株式会社 2016.04.20 全就連 社会保険ワンポイント情報 15号 今月のテーマ パートタイマーへの社会保険適用拡大 これまで被用者保険の恩恵を受けらなかった 短時間労働者(パート・アルバイト)に社会適用 し、社会保険における 格差を是正す為、短時 間労働者(パート・アルバイト) の適用基準が 緩和されます。現行では、1週間の所定労働時、 又は1月間の所定労働日数が 、同一の事業主 に使用される通常の労働者の4分3未満の場 社会保険加入対象者の新しい要件 (1)勤務期間は1年以上の見込み 雇用期間が1年未満であっても、「更新され る」又は「更新される場合がある」と契約書面 に明文化されている場合は、1年以上とみな されます。 (2)労働時間は週20時間以上 就業規則や雇用契約書で所定労働時間で 判断します。所定労働時間が週単位で記載 されていない場合は、以下の方法で週の労 働時間に換算してください。 ・1カ月単位の所定労働時間×12/52 ・1年単位の所定労働時間×1/52 (3)月額賃金8万8千円以上 (年収106万円以上) 就業規則や雇用契約書に記載されている、 時給・所定労働時間・所定労働日数で1カ月 の賃金が自動計算されます。欠勤などは考 慮せず、あくまでも契約上の数字で算定され ます。年の後半で労働時間を調整できるよう なものではないということです。ちなみに、賞 与・残業代・通勤手当・家族手当・臨時手当 等は含まれません。 (4)従業員501人以上の企業 現行の基準で、健康保険・厚生年金の被保 険者数が501人以上の企業が象となります。 合は被保険者として適用されませんが、このよ うな場合でも、従業員501人以上の事業所を対 象に、1週間の所定労働時間が20時間以上、 勤務期間1年以上、報酬月額8万8千円以上の 条件を満たす短時間労働者(パート・アルバイ ト)について、社会保険の加入が義務付けられ ます。(ただし、学生は除外) 適用拡大の対象となる事業所は? 全従業員数ではなく、「現行の適用基準で 適用となる被保険者数が501人以上」の事 業所が対象となります。 ◇例1: A社の場合 正社員 200人&パート従業員 400人 <パート従業員は全員週30時間未満のた め、現行制度で適用対象外> 現行の適用対象者は200人(正社員200人) ⇒「適用拡大の対象外」です。 ◇例2:B社の場合 正社員 200人&パート従業員 400人 <パート従業員のうち350人は、週30時間 以上勤務のため、現在社会保険に加入> 現行の適用対象者は550人(正社員200人 +パート従業員 350人) ⇒「適用拡大の対象」となります。 A社とB社はともに全従業員数600人ですが、 「現行の制度において適用対象となっている 人数」が異なるため、A社は適用拡大の対 象とはならず、一方B社は適用拡大の対象 となります。
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