「国分村の御茶屋」(PDF:760.3KB)

貸出開始資料から
●小説 コンビニ人間(村田沙耶香/著) ラヴィアンローズ(村山由佳/著)
図書館ホスピタル(三萩せんや/著) マシュマロ・ナイン(横関大/著)
ケレスの龍(椎名誠/著) ドッグファイト(楡周平/著)
津軽双花(葉室麟/著) 東京會舘とわたし 上・下(辻村深月/著)
マトリョーシカと消えた死体(ケイト・アトキンソン/著)
誰もいないホテルで(ペーター・シュタム/著)
木 金 土
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10
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23 24 25 26
30 31
平成
28年
お ちゃ や
国分村の御茶屋
した。また、国分村の大辻には三奈木黒
田家の御茶屋(休泊所)があり、奉公人
人が住んでいました。三奈木黒田家家
かずなり
江戸時代、国分村と水城村は福岡藩家
み な ぎ
臣である三奈木黒田家の所領でした。三
臣の加藤正房の日記には、国分村の御茶
かずつら
たとえば、延宝6(1678)年2月
まさふさ
奈木黒田家の初代は黒田一成といい、父
しげのり
は摂津国の土豪伊丹氏の一族で加藤 重 徳
屋に関する記述が見られ三奈木黒田家の
で滞在しており、翌年
月
日
茶屋を訪れ鷹狩りなどをして3月2日ま
たか が
日に3代当主の黒田一貫が国分村の御
えんぽう
といいました。織田信長と摂津の荒木村
じょすい
人々がここを訪れていたことが分かります。
よしたか
重が争った際、荒木側に捕まり獄に入れ
られた黒田孝高(如水)を重徳が世話した
縁で、その子一成が孝高の子長政と兄弟
ざ
やま え
日に柳川藩主立
三奈木黒田家は黒田家の家臣でした
ばいしん
が、自らも多くの家臣(陪臣)を抱えて
を命じられました。
0 9 )年には家老よりも一段上格の大老
分村の御茶屋は福岡から近いこともあっ
を家臣に伝えています。このように、国
は、滞在中の御機嫌伺いは不要である旨
貞 享 3 年 4 月 2 日 に 休 息 の た め 5、 6
にも、
その帰りに立ち寄っています。また、
太宰府市公文書館
太田黒 真美
日滞在するつもりで国分村を訪れた一貫
おり、上級の家臣には自身に与えられた
て、三奈木黒田家の当主や家族が休息の
ち ぎょう ち
知 行 地(大名が家臣に与える土地)の中
ためにしばしば訪れていたのです。
鵜飼い見物に下座まで行った際
4(1687)年8月に筑後川の
一宿してから福岡に戻り、貞享
帰りましたが、一貫は国分村に
老たちは接待が終わると福岡へ
に出向いた際は、藩主や他の家
花 鑑虎 の 下 国 接 待 の た め山 家 村
あき とら
延宝9年5月
父 子 で 国 分 村 に 泊 ま り ま し た。
一春)が太宰府天満宮に参詣し、
かずはる
には一貫の子三太郎(4代当主
21
同様に育てられました。長政の筑前入国
げ
(現
後、一成は下座郡三奈木村
朝 倉 市 ) を 中 心 に1 万2 千 石
を 与 え ら れ、 三 奈 木 黒 田 氏 と
呼 ば れ る よ う に な り ま す。 福
岡 藩 家 臣 の う ち、 筑 前 入 国 時
に1 万 石 以 上 を 有 し て い た 家
臣 は、3 代 藩 主 光 之 の 代 ま で
にそのほとんどが取り潰され
たり所領を削減されたりしま
し た が、 三 奈 木 黒 田 家 の み は
1 万 石 以 上 の 大 身 を 保 って 筆
ほう えい
11
からこれを再分配していました。三奈木
頭 家 老 を 勤 め、 宝 永6(1 7
16
市民図書館
TEL (921)4646
FAX (921)4896
●随筆・詩などの文学 旅の食卓(池内紀/著)
週末介護(岸本葉子/著) 強父論(阿川佐和子/著)
少年少女のための文学全集があったころ(松村由利子/著)
70歳の日記(メイ・サートン/著)
10
25
∼公文書館だより 30
∼
黒田家の家臣の中で、水城村と国分村に
知行地を与えられていたのは大庭新左衛
門、佐伯十右衛門、半田茂兵衛の3人で
市ホームページアドレス http://www.city.dazaifu.lg.jp/
2016.10.1(平成28年)
広報 だざいふ
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http://www.library.dazaifu.fukuoka.jp/
としょかんカレンダー
●その他の本 検証天皇陵(外池昇/編)
知識ゼロからのユーロ入門(小島健/著)
絵でわかるカンブリア爆発(更科功/著)
いつもの材料でおいしい和えもの(大原千鶴/著)
喰い尽くされるアフリカ(トム・バージェス/著)
オレンジの歴史(クラリッサ・ハイマン/著)
みんなの
としょかん
)
平成28年8月
(
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※29日は午後6時までです。詳しくは11頁をご覧ください。
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