求職者支援制度と求職者支援訓練の概要

求職者支援訓練の受講を検討されている方へ
求職者支援制度と求職者支援訓練の概要
目次
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○
○
○
○
○
求職者支援制度とは? ................................... 1
求職者支援制度の支援の対象となる方の要件 ............... 1
求職者支援訓練とは? ................................... 2
求職者支援訓練のスケジュール ........................... 3
求職者支援訓練の受講までの流れ ......................... 3
求職者支援訓練のカリキュラムの特徴 ..................... 4
修了生の就職状況 ....................................... 5
修了生の就職先の雇用形態(主なコース別) ............... 6
安定した就職に向けて ................................... 7
求人事業所から見た職業訓練 ............................. 8

事業所が採用時に重視するポイント .................... 8

職業訓練を受講した方の採用の意向 .................... 9

職業訓練により採用の可能性が高まるスキル ........... 10
福岡労働局職業安定部地方訓練受講者支援室
○
求職者支援制度とは?
○
求職者支援制度の支援の対象となる方の要件
「求職者支援制度」とは、雇用保険を受給できない方
が、職業訓練によるスキルアップを通じて早期就職を実
1 ハローワークに求職の申込みをしていること
現するために、国が支援する制度です。
2 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと
3 労働の意思と能力があること
4 職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワー
一定の要件のもと給付金
受講料無料
(月10万円)を支給
クが認めたこと
(テキスト代等を除く)
※ 在職中(週所定労働時間が 20 時間以上)の方、短時間就労や
短期就労のみを希望される方などは、原則として特定求職者に
該当しません。
※ 特定求職者であるだけでは職業訓練受講給付金は支給されま
ハローワークと
せん(別途、職業訓練受講給付金の支給要件を満たす必要があ
ります)。
※ 過去に職業訓練の受講歴がある方は、対象とならない場合が
あります。
訓練施設が就職支援
早期就職!
1
主な分野
○
科目名(例)
概要・目指す職業
求職者支援訓練とは?
基礎コース
雇用保険を受給できない求職者などを対象として、民
間の訓練機関が厚生労働大臣の認定を受けた職業訓練を
・パソコン事務基礎科
・パソコン・簿記基礎科
多くの職種に共通する基本
的能力を習得する訓練
基本的能力と特定の職種の
職務に必要な実践的能力を
一括して習得する訓練
実践コース
実施します。
就職希望職種が定まっていない方等を対象とした多く
の職種に共通する基本的能力を習得するための「基礎コ
IT
・WEBプログラミング実践科
・スマートフォン技術者育成科
営業・販売・
事務
・OA事務科
・経理事務科
医療事務
ース」と、就職希望職種が定まっている方等を対象とし
介護福祉
た基本的能力と特定の職種の職務に必要な実践的能力を
一括して習得するための「実践コース」があります。
農業
・農業人材育成科
旅行・観光
・旅行・観光ビジネス科
クリエート
(企画・創作)
・広告デザインクリエイター科
・映像技術DTPデザイナー養成
科
・WEBデザイン実践科
・インテリアデザイン科
・調理スタッフ養成科
・ベーカリースタッフ養成科
・CADオペレーター科
・建築CAD実践科
・ネイリスト科
・エステティシャン養成科
・トリマー養成科
・トレーニングインストラクター
科
デザイン
調理
建設関連
理容・美容関連
その他
2
・医療事務科
・医療事務・調剤事務科
・介護職員初任者養成科
・介護職員実務者研修科
プログラマー・システム運用
管理者
一般・経理事務員等(PCの
基礎的操作~実務に則した
技能の習得を目指す訓練)
医療事務員等
訪問介護・施設介護員等
稲作作業者等
旅行会社カウンター係・旅行
営業員等
広告デザインクリエイタ
ー・DTPデザイナー等
WEBデザイナー・インテリ
アデザイナー等
調理員等
CADオペレーター等
ネイリスト・エステティシャ
ン等
○
求職者支援訓練のスケジュール
○
求職者支援訓練の受講までの流れ
ハローワークでの求職申込み(初回相談)
福岡県で実施される求職者支援訓練は、毎月21日(土
※訓練の必要性等を確認するため、初回の相談時においては、
受講申込書等の交付は行いません。
日祝日の場合は翌開庁日)に開講します。
訓練情報の収集
コースの内容や訓練を実施する施設は、開講日の概ね
募
集
期
間
2か月前に決定します。最新の情報は、ハローワークや
コース案内の確認・訓練実施施設の見学・ハローワークでの
説明会への参加
職業相談(第2回相談)
ハローワークから受講申込書等の交付
福岡労働局のホームページで確認できます。
職業相談(第3回相談)
受講申込書等の提出(訓練の受講申込み)
訓練実施機関による選考~選考結果通知
《福岡労働局のホームページアドレス》
(http://fukuoka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/hourei_seido_tetsuzuki/shokugyou_kunren.html)
ハローワークでの就職支援計画の作成(支援指示)
訓練の受講開始
※受講するためには、募集期間中に原則として3回のハロー
ワークへの来所・相談が必要となります。適切な訓練コース
選択のため、お早めにハローワークへご相談ください。
※実際に受講する場合は、各日程について必ずハローワーク
にご確認ください。
3
○
求職者支援訓練のカリキュラムの特徴
求職者支援訓練は、早期就職を実現するため、コース
ごとの就職を目指す職種に関する学科や実技のほか、以
下のカリキュラムが全てのコースで設定されています。
①職業能力基礎講習
②職場見学、職業人講話等
自己理解、仕事理解、職業意識、
就職を目指す職種の職場見学や職
職場内のコミュニケーション、聴
場体験、当該職種の従事者による
き方・話し方、ビジネスマナーに
職業人講話等です。
係るカリキュラムです。
①
職業能力基礎講習
②
職場見学、職業人講話等
③
小テストや修了テスト
④
キャリアコンサルティング
⑤
就職支援 (ジョブ・カード(※)の作成支援)
必須の
カリキュラム
③小テストや修了テスト
④キャリアコンサルティング
⑤就職支援
(※)ジョブ・カードとは
職務経歴や訓練歴、資格などをまとめたもので、訓練実施施設でキャ
リアコンサルティングを受けて作成します。作成にあたりキャリアコン
習得度の評価のために毎月小テス
カリキュラムや目標の明確化、訓
トを実施します。また、訓練終了
練の習得状況の確認、履歴書の作
前に修了テストを実施します。
成等の支援を行います。併せて、
サルティングを受けることで、自分の適正や能力に関する強みや課題を
ジョブ・カードの作成支援を行い
発見でき、能力向上の一助になります。
ます。
4
○
修了生の就職状況
修了生の就職状況
求職者支援訓練の修了生のうち90%以上の方が、訓
修了者数
練修了後3か月以内に就職をしています。
就職者数
3,000
2,500
2,000
1,500
2,569
2,302
1,000
1,347
500
1,186
0
基礎コース
実践コース
※平成25・26年度の修了生の状況
5
○
修了生の就職先の雇用形態(主なコース別)
IT(プログラマー関係コース)
基礎コース
自営
2.0%
その他
7.9%
派遣
10.8%
アル
バイト
30.2%
その他
13.0%
派遣
13.0%
パート
32.7%
医療事務
その他
7.8%
アル
バイト
24.5%
自営
0.7%
自営
0.4%
派遣
2.5%
派遣
13.5%
アル
バイト
15.0%
自営
9.3%
正社員
16.5%
正社員
36.0%
パート
27.1%
アル
バイト
6.9%
営業・販売・事務
自営
1.8%
その他
8.9%
正社員
24.8%
派遣
14.8%
パート
15.4%
介護福祉
アル
バイト
24.9%
自営
4.9%
正社員
27.3%
パート
22.3%
理容・美容関連
その他
7.6%
その他
10.2%
正社員
16.7%
派遣
5.5%
正社員
48.8%
アル
バイト
35.0%
パート
31.2%
パート
30.3%
※平成25・26年度の修了生の状況
6
○
安定した就職に向けて
◆ 失業等給付の例
 基本手当
就職した事業所での労働条件が、次の①②のいずれに
雇用保険の被保険者の期間が一定期間以上ある場合で
も当てはまる場合は、原則として雇用保険に加入するこ
とになります。
あって、倒産、契約期間の満了などにより離職し、ハロ
①
1週間の所定労働時間が20時間以上であること。
ーワークに求職の申込みを行い、就職しようとする積極
②
31日以上引き続き雇用されることが見込まれるこ
的な意思・能力があるにもかかわらず失業している場合
に支給されます。
と。
支給される額や期間は、離職前の賃金、雇用保険の被
保険者であった期間及び離職の理由などによって決定さ
雇用保険に一定期間加入し要件を満たした場合、失
業した場合の基本手当などの失業等給付を受給するこ
れます。
とができます。
 一般教育訓練給付金
雇用保険の被保険者の期間が一定期間以上ある場合で
より安定した就職のため、雇用保険に加入できる条
あって、厚生労働大臣の指定する一般教育訓練を受講修
件での就職を目指しましょう。
了した場合、本人が教育訓練施設に支払った教育訓練経
費の一定割合に相当する額(上限あり)が支給されます。
7
○
求人事業所から見た職業訓練
採用するにあたり重視するポイントをお答えください
ハローワークの求人事業所 1,200 社に対して行ったアンケート調査結果
274
マナー・常識
(平成26年度に受理した求人からサンプリング調査)
260
コミュニケーション能力
 事業所が採用時に重視するポイント
238
仕事への熱意・情熱
215
実務経験
事業所が採用時に重視するポイントとして「マナー・
183
誠実性
常識」
、「仕事への熱意・情熱」及び「コミュニケーショ
177
協調性
ン能力」など職業意識や社会人としての基礎的なスキル
169
責任感
を重視する意見が多く見られました。
106
資格
求職者支援訓練では、こうした職業意識や社会人とし
業務に関する知識
ての基礎的なスキルを「職業能力基礎講習」などのカリ
技能・技術
75
63
55
転職回数
キュラムで習得を目指します。
その他
11
リーダーシップ
10
6
学歴
0
8
50
100
150
200
250
300
 職業訓練を受講した方の採用の意向
職業訓練を受講した方の採用について
どのようにお考えですか
職業訓練を受講した方の採用について、約94%の事
業所が、採用を検討すると回答しました。
あまり積極的
に検討でき
ない
4.1%
求職者支援訓練では、就職支援のカリキュラムやハロ
採用の対象と
することは
困難
2.0%
ーワークの指定来所日を活用して、訓練修了後の早期の
就職を目指します。
積極的に
検討したい
28.9%
応募があれば
検討する
65.0%
9
 職業訓練により採用の可能性が高まるスキル
コミュニケーションの基本(挨拶・接
遇)
職業訓練により採用の可能性が高まるスキルとして
「コミュニケーションの基本(挨拶、聴き方、話し方)」
が最も多く、次いで、
「ビジネスマナー」、
「ビジネス文書
作成」
「表計算ソフトの基本操作」などの社会人としての
258
ビジネスマナー
146
ビジネス文書作成
147
89
表の作成、はがき・POP広告作成
基礎的なスキルを求める回答が多く見られました。
148
セルの入力・書式設定
こうした社会人としての基礎的なスキルの職業訓練に
133
基本的な関数を使用した集計表の作成
よる習得が、事業所から求められています。
HTMLの知識
28
ネットショップ等の運営管理
28
80
ホームページの編集・更新
0
10
50
100
150
200
250
300