アクチュエータ付きミラーホルダーの製作 仕様書

アクチュエータ付きミラーホルダーの製作
仕様書
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
核融合エネルギー研究開発部門 那珂核融合研究所
ITERプロジェクト部 計測開発グループ
1. 一般仕様 ............................................................... 1
1.1. 件名 ............................................................... 1
1.2. 目的 ............................................................... 1
1.3. 契約範囲 ........................................................... 1
1.3.1. 契約範囲内 ...................................................... 1
1.3.2. 契約範囲外 ...................................................... 1
1.4. 納期 ............................................................... 1
1.5. 納入場所及び納入条件 ............................................... 1
1.6. 検収条件 ........................................................... 1
1.7. かし担保責任 ....................................................... 1
1.8. 提出図書 ........................................................... 2
1.9. 支給品 ............................................................. 2
1.10.
貸与品 ............................................................ 2
1.11.
品質管理 .......................................................... 2
1.12.
適用法規・規格基準 ................................................ 3
1.13.
知的財産権、技術情報、成果公開 .................................... 3
1.13.1.
知的財産権 .................................................... 3
1.13.2.
技術情報の開示制限 ............................................ 3
1.13.3.
成果の公開 .................................................... 3
1.14.
機密保持 .......................................................... 3
1.15.
グリーン購入法の推進 .............................................. 3
1.16.
協議 .............................................................. 4
2. 技術仕様 ............................................................... 4
2.1. アクチュエータの購入 ............................................... 4
2.2. ミラーホルダーの設計、製作 ......................................... 4
2.3. 試験検査 ........................................................... 5
1. 一般仕様
1.1. 件名
アクチュエータ付きミラーホルダーの製作
1.2. 目的
国際熱核融合実験炉(ITER)計画において、国立研究開発法人量子科学技術研究開発
機構(以下「量研機構」という。
)は、周辺トムソン散乱計測装置を調達する。
本件は、同装置の一部であるビームアライメント機構の試験に必要な、アクチュエー
タ付きミラーホルダーを製作するものである。
1.3. 契約範囲
1.3.1. 契約範囲内
1) アクチュエータの購入
2) ミラーホルダーの設計、製作
3) 試験検査
1.3.2. 契約範囲外
1) 第 1.3.1 項記載の契約範囲内に記載なきもの
1.4. 納期
平成 29 年 2 月 28 日
1.5. 納入場所及び納入条件
(1) 納入場所
茨城県那珂市向山 801-1
量研機構
那珂核融合研究所
先進計測開発棟
(2) 納入条件
持込渡し
1.6. 検収条件
第 1.5 項に示す納入場所に第 2 項に記す納入物を納入後、員数検査、外観検査の合格
及び第 1.8 項に示す提出図書の完納をもって検収とする。
1.7. かし担保責任
検収後 1 年以内にかしが発見された場合、無償にて速やかに修理又は交換を行うもの
とする。
1
1.8. 提出図書
図書名
打合せ議事録
提出時期
打合せ後 1 週間以内
部数
確認
1部
要
1部
要
1部
要
1部
要
※確認後原紙とコピー3 部提出の
こと。
確認図
製作着手前
※確認後原紙とコピー3 部提出の
こと。
試験検査成績書
試験検査後速やかに
※確認後原紙とコピー3 部提出の
こと。
再委託承諾願
作業開始 2 週間前まで
(量 研 機 構 指 定 様 式)
※下請負等がある場合に提出の
こと。
(提出場所)
量研機構
那珂核融合研究所
ITER 研究開発棟
(確認方法)
「確認」は次の方法で行う。
量研機構は、確認のために提出された図書を受領したときは、期限日を記載した受
領印を押印して返却する。また、当該期限までに審査を完了し、受理しない場合には
修正を指示し、修正を指示しないときは、受理したものとする。この確認は、確認が
必要な図書 1 部をもって行うものとし、受注者は、量研機構の確認後、残りの図書の
コピーを量研機構へ送付するものとする。ただし、「再委託承諾願」は、量研機構の
確認後、書面にて回答するものとする。
1.9. 支給品
なし
1.10. 貸与品
なし
1.11. 品質管理
受注業者は、本契約に係る製作及び試験検査は、全ての工程において十分な品質管理
を行うこととする。
2
1.12. 適用法規・規格基準
本契約に係る全ての作業工程においては、以下の法規・規格基準等を適用又は準用し
て行うこと。
1)労働安全衛生法
2)日本工業規格(JIS)
3)その他受注業務に関し、適用又は準用すべき全ての法規・規格基準等
1.13. 知的財産権、技術情報、成果公開
本契約に関して発生する知的財産権、技術情報及び成果公開の取扱いは以下によるも
のとする。
1.13.1. 知的財産権
産業財産権の取扱いについては、別紙1「産業財産権の取扱いについて」に定められた
とおりとする。
1.13.2. 技術情報の開示制限
受注者は、本契約を実施することによって得た技術情報を第三者に開示しようとする
ときは、あらかじめ書面による量研機構の承認を得なければならないものとする。量研
機構が、本契約に関しその目的を達成するために受注者の保有する技術情報を了知する
必要が生じた場合は、量研機構と受注者との協議の上、受注者は当該技術情報を無償で
量研機構に提供するものとする。
1.13.3. 成果の公開
受注者は、本契約に基づく業務の内容及び成果について、発表若しくは公開し、又は
特定の第三者に提供しようとするときは、あらかじめ書面による量研機構の承認を得な
ければならないものとする。
1.14. 機密保持
受注業者は、本業務の実施に当たり、知り得た情報を厳密に管理し、本業務遂行以外
の目的で、受注業者及び下請会社等の会社員を除く第三者への開示、提供を行ってはな
らない。
1.15. グリーン購入法の推進
(1) 本契約において、グリーン購入法(国による環境物品等の調達の推進等に関する法
律)に適用する環境物品(事務用品、OA機器等)が発生する場合は、これを採用
するものとする。
(2) 本仕様に定める提出図書(納入印刷物)については、グリーン購入法の基本方針に
定める「紙類」の基準を満たしたものであること。
3
1.16. 協議
本仕様書に記載されている事項及び本仕様書に記載のない事項について疑義が生じ
た場合は、量研機構と協議の上、その決定に従うものとする。
2. 技術仕様
本件で製作するミラーホルダーは、外径 230 +0/-0.5 mm、厚さ:20.0±0.1 mm のガ
ラス基板ミラー(質量 2 kg 程度)を据え付けて使用する。受注者は、第 2.1 項に示す
仕様のアクチュエータを選定、購入し、第 2.2 項に定める仕様のミラーホルダーを設計、
製作すること。製作完了後、第 2.3 項に示す項目の試験検査を行い、アクチュエータが
組み込まれたミラーホルダーを納入すること。その際、アクチュエータの附属品一式(取
扱説明書を含む。)を併せて納入すること。
2.1. アクチュエータの購入
表 1 に示す要求仕様を満たすアクチュエータを選定し、2 台購入すること。使用する
アクチュエータは、同一の型番でなくても構わない。
表 1 アクチュエータの要求仕様
番号
項目
要求仕様
1
角度精度
100 μrad
2
最大回転量
±5 mrad
3
最大回転速度
100 μrad/秒
4
角度変更頻度
1 回/秒
5
トルク
第 2 項「技術仕様」の冒頭に示したミラーを第 2.2 項で設
計するミラーホルダーとともに回転させられること。
2.2. ミラーホルダーの設計、製作
図 1 に、ミラーホルダーの外観(参考図)を示す。回転軸を 2 軸設け、2 台のアクチ
ュエータを用いて独立に回転させる構造を設計すること。製作前に、第 1.8 項に定める
とおり「確認図」を作成し(試験検査の際の判定基準及び製作公差も示すこと。
)、量研
機構の確認を得てから製作を行うこと。
ミラーホルダーの製作後、第 2.1 項に基づき購入したアクチュエータをミラーホルダ
ーに組み込むこと。
表 2 に要求性能及び推奨方式を示す。なお、回転に係わる要求仕様は、第 2.1 項にお
ける表 1 の番号1~4と同様とする。
4
図 1 ミラーホルダーの外観(参考図)
表 2 ミラーホルダーの要求性能及び推奨方式
番号
1
項目
要求仕様又は推奨方式
ミラーホルダーに対す
ストッパー又は固定リング(推奨)
るミラーの固定方法
接着剤によって固定する場合には、計算上の強度
を示し、量研機構の了承を得ること。
2
重力の向き
ミラーの面に平行(要求)
3
光軸高さ
ミラーの中心で 300 mm 以下(要求)
4
回転方式
ジンバル式(推奨、片持ちでも可)
他方式を採用することによりアクチュエータの必
要台数が変わる場合には、量研機構の了承を得る
こと。
5
光学定盤(仕様外)に対 ベースプレートにより 1 つの面で接触すること。
する固定方法
また、水平方向の固定は、ベースクランパー(例:
シグマ光機社製
BSC-60)により行うものとする
(要求)
6
材料
非磁性体の材料を使用すること。
(要求)
2.3. 試験検査
本契約に係る試験・検査は以下の項目を実施すること。また、試験・検査の結果は、
試験検査成績書にまとめ、提出すること。
(1) 外観検査
有害な変形、傷、汚れ等がないことを目視で検査すること。
(2) 寸法検査
主要寸法をノギス、スケール等で測定し、確認図どおりであることを検査するこ
と。
5
(3) 動作確認
アクチュエータのドライバを通じてミラーホルダーを回転させ、確認図に示した
とおりに動作していることを確認すること。ガラス製ミラーを取付けた時と同等の
トルクが必要な状態で試験をするものとする。必要な治具等は、受注者で用意する
こと。
6
別紙1
産業財産権の取扱いについて
(受注者が単独で行った発明等の産業財産権の帰属)
第1条 受注者は、本契約に関して、受注者が単独でなした発明又は考案(以下「発明
等」という。
)に対する特許権、実用新案権又は意匠権(以下「特許権等」という。
)を
取得する場合は、単独で出願できるものとする。ただし、出願するときはあらかじめ出
願に際して提出すべき書類の写しを添えて量研機構に通知するものとする。
(受注者が単独で行った発明等の特許権等の譲渡等)
第2条 受注者は、受注者が前条の特許権等を量研機構以外の第三者に譲渡又は実施許
諾する場合には、本取扱いの各条項の規定の適用に支障を与えないよう当該第三者と約
定しなければならない。
(受注者が単独で行った発明等の特許権等の実施許諾)
第3条 量研機構は、第 1 条の発明等に対する特許権等を無償で自ら試験又は研究のた
めに実施することができる。量研機構が量研機構のために受注者以外の第三者に製作さ
せ、又は業務を代行する第三者に再実施権を許諾する場合は、受注者の承諾を得た上で
許諾するものとし、その実施条件等は量研機構、受注者協議の上、決定する。
(量研機構及び受注者が共同で行った発明等の特許権等の帰属及び管理)
第4条 量研機構及び受注者は、本契約に関して共同でなした発明等に対する特許権等
を取得する場合は、共同出願契約を締結し、共同で出願するものとし、出願のための費
用は、量研機構、受注者の持分に比例して負担するものとする。
(量研機構及び受注者が共同で行った発明等の特許権等の実施)
第5条 量研機構は、共同で行った発明等を試験又は研究以外の目的に実施しないもの
とする。ただし、量研機構は量研機構のために受注者以外の第三者に製作させ、又は業
務を代行する第三者に実施許諾する場合は、無償にて当該第三者に実施許諾することが
できるものとする。
2 受注者が前項の発明等について自ら商業的実施をするときは、量研機構が自ら商業
的実施をしないことに鑑み、受注者の商業的実施の計画を勘案し、事前に実施料等につ
いて量研機構、受注者協議の上、別途実施契約を締結するものとする。
(秘密の保持)
第6条 量研機構及び受注者は、第1条及び第4条の発明等の内容を出願により内容が
公開される日まで他に漏えいしてはならない。ただし、あらかじめ書面により出願を行
った者の了解を得た場合はこの限りではない。
(委任・下請負)
第7条 受注者は、本契約の全部又は一部を第三者に委任し、又は請け負わせた場合に
おいては、その第三者に対して、本取扱いの各条項の規定を準用するものとし、受注者
はこのために必要な措置を講じなければならない。
2 受注者は、前項の当該第三者が本取扱いに定める事項に違反した場合には、量研機
構に対し全ての責任を負うものとする。
(協議)
第8条 第1条及び第4条の場合において、単独若しくは共同の区別又は共同の範囲等
について疑義が生じたときは、量研機構、受注者協議して定めるものとする。
(有効期間)
第9条 本取扱いの有効期限は、本契約締結の日から当該特許権等の消滅する日までと
する。
以上
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