UIターン・プロフェッショナル人材誘致補助金交付要綱 第1 趣旨 この要綱は、食・観光関連分野、ICTやものづくり産業分野、健康長寿関連分野、環境エネル ギー分野などの道内産業の競争力強化を図るため、道外からのプロフェッショナル人材を採用する 道内企業等(以下「受入企業等」という。 )のプロフェッショナル人材就業に対し、必要な経費を補 助する UIターン・プロフェッショナル人材誘致補助金(以下「補助金」という。)の交付に関 し、北海道補助金交付規則(昭和47年北海道規則第34号。以下「交付規則」という。 )に規定す るもののほか、必要な事項を定めるものとする。 第2 定義 この要綱において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。 (1)プロフェッショナル人材とは、次のいずれの要件も満たす人材とする。 (プロフェッショナル 人材の分類事例は別表1のとおり。 ) ア 道外に在住し、北海道へのUIターンを希望する者であること。 イ 道外の企業等においてマネジメント、販路開拓や生産性向上などの分野において概ね10 年以上の職業経験があり、道内企業の競争力強化等に繋がるような活躍が期待できる者であ ること。 (2)採用とは、受入企業等がプロフェッショナル人材と双方の合意に基づいて次の条件を満たす 雇用契約(採用内定を含む。以下同じ。)又は出向契約を締結し、就業を開始させることをいう。 ア 雇用契約にあっては、契約期間は期間の定めのないもの又は有期の期間の定めがあって、 期間の定めのない雇用の採否を判断するためのものであること。 イ 雇用契約にあっては、健康保険及び厚生年金保険、雇用保険の適用があること。 ウ 出向契約にあっては、期間の定めがない雇用の採否を判断するためのものであること。 エ 期間の定めのない雇用の採否の判断の期間は3か月以内とする。 (3)受入企業とは、次の要件を満たす者とすること。 ア 道内の事務所又は事業所において、プロフェッショナル人材を採用したものであること。 (営利を目的とせず、不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与することを目的として、継続 的かつ自発的に行われる活動を行う法人その他の団体を含む。)。 第3 補助金対象者の要件 補助金の交付の対象となる者は、第2の(3)に規定する受入企業等であって、次の各号のいず れの要件にも該当する事業者とする。 (1)雇用保険の適用事業者であること。 (2)プロフェッショナル人材を採用した就業期間開始の6ヶ月前の日から補助金交付決定までの 間において、事業者の都合により雇用保険の被保険者を解雇した事実がないこと。 (3)北海道プロフェッショナル人材センターの働きかけにより同センターに登録している人材紹 介ビジネス事業者からの人材紹介でプロフェッショナル人材を受け入れた事業者であること。 (4)次のいずれかに該当する事業者であること。 ア 別表2に掲げる事業者 イ その他知事が必要と認めた事業者 第4 補助対象経費 補助金の交付の対象となる経費(以下「補助対象経費」という。 )は、別表3に掲げるとおりとす る。 2 次に該当する場合は補助対象としない。 (1)補助金とは別に、国、道又は市町村(国又は道からの交付金等を受けて補助する場合に限る。) から補助対象経費に対し、補助金等を受けている場合又は受ける予定となっている場合。 (2)プロフェッショナル人材が、受入企業等と資本関係のある企業等からの出向者等である場合。 (3)その他知事が適当ではないと判断する場合。 第5 補助金の額 補助金の額は、補助対象経費の額の2分の1以内とする。ただし、150万円を限度とし、予算 の範囲内とする。 第6 プロフェッショナル人材就業事業計画書の提出 補助金の交付を受けようとする受入企業等は、プロフェッショナル人材の採用前に、プロフェッ ショナル人材就業事業計画書(別記様式第1号)を知事に提出しなければならない。また、プロフ ェッショナル人材就業事業計画書に添付すべき書類は、次のとおりとする。 (1)採用しようとするプロフェッショナル人材の履歴書の写し及び住民票の写し (2)受入企業等の事業概要が分かるもの 2 前項のプロフェッショナル人材就業事業計画に記載する補助対象期間は、提出する年度の2月 末日を超えてはならない。 第7 プロフェッショナル人材就業事業計画の認定 知事は、第6の規定に基づき、プロフェッショナル人材就業事業計画書の提出があった場合は、 内容を審査し、適当と認められるものについて、補助金の対象として認定をするものとする。 2 知事は、前項の規定により認定した場合は、その認定の内容及び付した条件をUIターン・プ ロフェッショナル人材誘致補助金の対象認定通知書(別記様式第2号)により受入企業等に通知 するものとする。 第8 プロフェッショナル人材就業事業計画の変更・取り下げ 第7の規定に基づき認定された受入企業等(以下「認定事業者」という。)は、就業期間、補助金 の申請見込み金額(ただし、2割以上増減する場合に限る。)の変更、又は計画を中止する場合は、 知事に計画の変更又は取り下げを届け出なければならない。 2 届出は第6の規定を準用し、 「プロフェッショナル人材就業事業計画書」を「プロフェッショナ ル人材就業(変更・取下)事業計画書」に、 「要綱第6」を「要綱第8」と読み替えるものとする。 第9 補助金の交付申請 認定事業者は、プロフェッショナル人材就業事業計画書に記載した補助対象期間が終了した日か ら10日以内に、交付規則第3条の規定に基づき行う告示の定めるところにより、補助金等交付申 請書(経済第1号様式(平成25年北海道告示10329-22号に定める様式をいう。以下「経 済第○号様式」について同じ。 )を知事に提出しなければならない。同条第2項に規定する申請書に 添付すべき書類は、次のとおりとする。 (1)事業実績書(経済第2号様式) (2)補助金等交付申請額算出調書(経済第8号様式) (3)経費の配分調書(経済第10号様式) (4)事業精算書(経済第22号様式) (5)補助対象経費の金額及びプロフェッショナル人材等に対する支払いが確認できる書類の写し (6)雇用者の雇用保険被保険者資格取得等確認通知書の写し (7)その他知事が必要と認めるもの 第10 補助金の交付決定及び額の確定 前条に基づく補助金等交付規申請書の提出があったときは、その内容を審査のうえ、適正と認め られるときは、補助金の交付決定及び交付額の確定を行い、通知するものとする。 第11 補助条件 補助金を交付する場合は、 「補助金等に係る標準様式の設定について(昭和47年9月20日付け 局総第453号副出納長通達。 )第2号様式に定める条件のほか、次の条件を付するものとする。 (1)補助事業者は、採用したプロフェッショナル人材が就業開始後1年以内に退職(契約期間の 満了は除く)したときは、速やかに知事に報告すること。 (2)知事は、補助事業者が人材紹介手数料の返還を受けたときは、当該返還を受けた人材紹介手 数料のうち補助金相当額の返還を命じることができるものとする。 第12 補助金の交付 補助金は、第10に規定する額の確定をもって支払うものとする。 附 1 2 則 この要綱は、平成27年7月16日から施行する。 この要綱は、平成28年9月20日から施行する。 別表1(第2(1)関係) 分 1 類 内容及び必要とされる実務経験の例 経営人材・経営サ 経営者や経営者を支える存在としてマネジメントに携わる人材(将来 ポート人材 の幹部候補を含む) 。例えば、大手企業等での事業部管理等のマネジメン トや企業経営経験者等。 2 販路開拓人材 新規事業や海外現地事業の立ち上げなど、企業にとって新たな販路を 開拓し、売上増等の効果を生み出す人材。例えば、商社等での営業や新 規事業の立ち上げ経験者、海外事業企画等のグローバルビジネスの経験 者等。 3 事業再生人材 企業価値の向上に向けて、企業の抱える課題を解決(財務再構築、事 業再編等)し、事業再生を推進する人材。例えば、金融機関のOB等で 事業再生に係る案件をマネジメントとして手がけた経験を有する者等。 4 生産性向上人材 開発や生産等の現場で新たな価値(改善による生産性向上、新たな製 品開発に取り組む等)を生み出すことのできる人材。例えば、大手企業 の工場長等の経験者、技術者として開発リーダー等の経験者等。 5 その他知事が認め 受入企業等で求められるスキルについて概ね10年以上の職業経験を る人材 有している人材。(職業経験には、受入企業等で求められるスキルに関係 する大学院における修士課程、博士課程等を修めるのに必要な期間を含 めることができる。 ) 別表2(第3(4)ア関係) 次のいずれかに該当する事業者であること 1 地域経済の強化に向けた基本方針(平成27年7月北海道)に掲げる戦略分野2から5までに 相当する事業を行う事業者であること。 2 戦略産業雇用創造プロジェクト・北海道事業構想(平成28年3月29日厚生労働省採択)に おいて、支援対象となる次の指定主要業種、指定関連業種の事業者であること。 次の産業分野の指定主要業種の事業者であること。 指定関連業種の事業者にあっては、指定主要業種の事業者と取引等の密接な関係にあること。 また、指定関連業種の農業(01)、林業(02)、漁業(03)及び水産養殖業(04)は、「地域資源を活用 した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律」に基づ く事業計画の認定を受けたいわゆる食に関する6次産業化に取り組む事業者に限る。 ◆自動車・食関連を主体としたものづくり産業分野 指定主要業種:輸送用機械器具製造業(31)<自動車関連> 指定関連業種:繊維工業(11)、化学工業(16)、プラスチック製品製造業(18)、ゴム製品製造業(19)、窯業・土石製 品製造業(21)、鉄鋼業(22)、非鉄金属製造業(23)、金属製品製造業(24)、はん用機械器具製造業(25)、 生産用機械器具製造業(26)、業務用機械器具製造業(27)、電子部品・デバイス・電子回路製造業 (28)、電気機 械器具製造業(29)、情報サービス業(39) 指定主要業種:生産用機械器具製造業(26)<食関連機械> 指定関連業種:食料品製造業(09)、飲料・たばこ・飼料製造業(10)、プラスチック製品製造業(18)、非鉄金属製 造業(23)、金属製品製造業(24)、はん用機械器具製造業(25)、業務用機械器具製造業(27)、 電子部品・デバイス・電子回路製造業(28)、情報サービス業(39) ◆食関連産業分野 指定主要業種:食料品製造業(09) (※注) (※注) (※注) (※注) 指定関連業種:農業(01) 、林業(02) 、漁業(03) 、水産養殖業(04) 、飲料・たばこ・飼料製造業(10)、 パルプ・紙・紙加工品製造業(14)、印刷・同関連業(15)、化学工業(16)、プラスチック製品製造業 (18)、窯業・土石製品製造業(21)、非鉄金属製造業(23)、金属製品製造業(24)、はん用機械器具製 造業(25)、生産用機械器具製造業(26)、業務用機械器具製造業(27)、電気機械器具製造業(29)、 輸送用機械器具製造業(31)、その他の製造業(32)、飲食料品卸売業(52)、保健衛生(84) 指定主要業種:飲料・たばこ・飼料製造業(10) 指定関連業種:農業(01)(※注) ◆健康長寿関連産業分野 指定主要業種:食料品製造業(09) 指定関連業種:化学工業(16) 指定主要業種:飲料・たばこ・飼料製造業(10) 指定関連業種:化学工業(16) 指定主要業種:化学工業(16) 指定関連業種:食料品製造業(09)、飲料・たばこ・飼料製造業(10)、繊維工業(11)、パルプ・紙・紙加工品製造業 (14)、印刷・同関連業(15)、プラスチック製品製造業(18)、窯業・土石製品製造業(21)、 生産用機械器具製造業(26)、電子部品・デバイス・電子回路製造業(28)、情報サービス業(39)、 学術・開発研究機関(71) 指定主要業種:業務用機械器具製造業(27) 指定関連業種:繊維工業(11)、印刷・同関連業(15)、プラスチック製品製造業(18)、窯業・土石製品製造業(21)、 非鉄金属製造業(23)、金属製品製造業(24)、はん用機械器具製造業(25)、生産用機械器具製造業(26)、 電子部品・デバイス・電子回路製造業(28)、電気機械器具製造業(29)、その他の製造業(32)、 情報サービス業(39) 別表3(第4関係) 1 受入企業等がプロフェッショナル人材に支払う給与、通勤手当、住居手当、転居費用など就 業規則等に規定する手当等及び社会保険料等の事業主負担分 2 受入企業等が人材ビジネス事業者に支払う人材紹介手数料 ただし、平成28年9月28日以降、第3(3)の北海道プロフェッショナル人材センター に登録している人材紹介ビジネス事業者に人材紹介の申込みを行い同事業者に人材紹介手数料 を支払ったものに限る。 3 上記1、2の補助対象経費の対象となる期間は、受入企業等で採用したプロフェッショナル 人材の就業を開始する日から3か月以内に支払ったもので、道の当該会計年度中に支払いが 完了しているもの
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