知内町 ICT を活用した安心暮らし創造事業 委託業務仕様書

知内町ICTを活用した安心暮らし創造事業委託業務仕様書
知内町 ICT を活用した安心暮らし創造事業
委託業務仕様書
知内町
知内町ICTを活用した安心暮らし創造事業委託業務仕様書
目次
目次 .................................................................................................. ⅰ
1.
ICT を活用した安心暮らし創造事業の趣旨 ................................................ 1
2.
目的、事業内容 .............................................................................. 1
3.
調達計画 ...................................................................................... 1
4.
機能要求 ...................................................................................... 2
4.1. 防災・地域情報の配信 .................................................................................. 2
4.1.1.
情報受信機能要件 ......................................................................... 2
4.1.2.
情報配信機能要件 ......................................................................... 2
4.1.3.
システム管理機能要件 ...................................................................... 3
4.2. 高齢者等に対する見守り ................................................................................ 3
4.2.1.
情報受信機能要件 ......................................................................... 3
4.2.2.
情報配信機能要件 ......................................................................... 3
4.3. 緊急時における通報 ..................................................................................... 4
4.3.1.
情報受信機能要件 ......................................................................... 4
4.4. デマンドバスの予約 ....................................................................................... 4
5.
4.4.1.
情報受信機能要件 ......................................................................... 4
4.4.2.
情報配信機能要件 ......................................................................... 4
非機能要求 ................................................................................... 4
5.1. 利用端末 ................................................................................................. 4
5.2. システム設計.............................................................................................. 4
5.3. 各種マニュアルの整備 .................................................................................... 6
5.4. システム管理運用業務要件 ............................................................................. 6
5.5. 導入サポート業務要件 .................................................................................. 6
5.6. 調査報告要件 ........................................................................................... 7
6.
秘密保持 ...................................................................................... 7
7.
その他留意事項 .............................................................................. 7
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知内町ICTを活用した安心暮らし創造事業委託業務仕様書
1. ICT を活用した安心暮らし創造事業の趣旨
知内町は、「知内町まち・ひと・しごと創生総合戦略」における「豊かな暮らし創造プロジェクト」の
「ICT を活用した安心暮らし創造事業」に基づき、高齢者等がより安心して暮らせる地域づくりを目
指している。
今後の高齢化時代に向けた、高齢者福祉の充実と安心して暮らせる地域づくりの推進、公共交
通の利便性の向上、及び緊急通報システム機材の耐用年を見据えた更新を踏まえるとともに、平成
31 年を目途に現在運用中のアナログ防災無線(個別受信機各戸設置済)のデジタル化にあたり、
新たな ICT を活用した情報通信システムを見据えた検討が必要である。
本事業では、将来的展望も考慮し、これらの課題を解決するための情報端末を活用した行政情
報配信サービスを導入し、地域実態に即した効率的・効果的なサービスの実証検証を行う。
2. 目的、事業内容
目的、事業内容は以下の通り。
(1) ICT を活用したタブレット型情報端末を導入し、新たな行政情報配信サービスを調達する
(2) 後期高齢者独居世帯・障害者、消防・保健師・民生委員等への試験用タブレットを一定
期間配布する。なお端末に係る通信料は委託費に含む。
(3) 試験運用をしつつ地域実態に即したシステム開発、運用体制の整備等を実施
(4) 情報端末(タブレット)用アプリケーションの開発
(5) 開発するシステムは以下のとおり(必須事項)

防災・地域情報の配信

高齢者等に対する見守り

緊急時における通報(緊急通報システム)

デマンドバスの予約
3. 調達計画
(1) 平成29年1月:先行導入
一部町民及び町内各機関等への先行導入(50台)を行い、本格導入に向けたサービス
評価・検証を行うこと。
(2) 平成29年度以降: H29 実証検証(2 年目)
80 台
H30 実証検証(3 年目)
100 台
H31 本格導入
1,800 台
計 2,030 台
同年、既存の屋外拡声器との連携(町内全 30 基)及び操作卓
等を改修し、アナログ防災無線からの全世帯完全移行完了
※(2)については、予定であり今後変更の場合がある。
1
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4. 機能要求(必須事項)
※機能要求(4.1.1~4.4.2)及び非機能要求(5.1.)は必須条件
4.1. 防災・地域情報の配信
4.1.1. 情報受信機能要件
(1) お知らせ情報受信機能

情報受信時の自動音声再生(表示切替・音量設定可能)

情報受信時のチャイム鳴動・音量の設定可能

情報受信時の自動表示・読み上げの設定可能

配信情報の読み上げ可能

読み上げ音量の設定可能

ボタン押下により自動音声再生の停止

受信した情報を文字列でも確認可能

配信済み情報のテキスト再表示及び音声の繰り返し再生(通信非接続時含む)

電源OFF状態を含む、通信断の状態に配信された情報は、通信が回復した時点
で自動的に受信可能

受信した情報を確認した旨を、サーバ側に通知可能

未確認の情報がある場合に気づきを促す表示
(2) 緊急情報受信機能

情報受信時の自動音声再生

ボタン押下により自動音声再生の停止

受信した情報を文字列でも確認可能

配信済み情報のテキスト再表示及び音声の繰り返し再生(通信非接続時含む)

電源OFF状態を含む、通信断の状態に配信された情報は、通信が回復した時点
で自動的に受信可能

受信した情報を確認した旨を、サーバ側に通知可能

未確認の情報がある場合に気づきを促す表示

緊急情報のアラート通知

緊急情報の優先度に応じて、アラート鳴動パターンの鳴り分けが可能

緊急音声情報の音量最大化

情報の優先度に応じてスリープ、ミュート時に自動的に起動し鳴動可能
(3) アンケート(双方向機能)回答機能

受信情報に対して選択式の返信

返信内容を後に確認可能
4.1.2. 情報配信機能要件
(1) システムアクセス権限制御機能

ユーザIDとパスワードの組み合わせによる認証

ユーザごとの操作権限付与によるデータ保護

情報入力端末は複数台設置可能
2
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
庁舎被災時に備え、庁舎設置PC以外の任意の端末から操作可能
(2) お知らせ情報、緊急情報配信機能

簡易な操作で配信が可能

予約配信が可能

緊急災害情報全般の配信が可能

任意の端末からの配信が可能(消防・町内会・農協・漁組等)

テキスト・PDF・画像形式およびアンケート形式の情報配信

利用世帯のグループ作成機能

受信対象端末を限定した情報配信機能

あらかじめ定めたグループを選択し配信

任意の範囲(地区)を指定し配信

端末の受信状況(未達、未読、既読等)に応じた再配信や削除が可能

アンケートの回答結果に応じた再配信

配信情報のテンプレート化

配信情報への緊急度の付与
(3) リアルタイム回答集計機能

端末毎の受信状況(未達、未読、既読等)を確認可能

端末毎の回答結果を確認可能

配信ごとの受信状況(未達、未読、既読等)をグラフで確認可能

アンケートの質問ごとの回答内容をグラフで確認可能
4.1.3. システム管理機能要件
(1) 端末状況の一覧表示機能
4.2. 高齢者等に対する見守り
4.2.1. 情報受信機能要件
(1) テレビ電話機能
(2) 電話機能

容易な操作により、特定の相手と電話可能

タブレット端末と個人端末(スマホおよび PC)間での通話可能
4.2.2. 情報配信機能要件
(1) 利用者の操作ログ取得機能
(2) 見守りアンケート等配信機能
(3) リアルタイムアンケート結果確認機能
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4.3. 緊急時における通報(緊急通報システム)
4.3.1. 情報受信機能要件
(1) テレビ電話機能
(2) 電話機能

最も容易な操作により、特定の相手と電話可能

タブレット端末と個人端末(スマホおよび PC)間での通話可能
(3)その他

緊急通報システムの一環として、簡易なボタン式のアラート通知可能な子機(例:ペ
ンダント型遠隔ボタン)が導入可能な仕組みとする。また、その子機に係る電池は 1 年
以上交換不要なこと。
4.4. デマンドバスの予約
4.4.1. 情報受信機能要件
(1) バス予約システムに関する機能(例:端末上で予約等ができるアプリケーション、若しくはバ
ス予約ボタン押下による、予約オペレータとの通話予約機能)
(2) バス予約結果通知確認機能
4.4.2. 情報配信機能要件
(1) バス予約結果通知配信機能
5. 非機能要求
5.1. 利用端末(必須事項)
(1) タブレット端末
(2) 8インチ以上またはその同等品
(3) バッテリー駆動
(4) 通信環境:一般的に利用されている通信回線
(5) 住民が所有するスマートフォン(本格導入時)
5.2. システム設計
(1) 端末操作性
① 情報リテラシーが低い利用者に配慮したユーザーインターフェース(操作性、ボタンサイ
ズ、文字サイズ等)にすること
② タブレットになじみのない利用者でも利用率があがる工夫をすること
③ ゲームやカメラなどの娯楽要素を用い、継続的に利用可能な工夫をすること
④ 利用者が、端末・OSの設定を変更できない仕組みとすること
⑤ 町からの要求に応じて画面デザインをカスタマイズ可能であること
⑥ 高齢者などの情報機器の操作ができない(またはしたがらない)住民に対する対策を
講じること
(2) 送受信性能・到達保証
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① 通信インフラに過大に負荷を与えない配信上の工夫をすること
② 全戸に対して数秒で配信可能かつ、通信プロトコルレベルで到達保障が可能な仕組
みにすること
③ 情報配信における同報性能及び、情報到達の確実性を確保する方式を採用すること。
特にネットワークの輻輳時の対策と、端末の障害復旧時に配信情報の欠落を起こさな
い方法、及び到達を確実に確認する手段について具体的に示すこと
(3) 可用性・堅牢性
① 障害発生およびキャパシティオーバーを遅滞なく検知できるように、サーバ監視機能を有
した設計であること
② 災害対策として、複数拠点によるデータの自動バックアップが可能なこと
③ バックアップデータは、2 拠点で同時にデータの喪失が発生した場合においても、データが
維持される設計であること
④ 激甚災害が発生し、サービス停止状態になった場合においても、速やかにサービスを復
旧が可能であること
⑤ 負荷分散、スケールアップ/スケールアウト等により高負荷時への対応が柔軟に行えるこ
と
⑥ サービスが止まらない為の工夫及び障害が発生した場合の対応策を「配信端末の観
点から」講じること
⑦ サービスが止まらない為の工夫及び障害が発生した場合の対応策を「受信端末の観
点から」講じること
⑧ サービスが止まらない為の工夫及び障害が発生した場合の対応策を「システム連携の
観点から」講じること
⑨ サービスが止まらない為の工夫及び障害が発生した場合の対応策を「ネットワークの観
点から」講じること
⑩ サービスが止まらない為の工夫及び障害が発生した場合の対応策をサービスの中心と
なる「基幹システムの観点から」講じること。特に可用性レベルの数値と停止した場合の
代替手段について具体的に示すこと
(4) 安全性
① 端末との通信経路が暗号化される仕組みであること
② システムのセキュリティ対策(情報漏えい対策、不正アクセス対策)を講じること。特に
住民の個人情報のセキュリティ対策について具体的に示すこと
(5) 汎用性
① 本事業に提案するシステムの方式が一般的な仕組みとして広く利用実績があること
② システムを構成する物品について、専用のものでコスト高になっていないか、故障時に調
達が困難にならない方式を採用すること
(6) 将来対応
① 防災行政無線のデジタル化への移行に際し、以下を具備すること
I.
J-ALERT 情報やその他防災システムからの情報を自動的に配信できること
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II. 新たな配信先(HP 連携、twitter 連携など)が追加された場合にも、少ないコ
ストで柔軟に対応が可能な設計とすること
III. アナログ防災行政無線との並行運用時の対応として、さらに以下を具備すること
A) 屋外拡声器の装置が故障した箇所やメンテナンスを終了させたい箇所から順
次移行が可能な仕組みであること
B) 屋外拡声器においては、デジタル化に必要な装置のみを交換対象とし、可能
な限り他の装置は流用すること
C) アナログ防災行政無線の廃止時はサービスを切り離すだけで追加開発が不
要であること
D) 音声合成機能で作成した音声が放送可能なこと
E) 既存のアナログ防災行政無線対応の屋外拡声子局及び戸別受信端末に
対しても追加の運用なく配信が可能なこと
(7)コスト想定
① アナログ防災行政無線からの完全移行に係る概算更新費用について
Ⅰ.今回の仕様書のシステム設計を考慮し、次年度からH31 年度完全移行に至る
ための概算費用について、イニシャル及びランニングコストの面から提示すること。
また、年間の通信料において、コスト削減の具体的な方策があれば示すこと。
5.3. 各種マニュアルの整備
システムの円滑な運用を目的として以下マニュアルを整備すること。
(1) 情報受信機能利用者マニュアル
(2) 情報配信機能利用者マニュアル
5.4. システム管理運用業務要件
システムの構築及び運用する上で、管理者への負担を可能な限り軽減するため、以下の要件につ
いて配慮すること。
(1) ハードウェア、ソフトウェアの保守
(2) データバックアップ可能な仕組みの構築
(3) システム不具合時のサービス体制設置と運営
(4) 町職員からの問い合わせ対応(対応時間:平日9:00~17:00)
(5) 自治体職員が本サービスを運用する際の運用性
5.5. 導入サポート業務要件
システムの運用を開始するに際して、利用者及び配信者の負担を軽減する為、以下の要件につい
て配慮すること。
(1) 利用者向けシステムサポート
① 利用予定者への概要説明
② 利用者への操作方法及び登録方法の説明(複数回)
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(2) 配信者向けシステムサポート
① 町職員への操作説明
5.6. 調査報告要件
以下の観点についてサービスの有効性についてまとめること。
(1) 端末の操作性の評価、利用状況のまとめ
(2) 運用の容易性、管理面の評価
(3) 将来への信頼性
6. 秘密保持
受注者は、本業務において知り得た情報を、知内町の許可無く、本業務の目的以外に使用また
は第三者に開示もしくは漏洩してはならない。
7. その他留意事項
業務の遂行にあたり疑義が生じた場合は、知内町と受注者の協議によりその解決を図るものとす
る。
以上
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