仕様書 - 新エネルギー・産業技術総合開発機構

次世代火力発電等技術開発/次世代火力発電技術推進事業/CO2 有効利用可能性調査
に係る仕様書
1.件名
次世代火力発電等技術開発/次世代火力発電技術推進事業/CO2 有効利用可能性調査
2.目的
本事業では、我が国の優れた CCT (Clean Coal Technology)等に、更なる産業競争力
を賦与する事が可能な CO2 有効利用技術=CCU (Carbon Capture and Utilization)技術
について、社会実装の可能性を調査する事で、将来的に、我が国及び世界のエネルギー
セキュリティの向上及び CO2 排出量の削減並びに環境負荷の低減に貢献する事を目的
とする。
CCU 技術については、短~中期において大規模且つ高濃度の CO2 (99%以上)を、エネ
ルギーとして工業的に活用可能な国産技術、且つ将来的に 0.9 円~1.4 円/MJ (LHV)を
見込める技術を対象とする。
また、調査においては、大規模且つ高濃度の CO2 を排出している企業や CCU 技術を有
する企業と連携し、CO2 排出状況の把握、CCU 技術体系・比較、技術課題の抽出、事業
性評価等、社会実装の可能性を調査し、CCU 技術が我が国の中核的な技術におけるフロ
ントランナーとしての地位を確保することを目指す。
3.事業内容
3.1. 高濃度 CO2 排出状況の調査・成分組成の分析
高濃度 CO2 は、CO2 排出源や CO2 分離・回収方法に応じて成分組成が大きく異なる事
が予想され、且つ成分組成によっては CCU 技術に負の影響を及ぼす可能性があるため、
ヒアリングや文献調査と共に、国内の高濃度 CO2 排出源の調査・分析を行う。また、CO2
排出源の稼働状況や原料等に応じても、排出量や成分組成が異なる事が予想されるため、
同様に調査・分析を行う。
3.2. CCU 技術の基礎試験
3.1 で調査・分析した高濃度 CO2 について、CCU 技術用の実ガスを採取し、既設の CCU
技術設備による基礎試験を実施し、CCU 技術における実際の高濃度 CO2 による正負の影
響について種々評価する。
3.3. CCU 技術の課題抽出
3.2 で試験した CCU 技術について、効率的且つ大規模に CCU 技術を社会実装した際の
技術課題を抽出する。社会実装においては、工業的に大規模且つ長期間且つ高効率のシ
ステムを想定する。
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3.4. CCU 技術の事業性評価
CCU 技術について、CCT を含む数種の事業モデルを想定し、モデル別に将来の事業性
を評価する。
4.事業期間
NEDO の指定する日から平成 29 年 6 月 30 日までの間
5.予算額
5,000 万円未満
6.報告書
提出期限:平成29年6月30日
提出部数: 電子媒体CD-R(PDFファイル形式、Wordファイル形式) 1部
提出方法:「成果報告書・中間年報の電子ファイルに提出の手引き」に従って提出の
こと。
http://www.nedo.go.jp/itaku-gyomu/manual_tebiki_index.html
7.報告会等の開催等
委託期間中又は委託期間終了後に、公開の成果報告会における報告と、別途開催す
る非公開の評価委員会での報告を依頼することがある。
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