A/S
社及びNorsk Vind Energi A/S社に3.2MWの出力を有する50基の直接駆動式小型風力発電
タービンを供給する予定である。Siemens社の声明によると、Rogaland風力発電所はGoogle
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社の欧州データセンターに12年間電力を供給する予定である。Google社は、欧州の電力市
場全体の電力と同等の量の電力を消費することが許可される、いわゆる“Guarantee of
Origin”と呼ばれるノルウェーで発行された電力証明書を受け取ることとなる。「我々は、
価格の安定性を得られる長期契約を締結することで、風力発電所開発者の安全な建設資金
調達を支援している。」とGoogle社は声明で述べた。同社は欧州で500MWの電力に相当す
る、7つの電力購入契約を締結している。
※Blackrock社:米国に本拠を置く世界最大の資産運用企業
※Zephyr A/S社:ノルウェーの風力発電企業
※Norsk Vind Energi A/S社:ノルウェーの風力発電企業
EU:2014 年の農業部門からの大気汚染物質が国際的な制限値を超過
欧州のアンモニア排出量は1990年以降減少したが、国連条約に従い調査が行われた結果、
他の大気汚染物質の排出量と同様の傾向とは異なることが分かった。欧州環境機関(EEA)
の報告書によると、2014年のアンモニアの排出量は増加しており、一部のEU加盟国では、
各国のアンモニア排出量が条約で規定された制限量を超過していることが分かった。
欧州のアンモニア排出量の約94%は、主に肥料保管、スラリー散布、窒素を含む肥料の
利用といった農業活動から生じている。アンモニアは窒素の供給過剰、富栄養化及び生態
系の酸性化に影響を与えている。また、大気中に人間の健康に害を与える粒子状物質を形
成している。長距離越境大気汚染(LPTAP)に関するUNECE条約に基づくヨーテボリ議定書
では2010年以降にアンモニア及び窒素酸化物、非メタン揮発性有機化合物、硫黄酸化物の
排出を削減する約束が含まれている。個々の国に指定された排出量削減の約束に加え、同
議定書ではEU15ヶ国に対する排出削減量を指定している。
LRTAP条約の下で1990年から2014年にかけてのEU年間排出量報告書では、1990年と
2004年の間にアンモニア排出量は24%減少したものの、2013年と2014年の間にEU28ヶ国
で排出量が0.9%増加したことが指摘されている。2014年のEU15ヶ国からのアンモニア排
出量は、2010年の制限値より0.2%を高く、EU15ヶ国は初めて排出量制限量を超えたこと
が明らかとなった。
2014年のアンモニア排出量の増加は、主にフランス、ドイツ、スペインによるものであ
った。また、2014年には4カ国(フィンランド、ドイツ、オランダ、スペイン)も各国に割
当てられているアンモニア排出制限量を超過している。一部の国では近年、農業資源から
放出されるアンモニアの推定量は改善されている。新しい排出源の報告を含む、加盟国に
よる更なる改善報告が期待されている。
オーストリア:ウィーン気候会議がHFC利用の削減を目指す
ウィーンに集まった外交官らは、昨年のパリ気候変動協定(COP21)以降、地球温暖化を防
ぐ最も重要な措置である温室効果ガスの削減に関し、モントリオール議定書に従った取組
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みの進展に期待を寄せている。約200カ国からの参加者らは、1989年に施行されたオゾン保
護条約を改正することにより、暖房及び空調に利用されるハイドロフルオロカーボン
(HFC)を削減するため合意内容の詳細について議論を行った。
ウィーン会議の目的は各国がHFC利用を削減する計画と、10月にルワンダで開催される
最終サミット前に発展途上国が利用を削減するための財政支援に合意することである。
米国環境保護庁から米国代表者団として参加するGina McCarthy氏は、気候変動に対す
る世界的な取組みにおけるHFC利用の段階的な縮小は非常に困難なものであるが、HFCを
より気候に優しい物質に代替することにより、今世紀末までに0.5度の気温上昇を回避する
ことができると述べた。これは地球の気温上昇を2度以下に制限するために12月にパリの気
候変動協定で合意された目的を達成する上で各国を支援することになるだろう。
HFCは、モントリオール議定書の下で使用が禁止されたオゾン層破壊物質のクロロフル
オロカーボンの代替物として空調及び冷凍機器で使用されていた。
しかし、天然資源保護協議会のDavid Doniger 氏によると、HFCの排出量は、現在から
2050年にかけて世界中の現在の年間二酸化炭素排出量と比べ約3倍となることが分かった。
そのため、迅速に対策を講じる必要がある。
「ほぼ全ての国は、今年中に協定がうまく合意に達するだろうという前提で行動してい
る。過去には協力を拒んだサウジアラビア等の国々も、協力の兆しを見せている。」と
Doniger氏は述べた。業界団体は企業がHFCに代わる最新の冷媒代替を用いた装置の研究を
進める時間を持つことができるよう、HFC利用の段階的な縮小を期待している。
フランス:作物の天候被害のため政府が穀物農家を支援
フランスは2016年の豪雨及び春季の日照不足による穀物農家の収益の落込みに対し支援
を行っている。フランスの中で最も栽培されている穀物である軟質小麦の今年の収穫量は、
今のところ約3,000万tであると生産者グループのOrama氏は述べた。これは昨年の収穫量
から25%減少している。
また、大麦及び菜種等の穀物も影響を受け収穫量が低下したため、米国やロシア等収穫
量を誇る国から豊富な穀物が大量に供給され、フランスの穀物価格は低価格となっている。
Stephane Le Foll農業大臣は、閣議で税金の払戻しまたは繰延べ、及び付加価値税(VAT)の
返済の迅速化といった穀物農家を支援するための新しい措置を提示した。同氏はまた、春
に作物に被害を与えた悪天候や植物病害を指摘し、公共の融資保証及びローン返済の延期
等、既存の援助の拡張も行った。
農水省の関係者は「これは来年の作物栽培を開始できるようにするための農家のキャッ
シュフローに対する最初の緊急措置である。損害の規模と損害を受けた農場の数はまだ不
明であるため、総費用もまだ不明である。」と述べた。「我々が直面している事態は、非常
に深刻で前代未聞のことであるため、軟質小麦に関する被害額は想像しがたい額となって
いる。」と生産者グループ会長のPhilippe Pinta氏は記者に語った。
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油料種子作物もまた、程度は少ないが悪天候の影響を受けたとOrama氏は述べた。農水
省の推定では2015年の菜種の収穫量は3.5t/haと試算していたが、実際には2.8~3 t/haであ
った。
英国:EDF社にHinkley Point原子力発電計画を見直すよう要請
英国政府は、フランスの国営電力企業EDF社が事業主体となる英国のHinkley Point原子
力発電所の2つの新原子炉の建設プロジェクトの見直しを行うと述べていた。しかし、新
しい英国首相のTheresa May氏率いる政府は、新原子炉建設の最終決定を遅らせることを
決定した。
「英国は信頼性が高く安全なエネルギー供給を必要としており、政府は原子力エネルギ
ーがエネルギー・ミックスの重要な役割を担うと考えている。政府はこれから、プロジェ
クトに関する全ての構成要素について考慮を行い、初秋に決定を下すだろう。」とビジネス
及びエネルギー長官のGreg Clark氏が語った。
180億ポンドに相当する原子力発電計画は、フランス及び英国にとって商業的なリスクを
もたらす可能性がある。EDF社は企業の存続を脅かす可能性がある初期費用の想定を行う
一方で、英国は、その原子炉により発電された電力に対し現在の市場水準の2倍の価格を支
払うことを約束した。
EDF社は声明の中で、役員会でプロジェクトに関する最終投資決定を行い、最高経営責
任者のJean-Bernard Levy氏に必要な契約を締結するための全ての権限を与えたとしてい
る。しかし、重要な決定については理事会での投票により行うとしている。関係者の話で
は、EDF社の戦略に関し、理事会メンバーの投票では賛成票が10票、反対票が7表投じら
れ承認されることとなった。
セルビア:地熱エネルギーを活用
ベオグラード商工会議所はベオグラード大学の後援の下、地熱エネルギー利用に関する
会議「Geothermal Energy is in Our Backyard」を開催した。会議にはベオグラード及び
セルビアの地元自治体や企業、公益企業からの代表者が多く参加した。参加者らは地熱エ
ネルギー利用の可能性と利点について議論し、地熱エネルギーは最もコスト効率の高い再
生可能エネルギー資源であると結論付けた。
エネルギー長官のMarko Stojanović氏は、2009年から2012年にかけての地熱水関する調
査がベオグラードで行われ、その後ベオグラードの地熱水の土地台帳が作成されたと述べ
た。ベオグラードの地熱エネルギー生産の総潜在量は1.2GWであり、ベオグラード外部で
は1.1GWである。しかし、作成された報告書ではベオグラード内の地熱水を使用するため
の体系的な手法は存在していないと述べている。
ボスニア・ヘルツェゴビナ:バイオマスからの熱電併給システム計画を発表
バイオマスからの熱電併給を用いたエネルギー効率プロジェクトは約1億5,000万ユー
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ロの投資額となると、ボスニア・ヘルツェゴビナの外国投資促進庁のGordan Milinić長官
は述べた。サラエボで行われたプロジェクト発表会では、同氏はプロジェクトが新しい雇
用を作りボスニア・ヘルツェゴビナの経済状況を改善するだろうと強調した。Milinić氏は
また、このプロジェクトでは年間1億ユーロの収益が見込まれており同プロジェクトに対
する地元自治体の興味は強いと述べた。
サラエボの投資企業であるAlfa社のZdravko Aćimović氏は、多くのイタリア企業が既に
ボスニア・ヘルツェゴビナに投資する用意を行っていると述べた。同氏によると、同国に
は電力、熱及び製造業を介してエネルギー効率の改善と一定の収益の達成を必要とする自
治体が多く存在している。
Bratunac市長のNedeljko Mlađenović氏はこのプロジェクトについて、ボスニア・ヘル
ツェゴビナの多くの自治体及びBratunac市は既に発電及び暖房のために再生可能資源を利
用しようとする考えを持っていたため、好意的に反応していると述べた。また、え自治体
は議会での決定の下で各種の条件を設定し、必要な文書を作成し、工場の建設が進められ
ていると述べた。
モンテネグロ:エネルギー効率行動計画を発表
モンテネグロ経済産業省が作成した2016年から2018年にかけてのエネルギー効率行動計
画が6月30日に政府により採択された。その計画はエネルギー効率と環境のための調整委
員会の会合で発表された。その計画は、エネルギー効率分野における新しいEU指令の要件
に準拠している。同時に、エネルギー効率政策を施行する包括的な指針ともなっている。
ドイツ国際協力公社(GIZ)のJasna Sekulovićプロジェクトマネージャーは、ドイツ国際協
力公社は過去9年間に渡り南東欧での様々な活動やプロジェクトを通じてエネルギー効率
の向上に取り組む団体を支援してきたと述べた。同氏は計画の作成に直接携わった経済産
業省のMilorad Burzan氏とBožidar Pavlović氏を称賛した。
エネルギー効率行動計画はエネルギーの効率的な利用に関する法律に基づき4つの主要
な目的を設定している。それは規制及び制度の枠組みを改善し、公共機関、地方自治体、
消費者及び専門機関等のエネルギー効率の分野での意識の向上と実践を行うことを意図し
ている。エネルギー効率分野での統計や監視体制の整備が計画されている。
エネルギー効率行動計画に含まれる合計19のエネルギー効率化対策は建物、家庭、サー
ビス、輸送、エネルギー事業者に分けられている。特徴的なのは、新しい指令には電力の
発電、送電及び配電部門が含まれている点である。Sekulović氏は最近パリで行われたサミ
ットで、エネルギー効率化プロジェクトのために5,000万ユーロの資金が承認されたことを
委員会メンバーに通知した。資金は商業貸付により提供されると考えられている。
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欧州:製造業の空洞化進む
オーストリア、ウィーン高等研究院(Instituts für Höhere Studien)の二人のエコノミ
ストは、過去 20 年間にわたり欧州の製造業の推移を分析した。1995 年から 2015 年の間に、
EU28 ヶ国の製造業による生産割合は全体の GDP の 6.3%から 15.7%に増加した。スペイ
ンやギリシャは過去 10 年の減少が顕著で、さらにフランス、イタリア、ポルトガルでも減
少が目立った。就労者数の減少を分析すると、EU28 ヶ国の脱製造業化が顕著となっている
が、オーストリアの場合、EU 平均を下回っている。ドイツやオーストリアの GDP に占め
る製造業割合は 20%を超えており、製造業の空洞化は進んでいない。東欧では、逆に西欧
からの生産移管が進み、GDP に占める割合は増えている。特に、スロバキア、チェコ、ハ
ンガリーが目立った。
トルコ:トルコ・ストリームの2019年までの建設を目指す
トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領の首脳会談で、ロシアから黒海を
通ってトルコへと通じるトルコ・ストリームの建設が合意された。ロシアのノバクエネル
ギー相は、2019年半ばに完成する予定で、そこからの追加ルートはEUの承認によると述べ
た。ロシアとトルコの関係が悪化した時、エルドアン大統領は、採算の問題でトルコ・ス
トリームプロジェクトの中止を決定したが、今はトルコ国内の需要を満たすためのガスル
ートの再興を望んでいる。同大統領は国内初のアッキュ原発プロジェクトを推進している。
同原発工事をロシアのRosatom社が引き受けている。
※トルコ・ストリーム:ロシアから欧州へ向かうガスパイプラインとして、トルコ経由で建設されるパイ
プライン
※Rosatom社:ロシアの国営原子力企業
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