平成27年度営繕積算システム等整備業務 活動報告

平成27年度営繕積算システム等整備業務 活動報告
[委託者:営繕積算システム等開発利用協議会]
システム部 長
細谷 房夫
1 営繕積算システム等開発利用協議会の概要
積算業務に関するソフトウェアの共同開発と共同利用を推進するために、国土交通省(旧建設
省)を事務局として発足した「営繕積算システム等開発利用協議会」(都道府県及び政令指定都
市で構成:図1参照)の委託により、コスト研が営繕積算システム(RIBC)を開発整備し、システムを
提供している。平成27年度の提供先である協議会会員は46都道府県、19政令指定都市及び国
土交通省である。
営繕積算システム等開発利用協議会
国土交通省、都道府県、政令指定都市
公共建築設計者
情報システム委員会
営繕積算システム関連委員会
保全情報システム委員会
営繕積算システム検討部会
建築コスト情報システム検討部会
建築・電気・機械 各分科会
建築・電気・機械 各分科会
図 1:「営繕積算システム等開発利用協議会」関係機構図
99
2 営繕積算システム(RIBC)の現況
平成6年度からレンタル形式で提供を開始し、以後年度ごとにシステムのバージョンアップを図り、
平成15年度からはデータの交換書式を公開している。また、平成22年度はさらに基準類との整合、
歩 掛 り根 拠 等 の明 確 化 、チェック機 能 等 の強 化 による作 業 の効 率 化 等 の改 良 を加 え、「RIBC
Ver.11」として提供している。
なお、コスト研独自の取り組みとして、RIBC WEBトレーニングの開発、公開、並びに、今後の
新しいOSに対応するため、RIBC2を平成20年度から平成23年度で開発し、平成24年度から提
供を開始した。
営繕積算システムRIBC関係のシステム構成の概要は図2のとおりである。また、RIBCの単価の
データ数を表1に示す。
CAD・積算ソフト
積算数量
RIBC
内訳書数量データ交換標準書式
(平成 15 年4月から公開)
見積単価
営繕積算システムRIBC2
内訳書作成システム
または
内訳書数量入力システムLITE
設計・積算事務所
数量公開
内訳書作成システム
標準単価作成システム
公共発注機関
入札・契約
図2 営繕積算システムRIBC関係のシステム構成図
100
・資材単価
・労務単価
・市場単価
・その他率
・個別歩掛り
表1 RIBCの単価のデータ数
建
築
(平成28年3月時点)
機械設備
電気設備
(複合単価)
標準歩掛り
1,769
10,925
18,052
参考歩掛り
2,131
999
6,124
市場単価
1,796
961
7,997
計
5,695
12,885
32,173
労務単価
37
14
16
資材単価
621
3,781
4,739
計
658
3,795
4,755
(一次単価)
*複合単価のデータ数に市場単価の補正計算に使用しているデータ数も含まれる。
*一次単価のデータ数は建築、電気設備、機械設備に重複がある。
*労務単価のデータ数に市場単価の補正用の労務を含む。
*資材単価のデータ数に損料、賃料を含む。
3 平成27年度システム検討部会活動報告
平成27年度のRIBC検討部会の活動概要等は次のとおりである。
(1)新しい協議会歩掛りの拡充
1)新しい協議会歩掛りの提案
【建築工事】
【機械設備工事】
防音シート
防虫網
コンクリート舗装
通気弁
耐震スリット
液化石油ガス充填容器集合装置
壁掛型汚物流しユニット
(2)既存の協議会歩掛りの見直し
1)平成28年度標準歩掛り改定に伴う協議会歩掛りの見直し
4 平成28年度システム検討部会活動計画
平成28年度のRIBC検討部会の活動内容は次のとおり予定している。
(1)新しい協議会歩掛りの拡充
1)拡充候補歩掛りの選定
・拡充要望歩掛りの把握
・拡充要望歩掛りの整理
・拡充要望歩掛りの検討資料収集
・拡充要望歩掛りの選定
(2)既存の協議会歩掛りの見直し
1)平成29年度標準歩掛り改定に伴う協議会歩掛りの見直し
101