坂井市の橋梁長寿命化修繕計画 <背景・目的> ○ ○ ○ ○ 坂井市は、H26年3月末現在、620橋(2m以上の全橋梁)の道路橋を管理して います。 このうち橋長15m以上の橋梁は75橋で、既に建設後50年を経過する高齢化橋梁 は4橋で全体の5%ですが、20年後には、この割合が60%となり、橋梁の高齢化 が急速に進行します。 このような背景から、今後、増大が予想される橋梁の補修・架替に要する費用を縮減 するために、多大な費用を要する架替が一時期に集中しないように橋梁の長寿命化を 図る必要があります。 橋梁の長寿命化を図るためには、損傷が大きくなってから対策を行う「事後保全」で はなく、損傷が大きくなるまでに予防的に補修を行う「予防保全」を行う必要があり ます。 建設から50年が経過した橋梁の割合 50 年以上 5% (4 橋) 50 年未満 50 年未満 50 年以上 40% (30 橋) 60% (45 橋) 95% (71 橋) 2013 年度 4 橋( 5%) 2033 年度 45 橋(60%) 橋梁維持管理の流れ 福井県データベースへの蓄積 (県内の橋梁に関する情報) モ ニ タ リ ン グ 補修対策の実施 実施箇所の設定 補修対策方針の設定 健全度の評価 専門家による 詳細な点検 簡 易 な 点 検 <点検の実施> ○ 坂井市ではH22年度に、橋長が15m以上の橋梁75橋について「福井県橋梁定期 点検マニュアル(案)」に則った点検を実施し、H23年度には「国土交通省橋梁定期 点検要領(案)」に則った詳細点検を専門家により実施しました。 なお、H26年度からは、橋長が15m未満の小規模な橋梁についても点検を開始 する予定です。 高所作業車による点検 狭い場所でのカメラ点検 <福井県橋梁長寿命化修繕計画策定委員会(坂井市)> ○ 坂井市では、福井県が主催する「福井県 橋梁長寿命化修繕計画策定委員会(坂井市)」 に参加し、県および県内各市町との整合を図 りながら、長寿命化修繕計画を策定しました。 委員会は学識経験者、福井県土木部、福井県 コンクリート診断士会、坂井市建設課から構 成されています。 <補修対策の実施> ○ ○ H25年度に作成した坂井市橋梁長寿命化修繕計画に従い、H26年度から橋梁の 計画的な補修対策を実施します。 損傷の早期発見・早期対応に努めます。 雄島橋は日本海の荒波を受け、主桁、床版、高欄部等に塩害による重度の変状が確認さ れました。放置すると落橋等の重大な事故の発生が予想された為、H22年~24年に かけて電気防食工法による補修を実施しました。 主桁、床版部(補修前) 電気防食工(補修後) <今後の方針> ○ H26年度以降も引き続いて、15m未満の橋梁について点検を実施し、今後の維持 管理に役立てていき、市民の皆様の安全を確保するとともに、補修・架替に要する費 用の縮減に努めていきます。 <市民の皆様へのお願い> ○ 坂井市では、橋梁の損傷等の不具合に関する情報を、広く市民の皆様に求め、敏速な 対応に努めます。 損傷発生 職員の巡回で発見 損傷発生 建 損傷発生 情報窓口 : 設 課 対 応 市民の皆様が発見 坂井市建設部建設課 TEL.0776-50-3051(直通) FAX.67-7522 <意見聴取した学識経験者> ○ この計画は、「福井県橋梁長寿命化修繕計画策定委員会(坂井市)」より、助言を頂い ております。 鳥居 和之 金沢大学理工研究域環境デザイン学系 教授 谷脇 一弘 福井工業大学建築生活環境学科 教授 阿部 孝弘 福井工業高等専門学校環境都市工学科 教授 磯 雅人 福井大学大学院工学研究科建築建設工学専攻 准教授 坂 井 市 建 設 部 建 設 福井県坂井市坂井町下新庄 1-1 課
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