10.1 Vol.276

第 百三十六
回
ఱ
さき の
地域のかたがたに信頼される救急救命士になりたい
たん
︶
21
もあります﹂と話していました。
救 急 救 命 士 を 目 指 し た き っ か け を 伺 う と
﹁高校三年生の時に医療関係の仕事に携わり
たいと思い、いろいろと調べました。その中
で救急の最前線にいるのが、救急隊や救急救
命士という職種であることを知りました。男
性が多い職場ですが、女性でも出来ないこと
もないと考えて、高校を卒業後、専門学校に
入学しました。学校で救急救命士の勉強をし
てから消防本部に入庁しました﹂と当時の心
境を振り返っていました。
﹁現 場 で は、男 性 の 救 急 救 命 士 と の 体 力 差
を 感 じ、不 安 に な っ た こ と も あ り ま し た が、
周囲がその部分を配慮してくれているので、
仕事はしやすいです。また、女性が患者のと
きもあります。女性の視点でケアを心掛ける
ことで、適切な処置につなげられるように努
めています﹂と笑顔でした。
丹さんは﹁何でも臨機応変に対応できるよ
うに、医療の勉強をしながら、たくさん経験
を積み、さまざまなことを吸収し、地域のか
たがたから信頼されるような救急救命士にな
りたいです。また、職場でも頼りにされるよ
うな存在になりたいです﹂と目を輝かせてい
ました。
湯沢雄勝広域消防本部 救急救命士 丹 咲乃さん︵
傷病者 を 病 院 な ど の 医 療 施 設 ま で 迅 速 か つ
安全に搬 送 す る 救 急 車 。 電 話 で の 出 動 要 請 を
受け、通 常 は 救 急 隊 員 と 救 急 救 命 士 で 構 成 さ
れる三人 が 一 隊 と な り 現 場 へ 急 行 し ま す 。
湯沢雄 勝 広 域 消 防 本 部 に は 消 防 職 員 が 百 五
十六人お り 、 そ の 中 で 緊 急 搬 送 を 担 え る 救 急
隊︵救急 課 程 研 修 を 受 け 、 救 急 隊 員 の 資 格 を
持った人 ︶ は 、 百 二 十 七 人 い ま す 。 従 来 の 救
急隊員は 、 傷 病 者 を 病 院 ま で 搬 送 す る だ け で 、
医療行為 を 行 う こ と は 認 め ら れ て い ま せ ん で
した。し か し 、 心 肺 停 止 を 含 む 重 症 傷 病 者 に
対して適 切 な 処 置 を 実 施 す る こ と は 救 命 率 の
向上につ な が る と し て 、 平 成 三 年 に 救 急 救 命
士法が制 定 さ れ ﹁ 救 急 救 命 士 ﹂ が 制 度 化 さ れ
ました。 救 急 救 命 士 は 国 家 試 験 を 受 験 し て 資
格を取り 、 医 療 行 為 の 認 定 を 受 け た 人 が 医 師
の指示の 下 、 救 急 救 命 処 置 を 行 う こ と が で き
ます。消 防 本 部 に は 救 急 救 命 士 が 二 十 三 人 い
ますが、 今 年 の 四 月 に 女 性 初 の 救 急 救 命 士 が
誕生しま し た 。
丹さん は ﹁ 救 急 救 命 士 は 、 救 急 要 請 が あ っ
た現場で は 患 者 さ ん の 呼 吸 や 血 圧 を 計 る な ど
の観察を し ま す 。 ま た 、 私 は ま だ 認 定 を 受 け
ていない の で 出 来 ま せ ん が 、 必 要 が あ れ ば 医
師と連絡 を 取 り な が ら 、 医 療 行 為 を 行 う こ と
10.1
Vol.
276
■発行日/2016.10.1 ■発行/湯沢市
■編集・デザイン/総務部 ひびく・つながる創造課 〒012-8501 秋田県湯沢市佐竹町1番1号 (TEL0183-55-8249、FAX73-2117)
■ホームページ/http://www.city-yuzawa.jp/ ■広報へのメール/[email protected].l
g.jp ■市長へのメール/[email protected].l
g.jp
広報
ひ と
4月から9月16日までの秋田県消防学校
(由利本荘市)での研修を終えて、20日に久
しぶりに出勤した丹さん。気持ちを新たにして
職務に臨みます