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ごあいさつ
本日はご来場くださり、
誠にありがとうございます。
朗読する者も聞く者も、
共に楽しむ、
というのがこのひとときの大きな目的です。
その中で心に響く作品に
出会っていただけたら最高の喜びです。
前回の第六回は谷川俊太郎特集を組み、
この中ホールで公演しました。
そし
て松 江で開 催された
「しまね文 芸フェスタ」
では実 際に谷 川さんと対 談、劇 研
「空」六人が六百人近いお客様の前で朗読しました。
貴重な経験でした。
今回は日 本の名 作や古典のすばらしさを味わってください。
またこの郷 土に
もすばらしい作品があることを知っていただきたく詩人特集としました。「郷土
の歴史や文化の掘り起こしと再創造」
は劇研「空」
の目標の一つです。単なる朗
高 橋 美也 子
洲浜昌三)
読ではなく、
映像や音を使い作品を舞台化する工夫をしました。
朗読劇もその
日 本 の古 典・ 名 作
試みの一つです。
どうぞお楽しみください。(劇研「空」代表
第 一部
朗読
二.「永訣の朝」
宮 沢 賢治
三.「雨ニモマケズ」宮沢賢治
四、「星めぐりの歌」宮沢賢治
朗読
朗読
作詩 作 曲
堤
浩隆
田 中 和子
山本 和 之
松本 領 太
さそり
(合唱 を聞 い てく ださい )
あ か い めだ まの
つばさ
小いぬ 、
ひ ろ げ た 鷲の
あ を いめだ まの
ひ か りのへびの と ぐ ろ 。
つ ゆと し もと を
くも は
おと す 、
うたひ
ア ン ド ロメ ダ の
かたち 。
オ リ オ ン は高く
さ か なのく ちの
す。詩 集 は「春 と修 羅 」だけです。「永 訣 の朝 」は妹 のトシの臨 終
作
て賢治ゃ」(雨雪はほぼ霙に近い)東北方言のリフレインが印象的
芥川 龍 之介
芥 川龍 之介には有名 な短 編が数編あります。「羅生 門」「蜘蛛の
です。二 人で朗読 します。「雨 ニモマケズ」は死 後発見 。手帳 に書
一.「トロッコ」
和 上 豊子
糸」「杜子春」「薮の中」など。「トロッコ」は大正十一年( 1922
)に書
かれた芥 川 中 期 の作 品 です。現 在 では使 用 されない言 葉 もあり
宮沢賢治( 1896
~ 1933
)は童 話作家、詩人として有名です。
童話 では「風 の又三 郎」「銀河鉄道 の夜」などよく知られていま
ますが、原文をそのまま朗読します。教科書で読まれた人も多い
かれたメモに近 いものでした。ちょっと変わった朗読 の仕 方です
伊 藤 寿美
ことでしょう。今回、高橋さん、和上さん、伊藤さんにお願いして
が、二人で朗読します。賢治の童話はいつかやりたいものです。
を書 いています。「あめゆじゅうとてきてけんじゃ」「雨雪取 って来
朗 読 していただくことになりました。じっくり味 わってください。
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第 二部
郷 土 の詩 人 の詩 集よ り
朗読
伊 藤 寿美
三、 高 橋留 理子 詩 集『 た まど め 』よ り
「 た まど め 」
田 中 和子
吉 川 礼子
田 中 和子
若 狭礼 子
朗読
朗読
吉 川礼 子
「 扶 余紀 行 ・女 人哀 歌 」
「石 見 」
朗読
一. 別 所真 紀 子詩 集 より
「 海 へ行 く 道」
高 橋留 理子
若狭 雅 子
朗読
朗読
与
朗
代
平
読
山本 和 之
吉川 礼 子
松本 領 太
田 中和 子
映 像作 成
投 影 操作
原
音
画
楽
松 本 領太
洲浜 昌 三
松 本 日菜 子
吉川 礼 子
作 ・ 洲浜 昌三
千
吉
会館 ス タッ フ
弥
明
堤
照
旅 芸人 夫
若 狭雅 子
話 、(それはお客様が判断すること!)のはずです。
に書 いた 創作 朗読 劇で す。 面白 おか しく ちょ っぴ り悲 しい 創作 民
を 聞い てみ てく ださ い。 仁摩 で伝 わっ てい た昔話 や 他の 話を参 考
出口 が ない 家 ?そ ん なの あ る? あ る んで す 。お し ま いま で 話し
浩隆
旅 芸人 妻
第 三 部 創 作 民話 朗読 劇
「出口がない家」
も 聞け るか もし れま せん 。お 楽し みに 。
な どが 物 語 性 と 豊 か な 感 性で 書 か れ て い ま す 。 本 人の 朗 読
ま し た 。 身 辺 のこ と や 歴 史 、 社 会 、 戦 争、 民 族 な ど の問 題
詩 集 『 た ま ど め 』 は 今春 「 コ ー ル サ ッ ク 社 」 か ら 出版 さ れ
※ 「聖 衣 ケ ンち ゃん のこ と」
「 青 葉木 兎 」
別 所 さ ん は この 春 『 江 戸 お ん な 歳 時 記』 で 第 六 十 七 回読
売文学賞を受賞されました 。大田市富山町の出身ですが、
ほ と ん ど の 人 が 知 りま せ ん 。 今 回 取 り 上 げた の は 少 し で
も 多 くの 市 民 に 知 っ て 欲 し い か ら で す。 詩 集 は 四 冊、 童
話冊 、 小 説 や エ ッ セ イ 、評 論 は た く さ ん あ り ま す。 江 戸
時 代 の 俳 諧 に関 し て は 第 一 人 者で す 。 1934
年 生ま れ で、
旧 姓 は細 貝 、 旧 家 で し た が 今 はあ り ま せ ん 。 今 は東 京 の
小 平 市 に お 住 ま い です 。 今 回 は 故 郷 に 関 係 深 い 詩三 編 を
朗読します。詩集『アケボノ象は雪を見たか 』『しなやか
な日 常 』
『ねむ りの 形 』
『 すば ら し い 雨 』
竹 下 ちと せ
二. 小 林俊 二 詩集 よ り
「木 造 の図 書 館」
和 上豊 子
朗読
「 心 に揺 れ る記 憶 があ る 」朗 読
小林さんは 1929
年大 田市 生まれ 、 現在 は仁摩 にお 住 まいで
す。 国学 院大 学卒 、都 立大 大学 院修 了。 郷土 史家 とし て多
著 作が あり ます が、 詩集 も二 冊あ りま す。 今回 は同 じ仁 摩
にお住まいの竹下さん 、和上さんに朗読をお願いしました。
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