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2016.⒑.1.第248回買場紗綾市(SINCE 1996/3/2)(2012.7.9.「重伝建」選定)(2015.4.24.かかあ天下―ぐんまの絹物語)
買場紗綾市だより №240
会場(四辻の齋嘉:桐生市東久方町二丁目)
「秋楽し
笑顔広がる
きのこ汁!」
・・10月は「きのこ博士森喜作の生誕記念月」で「きのこ祭り」・・
きのこ、きのこ製品、森産業製品等沢山の品揃えでお待ちしてます!
編集発行
買場紗綾市実行委員会
URL
kaibasayaichi.com
2002.5.28.県観光協会表彰受賞・2003.5.24.桐生ファッション大賞受賞・2005.4.16.買場紗綾市 in 織物市場(川越)・2012.7.9 桐生新町重伝建選定
季節のうた
七十一
しょう じ ょ う じ
たぬきばやし
「証 城寺の狸囃子」
かんなづき
かんろ
今日は 10月(神無月)1日。8日は二十四節気の一つで「寒露」。
晩秋から初冬の頃に降りる冷たい露。この頃北国では初氷が張るよ
うになるという。
9月15日がちょうど十五夜だったように、
13日が十三夜。今年の9月と10月は新暦と旧暦の日付が同じ。珍しいですね。
ちなみに、満月は16日。
そこで、今月の季節のうたは、
「証城寺の狸囃子」
。
一
証、証、証城寺
証城寺の庭は
みんな
ツ、ツ、月夜だ
おいら
皆 出て来い来い来い
己等の友達ァ
ぽんぽこぽんのぽん
おしょう
二
負けるな、負けるな
和 尚 さんに負けるな
来い、来い、来い、来い来い来
皆出て、来い来い来い
三
証、証、証城寺
証城寺の萩 は
ツ、ツ、月夜に花 盛 り
己等は浮かれて ぽんぽこぽんのぽん
はぎ
はなざか
きさらづ
※ 証城寺の狸囃子は千葉県木更津市に伝っている狸の名高い囃子です。
(
『日本童謡集』岩波文庫)
野口雨情作詞。大正13年12月『金の星』に載る。作曲は中山晋平。
大正14年 1 月に改作され、
「友達来い 己等の友達ァ どんどこどん。
」
が今の「皆出て来い来い来い 己等の友達ァ ぽんぽこぽんのぽん」になった。
紗、紗、紗綾市 紗綾市の庭は ツ、ツ、月夜だ 皆出て来い来い来い
己等の友達ァ ぽんぽこぽんのぽん。売るのは文化の紗綾市の庭に。 (文)
買場紗綾市往来
六十九
新町の財政事情
姫小路 通忠
桐生市は、織物産業を基幹とし、その高等技術をもってして発展してきた。戦後、織物産業の衰退にともない、その技術のノウハウは
機械金属産業に受け継がれるも織物・繊維産業に従事するものは多い。あえて繊維を加えたのは化繊という化学繊維が浸透してきたから
である。それまでは高級絹織物の町として、国内のシェアを少し独占してきたからである。一時的にはしても桐生市は最近まで「織物の
町」あるいは名義こそ変えたものの「ハイテクとファッションの町」として全国に向けてピーアールしてきていることでも分かる。とに
かく凄い町であった。話はそれるが、キノコ生産加工の70パーセント、パチンコ製造の70パーセントと唱えるほど桐生は「大桐生市」
として自負とそれなりの先進性があった町である。物が好不況に左右される中で、桐生の町は大手ではないがそれなりに中小、零細(家
族工業)で生計を立てているからして、不況の荒波が襲い掛かってきても、何とか食いつなぎ、したたかに生き抜いてきた。その裏には
隠された技術力と市民の英知があったからである。
近年、「俺オレ、詐欺」ではないが、桐生でも被害に巻き込まれてしまった人がいるらしい。しかし、全国的にそういう風潮なのか、
それに応ずことのできる資金が眠っているということでもある。戦後、JHQが桐生の町の資産状況を調べてみて驚いたことは、帳簿上
の現金がないのである。何ゆえ、それにつけても、
「こう生産高や取引高がかくも一桁どころか桁が多いのだ」と不思議がったといわれ
る。原因は為替手形でいわゆる先物取引が主流であった。そのとばっちりというか政府や銀行の罠(といってよい)に、あるいは信義とい
う責任をとる潔さが身代を総清算の道に走らせたのか、江戸のころより桐生という地に土着して、桐生の町を幾度かの災難、危急のおり
の財政支援に貢献し、無事救済している書上家の存在は桐生市民にとって忘れてはいけないものとこの紙面をかりて記しておく。資金が
ないのではなく、備蓄しているのである。いわゆる箪笥預金で、その額を掴むことはできないが、新町以来の風潮なのか分からないが、
江戸時代はお殿様(旗本や御家人でもそう言った)の生活は地方の知行所から上がる年貢米だけでなく、年貢米は金納に代わるのであるが、
それ以外に不如意に生じた金子(きんす)を差し紙一枚で用立てを請求している様子が古文書から分かる。当然、返済もあるのだが、いわ
ゆる取りっぱなしの状態ではなかったのであろうが、定かではない。随分無理をして金子の用立てを行っている。新町の場合、大店とい
われる両佐羽や前述の書上家をはじめ数件でもってほぼ、要求された全額を上納しているから見事である。
『桐生市史(中巻)』にその辺
の事情が書かれている。それだけの金子が時代劇にでてくる千両箱というのか分からないが、今日の回覧をまわすことにより、それだけ
の金子が集まり、翌日か翌々日には江戸へ向けて送金しているから、新町商人衆の実力の凄さが分かる。賃機に支払う金額は少なくとも
周辺の生糸問屋に支払う金子は大きい。さらに江戸(桐生の場合は江戸がほとんど)に支払う金子も現金で為替もあったが、それなりの財
政基盤が町衆にはあった。その気風のよさは、祭り時にみられ、天神様の彫刻や祭り屋台に施された一本木の寄木もあるが彫刻の質感の
ある豪華さで羽振りを垣間見せている。
今月はじめに桐生の水道山公園に「渡邊崋山の碑」が建立され、その除幕式や企画展示がなされるという。崋山の妹の茂登(もと)を頼
って桐生新町に数日間、滞在した崋山の足跡は大いに観光面でも文化面でもそれなりの効果が期待される。広沢町の岡田さんを中心にこ
の運動が結実したもので敬意を表したい。この崋山が寄留した岩本家も書上家同様、桐生新町に貢献している。
2016.⒑.1.第248回買場紗綾市(SINCE 1996/3/2)(2012.7.9.「重伝建」選定)(2015.4.24.かかあ天下―ぐんまの絹物語)
買場紗綾市だより №240
会場(四辻の齋嘉:桐生市東久方町二丁目)
「秋楽し
笑顔広がる
きのこ汁!」
・・10月は「きのこ博士森喜作の生誕記念月」で「きのこ祭り」・・
きのこ、きのこ製品、森産業製品等沢山の品揃えでお待ちしてます!
編集発行
買場紗綾市実行委員会
URL
kaibasayaichi.com
2002.5.28.県観光協会表彰受賞・2003.5.24.桐生ファッション大賞受賞・2005.4.16.買場紗綾市 in 織物市場(川越)・2012.7.9 桐生新町重伝建選定
第 248回買場紗綾市のご案内(10月1日(土))
よつ じ
会場(四辻の齋嘉:桐生市東久方町二丁目)。
「秋楽し
10月のキャッチフレーズ:
笑顔広がる
きのこ汁!」
10月は「キノコ博士森喜作の生誕記念月」
(1908.10.4.生)にあたり、
「きのこ祭り」です。そこで「シンエイサービス」コ
ーナーで特別セールを行います。今年も森産業製品を沢山用意しますのでご期待ください。行楽の秋、味覚の秋、ファッションの秋、運
動の秋・・・いろいろな秋をそれぞれ楽しみたいもの、今年の秋も桐生は面白くて、楽しくて、ためになります。
「きのこ汁」を啜りながら、秋の買場紗綾市をゆっくりとお楽しみください。 (森)
1.出店数33
店
若宮(豆腐)・ひさかたや(和装小物)
・オカベ(レース)
・彩(婦人服)・辻商店(食品)
・
吉田(ソックス他)・冨月(子供服)・島崎(作務衣他)
・蔵(婦人服)
・
塚田ミシン(アクセサリー)
・紅白(生花)
・矢野園(食品)
・
藤屋本店(うどん)・くろほねっと(野菜等)・シンエイサービス(椎茸等森産業製品)
・山形(野菜)
・ヤマグチ(婦人下着)
・辰見屋(和
菓子)・大野屋(だんご)
・アマゾン(金魚)
・
志多美屋(ソースかつ丼)
・今勇(藍染製品)
・はぎれ工房(手芸品)・なかの(お茶)
・介護クラブ(陶器)
・
ログビート(焼きそば)・東群(お買い物宅急便サービス)
・ふやふや堂(書籍)
・水戸正(お弁当)・
買場ふれあい館(コーヒー)
・高草木(心書)
・敦・猫の店
2.商品紹介
○シンエイサービス:きのこ、きのこ製品、森産業製品等・・・。
○ログビート:きのこ汁 1カップ 200円。
○くろほねっと:玉ねぎ、カボチャ、里芋、さつま芋、ジャガイモ、たまご・・・。
○山形農園:味噌、米、赤飯、五目御飯、オクラ、葉しょうが、金時草、もろへいや・・・。
○水戸正:水戸正弁当「秋鮭とイクラの親子丼」1ケ700円。
○島崎商店:マルチケース 1ケ 200円。
3.今月の企画
10月は「キノコ博士森喜作の生誕記念月」(1908.10.4.生)で「きのこ祭り」です。
①「竹とんぼチャレンジどこまで高く飛ばせるか」は茶香味の中野さんの肝煎りで開催しています。
➁藤尋流新舞踊 (11時30分~12時00分予定)
③買場紗綾市音頭を(13時~13時30分予定)踊ります。さつきR・D・C《代表中野福代さん》と紅扇会《図子田久子さん》の皆さんの指導があり
ます。みんなで楽しく愉快に踊りましょう。
④買場紗綾市だより(240号)発行。
◎姫小路通忠・岡田文夫両1名の作品は好評連載中です。◎お店紹介
№70:志多美屋
⑤買場ふれあい館修復募金を宜しくお願いします。
募金累計:397,317円)平成 28.9.24.現在。ご協力ありがとうございます。